高瀬隼子のレビュー一覧

  • うるさいこの音の全部

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    最初読み始めた時、主人公が書いている小説の話なのか現実なのかわからなくて戸惑ったけど、この小説自体が、高瀬さんの芥川賞をとった時の実体験を元に書かれたのではと思って読み進めてしまいました
    小説家が顔を出してしまうことが、こんなにも怖いことになるのかと 
    これから賞をとった作家さんたちの裏側を考えてしまいそうです
    担当編集者の瓜原さんがとてもいいひとで、だからこそ最後のシーンはあっと思いました
    あ、他の高瀬さんのエッセイは、この本とは違う、違うと言い聞かせて読めました

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    2025年09月28日
  • め生える

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    突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。
    元々薄毛を気にしていた真智加という女性が主人公で、その友人のテラとの関係性を描いた作品です。
    友人でありながら、どこか真智加の薄毛をかわいそうなものとして見ているテラの描写にザワザワしたものを感じました。
    真智加が全ての人がはげた世界の中で、変化が及んだときに、少しの優越感を感じながらテラに対してマウントをとることなく、周囲を気にしてしまう心境も微妙にわかる気がする。
    みんな平等になったとしても、外見のコンプレックスは消えるものではない…そんなことを痛感した作品でした。

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    2025年08月17日
  • め生える

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    【ハゲだけでいいんだ、じゃないと平等じゃない】
    中高生上は髪の毛が抜け落ちハゲが標準となった世界を舞台に、繰り広げられる人間模様と複雑な心理描写を描いた作品。外見コンプレックスへの葛藤、怪しい民間療法に傾倒していく心理、自分だけが髪が生えてきてしまうことに対する優越感とどこか釈然としない気持ちがひしひしと読み手に伝わってくる。結局、どんな世界になろうと「みんなと同じが安心」が大前提としてあり、差別や偏見はなくならないんだなぁ。高瀬さんは相変わらず主人公でも脇役でも女性の嫌な部分を描くのが上手だと思う。

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    2025年07月31日
  • め生える

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    面白かった。 薄毛で悩んでいたら、国全体でハゲが広がっていってしまう話。その後、再び髪の毛が生えてきて、髪の毛のあるないで本当のことを言えずに友情関係を不安定なものにしていってしまった。最後にテラの元彼が登場して不平等だと言われてしまったけど、テラは分かってくれるのではないかなと思いました!表現の仕方とか現実では有り得ないハゲによる影響の言い回しが面白く何度か笑いました。

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    2025年06月14日
  • 新しい恋愛

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    面白かった。特に後の3作。
    「新しい恋愛」
    そうきたかーと。いやあ…と、ちょっと怖い、と。ロマンチックが嫌いな主人公。ちょっとわかる。中学生とかいろんな年代に読んでみて欲しいです。

    「あしたの待ち合わせ」もなかなかすごい。
    高瀬さんらしい一筋縄でいかない話。好きではない相手からずっと好かれ続けること。そのことによって自分の存在証明を確認するような、なかなかどろっとする話。

    「いくつも数える」
    なかなか興味深かった。難しいなあと。年の差婚の話。
    あまりに年下に魅力的だなと感じるのはやはりキモくないか?、の自制は年上側に働くだろうけど本人同士が良いなら、それでいいじゃないかと思うけれど。

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    2026年04月18日
  • 新しい恋愛

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    気になっていた新作。
    サイン本に出会ったので。
    サイン本に出会えることなんて、なかなかないから嬉しかったなぁ。

    5つのお話が収録されている恋愛短編集。

    恋愛において、他人には話したくない、話したことはないけれど、自分も抱いたことのあるネガティブな感情が書かれていて、過去の自分のモヤモヤを昇華してくれたような気になった。
    共感できる主人公と共感できない主人公がいたけど、7~8割くらいは共感できた。

    表題作「新しい恋愛」は恋愛の始め方について、考えさせられる話だった。最後の展開が恋愛小説というよりもホラー小説のようでびっくりした。
    読む人の立場によってゾッとする度合いが変わりそう。
    一番心に

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    2026年04月25日
  • 犬のかたちをしているもの

    QM

    ネタバレ 購入済み

    タイトルの「犬のかたちをしているもの」、これは主人公の愛の形なのかなぁ。話の主旨とは違うかもしれないけどミナシロさん最後ちゃんと離婚してくれたのかしら、そこだけめっちゃ気になる。

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    2024年09月19日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    女性の怖さは観察が鋭いところである。高瀬さんの書いた小説を読むと慄然とする。「たしかに男って、こういうときこうするよな」というのが、じつに見事に描写されているのだ。「こんなところまで見られているのか…」と冷や汗が出る。男性作家はなかなかこういう真似はできない。男の場合、登場人物(とくに女性)にしばしば自分の理想を投射してしまう。わかりやすく言えば、エヴァンゲリオンの綾波とアスカだ。魅力的ではあるが、嘘くさいと言えば嘘くさい。

    セックスをしていると、大切にされていない気がする。この薫の気持ちはなんとなく理解できる。どうせ私のことは体目当てなんでしょ。しかしセックスがなければないで、愛されている

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    2026年03月23日
  • め生える

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    高瀬隼子さん、2冊目にしてやっぱり好きだと確信しました。なんか…、刺さるのです。この「刺さり」が欲しくて読む感じ、最近の作家さんだと石田夏穂さんにも通じる。(おそらく)同性で、年代が近いからかななんて勝手に思ってます。

