高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    ・こんなところで、丁寧な言葉だけで、どうやって生きていけというの

    猫をかぶる。
    友人、恋人、職場の人、全くの他人、誰の前でも猫を被って、その結果自分でも自分の実像が溶けてわからなくなる。

    東京は高層マンション、近距離に立つスーパー、チグハグな作り物の自然、段ボールを被ったホームレス、綺麗なものと汚いものがすぐそばに混在している。
    綺麗なものは自分の醜い感情を浮かび上がらせて、汚いものは自分の清潔さや正しさを認識させる。
    いずれにせよ、人間が少なからず持つ二面性を濾して極端なかたちにしたのが主人公のように感じた。

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    2026年08月17日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    共感が過ぎる
    誰かががんばって無理することでなんとか成り立っている現実
    職場で食べ物配る人の意味不明さ

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    2026年08月17日
  • 新しい恋愛

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    はじめて高瀬さんの作品を読む。
    特に『花束の夜』面白かった。
    来年社会人になるのだけど、社会人になる前に不倫とか結構あるんだぁっていうの知れて良かった。予防注射みたいなものだ。

    『新しい恋愛』も面白かった。

    ◾️子どもの頃って、好きって気持ちの終点が、必ずしも両想いになることじゃなかった気がするんだよね。好きな人の意識にのぼること、記憶されること、忘れられないことの方が重要だったかも。

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    2026年08月16日
  • 新しい恋愛

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    恋愛が絡んだ5つの短編集。
    「花束の夜」がよかった。夏だし!新卒だし!
    自分が好きだと思った人の、他者からの評価を知って好きの気持ちが削られるっていう感覚、わかるかもしれない。自分の気持ちなのに、なぜか他人に左右されちゃう。

    なんでもっと気楽に恋愛ができないものか!!

    「社会で働き始めてしまった自分は、もう二度とあんなふうに自分の心だけで恋愛をすることができないんじゃないか」

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    2026年08月16日
  • いい子のあくび

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    面白かった!いや、面白かったというより、「興味深かった」。
    ストーリーとして劇的な何かが起こる訳でもなく、淡々と主人公の日常が描かれていくのだが、「いい子」でありながら内面に黒いものを持つ主人公の心理描写が秀逸。1人の人間を観察するような興味深さで読み進めた。

    つまらない接待の帰りに、会社の人に「すこし酔っていて無邪気に素直に言ってますよ(引用)」、という風を装って「勉強になりました、呼んで貰ってありがとうございました(引用)」とお礼を言うシーンなど、絶妙に面白い。
    これが分かる気がするということは、自分にもそんな一面があるということで、そんな自分の発見もまた面白い。

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    2026年08月15日
  • 新しい恋愛

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    今まで高瀬さんの本を何冊か読んできましたが、1番読みやすくて1番好きな本になりました
    特に“あの人は仕事ができない 職場の人たちからの評価のせいで、先輩への好意が削がれてしまう女性”を描いた「花束の夜」と、
    “母親同士の仲がいいだけ それだけの相手から毎年チョコと一生消えない思い出を手渡される男性”を描いた「お返し」がお気に入り
    どちらも繊細で、少しロマンチック
    最後の「いくつも数える」はまさに高瀬さんらしい、純文学な雰囲気の作品です
    これまでの高瀬さんの作品が好きな方にも、初めて高瀬さんの作品に触れる方にも、おすすめな1冊です

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    2026年08月15日
  • いい子のあくび

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    ナツイチで購入したもの。高瀬隼子さんは芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』に続いての二作目です。受賞作は毎回読むようにしているけど、その後別の作品にまで実際に手が伸びる作家は多くない中、この方が他にどんなものをどんな風に書くのかどうしても気になって読んでみました。

    本作は3遍収録されていますが、どれも良かったですね。『おいしいごはんが食べられますように』とも共通する、日常の人間関係や社会の動きの中で感じる違和感を描いているのですが、焦点の当て方が絶妙ですよね。誰しも多かれ少なかれ感じたことのあるような感情や違和感も多いのですが、なかなか言語化されたり表出化されにくい暗かったり攻

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    2026年08月15日
  • GOAT Winter 2026

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    買ってから長らく放置し続けてしまった。
    そのくらい読み応えのあるボリュームと値段の安さは素晴らしい!内容も面白いものが多かったけれど、字が細かくて少し見づらさはあった。

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    2026年08月15日
  • 犬のかたちをしているもの

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    話の設定が無茶苦茶すぎてどんどん引き込まれていった。
    でも最後にはミナシロさんが子供を自分で育てたいと言うだろうなと思いながら読んでいたらその通りになったのでそこまでの話が予想外の展開だったばかりに少し残念だった。
    どんなクライマックスが待ってるのだろうとワクワクしていただけにラストにはすこし落胆してしまった。
    でも話の設定が面白くてさすがすばる文学賞受賞作だなと思った。

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    2026年08月14日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    登場人物全員好きになれない
    なんでわざわざ捨てたお菓子を机に置くのか意味わからない
    職場の女性とそういう仲になっておきながら、他の同僚とサシ飲み行くのかも分からない
    かなりドス黒いのに話し合わせていい顔するのか分からない
    二谷!!おまえのことだよー
    面白かったです笑

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    2026年08月13日
  • 犬のかたちをしているもの

