高瀬隼子のレビュー一覧

  • め生える

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    突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。
    元々薄毛を気にしていた真智加という女性が主人公で、その友人のテラとの関係性を描いた作品です。
    友人でありながら、どこか真智加の薄毛をかわいそうなものとして見ているテラの描写にザワザワしたものを感じました。
    真智加が全ての人がはげた世界の中で、変化が及んだときに、少しの優越感を感じながらテラに対してマウントをとることなく、周囲を気にしてしまう心境も微妙にわかる気がする。
    みんな平等になったとしても、外見のコンプレックスは消えるものではない…そんなことを痛感した作品でした。

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    2025年08月17日
  • め生える

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    【ハゲだけでいいんだ、じゃないと平等じゃない】
    中高生上は髪の毛が抜け落ちハゲが標準となった世界を舞台に、繰り広げられる人間模様と複雑な心理描写を描いた作品。外見コンプレックスへの葛藤、怪しい民間療法に傾倒していく心理、自分だけが髪が生えてきてしまうことに対する優越感とどこか釈然としない気持ちがひしひしと読み手に伝わってくる。結局、どんな世界になろうと「みんなと同じが安心」が大前提としてあり、差別や偏見はなくならないんだなぁ。高瀬さんは相変わらず主人公でも脇役でも女性の嫌な部分を描くのが上手だと思う。

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    2025年07月31日
  • め生える

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    面白かった。 薄毛で悩んでいたら、国全体でハゲが広がっていってしまう話。その後、再び髪の毛が生えてきて、髪の毛のあるないで本当のことを言えずに友情関係を不安定なものにしていってしまった。最後にテラの元彼が登場して不平等だと言われてしまったけど、テラは分かってくれるのではないかなと思いました!表現の仕方とか現実では有り得ないハゲによる影響の言い回しが面白く何度か笑いました。

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    2025年06月14日
  • 犬のかたちをしているもの

    QM

    ネタバレ 購入済み

    タイトルの「犬のかたちをしているもの」、これは主人公の愛の形なのかなぁ。話の主旨とは違うかもしれないけどミナシロさん最後ちゃんと離婚してくれたのかしら、そこだけめっちゃ気になる。

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    2024年09月19日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    女性の怖さは観察が鋭いところである。高瀬さんの書いた小説を読むと慄然とする。「たしかに男って、こういうときこうするよな」というのが、じつに見事に描写されているのだ。「こんなところまで見られているのか…」と冷や汗が出る。男性作家はなかなかこういう真似はできない。男の場合、登場人物(とくに女性)にしばしば自分の理想を投射してしまう。わかりやすく言えば、エヴァンゲリオンの綾波とアスカだ。魅力的ではあるが、嘘くさいと言えば嘘くさい。

    セックスをしていると、大切にされていない気がする。この薫の気持ちはなんとなく理解できる。どうせ私のことは体目当てなんでしょ。しかしセックスがなければないで、愛されている

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    2026年03月23日
  • め生える

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    高瀬隼子さん、2冊目にしてやっぱり好きだと確信しました。なんか…、刺さるのです。この「刺さり」が欲しくて読む感じ、最近の作家さんだと石田夏穂さんにも通じる。(おそらく)同性で、年代が近いからかななんて勝手に思ってます。

    今作ははげのお話。ギャグ漫画みたいな設定なのに読んでみると全く笑えなくてウケる、という不可解な現象が起きている。みんなで平等にハゲれば怖くない!
    この「ハゲ」は他の色んな要素に置き換えられると思う。どうやっても同じにはなれない社会。人間。まず見た目が違う。たかが見た目というけれど外見の与える影響力は凄まじい。

    皆違うけれど、髪が生えてきたことを隠すことも、ハゲたから大学を辞

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    2025年08月23日
  • 犬のかたちをしているもの

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     作者の高瀬隼子さんは、芥川賞受賞作の「おいしいご飯が食べられますように」と同様、微妙に社会での生きにくさを感じる、微妙に変な人たちの物語が、絶妙に上手い。おかしな話なんだけど、いつのまにか主人公に感情移入してしまう。

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    2025年12月07日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    ずっと不穏な空気。
    どこにでもありそうな日常なのが怖い。
    実際、わたしも押尾さんの考え派だったから、最後の結末はなんともやり切れない気持ちになった。
    でも昨今の社会の雰囲気だと、芦川さんみたいな人を優遇するのが当然…というか、優しい気持ちで接しないと、私の方が「怖い人」とか「厳しい人」になってしまうんだよな〜って思うとちょっと理不尽に感じてしまう。

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    2026年08月31日
  • いい子のあくび

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    頭の中のモヤモヤを、どうやったらこんなに鮮明に事細かくヒリヒリするほど丁寧に書けるんだろう。
    この読後感。大好きな読書なのに、ズーーーンと重さが残る感じ。嫌いじゃないんだよなぁ。

