高瀬隼子のレビュー一覧

  • 犬のかたちをしているもの

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    子どもを無条件に、犬のように愛せるかという問題を突きつけられた。
    性行為結婚妊娠出産育児をする人間が偉いのか、社会では普通とはされているのか、そんな苦しさに共感した。 たとえ血が繋がっていても子どもを愛せない人間なんてたくさんいるしミナシロが子どもを産んで育てたとして、その子は幸せになれるのかなと想像すると苦しくなる。

    結末が曖昧でえこれで終わり?となったのが残念

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    2025年08月12日
  • うるさいこの音の全部

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    ゲームセンターで働きながら小説を書き続けて、新人賞をとった朝陽。

    あっという間に職場に新人賞をとったことが広まり、今までと少しずつ違っていく日常。

    仕事をしながら、朝陽である自分と小説家である有日と
    次第にどちらが本当の自分なのか、わからなくなってくるまで。

    雑誌のインタビューに答える、有日だったらこう答えるだろうと考えて話す朝陽。
    現実と虚構の区別がつかなくなってくるまで。

    どういうわけかあまりよくない未来が待っているのが見えるため読むのがつらくて、時間をかけてしまった。。。

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    2025年08月04日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    みんなの恋愛をわたしは知らない。

    芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。

    あなたはどこまで共感できますか?
    ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。

    【収録作品】
    「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」


    『自分のミスを自分ひとりでカバーできないのは、苦しかった。残業も休日出勤も平気だったが、自分はいつか他者に責任を負わせるのが嫌で、仕事から逃げ出してしまうかもしれない、と思った。(花束の夜)』

    『わたしは、欲しい言葉を差し出せる人ではなくて、欲しくない言葉を突きつけてこ

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    2025年07月30日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    時々偶然にわたしの涙が視界に入った人も、ごく自然に見なかったことにして立ち去る。そこには「見ちゃった、めんどくさそう、逃げよう」なんていう思考はなくて、ただ「見た、去る」だけがある。興味を持つ前にただ風景として受け流していく。
    ああ、ここは東京だ。これだからわたしは、この街にいられるんだ。

    「なんていうか、例えば、わたし昼休みはだいたい職場の自分の席で、コンビニのお弁当とかパンとか食べながら、パソコンをいじってるんですけど、ヤフーニュースを開いて眺めてたら、記事のアクセスランキングなんかに、だいたい毎日、どこかで女性が性暴力にあったって報じてるんですよね。そうい

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    2025年07月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    知り合いにすすめられて読んだ1冊。
    感想としてはとてつもなくなんだったんだろうって言う、よくわからない後味のお話でした。
    結局二人はどうなるの?どうなったの?
    あんまり読まないジャンルだったので新鮮!短いのですぐ読めたのは良かった。
    イヤミスでもないし、これのジャンルはなに?

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    2025年07月01日
  • 犬のかたちをしているもの

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     主人公の女性、どこか自分を俯瞰して見ているような違和感があった。そうしないと傷つくからかもしれないけど。
     自分も苦しいけど、周りの人の気持ちも分かってしまうから、何も選べない。相手を傷つけるリスクを負って自分を貫き通す意地も、相手を優先して自分を押し込む度胸もなくて、ずっと曖昧で中途半端。ずるいけど、選択しないで不幸に浸っている方が楽なときってある。
     世界が鮮明に見え過ぎて、自分はその影のような気分。いっそ鈍感でいられたほうが楽なのに。

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    2025年06月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    何となく結末を予想してたら予想通りになって
    あ、やっぱりねって思ったけど普通にミナシロさんの自分勝手な行動に腹が立った。
    郁也の“薫はおれがいないと生きていけないっていう話をしているんだよ”のセリフが主人公の事を理解しているように見えて全く理解してなくて、寧ろ下に見てる感があってさらにモヤついた。
    だけど、作品自体はとても好みだし、高瀬さんの言葉の表現が面白くて一気に読んだ。

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    2025年06月23日
  • うるさいこの音の全部

