高瀬隼子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この『おいしいごはんが食べられますように』を読んでいると、なんとも言えない息苦しさを感じました。劇的な展開はないものの、オフィスに潜む「平坦でありながら刺さるようなリアルさ」が見事に描かれています。
「手作りスイーツ」や「か弱さ」を武器にする芦川さんや、頑張りすぎて逆に損をしてしまう押尾さん。こうした人間関係の駆け引きは、現実の職場にもありふれています。
最も共感したのは、社会が「弱者には優しくすべき」「一緒に食べるごはんは素晴らしいものだ」と決めつけている点です。こうした強要された「ポジティブさ」は、かえって目に見えない重圧となります。この小説は、私たちが日常の人間関係で口に出せない疲労 -
Posted by ブクログ
「自分は何をどうしたいのか」を考える時、
「普通の人ならどうするか」
「他の人から見たらどう見えるか」
「どういう答えを出せば、自分が思う“いい人”っぽくなるか」
みたいなことが頭の中でぐるぐるして、結論を出すことが多い。
けど、それを繰り返すと、
「結局私という人間はなんなのか(裸の自分はどんな姿をしているのか)」が、本当に分からなくなる。
そんな私にとって、
川で裸になって水浴びをする(水浴びをできる)研志さんは、なんだか不思議と羨ましい存在に写りました。
人が、“純度100パーセントのその人自身”であり続ける、ということが本当に難しい現代。
都会でも田舎でも、
人と関わりを持 -
Posted by ブクログ
この本に出てくるメインキャラクター、
誰も好きになれないし誰にも共感できない。
こんなにセックスにフォーカスする作品をはじめて読んだ。行為がなくなっても愛は続くと私も思う。
でも欲は残るわよね。そこもとても理解。
とは言いつつもさ、主人公は頑なだし、
田中もなんでそこいく?とツッコミたくなるし、
ミナシロは1番想像つきやすいけど性格悪すぎて、
会話シーン全部ムカついた。笑
ちなみにラストシーンの後味も、とても悪い。
なんとなく予想もしたけどさ、
こんな奴に人生を狂わされるのはいやだ。
彼氏が一夜の過ちであっても、
ミナシロを選んだ時点で別れたほうがいい。
田中なんかより大学案内してくれた -
Posted by ブクログ
人間の赤ちゃんよりも、隣にいる犬のほうが可愛い、か。私は動物が好きではない(興味がない)から、断然人間の赤ちゃんのほうが可愛い。
動物が嫌いだと言うと信じられないと言われるけど、だって私はそうなんだから仕方ないじゃんという気持ち。
子供が好きじゃない女性も同じかもなあ。女性だから子供を産まなきゃいけない、女性だったら母性がある、なんて押し付けられても困る。
同じ作者の「いい子のあくび」を先に読んだのだけど、それも女性として生きることの息苦しさや割の合わなさ、東京人の周囲への関心のなさが同じように描かれていた。
逆に男性であるがゆえの生きづらさってなんだろう。そんな小説があれば読んでみたいと思