高瀬隼子のレビュー一覧

  • 水たまりで息をする

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    気付かぬ間にルールとなってる普通について改めて考えた
    どうしても嫌なこと、相手には理解できないこと人間らしさを感じた

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    2026年01月26日
  • 水たまりで息をする

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    長い余韻の中にいる。

    社会で「そつなく」暮らせる人への
    声なき、叫び。

    夫に起きた出来事の描き方が
    「病院で薬を飲めば治る」というかたちではない
    本質をついた表現だな、と感じた。
    個人的な器質の問題じゃない。
    ひとの行動が「狂う」とき、
    それは本能的な生物としての生命が
    この場所で自分をフィットさせるのは無理。
    と言っている。

    ダムの放流みたく、
    目の前の雨の量じゃなくて、
    集まってしまった総量。
    ささやかだけど致命的な他者の悪意のある言動。
    それは、東京だからとか田舎だからとかではなくて
    社会生活そのものの大変さ。
    どこかで放流しないと川全体が氾濫してしまう。

    台風ちゃんの描写は

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    2026年01月26日
  • GOAT Winter 2026

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    相変わらず、悪ふざけが過ぎる(褒め言葉)!

    こんなに豪華な文芸誌を510円で手にして良いはずがない。まずなんだこの表紙は?!!笑
    テンションが上がりすぎるう!!!

    今回の私のおすすめ1つ目は、藤ヶ谷太輔さんと朝井リョウさんの対談。朝井リョウさんの軽妙な相槌がいつものことながら楽しい。
    2つ目は遠田潤子さんの作品。ぐいぐい引き込まれて、思わぬところにミスリードもあり、読後感がとても良かった。遠田さんの作品は初めて読んだが、もっと読んでみたいと思った。

    次号も楽しみです。

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    2026年01月18日
  • 水たまりで息をする

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    風呂キャンセルの夫とその周りにいる人の話
    (解説が素晴らしい、感銘を受けた、ぜひ読んでほしい)

    夫がそばにいればその体臭は気になるけど、いなければ気にならない、夫はそんな存在なのか…

    混んでいる電車やバスで席に座りたい時は、体臭で主張してみるという新たな方法を見出せた笑
    ずっとそばに立ち続けることで席を確保できそうな気がする


    風呂キャンを/そしる母は/犬を抱く
    (お風呂に入らない、シャワーを浴びない人々を非難する母親は、お風呂に入る習慣がない犬を平気で抱きしめている。その光景は犬ならおkで人間なら許容できないなんて…滑稽の賜物)

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    2026年01月17日
  • いい子のあくび

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    普段は意識していなかった人間の不気味さや妬みなどがねっとりと感じられる。
    わかる!とは思わないけど、考えすぎる人の思考回路みたいなのがリアルで納得感があった。

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    2026年01月15日
  • 犬のかたちをしているもの

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    主人公の気持ちちょっとわかるなーー。
    「子どもがほしいのかな、いらないのかな。そういうことを考えすぎたんだと思う。選択する前に、よく考えてから選べと言うけど、考え抜いた後で、選びたい方が残っているとは限らない。」は刺さった。
    私はバツイチ。今周囲は結婚ラッシュ出産ラッシュ家を建てる人まで。人生は人それぞれの歩み方がある。これが幸せという正解などもちろんない。今の私にとって、結婚も出産も「したい」ではない。この人と思える人がいたら、結婚したい。その人と結婚して家族を増やし、子どもを迎えたいと思えたなら、出産したい。
    今のわたしは、この人と思える人もいないので結婚も出産も「したい」ではない。

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    2026年01月14日
  • 水たまりで息をする

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    純文学でありながら、読者を突き放さない距離感で、生活の中に潜む歪みを静かに、しかし執拗に描き出す作品であった。

    題材自体は、今風に言えば「夫が風呂キャン界隈」という出来事にすぎない。けれどその一事象を問題として消費するのではなく、風呂・雨・川という章を通して、他者と暮らすことによって生じる思惑のズレや、妻という立場に押し付けられる役割意識を、形を変えながら浮かび上がらせていく。

    生きることと、生活することは違う。
    息はできる。でも、それは健やかな呼吸なのか。
    誰かと生きる選択をした瞬間から、「私の人生」は静かに「私たちの人生」へと書き換えられていく。その過程で生じる違和感や我慢は、決して劇

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    2026年01月09日
  • GOAT Winter 2026

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     大掃除・小掃除が終わったら、「美」をテーマにしたGOAT第3号(2026 Winter)を読んでみましょう。

     表紙ではゴートくんが手鏡でお顔を映しています。
    表紙を開くとゴートくんと羊くんが美について話していました。

    「美ってなんだろう
     大きな羊?
     羊の角を頭に飾った人?」

    「由来は所説あるけど、
     ヤギじゃなくて羊なのか・・・」
    ちょっと残念そうなゴートくんです。。。

     最初の小説は、高瀬隼子さんの「ふたえ」でした。
    67歳のお父さんが、二重まぶたに整形したのに飽き足らず、顎やら頬やらを全身麻酔の手術を受けて整形するというお話です。

     思えば、美しい顔の基準は個々人によって

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    2025年12月31日
  • 水たまりで息をする

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    なんか、なんか、理解したいのに理解できないこと、どうしても世間とか周りとかの''一般常識''からズレてると受け入れ難いこと、最愛の人で大切だからこそ信じて一緒にいたいのに最愛の人で大切だからこそ、それが出来ない。人間の矛盾とか葛藤とかがすごく上手に表現されてるなと思った。悩んで怒って葛藤して、その上で夫と一緒にいることを選んだのは本当に凄いことだと思う。研志さんが川で水浴びをしているところの描写がすごく綺麗で素敵だと思った。私も水が大好きで、もちろん川も大好きだからいいなぁと思った。研志さんの最期が濁されていたけど、死んだって言うよりは川と一体になったっ

