高瀬隼子のレビュー一覧
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新幹線で読んだ。面白くて夢中になって読んだ。インスタのリールよりも、好きなバンドの音楽を聴くよりも、この本の続きが気になった。
なんで読まずに置いてたんだろうかと思った。
題名は、最後まで読むと 主人公の願いでもあるのかなと思った。
人間の黒い部分が出てきていた。けれどそれを言葉にしないのが大人だなと思った。まぁ、行動にしてしまっていたが。
それぞれの人で思うことはある。それぞれの役割から、感じる、感じられる感情があるから仕方の無いことだが、自分の中だけで完結させず、嫌いな人に実際に嫌な行動してしまったのは良くなかっただろう。
なんで付き合ってるんだろうと思ったが、面白かった。この作者さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何回読んでも後味が悪くて気持ち悪い本!でもリアルで分かる分かると読み進めてしまう
この本のなかに、「押尾さんが負けて芦川さんが勝った。正しいか正しくないかの勝負に見せかけた、強いか弱いかを比べる戦いだった。当然、弱い方が勝った。そんなのは当たり前だった。」とあったけど、本当は人に弱みを見せられない押尾さんが弱くて、堂々と自分を甘やかしてあげられる芦川さんが強くて、だから普通に強い芦川さんが買ったんだろうな。ここは二谷さんベースだから男性はみんなそう思うのかな、わたしは女性だからこう感じるだけなのかな。
わたしはどちらかといえば押尾さんタイプだから、このあと押尾さんが少しでも報われればいいな -
Posted by ブクログ
衣津美と夫のやり取りが微笑ましいなと思う一方で、踏み込んだ方が状況が好転するのか、それとも踏み込んだら全てが壊れてしまうのか、夫婦間でも距離のとり方が難しいなと思った。
衣津美は踏み込むことから逃げて、夫が弱いせいだと結論づけていて、現状を甘んじて受け入れている。
義母の「おままごとみたい」な夫婦という言葉に縛られて可哀想だと思う一方で、結果的に夫婦の様子を伺う義母は常識の範囲内で行動しているようにも思われた。最後夫はいなくなったのではないかと個人的には思った。
『おいしいごはんが食べられますように』より、個人的にはこちらの作品の方が好きだったので、読み返したいなと思った。 -
Posted by ブクログ
”普通”に生きる事の圧力に耐えながら生きる事の難しさ、現代社会では誰しもがその圧力の中に生きていて、何かをきっかけに人は簡単に狂ってしまう、そういった怖さを感じる小説だった。
東京に住むどこにでもいそうな中年の夫婦の夫がある日職場での些細な出来事をきっかけに風呂へ入らなくなる。
次第に体臭も尋常ではないほどのものとなり、仕事を辞めざるを得なくなり、地方へ移住することとなるが・・・という話。
社会では"普通"に生きる事を求められる。
例えば、ある程度の年齢になったら結婚をして、結婚をしたら子供を持つもの、それが当然だと言うように。
そこからずれてしまうと異端扱いで生き辛 -
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私は紙の本も電子書籍も読む。
媒体にあんまりこだわりはない。
でもこの文芸誌を作る過程の様子をYouTubeで見て、いまだに紙の本好きが一定数いる理由がわかった。
私にとって読書は文字を情報として捉えるだけだった。でも本当に本が好きな人は、ページをめくるという行為そのものも読書体験の中に含んでいる。
作り手はそこをいちばんわかっていて、こだわり抜いてできたのがこの文芸誌。
本屋で見つけて手に取ったらすぐに理解できた。
内容も、普段本をあまり読まない層にも届かせようと完結型の短編にしている。
派手な展開はなくとも日常の中でじわじわ人の心理に訴えかける話が多くて楽しめた。
ミステリー好きとしては -
Posted by ブクログ
ネタバレ年々積み重なっていく、うっすら抱いている違和感や不快感を全部言い表してくれていて驚いた。
色んな方の感想を見ていると、共感の程度はあれど、これもしかすると同世代のそこそこ多くの女性が感じていることなのかなと思う。
それにしても私は、そんなやつさっさと別れてその人たちと関わるのやめたほうがいいよ…と思ってしまう。
きっと女性の読者が多そうだけど、男性が読んだら何を感じるのかなと気になった。
女性が選択を迫られるたくさんのこと、身体にかかる負担のこと、それによって諦めたり、諦めることで他人と比べてしまうこと、それらについて少しでも考えを深めてもらえたらと思った。 -
Posted by ブクログ
そこが物語のメインじゃないとわかっているのに、もうお風呂のことしか考えられん。お風呂に入っていない夫の描写が生々しくて強烈で、お風呂嫌いのワイもさすがにお風呂の大切さを痛感。途中までは他の高瀬作品に比べていまいちかなァと思って読んでいたのが正直なところなんだけど、物語の終わり方が個人的にすきだったのと、あとは解説を読んで納得した部分もあった。やっぱり刺さるところが必ずあって、相手を心配して必死になることを「愛の証明のような気がして安心する」って表現できるところとか、ほんとこの作家は…(褒め)ってなった。けど、やっぱりお風呂だ。お風呂嫌いなのに、こんなにお風呂のこと考えたことないよ。うあああ。