高瀬隼子のレビュー一覧

  • GOAT Winter 2026

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     大掃除・小掃除が終わったら、「美」をテーマにしたGOAT第3号(2026 Winter)を読んでみましょう。

     表紙ではゴートくんが手鏡でお顔を映しています。
    表紙を開くとゴートくんと羊くんが美について話していました。

    「美ってなんだろう
     大きな羊?
     羊の角を頭に飾った人?」

    「由来は所説あるけど、
     ヤギじゃなくて羊なのか・・・」
    ちょっと残念そうなゴートくんです。。。

     最初の小説は、高瀬隼子さんの「ふたえ」でした。
    67歳のお父さんが、二重まぶたに整形したのに飽き足らず、顎やら頬やらを全身麻酔の手術を受けて整形するというお話です。

     思えば、美しい顔の基準は個々人によって

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    2025年12月31日
  • 水たまりで息をする

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    なんか、なんか、理解したいのに理解できないこと、どうしても世間とか周りとかの''一般常識''からズレてると受け入れ難いこと、最愛の人で大切だからこそ信じて一緒にいたいのに最愛の人で大切だからこそ、それが出来ない。人間の矛盾とか葛藤とかがすごく上手に表現されてるなと思った。悩んで怒って葛藤して、その上で夫と一緒にいることを選んだのは本当に凄いことだと思う。研志さんが川で水浴びをしているところの描写がすごく綺麗で素敵だと思った。私も水が大好きで、もちろん川も大好きだからいいなぁと思った。研志さんの最期が濁されていたけど、死んだって言うよりは川と一体になったっ

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    2025年12月28日
  • いい子のあくび

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    「スマホを見ながら歩いている人は存在しないっていうことにした──」
    自分を取り巻くすべて、そして自分自身に辟易していた直子は、ある日、破滅願望とも言える行動に出る──。
    これは、閉塞された社会、抑圧された日常を生きる女性が登場する3つの短編集。
    彼女たちは現代社会を生きるわたし、あるいはあなたなのかもしれない。

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    2025年12月27日
  • GOAT Winter 2026

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    朝の情報番組で紹介されてて早速購入
    GOATにちなんで510円!
    表紙がキラキラしてて、ひとつひとつが読みやすい
    名前は知ってても、初読み作家さんが盛りだくさん
    「父の輪郭」はなるほどです

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    2025年12月24日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    風呂に入らなくなった夫。
    妻も最初は気にかけて対処しようとしていたが、水が苦手になったのだという意見を次第に尊重するようになっていく。
    そして、社会から逸脱する夫に合わせるように一種の逃避行をする。
    「水たまりで息をする」とは。
    決して綺麗な水ではないがそこで快適に生きられる魚がいるように。
    俗世から外れた2人も水たまりで息をするということなのだろうと解釈した。

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    2025年12月17日
  • 水たまりで息をする

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    ある日夫が風呂に入らなくなった。気になるフレーズと、ラストが気になり一気読みでした。日に日に臭いと汚れが酷くなる夫への妻の向き合い方、声を荒げずに見守る妻の心情に共感しづらかった。どうにもならない相手と対峙する自身への問いが残る気がした。

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    2025年12月17日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ


    最初は読後の感想がぼんやりしていたけれど、夫と話すうちに、この本から受けたやるせなさの根源みたいなものが、輪郭を帯びてきた。

    多くの人が、夫を無理やり精神科に連れて行くなり、見切りをつけて別居するなりしたと思う。でも私はしなかった。理解しようと寄り添っているとも言えるし、依存しているようにも思う。

    自分が風呂に入れなくなるのではなくて、夫が入れなくなるという設定がしんどい。夫だから他人とも割り切れない関係なのがもどかしかった。自分が電車とかで周りに臭い人がいたら耐えられないタイプの人間だから、愛する夫がどんどん社会から切り離されて行く描写が特にきつかった。

    東京から出て行く時に、彼女に

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    2025年12月13日
  • 水たまりで息をする

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    私は好きだった。なかなか他の小説にはない人間の部分が描かれていて。どうしても無理なものができたとき、それを近い立場として、遠い立場として傍観するとき。自分にとって大切な存在なのか、ただの義務感なのか。。。

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    2025年12月03日
  • 水たまりで息をする

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    原因とか解決策とかそんな単純な話じゃなかった。自分にとっての"魚"はなんだろうかと考え、怖くなってやめた。

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    2025年11月29日
  • 水たまりで息をする

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    「普通」から外れると、段々社会からも外されていく、そんな夫と生活を共にする妻の視点から人間の残酷さを描いた話。

