高瀬隼子のレビュー一覧

  • うるさいこの音の全部

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    好きな俳優さんで今度実写化されるという、それだけの理由で読みました。普段なら読まないジャンル。でもどことなく村上春樹を思い浮かべるような、はたまた小説家の私生活とその作品がメタな構造をとっているような雰囲気があり、それなりに面白かったです。来年の映画が楽しみ。今度は芥川賞作品も読んでみようかな。

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    2025年11月06日
  • 新しい恋愛

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    5つの短編集。
    恋愛の話なのに、どの話も、なにか
    ちょっとひっかかるような、
    モヤっとさせるストーリーだった。
    面白いなと思ったのは「花束の夜」「お返し」
    「新しい恋愛」
    【花束の夜】
    新人教育係の先輩の送別会、
    送別会でもらった花束を、要らないからと押し付けて去っていく先輩。関係を持っている二人だが
    付き合っているわけではない。
    花束を持ち、深夜を彷徨いながら、自分が
    雑に扱われていたことに気付く。
    マンションの部屋の前に置いた、花瓶に活けた
    花束を、次の日、先輩はどんな顔をするだろう。
    ささやかな仕返しと決意。
    しかし、深夜に花束を持って彷徨う女。
    考えてみたらちょっと怖い。
    【お返し】

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    2025年11月01日
  • いい子のあくび

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    めっちゃ主人公性格悪かったけど私も心の中で暴言吐くことあるからちょっと安心した
    東京とかの満員電車に巻き込まれるのが日常だったら性格淀みそうだなぁとおもった。

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    2025年10月26日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    主人公の夫が些細なきっかけ?でお風呂に入れなくなる話。お風呂だけでなく、水道水が無理とのこと。話が進むにつれて、石鹸を使わなくなり歯磨き粉を使わなくなりとどんどん清潔とは離れていく。

    この主人公は受け入れ難いこの状況を受け入れようとして葛藤しながらも徐々に受け入れている姿がなんともすごいなと思う。風呂に入れずとも夫は夫だけど、普通なら理解し難い。

    作中の過去に主人公が飼っていた台風ちゃんという魚と類似して書かれているという解説を見てなんとも言えない気持ちになった。

    話のテーマは面白かったが、夫の風呂嫌いの理由が気になったが最後まではっきりしなかったのが残念だった。

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    2025年10月20日
  • 水たまりで息をする

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    大好きになってしまった高瀬隼子さんの作品を読み漁る今日この頃。
    お風呂に入らなくなってしまった夫のことでも愛してる と思いたい。愛してないとだめな気がするから。台風ちゃんのように。
    きっと心の病で苦しんでいることが原因だけどそこには触れようとしない。
    愛してるか不安だけど、愛されていたい。 2人でいることが大切で、あなたは必要と言われていたい。

    そんなふうに見えた。


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    2025年10月18日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    恋愛はほんとにそれぞれなんよね。。
    マッチング時代からまた身近な恋愛にもどる流れは、時代を繰り返すようで面白い考察

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    2025年10月12日
  • いい子のあくび

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    表題作はいい意味でイライラさせられる話。
    自分はこう言うタイプの人が嫌いなんだなと言うことがよくわかった。

    どの主人公も考えすぎ、気にしすぎとも思えるし
    多くの人が見逃しているおかしな当たり前に気づいていると捉えることもできる。

    なんせ生きづらい人たちだろうなと思う。

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    2025年10月11日
  • いい子のあくび

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    ぶつかったる。
    そんな一言で始まる小説。
    人間の心の汚いところを書かせるならこの人だなと思います。

    歩きスマホをしていない側が避けないのは悪なのか、仕事が出来る人ばかり仕事をして、先に気付く人ばかり損をする。
    まさに割に合わない。
    日頃生きていたらつい思ってしまう、だけどそれはいけないことだからみんな心に蓋をしている言葉を、うまく言い表してくれています。
    いい子の反対は、悪い子ではなく、やな子。
    出る前に押し殺されたいい子のあくびはどこに行くのか。

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    2025年10月07日
  • 新しい恋愛

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    なんだか共感できるような、共感したくないようなこの感覚。高瀬隼子さんにしか表現できない気がする。

    すぐ忘れられる元恋人になるより、その人が一生覚えてる人になりたいのは少し分かる気がした。

    やっぱり、恋愛ってよく分からない。

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    2025年10月06日
  • いい子のあくび

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    私もあくびを噛み殺す「いい子」だ。
    自然体で優しい、のびのびとしている人に憧れるけど、決してなれない。「自然体でのびのび」しているフリはできる。相手に合わせて。あー!もう、これ、私やん!
    主人公と自分が重なりすぎて、少し辛くなった。

    3編とも、ちょっと変わった女性が主人公。しかも、全部私のことのよう。  
    最近、鏡を見ていなかったけど、
    どうだー!これが今のお前だ!と
    現実をつきつけられたような気持ち。

    相手に合わせて
    世間に合わせて
    本来の自分を隠しているうちに
    本来の自分がわからなくなる。
    ストレスがかかる。
    吐き出し方がわからない。

    「ぶつかってやる」という、
    えいやっ!という行動

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    2025年09月30日
  • うるさいこの音の全部

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    作家は作家で「作家として消費される自分」と共存せざるを得ないということはわかった。