    今作ははげのお話。ギャグ漫画みたいな設定なのに読んでみると全く笑えなくてウケる、という不可解な現象が起きている。みんなで平等にハゲれば怖くない!
    この「ハゲ」は他の色んな要素に置き換えられると思う。どうやっても同じにはなれない社会。人間。まず見た目が違う。たかが見た目というけれど外見の与える影響力は凄まじい。

    皆違うけれど、髪が生えてきたことを隠すことも、ハゲたから大学を辞

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    2025年08月23日
  • 犬のかたちをしているもの

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     作者の高瀬隼子さんは、芥川賞受賞作の「おいしいご飯が食べられますように」と同様、微妙に社会での生きにくさを感じる、微妙に変な人たちの物語が、絶妙に上手い。おかしな話なんだけど、いつのまにか主人公に感情移入してしまう。

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    2025年12月07日
  • め生える

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    生きていると「もう終わりだ」と感じる瞬間は何度もある。でも実際には人生は翌日も続いてしまう。

    苦しみは無くなるものではなく、苦しみを抱えたまま生きていかなくてはならない。そのためには自分なりのはけ口や付き合い方が必要だと読み取った。

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    2026年07月20日
  • いい子のあくび

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    主人公の性格が歪みすぎて、私は好きになれなかったです。でも誰しもこんな一面あるよなあと思ったり。読んだ後もモヤモヤしてスッキリしなかった。モヤモヤしつつも気付けば一気に読んでしまいました。

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    2026年07月18日
  • 新しい恋愛

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    好きってなんだろう。
    大人になってからの恋愛は、今ではなく結婚に繋がるかどうか先を見ていた気がするし、相手のスペックとかもどうしても見てしまう。

    高瀬さんが描く登場人物は唯一無二なんだよなあ。

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    2026年07月17日
  • いい子のあくび

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    日頃、自分で「割に合わない」と感じることがフラッシュバックする感覚。
    自分が損をしないために周りに威圧的に振る舞うおばさんとか
    「女性はこういう人生が幸せだ」と思っていることを悪意なしに伝えてくるおじさんとか
    体型に恵まれた男性であることが人から舐められない要素だということに無自覚で、「なんで君はそんなに舐められてるの?」スタンスの人とか

    そういうものに自分を削られないように振る舞おうとするけど、これまでの自分が他人の顔色を伺っていたから反射的に人に合わせてしまったり、譲ってあげたりしてしまうことにまた自己嫌悪になる感覚も自分に重なる人が多そう。そして譲らないことを決死の思いで実行したら、思

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    2026年07月17日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    この『おいしいごはんが食べられますように』を読んでいると、なんとも言えない息苦しさを感じました。劇的な展開はないものの、オフィスに潜む「平坦でありながら刺さるようなリアルさ」が見事に描かれています。

    「手作りスイーツ」や「か弱さ」を武器にする芦川さんや、頑張りすぎて逆に損をしてしまう押尾さん。こうした人間関係の駆け引きは、現実の職場にもありふれています。

    最も共感したのは、社会が「弱者には優しくすべき」「一緒に食べるごはんは素晴らしいものだ」と決めつけている点です。こうした強要された「ポジティブさ」は、かえって目に見えない重圧となります。この小説は、私たちが日常の人間関係で口に出せない疲労

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    2026年07月15日
  • いい子のあくび

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    表題作「いい子のあくび」、まぁその気持ちはわかるよ〜と思える部分も多くあったけど、ひねくれすぎじゃない?とも思ったり…。
    主人公は、自分はよく気づくいい子として頑張ってるからいろいろ割に合わないって思ってるけど、誰もそうしろなんて言ってないはずなんだよね。勝手にいい子演じて疲れてるだけじゃーんって思った。
    もうちょっと気楽に生きたいね。
    都会に住んでいたらもっと刺さるのかな?

    とりあえず、私もホルモンバランスで全員嫌い!って思う日はあるから、人間嫌いもほどほどにしないと、と思わせられた。

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    2026年07月14日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    タイトルから、ふんわり、温かいお話かと思ったが、内容は背筋も凍るホラーだった。

    一穂ミチ先生が書かれた「あなたに出会いませんように」という強烈なタイトルの解説は、さすが一穂先生。見事。まさに、同感。

    芦川さんがいる職場がホラーなことは言うまでもないが、二谷はなぜ、付き合ってる?

    二谷は、芦川さんに対して最後の結びで

    「揺らがない目にまっすぐ見つめられる。幸福そうなその顔は、容赦なくかわいい。」

    と締めくくっている。

    二谷がわからなすぎる。

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    2026年07月14日
  • 水たまりで息をする

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    不思議な、だけどリアルな夢を見たような読後感。少し映画「怪物」を思い出した。
    やっぱりこの作者はすごい、これを思いつける、書けるのがすごいと思う。どういう思考回路で、何を考えて書いているんだろう

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    2026年07月13日
  • いい子のあくび

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    生きている上で、納得のいかないことは山程あるなかで、余りにも自分が歪んでいると人に思われるかもしれない納得のいかない状況って絶対に他言できないんですよね。性格悪いなって思われそうで。そんなことが約200ページの短編集にこれでもかと詰め合わせられているのがこの『いいこのあくび』でした。人に良く思われたいという感情は私が私として人とぶつからず楽に生きていくために見つけた方法だったはずなのに、いつしかそれに苦しめられていくのって本当に不条理だし割に合わないよなあと読んでいて再認識しました。

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    2026年07月13日
  • いい子のあくび

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    いい子のほうが割りに合わないことはたくさんあるし、人によって態度を変えることはあるよね。でもここまで考えてたら疲れちゃわない?って思ってしまった。

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    2026年07月11日