高瀬隼子のレビュー一覧
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人によっては、捻くれて意地悪で冷たい主人公たちに思えたかもしれないけれど、私の中にも同じような、人には曝け出せない暗い感情が芽生えることがあるので、この感覚分かる、知ってる、思い当たる、でもそんな気持ち話せないと思ってたから、安心したというかそう思って良いんだとほっとした。悪態たっぷりで思わずふ、と笑ってしまう時もあった。終わり方も好きだった。特に二つ目、Aがあれを見たら腰抜かして震えるに違いないと思うとゾッとしたし秀逸な仕返しだと思った。生きづらさや閉塞感、人に言えない感情を抱えてる方におすすめです。いい子のあくび/お供え/末永い幸せ
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Posted by ブクログ
結婚生活10年が立ち、このまま子どももいないし普通の安定した毎日が送れると思っていたが、夫がいきなりお風呂に入れないと言い出した‥
ストレスばかりの生活だが、それでも2人で上手くやってきたのに。
精神科も考えるが、夫が嫌がるだろうし、傷つくのも見たくない、お風呂に入らない以外は特に問題がない、と後回しにしてしまう。
結果、周囲の人達との板挟みになり、夫の発する悪臭のこともあり自分の田舎に2人で移り住む。
「自分も狂ってしまえればどんなに楽か」
「平気じゃないけど平気に見えてしまう」
主人公は、母から譲り受けた鈍感力ともまた違うこの精神力で、自分をなんとか繋ぎ止める。
なんとかなってしまう人の方 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特別にグロテスクな場面があるわけではないのだが、愛や性の生々しさにじかに触れさせられるような感覚があり、どこか直視することに抵抗がある作品だった。
読みやすく、物語に引き込まれるし、質の高い作品だとは思う。
うまく感想を書けないので単行本の帯のコピーを転載しておく。
「どうしたら、証明できるんだろう。犬を愛していると確信する、あの強さで愛しているのだと——。」
「わたしたちがセックスを手放したあとに、やってきた『彼の子ども」。それでも二人でいつづけられるのだろうか、互いの身体を重ねることなしに……。」
「小説でしか表現できない、思考と文体を駆使しなければならない『複雑』さが、この作品の一番いい -
Posted by ブクログ
高瀬隼子っぽい、気持ちはわかるけど、なんかゾワゾワする感じの小説。
歩きスマホの人をよけずにぶつかっていく女性の話。
私もイライラしているとき、混んでいる駅で(歩きスマホの人に限らず)あっちが何も考えず歩いてきて、「なぜこっちが道を譲らなきゃいけないんだ!」と思って、なるべく 道を譲らないことがある。普段は無意識に譲っているのに。
この主人公は体の大きな彼氏といる時はバリアが張っているみたいにあっちが勝手に避けてくれるけど、1人の時は避けてもらえないと言っている。
私は意識したことないけど、そうなのかも。
意識しだしたら余計道を譲りたくなくなってしまうかもしれないな〜。
この小説では歩きス