    私も作品の作者の詳細は知りたくないと思うタイプ。
    すごく綺麗な物語を描く人が、不潔な感じだったらゲンナリする。

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    2025年09月26日
  • うるさいこの音の全部

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    ネタバレ

    要約
    主人公・長井朝陽は、ゲームセンターで働きながら執筆活動をしている若い女性。ペンネーム「早見有日」として応募した小説が文学賞を受賞し、出版されることとなる。これにより、彼女の兼業作家としての生活が職場や周囲に知られることとなり、日常が少しずつ変化していく。

    職場での人間関係や友人との関わりが微妙に変わり、朝陽自身も自分のアイデンティティや創作活動に対する葛藤を抱えるようになる。さらに、執筆中の小説と現実の境界が曖昧になり、彼女の心の中でさまざまな感情が交錯する。

    感想:
    フィクションの小説を書いた時、そこに出てくる意見が著者の意見であるとは言えない。ただその考えが浮かばなければ書くこと

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    2025年09月22日
  • 新しい恋愛

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    高瀬隼子さんは初読みの作家さんだった。

    色んなタイプの恋愛模様が5つ詰まった短編集

    目次
    花束の夜
    お返し
    新しい恋愛
    あしたの待ち合わせ
    いくつも数える

    確かにタイトルの「新しい恋愛」が一番印象に残った。

    どんな恋愛も一筋縄ではいかない。
    ザ・ラブストーリーじゃなくて、こんな変化球もたまにはいい。

    頭で考えようとすると、こんな感じで言語化されるんだなぁと納得しながら、何も解決されることのない結末が淡々としていて潔かった。

    年齢や性差によっても感じ方が変わりそうな作品。
    文学的でいて個性的・・・面白かった。

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    2025年09月21日
  • 犬のかたちをしているもの

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    愛ってなんだろう。
    育って来た環境、ルーツが違うもの同士、互いの本音なんて見えない中で探り合いながら協調して慈しんで・・
    主人公が抱いていた飼い犬への愛情のようなもの。それを自分にも相手に求めたい気持ちが分かり過ぎるけれど、そこに「性」の問題や「生活」や「他人の目」や「自己肯定感」が入ることで、より複雑に愛の形は変わるし思うようにいかないことの方が多い。
    主人公の立場に立てば、郁也の言動はズレ過ぎているし、私だったらナシの一択だけど。
    主人公は自分のことを愛せているのかな。少なからず、郁也といる時の自分のことは愛せてないんじゃないかなーと思う。
    ただ、ラストで主人公が起こした行動は、私には2人

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    2025年09月20日
  • 犬のかたちをしているもの

    匿名

    購入済み

    感情の表現が切なくて繊細でリアルでした。
    内容は実際にこんな事ってありえるの?どんな神経してんの!とミナシロさんとイクヤに腹が立ち、けれどイクヤの彼女に対する愛情も感じ複雑です。彼女はしんどくても、ずっと彼を受け止めるべきだったのかも。子供は出来なくても幸せになれたのかも知れない。

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    2025年09月19日
  • 新しい恋愛

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    おいしいごはんが食べられますようにからハマった高瀬隼子さん。今回も人間の複雑な心理描写が描かれた作品で自分にぶっ刺さり面白かったです。恋愛の短篇作品になっていて、花束の夜が個人的には一番お気に入りです。新人社員で自分と違うタイプの先輩が頼りになりなんかかっこよく見え好きになっちゃうの分かる〜。笑
    恋愛のもやもやな気持ちが書かれており、どの短篇も共感できる内容ばかりで面白くあっという間に一冊読んでしまいました。恋愛をひと通り経験した大人の方が共感できる作品かも。

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    2025年09月16日
  • いい子のあくび

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    いい子のあくび、面白かった。共感できる部分もたくさんありつつ、けど現実には言えないし動けないし、、な微妙なライン、読んでて新鮮。

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    2025年09月14日
  • 新しい恋愛

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    『花束の夜』新入社員が教育係の上司のセフレになり、雑に扱われ、捨てられる。友人の店を手伝うため退職する上司に、「これいらねえから」と、押し付けられた花束を、持ち歩く。『お返し』母親同士が友人の、それで子供の頃は顔を合わせて遊ぶ仲間の一人であった一つ年下の女の子から、チョコレートをもらう。バレンタインの意味がよくわかっていない小四から中三まで、間を空けて、高三も。そのことを、保育園に通う自分の息子がチョコレートをもらったことで、思い出す。『新しい恋愛』自分が中学生の時に生まれた姪が、家に泊まりに来る。中学生になった姪の関心は恋愛で、その恋愛は、マッチング主体だったかつてのものとは変わり、心の底か

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    2025年09月12日
  • 犬のかたちをしているもの

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    最終的な3人の結末が大事なのではない。
    女性への妊娠という時間制限のある永遠のテーマへの葛藤が書かれていた。

    『子どもがほしいのかな、いらないのかな。選択する前に。よく考えてから選べと言うけど、考え抜いた後で、選びたい方が残っているとは限らない。』
    妊娠する事、子供が無事に産まれる事は、本当に当たり前な事じゃない。
    子供が欲しいと思う今だからこそ読んでよかった。

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    2025年09月11日
  • 新しい恋愛

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    短編五編
    前読んだ『おいしいご飯が食べられますように』な感じ。
    ギリギリのいやな感じがする話ばかり…
    中でも新しい恋愛には、足元すくわれた!
    (20250216)

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    2025年09月11日