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    2026年08月30日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    可愛い装丁からは想像できないような、
    なんとも微妙な気持ちになる本だった。

    最初は、分かる、頑張った方が損する感じやるせなくなるよね、と思ってたのに、段々と共感よりもこんな職場がなさそうでありそうな怖さが勝ってた

    頑なに食に対する
    負の感情を揺るがさない二谷は
    なにかを抱えていて、
    強がっているだけなのかな?とも思わされる

    そして、そこまで気が合わない相手と付き合っていて
    今後どうなっていくの、と気になった。

    私的には、早退してるのにケーキ作ってくるのは無しだな〜。普通に苦手、の対象に入るかも。

    パートさんたちがぐちぐち言わずに味方になってる図も、なんか不思議だった。
    実際の話だった

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    2026年08月30日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    少し前に読んだのでうろ覚え。
    友人の前、恋人の前、親の前、社内の人間の前、どれが本当の自分なんだろう?と考えたことがある。人によって態度を変えるのは、その方が楽だし全部が本当の自分。だけど、恋愛で相手の都合良い自分でいると浮気されたりするよなーとイタい気持ちになった。
    ぶつかったろうの気持ちや、嫌なことがあった時にメモして"私は絶対に忘れない"という気持ちも共感してしまった…
    自分の性格の悪さに自信がある方は読んでほしい。ひん曲がってる人ほど共感できる。私はめちゃめちゃ共感した。

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    2026年08月30日
  • いい子のあくび

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    たまに捻くれすぎでは..?って考えもあるけど、大きな声で主張できない、でも確かに存在する不条理について、生々しく書かれてる。成人女性の、他人には見せられない醜い感情がはっきり書かれていて、心臓をゆっくりきりきり掴まれているような、ゾクゾク感。

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    2026年08月30日
  • 新しい恋愛

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    恋愛小説ってキュンキュンしたり甘酸っぱかったり幸せな部分が少なからず一つは出てくるから恋愛小説を読む気になれないときがある。この本は恋愛の特殊なあまり良いとされない部分に焦点を当てた本だと思う。だから、恋愛小説が若すぎるなとか苦手かもって思ってる人ほど読んでみてほしい。短編集だから苦手かもって思ったらすぐ読むのを辞められるし!
    解説に恋し合い、愛し合う当事者の描写が少ない不思議な小説とあってその通りだなと思った。
    特に今の私は「お返し」、「明日の待ち合わせ」が好きだった。それは年齢的にも性格的にも自分と共通するところがあったからだと思う。
    最後の物語は歳の差恋愛を描いたものだったけど、自分には

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    2026年08月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    ほのぼのしたお話かなと読み始めたが、早い段階からおや?と違和感を感じ、途中からは早く読み終わってしまいたいという気持ちに。
    芦川さんみたいな人、いるいるいる。
    原田さん、いるいる!
    押尾さん、いるいる!
    ハラスメントな昨今ならではのお話。氷河期世代の私には、イライラしてしまうお話だった。たぶんそれも、男性の多い職場だから成り立つ話。女の職場なら排除されていると思われる。

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    2026年08月29日
  • いい子のあくび

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    共感と言うより「そう考える人もいるよな」を永遠と感じ続ける作品。なんとも言えない不快感があるけどその不快感は多分私も誰かに感じさせているんだろうなって
    そんなかんじ

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    2026年08月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    なんでもない小さな世界での狭い人間関係の話が、こんなにも心を暗く沈ませるからすごい。
    この作品を読んでいる時の私は、8割方苦虫を噛み潰したようの顔をしていたと思う。
    まるで自分の記憶かのように頭の中で芦川さんが笑っていて、その度に声にならない声をあげた。ただただ身体の内のほうが熱くなり吐き気に近い気持ち悪さが襲う。

    一穂ミチが解説でこの気持ちを代弁してくれた。
    「あなたに出会いませんように。」

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    2026年08月26日
  • いい子のあくび

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    読んでてストレスが溜まるくらい主人公の性格の悪さが滲み出ていて、いい意味でも悪い意味でも気持ちが悪かった。

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    2026年08月26日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    こんなにも不快な食事描写はないです。

    狭いコミュニティの、どうしようもない閉鎖性の中での感情の動きが面白い。

    三人称視点で読みましたが、誰に感情移入するかによって見方が違うのかも?

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    2026年08月25日
  • GOAT Winter 2026

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    とにかくコスパがいい。飛び抜けて好きな話は無かったけど、いい時間潰しになった。気持ちミステリー多め?

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    2026年08月24日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    食を通して職場の人間関係を描いた話だけれど、正直何を表現したいのかよく分からなかった。二谷は結局、妥協で芦川を結婚相手に選ぶということ?

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    2026年08月24日