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    彼氏の浮気相手の子どもをもらってくれないか、という無茶な提案に対して、常識的に考えれば一蹴して終わりなんだろうけど、主人公が悩んだり思考を冷静に深める部分がおもしろかった。子どもを産む産まないと持つ持たないは同じようで違うなと思った。ラストも何となくもしかしてそうなるかな、と思っていた展開で後味は良くないけど、非常識で新しいようなこのストーリーが、常識な人もどこかにいるかも、、と想像させられた。

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    2026年08月13日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    最初は次々と場面が変わっていって、その人の思考をそのまま言葉にしたような感覚。次々と巡る思考をそのまま読んでいるような感覚。次々と場面は変わる。その中身は、最初は仕事の事、友達の事、彼氏の事だったか、ぶつかってしまった自転車。事故にはならなかったが、それが最後には鳥肌な展開になる。
    わかる、あなたは間違ってない。でも、、、
    彼氏が浮気をしていたと知ったあと、もう別れる。
    だから自分を忘れないような出来事、傷を負わせた。ゾワっとした。

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    2026年08月11日
  • いい子のあくび

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    表題作を筆頭にどの話もとても感慨深い内容だった。正しさと常識の狭間を感情の動きを乗せた形で言語化して、嫌で皮肉的な素晴らしい小説だった。

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    2026年08月11日
  • いい子のあくび

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    共感できるとかできないとかではなく、日常に確かに存在する「理不尽」をこんなふうに言語化して物語にしてしまうのがすごいし面白いなと思った。
    まったく共感できない、主人公の感覚が分からないという感想をもつ人もいて、だからこそ本作が描く理不尽が世に存在しているんだろうなと思うと、色んなレビューを見るのも面白い。人間という生き物の複雑さを感じられるし、自分だけじゃないんだと救われる人もいる作品だと思った。

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    2026年08月11日
  • いい子のあくび

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    中途半端な正義感が、いちばんタチが悪い。そう自分に言い聞かせたくなった。

    共感したあらすじから、想像した通りの主人公の心の内側を見て謎に安心してしまった自分がいた。実在しないのに、わたしより怖い。わたしより黒い。そんな気持ちを抱いて、わたしはまだ、少しマシなのでは。とか。

    でも「割に合わない」「わたしは悪くない」これらはわたしが日常で頻繁に感じるものであり、それがいつの間にか自分の中で「わたしは正しい。だから許される」に変化していってひとつの怪物的感情になっているのも理解している。だから、この作品が妙に面白く、主人公の味方をしたくなり、一歩引いたところから「それはやりすぎじゃん?」とか思い

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    2026年08月11日
  • 水たまりで息をする

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    現実で起きてる出来事とそれを受けた主人公の頭の中の絶妙な距離感が気味悪かった。理解しきれていないけど好きな作品。

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    2026年08月09日
  • め生える

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    世界中の皆がハゲるという大胆な設定ながら、見た目への価値観や他人の視線、人との距離感を鋭く描いた作品だった。
    「みんな同じ」になれば悩みは消えるわけではなく、新たな優劣や不安が生まれるという皮肉が印象的。
    読み終えた後も、自分は何を基準に人を見ているのかを考えさせられる、静かな衝撃の残る一冊だった。

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    2026年07月31日
  • 水たまりで息をする

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    夫が突然お風呂に入らなくなることから物語が始まる。私は割と最後の方まで、なぜお風呂に入らなくなったのか、何がそんなに嫌なのか、どこかで明らかにされると思っていた、がそんなことはなくて。

    衣津実も、お風呂今日も入らないの?と促したり、病院を探しはするもののそれ以上はしなかった。でも、私が衣津実の立場だったら、お風呂今日も入らないの?と何度か促しても断られたり、本人の強い意志を感じればそれ以上は多分言わない。彼がそうしたいならそれでもいいか、と思ったり、彼に嫌われたくないと思ってしまうから。

    お風呂に入らないなんてたしかに普通では無いけど、精神系の病院に連れていくことが正しいのか、は分からない

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    2026年07月25日
  • 水たまりで息をする

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    風呂に入らなくなり雨水で体を拭う夫と生活する話

    2021年上期芥川賞候補作。選考当時大変好きで個人的に推していた。なんとなく結婚した子どものいない男女の、愛していないわけではないが手も差し伸べない曖昧な混沌がとてもいい。この生温さを何と言おう

    選考委員である平野啓一郎さんは絶賛していたが、山田詠美さんの「何しろ長過ぎる。ずうっと水浸しになっている」には笑った。確かに!選評は大変面白いので読んでみるとよい

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    2026年07月18日
  • いい子のあくび

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    なんて底意地の悪い文章なの!ってびっくりした。ちなみに、褒めてるつもり。「うおぉ、すご。人の不満をこの解像度で覗き見れるのおもしろ」って思っちゃった。
    物語の起伏を楽しむのではなく、人間の嫌な部分を的確に描写してくるその筆致を思う存分に味わった。
    前読んだのが「ひと」だったから、温度差がすごい。あっかい湯船からいきなり氷水。

    私も日々不満があるし、むしゃくしゃもする。それをもらさず言語化できたらこんな感じなのかもしれない。見てないふりしてたストレスに気づかされる感じ。この作品が私の「嫌だった」という気持ちを置いてきぼりにせずに、拾い上げてくれる。
    でも、実際自分の嫌なできごとをこの解像度で捉

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    2026年08月15日