    劇的な暴力性があるわけではない。しっとりと、現実感を伴って五感に訴えるように緻密に描かれた文章から本能的な恐ろしさを感じさせる。

    結局、考えて生きてきたつもりでも多分「普通」の流れに合わせて生きてるだけで、目の前で重大な出来事が進んでいてもどこか他人事の様に受け入れてしまうのだと思う。

    だから今後どうするっていう訳ではなく、そんな傾向があると再確認できて良かった。

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    2025年11月22日
  • いい子のあくび

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    人によっては、捻くれて意地悪で冷たい主人公たちに思えたかもしれないけれど、私の中にも同じような、人には曝け出せない暗い感情が芽生えることがあるので、この感覚分かる、知ってる、思い当たる、でもそんな気持ち話せないと思ってたから、安心したというかそう思って良いんだとほっとした。悪態たっぷりで思わずふ、と笑ってしまう時もあった。終わり方も好きだった。特に二つ目、Aがあれを見たら腰抜かして震えるに違いないと思うとゾッとしたし秀逸な仕返しだと思った。生きづらさや閉塞感、人に言えない感情を抱えてる方におすすめです。いい子のあくび/お供え/末永い幸せ

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    2025年11月22日
  • 水たまりで息をする

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    結婚生活10年が立ち、このまま子どももいないし普通の安定した毎日が送れると思っていたが、夫がいきなりお風呂に入れないと言い出した‥
    ストレスばかりの生活だが、それでも2人で上手くやってきたのに。
    精神科も考えるが、夫が嫌がるだろうし、傷つくのも見たくない、お風呂に入らない以外は特に問題がない、と後回しにしてしまう。
    結果、周囲の人達との板挟みになり、夫の発する悪臭のこともあり自分の田舎に2人で移り住む。
    「自分も狂ってしまえればどんなに楽か」
    「平気じゃないけど平気に見えてしまう」
    主人公は、母から譲り受けた鈍感力ともまた違うこの精神力で、自分をなんとか繋ぎ止める。
    なんとかなってしまう人の方

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    2025年11月17日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    特別にグロテスクな場面があるわけではないのだが、愛や性の生々しさにじかに触れさせられるような感覚があり、どこか直視することに抵抗がある作品だった。
    読みやすく、物語に引き込まれるし、質の高い作品だとは思う。
    うまく感想を書けないので単行本の帯のコピーを転載しておく。
    「どうしたら、証明できるんだろう。犬を愛していると確信する、あの強さで愛しているのだと——。」
    「わたしたちがセックスを手放したあとに、やってきた『彼の子ども」。それでも二人でいつづけられるのだろうか、互いの身体を重ねることなしに……。」
    「小説でしか表現できない、思考と文体を駆使しなければならない『複雑』さが、この作品の一番いい

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    2025年11月16日
  • いい子のあくび

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    〇〇したいからしている、のか〇〇してる自分でいなければならないからしている
    なのか分からない自分への嫌悪感が呼び起こされて気分悪い笑でもこういう歪な部分を書き起こしている作品程刺さる、、、

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    2025年11月16日
  • いい子のあくび

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    いろんな考え方をする人がいるんだな〜

    主人公は考えすぎで、生きづらそうだと思った。
    周りにいたらちょっとイヤかも


    「いい子のあくび」の主人公が大地や圭さんや望海に見せる顔が違うように、私もその場に一緒にいる人の考えに寄せた事を言ってしまう癖があるから、とても共感できた。

    どれも本心で、どれも嘘じゃない。

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    2025年11月13日
  • うるさいこの音の全部

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    主人公の感情の動きが繊細で鮮明で、ぐんぐん読み進められた。繊細すぎるし、全てを考えすぎな主人公で、捻くれてて何か常に上から目線な感じ悪さがあるんだけど、相手の期待に応えたくなるところは少し共感できる。やりすぎだけど。
    タイトルが秀逸。面白かった。

    いい子のあくびとおなじDNA

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    2025年11月10日
  • 犬のかたちをしているもの

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    高瀬隼子さんの作品は前にも読んでいて
    こちらもずっと読みたいなと思っていてやっと読みました。
    現実にはありえない話だけど、その過程での主人公の気持ちは共感するばかり。
    主人公と歳が近い人は、悩みや一度は考えたことがあることが分かる、ってなるのではないかと思った。
    特に私は地元や田舎はどこも同じなのかなと思ったし女同士の会話もそんなものだよねと思った。ラストは含みをもたせる感じでどうなるかは曖昧な感じなのかな。
    面白かったです。

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    2025年11月08日
  • いい子のあくび

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    読んでいて、「うんうん、分かる」と大共感するところがあった。言葉にしたら引かれそうなことが、容赦なく表現されていて気持ちがいい。

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    2025年11月06日
  • いい子のあくび

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    高瀬さんの本を読むのはおいしいご飯が食べられますようにに続いて2冊目です。
    人間の嫌なところ、不条理な世の中が心がゾワゾワする感じで描かれていて、自分は主人公のように実行には至らないし、いちいち苛つきを頭の中で言語化することもないけど、共感するポイントが多いです。

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    2025年10月31日
  • いい子のあくび

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    駅などでぶつかってくる人を避けない人の話と、願いを叶えてくれる置物を持つ同僚がいる人の話と、結婚式などの女性が男性の家に入り家事をすると言う風潮が嫌で結婚式に行かない人の話。

    1番最初の話が1番印象に残った。話の進み方が主人公が感じたことよりも考えていることで進んでいくから、普段似たような温度感でものを考えている私としては途中で一旦もういいやってなった。他の話では長い文章の中で一つか二つでてくる、そんな感じの気持ちあるよねというポイントが矢継ぎ早に出てきたりする。

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    2025年10月26日