あらすじ
大ヒット!話題沸騰の新文芸誌、第3号!
〇特集「美」
【小説】
高瀬隼子 九段理江 間宮改衣 山口未桜 芦沢 央 井上先斗 大前粟生 児玉雨子 蝉谷めぐ実 永井紗耶子他
【インタビュー】
池田エライザ
【対談】
上白石萌音×藤原さくら
恩田 陸×鈴木成一
【芸術新潮コラボ企画】
暮田真名×Nerhol
ぱらり×諏訪 敦
【鼎談】
佐藤 究×IIISU
[本格ミステリ特集]
【鼎談】
青崎有吾×阿津川辰海×白井智之
【エッセイ】
有栖川有栖 法月綸太郎
【私のGOAT本】
町屋良平 松井玲奈 宮内悠介 yama他
【文学賞】
第3回GOAT×monogatary.com文学賞 受賞作発表
選考委員長:加藤シゲアキ
【対談】
藤ヶ谷太輔×朝井リョウ
俵 万智×岸田 繁
平野啓一郎×マライ・メントライン
【鼎談】
浜辺美波×目黒 蓮×長月天音
[特集]
「ぎんなみ商店街の事件簿」完全ガイド
読書系 YouTube「ほんタメ」×「GOAT」コラボ
【対談】たくみ×齋藤明里
【インタビュー】井上真偽 新作試し読みも!
【小説】
金子玲介 貴志祐介 佐原ひかり 遠田潤子 八木詠美
他豪華企画多数!
※この作品は一部カラーが含まれます。
※本電子書籍に掲載されている二次元バーコードは、端末の機種やアプリの仕様によっては読み取れない場合があります。その際はURLからアクセスしてください。
(底本 2025年12月発売作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読む本を自分で選ぶとどうしても偏ってしまうので、
こういう形で予想外の作家さんと出会えるのは良いですね。
個人的に好きだった作品↓↓
【ふたえ:高瀬隼子】
→「まあそうだね。ずっと整形したかった。二重の目になりたかったし、違う顔になりたかったよ」
この言葉を発した父親の感情に想いを馳せる。
もしかして、違う顔、じゃなくて違う自分になりたかったんじゃないのかなと。
支配的な両親と自分に依存する気満々の妻に囚われて、今思えば逃げたかったかもしれない、けど、それは自分の中で言葉にもならなかった。
代わりに、違う顔になりたかった、という感情として現れたんじゃないかな。違うかな。
わかんないけどそんなことを思ってました。
【父の輪郭:芦沢央)
→「本当に自分に必要なものだけ、厳選した良いものだけを持っていたい。いらないものを捨てれば自分の輪郭が確認できる。そうすれば脳の容量を無駄遣いしなくて済むんだって」
おお、そうなんだよ。そうなんだよね。
ものも感情も、人付き合いも必要なものだけで良いのよ。
と、12月の忘年会続きで疲れ切って、こなすだけの飲み会を何度か経たあとで腹落ちする。
あんま関係ないか。今月はまじ疲れたな。
だけど続けてこう思った。ときめいたものを買ったときの幸せだけは、来年もたまに味わいたいのだ、と。
懲りないやつめ(自分)。
【ハッピーエンドの小説:金子玲介】
→「小説だ。と確信する。
そうだ、これは、小説だ。
小説が始まったんだ。」
こわすぎる。人が壊れていく様。
でもコールセンダーでポケモンの名前をこっそり紛れさせていく、というミッションにはまじ声を出して笑った。
思わず「レアコイル」を「6個入り」風に読む練習をした。
【天国への十三階段:貴志祐介】
「新世界より」の大ファンの私歓喜。
大事に読んだ。
はちゃめちゃなのに細かい辻褄は合う感じ、スキルを感じた。
本当の貴志さんはとてもユニークでユーモアで好奇心旺盛な人なんじゃないかと思った。
【藤ヶ谷太輔と小説をめぐる】
「よく聞いてください。まず、人間の反応には点と線があります。ライブで起きる歓声は、点。点だからわかりやすくて、藤ヶ谷さんも認識できる。でも、キーを変えずに生歌を貫いていることへの感動は、線なんです。その感動は「キャー!」という声としては表れない、ハッと息を呑むタイプの感動だから。そういう人たちは、家に帰ってから長文のnoteを書いています。線の感動は時間差で言語化されるので。「たいぴーはキーを変えずに歌い続けてる。私ももうちょっとこの仕事頑張ってみようかな」みたいに、あなたの努力にファンは時間差で反応しています。」
最高、最高すぎるんだ朝井リョウ。
とやかく言わないからこれからもYouTubeで、GOATで、素を出し続けてください。
でも決してこなれないで、いい本も生み出し続けてください。
インザメガチャーチも本当に大好きです。
Posted by ブクログ
第2号に続いて発売後まもなくの3号を手に取りました。「うまいなあ」というのが実感ですね。
うまいなあその1。黒色が基調だった前号とは打って変わっての表紙の色合いの美しさ。日光に反射してキラキラしています。今号の特集が「美」というのも頷けます。
うまいなあその2。各短編がみな読み切りになっているということ。他の文芸誌を読んでいて困ったのは、好きな作家の作品が連載の途中だったりしたんですよね。その点、こちらは読み切りなのでスッキリ。さらに、続きが語られる作品はウェブ上で連載が始まるという。上手に読者を小説の世界へと誘っています。
うまいなあその3。映画好きの自分としては、まもなく公開される映画「木挽町のあだ討ち」の原作者の短編が読めたこと。それに「ほどなく、お別れです」出演の俳優と原作者との対談も載っていたことですね。
ボリュームたっぷりなので未読のページもありますが、今後小説を一冊読み終わって次の小説を手に取るまでの合間にでも、さっと手に取って、興味のある作家やタイトルの短編を摘まみ読みしてもいいなと思いました。
あ、これって書店の中を読みたい本を探しに巡って歩く時の感覚に似ていますね。
Posted by ブクログ
つまみ読み中
藤ヶ谷くんと朝井リョウさんの対談、大笑いした上に勉強になった。
私もサバ番好きの端くれ、「イン・ザ・メガチャーチ」読もうっと。
九段理恵「Beauticide」
ちょうど、海部陽介著「人間らしさとはなにか」を読んだ直後で、これもシンクロニシティというのか?と不思議な想いを抱えながら読んだ。
重たい衝撃を受けた。
間宮改衣「ルリ色のハね」
朝霞の言葉にどんどん引っ張られて行動する陽菜を応援していたので、朝霞の正体を知った時にはショックだった。
ただ、これは残念とは言い切れない受け取り方もできるので、折り合いのつく自分なりの受け取りを採用したい。
Posted by ブクログ
第2号もまだ読み終わってないけど、発売が楽しみで発売日に購入!