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    2025年12月28日
  • いい子のあくび

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    「スマホを見ながら歩いている人は存在しないっていうことにした──」
    自分を取り巻くすべて、そして自分自身に辟易していた直子は、ある日、破滅願望とも言える行動に出る──。
    これは、閉塞された社会、抑圧された日常を生きる女性が登場する3つの短編集。
    彼女たちは現代社会を生きるわたし、あるいはあなたなのかもしれない。

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    2025年12月27日
  • GOAT Winter 2026

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    朝の情報番組で紹介されてて早速購入
    GOATにちなんで510円!
    表紙がキラキラしてて、ひとつひとつが読みやすい
    名前は知ってても、初読み作家さんが盛りだくさん
    「父の輪郭」はなるほどです

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    2025年12月24日
  • いい子のあくび

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    人によっては、捻くれて意地悪で冷たい主人公たちに思えたかもしれないけれど、私の中にも同じような、人には曝け出せない暗い感情が芽生えることがあるので、この感覚分かる、知ってる、思い当たる、でもそんな気持ち話せないと思ってたから、安心したというかそう思って良いんだとほっとした。悪態たっぷりで思わずふ、と笑ってしまう時もあった。終わり方も好きだった。特に二つ目、Aがあれを見たら腰抜かして震えるに違いないと思うとゾッとしたし秀逸な仕返しだと思った。生きづらさや閉塞感、人に言えない感情を抱えてる方におすすめです。いい子のあくび/お供え/末永い幸せ

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    2025年11月22日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    特別にグロテスクな場面があるわけではないのだが、愛や性の生々しさにじかに触れさせられるような感覚があり、どこか直視することに抵抗がある作品だった。
    読みやすく、物語に引き込まれるし、質の高い作品だとは思う。
    うまく感想を書けないので単行本の帯のコピーを転載しておく。
    「どうしたら、証明できるんだろう。犬を愛していると確信する、あの強さで愛しているのだと——。」
    「わたしたちがセックスを手放したあとに、やってきた『彼の子ども」。それでも二人でいつづけられるのだろうか、互いの身体を重ねることなしに……。」
    「小説でしか表現できない、思考と文体を駆使しなければならない『複雑』さが、この作品の一番いい

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    2025年11月16日
  • いい子のあくび

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    〇〇したいからしている、のか〇〇してる自分でいなければならないからしている
    なのか分からない自分への嫌悪感が呼び起こされて気分悪い笑でもこういう歪な部分を書き起こしている作品程刺さる、、、

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    2025年11月16日
  • うるさいこの音の全部

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    主人公の感情の動きが繊細で鮮明で、ぐんぐん読み進められた。繊細すぎるし、全てを考えすぎな主人公で、捻くれてて何か常に上から目線な感じ悪さがあるんだけど、相手の期待に応えたくなるところは少し共感できる。やりすぎだけど。
    タイトルが秀逸。面白かった。

    いい子のあくびとおなじDNA

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    2025年11月10日
  • 犬のかたちをしているもの

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    高瀬隼子さんの作品は前にも読んでいて
    こちらもずっと読みたいなと思っていてやっと読みました。
    現実にはありえない話だけど、その過程での主人公の気持ちは共感するばかり。
    主人公と歳が近い人は、悩みや一度は考えたことがあることが分かる、ってなるのではないかと思った。
    特に私は地元や田舎はどこも同じなのかなと思ったし女同士の会話もそんなものだよねと思った。ラストは含みをもたせる感じでどうなるかは曖昧な感じなのかな。
    面白かったです。

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    2025年11月08日
  • うるさいこの音の全部

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    宇垣さんオススメのエッセイ。エッセイなのか小説なのか。その狭間や境界は誰にも分からないのだけれども、確かなのは純粋にこの作品は面白いし、惹き込まれるということ。

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    2025年10月22日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    女の人には確かに子供を作る、作らない、産むか産まないかなど選択肢が多い。
    まあそもそも相手がいなければこんな選択肢はないけども。
    私も子供欲しいと思ったことがないし、だから作る行為も必要ないと思うから共感できた。
    最後は大体想像はできた。そりゃ、食べたいもの飲みたいものいろいろ我慢して痛めて産んだんだからそうなるよね。
    逆に子供をかわいいと思えないのに主人公が他人の子供を育てられるのかってところもある。自分の子供だったら変わると思うけど。
    だからこの結末でよかったと思う。

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    2025年10月19日
  • 新しい恋愛

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    高瀬さん作品に登場する人はクセが強い人が多い。過去作では女のイヤーな部分が出ていて嫌悪感をいだくともあった。今作はクセが強いというよりはちょっと嫌な部分とかちょっと理解できる部分とかそういうところにスポットがあたっている感じ。
    理解できないと切り捨てることができなくて、でも大きな声でそれわかる!と共感はできない。絶妙なところをついてくるな…と思いながら読んだ。

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    2025年10月13日
  • 犬のかたちをしているもの

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    全然うまくかけないのだけど、
    自分の至らなさとかをわかりつつ、自分を必要と思いたいし、恋人に私のことが必要というのを体現してほしいし、そのために試すようなこともしてしまう。
    それでいて自分にとって何もかも投げ売って大切に想える何かがほしい。それは恋人なのかわからない。
    そして何よりも自分のことを必要としている、大切に想ってくれてる何かがほしい。それが恋人であってほしい。でも自信がない。
    ごちゃごちゃ、そんなことを感じている私好きな文章でした。
    救われなくて苦しくなる。終始苦しいお話。それでも好き。

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    2025年10月11日