高瀬隼子のレビュー一覧
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ネタバレ【あらすじ】
みんなの恋愛をわたしは知らない。
芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。
あなたはどこまで共感できますか?
ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。
【収録作品】
「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」
『自分のミスを自分ひとりでカバーできないのは、苦しかった。残業も休日出勤も平気だったが、自分はいつか他者に責任を負わせるのが嫌で、仕事から逃げ出してしまうかもしれない、と思った。(花束の夜)』
『わたしは、欲しい言葉を差し出せる人ではなくて、欲しくない言葉を突きつけてこ -
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ネタバレ◾️record memo
時々偶然にわたしの涙が視界に入った人も、ごく自然に見なかったことにして立ち去る。そこには「見ちゃった、めんどくさそう、逃げよう」なんていう思考はなくて、ただ「見た、去る」だけがある。興味を持つ前にただ風景として受け流していく。
ああ、ここは東京だ。これだからわたしは、この街にいられるんだ。
「なんていうか、例えば、わたし昼休みはだいたい職場の自分の席で、コンビニのお弁当とかパンとか食べながら、パソコンをいじってるんですけど、ヤフーニュースを開いて眺めてたら、記事のアクセスランキングなんかに、だいたい毎日、どこかで女性が性暴力にあったって報じてるんですよね。そうい -
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ネタバレ高瀬さんの「おいしいものが〜」に衝撃を受けたので、次に手に取った。
主人公は、卵巣の病気を持ちセックスも好きでなく、長く恋愛が続かない。
そんな自分でも愛して受け入れてくれていると思っていた彼氏、に子供ができた。その彼氏の子を宿った見知らぬ女から、その子供をもらってほしいと提案を受ける。
主人公の動揺をしていたものの受け入れる様子に、もっと感情的になってもおかしくないのでは?と疑問でしかなかった。
ラストは相手の女から出産後に自分の子として育てたいと言われるが、産んだ後に自分が育てたいと心変わりするなんて容易に想像できるのでは?作中の人物はみな想像力が足りない、浅はかすぎると思ってしまっ -
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ネタバレ小説家デビューしたばかりの主人公を描いた「うるさいこの音の全部」と、その主人公が芥川賞を受賞したその後を描いた「明日、ここは静か」の2作が入っている本。
高瀬さんの本大好き。
好きなポイントは、登場人物の心の機微が、本当に細かいところまで描かれているところ。
特に、ネガティブな感情とか、嫌なやつに対してそれが発揮されている気がする。
たとえば主人公がうじうじ余計なことまで考えすぎてしまうところとか、友達が約束に絶対遅刻してくるところとか、主人公がインタビューで嘘つきまくってもう戻れないところまできちゃってるところとか。
ひとつひとつのシーンはそこまでダメージ大きくないけど、小さな小さなトゲの -
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心が踊るような読書ではなかったけど、作家と作品の関係性について考えさせられて面白かった!!やっぱ読者はどうしても作品自体が作者の思考だって思いがちだけど、勿論そういう部分はあると思うけど全部が全部そうだって決めつけて考えるのは辞めた方がいいな。海外で太宰治とか村上春樹が女性軽視した思考を持ってるって非難されてるのも、作品の中の思考や言動が実際に作者が思っていることややりたいことだって信じちゃってるからだろうな。この本が高瀬さんの実体験かどうかは分からないけど、作家ならではの苦悩をよく表していて、同じ人間なんだなって親近感が湧いた。もっと好きになった。
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突然、風呂に入らなくなった夫。
「風呂に入らない」という行為だけ見ると、大したことではないというか大袈裟なことでもないけど、社会や日常の中にある"当たり前"をしない(出来ない?)ことの異常性みたいなものを感じた。たったそれだけのことで、いわゆる"普通"からは大きく離脱してしまう。
夫がそんな状態になっても妻・衣津実は割と落ち着いていて、そうなったことの原因や、何かの病気ではないのか?ということは案じながらも、あまり深くまで踏み込んだりはしなかった。「それって冷たくないか?」と感じることすらあるが、そもそもこの夫婦の関係はドライというか合理的というか、む -
購入済み
小説の読書体験として最も興奮する瞬間は、登場人物と融合したときだと思う。著者が主人公とする人物はいつもなにかしら「呪い」のようなものを持っていて、一見するとマイノリティ側に見える。けれど、主人公と融合した人間が著者以外に、少なくともここにもうひとりいる。それならば他にもいるのではないかと、そう思えるだけで少しほっとする。