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    マトリョーシカ的小説。無粋だけど高瀬さんもそういう経験があったのかな?とか思ったり。
    登場人物の描写があまりにリアルで上手いな~~と思う。主人公の周り伺っちゃって空回りしちゃってるのもイライラするけど自分にもそういう所あるからこそだな~と、余りにリアルだから感じちゃった。
    小説家のコラムとかそんなに見てこなかったけど逆にこれ読んで小説家の人間性とか気になってきちゃったね。

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    2025年05月14日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    高瀬さんの「おいしいものが〜」に衝撃を受けたので、次に手に取った。

    主人公は、卵巣の病気を持ちセックスも好きでなく、長く恋愛が続かない。
    そんな自分でも愛して受け入れてくれていると思っていた彼氏、に子供ができた。その彼氏の子を宿った見知らぬ女から、その子供をもらってほしいと提案を受ける。

    主人公の動揺をしていたものの受け入れる様子に、もっと感情的になってもおかしくないのでは?と疑問でしかなかった。

    ラストは相手の女から出産後に自分の子として育てたいと言われるが、産んだ後に自分が育てたいと心変わりするなんて容易に想像できるのでは?作中の人物はみな想像力が足りない、浅はかすぎると思ってしまっ

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    2025年04月13日
  • うるさいこの音の全部

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    ネタバレ

    難しいね
    自意識過剰でサービス精神旺盛
    相手を楽しませようとしてるけど、何のため?自分を切り売りするの?私は何?だれ?
    でもやりたいことは書きたいことっていうラストが良かった
    途中、何が本当なのか分からなくなる感覚が面白い

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    2025年03月21日
  • うるさいこの音の全部

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    ネタバレ

    小説家デビューしたばかりの主人公を描いた「うるさいこの音の全部」と、その主人公が芥川賞を受賞したその後を描いた「明日、ここは静か」の2作が入っている本。

    高瀬さんの本大好き。
    好きなポイントは、登場人物の心の機微が、本当に細かいところまで描かれているところ。
    特に、ネガティブな感情とか、嫌なやつに対してそれが発揮されている気がする。
    たとえば主人公がうじうじ余計なことまで考えすぎてしまうところとか、友達が約束に絶対遅刻してくるところとか、主人公がインタビューで嘘つきまくってもう戻れないところまできちゃってるところとか。
    ひとつひとつのシーンはそこまでダメージ大きくないけど、小さな小さなトゲの

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    2025年03月08日
  • うるさいこの音の全部

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    心が踊るような読書ではなかったけど、作家と作品の関係性について考えさせられて面白かった!!やっぱ読者はどうしても作品自体が作者の思考だって思いがちだけど、勿論そういう部分はあると思うけど全部が全部そうだって決めつけて考えるのは辞めた方がいいな。海外で太宰治とか村上春樹が女性軽視した思考を持ってるって非難されてるのも、作品の中の思考や言動が実際に作者が思っていることややりたいことだって信じちゃってるからだろうな。この本が高瀬さんの実体験かどうかは分からないけど、作家ならではの苦悩をよく表していて、同じ人間なんだなって親近感が湧いた。もっと好きになった。

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    2025年02月28日
  • 水たまりで息をする

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    突然、風呂に入らなくなった夫。
    「風呂に入らない」という行為だけ見ると、大したことではないというか大袈裟なことでもないけど、社会や日常の中にある"当たり前"をしない(出来ない?)ことの異常性みたいなものを感じた。たったそれだけのことで、いわゆる"普通"からは大きく離脱してしまう。

    夫がそんな状態になっても妻・衣津実は割と落ち着いていて、そうなったことの原因や、何かの病気ではないのか?ということは案じながらも、あまり深くまで踏み込んだりはしなかった。「それって冷たくないか?」と感じることすらあるが、そもそもこの夫婦の関係はドライというか合理的というか、む

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    2025年11月23日
  • いい子のあくび

    cnm

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    小説の読書体験として最も興奮する瞬間は、登場人物と融合したときだと思う。著者が主人公とする人物はいつもなにかしら「呪い」のようなものを持っていて、一見するとマイノリティ側に見える。けれど、主人公と融合した人間が著者以外に、少なくともここにもうひとりいる。それならば他にもいるのではないかと、そう思えるだけで少しほっとする。

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    2024年06月28日