表紙がキラキラで、机に置いて視界に入るだけでワクワクする。
ページを捲ると、新品の写真集のような匂いでワクワクする。
最初の小説が、大好きな高瀬隼子さんの「ふたえ」。もうこれだけでテンション上がる。
しかも、今回は私の好きな「ほんタメ」のあかりんとたくみさんまで!!
「小説を、心の栄養に。」と書いてあるけど、ほんとに510円で心の栄養買えるのがありがたい。
まだ途中までしか読んでいないけど、好きな作品の感想を書いていきます。
●高瀬隼子「ふたえ」
ずっと会っていない父が整形した話。なぜ父が定年過ぎて整形するのか理解ができないし、実は他に家族がいるのではないかと思ったり、父に対する距離感が面白かった。
こういう、父と娘の距離のある親子の話もっと読みたい。
Posted by ブクログ
朝の情報番組で紹介されてて早速購入
GOATにちなんで510円!
表紙がキラキラしてて、ひとつひとつが読みやすい
名前は知ってても、初読み作家さんが盛りだくさん
「父の輪郭」はなるほどです
Posted by ブクログ
テーマは「美」。よかったものをいくつか。
『ふたえ』高瀬隼子
子どもの頃からずっと、単身赴任で川崎に住んでいるお父さんと、遊びのため四国から上京して何年かぶりで会ったら、目が二重になっていた。そしてさらに、顎の骨を削る手術をするという。ずっと別居、67歳になって退職しても田舎には帰ってはこない、でも離婚もしていない、両親がケンカしていた感じもない、父の家に行ったが、愛人がいるような感じもない。で、整形。じつに不思議な家族の話。
『ヴィンテージ』井上先斗
古着屋を経営する大学時代の友人に、50万円のデニムジャケットを持って飛んだアルバイトを探して欲しいという依頼を受けた探偵。アルバイトのインスタを参考に、古着屋のうんちくを聞きながら探していくと、わりと早く見つかる。彼がデニムジャケットを盗んだ真意は。
『父の輪郭』芦沢央
母の死後、家を片付けに行く娘。それより以前に亡くなっていた父が、今でいうミニマリストで、妻子の私物についても、「一年使っていないものは必要のないもの」という観点から、バンバン捨てていた。母の片付けをしているが、考えているのは、父の生き方のこと。そんな中、捨てられていなかったものが、見つかる。
『ハッピーエンドの小説』金子玲介
結婚式直前、夫が式場の担当者と浮気している現場を目撃。あまりの信じられなさ、滑稽さに、とっさにこの人生は小説なのだと思い込んだ女の、哀れなる行く末。
『少女は椅子に座っている』遠田潤子
椅仔姑(イーアーゴー)さまという、日本でいうコックリさん的な、台湾の子供の遊び。椅子に座って拷問された少女が由来で、仕事を辞めた空白期間、片思いの相手からのすすめで台湾旅行をした主人公には、その由来に対するひっかかりがある。南部の田舎でじっさいに椅仔姑さまをすることになり、過去と自分と向き合う。
Posted by ブクログ
美しさとは
ただ見た目のものだけではなく
その振る舞いであったり
姿勢であったり
言葉であったり
さまざまなものが
絡み合っていると思う
「そとばこまちの夜」
の中で老婆が言う
『そうして私が私と出会えた時、
ずいぶんと小さく縮こまった小娘が
胸の内で泣いていたっけ
華やかで美しいと信じていた美女など
己の中にはいなかった
他人の目によって造られた幻影だった
だからその怯える小娘と
向きあうことにした
その子が本当に好きなものを探して
愛でる
それは人目を気にして
怯えていた日々に比べて
どれほど豊かで満たされたものか』
本当の自分が求めるものは
いったい何か
はたして今、どれくらい
豊かで満たされているか?
そんなことを考える一冊となりました