高瀬隼子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
(途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。
※敬称略
・ふたえ(高瀬隼子)
“お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。
・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。
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Posted by ブクログ
生きるために食べる。
食べることが大好きだから、「自分」にとっては至福の時であってほしい。
おいしいものが大好きな先輩が、「死ぬまでに食べる回数って決まってるからな。だからうまいもん食うんだよ」と。
うわー、本当にそうだ。長生きすれば回数が増えるぞ。なんてえらく感心した覚えがある。いや、よく考えるとそこに執着した生き方になっている。
そんな自分と二谷は対極なのかなぁと考えさせられた。
当たり前を押し付けられる苦痛はわかるし、本当は芦川さんみたいに丁寧に食へ対峙したいのかな?とも。
苛立ちをコントロールできない苛立ち ??
そっか。俺の場合は「食べること」がそのコントロール方法なのかも。 -
Posted by ブクログ
読んでいて混乱しまくり!
そもそもこの物語はフィクションなのか私小説なのかも分からなくなってくる。
著者の策略に見事にはまり迷宮に迷い込んでしまったようだ。
長井朝陽は文学賞を受賞し作家になることで、それまで気にならなかった日常の些細な言動がノイズに変わっていく過程がじわじわと行き場を失くしていくように描かれている。
一見、著者の実体験をもとにした華やかなサクセスストーリーかと思いきや著者はそんな甘い夢を見させてはくれない。
そこにあるのは「言葉の恐怖」だった。
特に印象的だったのが中華料理屋の息子の話。
まるで朝陽の話のように描かれているが作中劇との境界線がはっきりせず作中劇と現実が雑音 -
Posted by ブクログ
合わないタイプの本だった、と思う。
主人公に感情移入できない
現実なのか想像なのか分からず
理解が追いつかない
のに、最後まで読んでしまった。
多分読めた理由は、感情移入まではしないけどすごく「分かる」と思ってしまうから。
自分の外側しか見られていなくて、誰も自分の内側に興味などないのだろうなという虚しさ。消費される虚しさ。それがわかっているのに、ハッキリ言ってみればいいのに、結局口から出ていくのは相手が求める言葉ばかり。自分の本当の気持ちは吐露できない。
そして、そういう感情の動きが「わかる」から、没入しちゃう。ちょこちょこハラハラしたり、気分が落ち込んだり。
この方の本は、割といつも感情