高瀬隼子のレビュー一覧
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数々引っかかる箇所があり、覚えておきたい文章が出てくる。が、ラストに驚いてしまって色々忘れてしまった。
解説の水上さんが言っていることも分かるのだけど、個人的な意見としてはちょっとずれる。でもそれをうまく言語化できない。悔しい。人それぞれの感じ方がある本だと思いました。
台風ちゃんと夫、都会と田舎の他人の視線、両親のやりとり、義母の干渉、そして何より衣津実の相反するような思考の仕方。気になる箇所が盛り沢山でした。水たまりの行き場のない閉塞感、タイトルを改めて見て苦しさを感じたり。
高瀬さんの本は色々な方の感想を知りたくなってしまいます。私の解釈をうまく言語化できないからこそ、近い考えの人いてく -
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ネタバレこれまでの高瀬先生作品で一番癖を感じず読みやすかったなと振り返ってみると、いややっぱり特殊めな設定だなとも感じる。
ラストの歳の差婚の話は、自身もそう言われる歳の差の夫がいるので、あまり他人事には思えず。
気持ち悪いって思うのもわかるし、でも私たちは歳の差の部分じゃない所に重きをおいて結婚してるんだよ、というかじゃないと幾ら若くてもこの妻は扱いにくすぎるだろと思う。
若い子がいいという世の中の風習?が広まりすぎてるからこそ逃れられない呪縛だよな。歳なんて所詮数字で、その歳になるまでどれだけのものを積み重ねてきたかはその人次第なのに、インパクトが強いからそれだけで物事が語れてしまう。
表題作 -
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ネタバレ「おいしいごはんが食べられますように」の高瀬隼子さんらしい、恋愛短編集なのにぞくぞくもやりとさせる現実的な描写が面白かった。
結婚はしたいけどプロポーズはされたくない気持ちの奥にある欲望とか、歳の差恋愛に対する反射反応とか。身近にありそうでない、なさそうである状況なんだろうなあ。
恋バナは万国共通だけど誰も自分以外の恋愛を本当に知ることはできないんよね。人から聞く恋バナ以上に、この本の5つの恋愛は登場人物の恋愛を深く知ってしまった感覚になった。
やーーこの人の本いつも感じたことを言葉にするのが難しい。
あと、他人で関係ないのだから気にしなかったらいいのに勝手に嫌悪してしまったりこれはひどく -
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ネタバレ「花束の夜」ひそかにつきあっていた先輩社員が退職。その送別会の夜に…。
飲み会終わりの空気感の描写がすごい既視感あり過ぎて面白かった。ようやく帰れると並んだ顔のうちのいくつかが正直に言っているっていう文章好き。
「お返し」バレンタインデーに渡されたのは、チョコレートだけではないかもしれない。
好きだった人の記憶に十何年と経っても残り続けることができるのは確かに一番のお返しかもと思った。
「新しい恋愛」プロポーズされたくない25歳の私と、まっすぐに恋愛を語る中学生の姪の2日間の物語。ロマンチックな言葉でプロポーズされたくないけど結婚はしたい主人公はちょっとワガママと思った。言葉に責任をとって -
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すばる文学賞。
芥川賞を受賞した「おいしいご飯が食べられますように」が好きすぎたのでこちらも。
人間模様の描写がすごい。
彼氏が他の女性を妊娠させ、その子が産まれたら貰って欲しいと言われる。殴って断って別れて終わりのシチュエーションなのに、葛藤して気持ちが移り変わっていくのを見ていると、あり得るかも、と思わせられる。
白と黒じゃない、女性にとってとても大きな結婚妊娠出産というテーマに対するグラデーションの心理が見事に表現されている。
特に、ラストの複雑な心境の描写はすごい。
最近の純文学には妊娠や生理やセックスの話が多い気がする。尖った内容にしやすいからだろうか。個人的には暗くなるから好 -
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ネタバレ自分が女性だったらまた受け取り方が変わるのだろうかと感じた作品。
私自身、著者と出身が非常に近く、同じく上京して生活しているため、故郷で感じる漠然とした閉塞感やそれでも変わらない家族への感情、変わってしまうことへのやるせなさなど読んでいて苦しい部分もあったがそれもこの著者に望むものでもある。
この作品の終わらせ方については確かにその後どうなったのかなどのモヤモヤとした感情も少なからずあるが、
『小説を終わらせる作者の手つきというものはどんな場合でも邪魔に感じられるものなのだ。』
という奥泉光さんの解説は非常に秀逸であると感じた。 -
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犬好き、本をフィーリングで選ぶわたし。
タイトルに惹かれて読みました。
セックス/子供/家族/愛について女性視点の「問い」が書かれている。
女性視点といえど、一辺倒ではなくさまざまな感じ方や、考え方があることを2人の女性を通して表現しているのが良かった。
子供を育てる気がなかったミナシロさんが最終的に親権を求めたのは予想通りだったし、犬に対しての愛情と人に対しての愛情の違いは何か考えるなど、自分でも経験のある内容。なるほど、というよりも「分かる」の連続で強制的に自分と向き合わされる。
新しい何かを得るというよりは、アラサー子なしの自分が知りうる感覚を言語化されたような小説だった。
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ネタバレ高瀬隼子が描く『新しい恋愛』なら、よっぽど変なもののはず! と期待して読んだので、若干の拍子抜け感があった。でも、次のところが好きだった。
41ページ
自分が好きだと思った人の、仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのに、「そう思っている」他者がいる事実だけで、ほんのり、またほんのり、好きが削られていく。
100ページ
遥矢のパソコンの小さな画面で映画を見る時、映画館で一人で見る時よりもわたしは泣いた。あの頃はそれを、彼の前では素直な自分でいられる、みたいに思っていたのだけれど、はたして、我慢できる涙まで流す必要があっただろうか。
つくづく、見てほしくないとこ