高瀬隼子のレビュー一覧
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ネタバレこの本に書かれている出来事たちに対して、共感すると安易にいっていいものか、わからないけれど、たしかにわかる部分があり、そして自分には相容れない部分もあり。複雑な気持ちになった。
芦川さんと押尾さんの関係、自分はまだまだ学生だが社会人でない自分にも理解できることである。
そして自分は押尾さん側なのだと思う。
自分も押尾さんのバックグラウンドと同様、厳しい体育会系集団に所属してきた経歴が長い。思えば、自分の人生の半分以上、なんらかの体育会系の括りに縛られる側だった。
その経験もあってか、私も全体のことや自分の成長を考えれば、多少の自己犠牲は致し方のないものだと思っている。体調が多少悪くても責任 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだ小説の中で、最も気持ちの悪い小説だった(笑)
良い意味でも悪い意味でも。
自分も食に関してはあまり拘りはなく毎日同じメニューを食べているし、行列をつくってお店に並んでいる人たちのことを内心馬鹿じゃないのか?と思ったりもしている。
こういった部分では二谷というキャラクターに共感できたが、他の部分では全く共感できなかった。
まず、なんでこいつは芦川と付き合っているのか(笑)
嫌ならさっさと別れればいいのに。
わざわざ芦川のスイーツを捨てるのも幼稚だし、押尾に関しても同じ印象を抱く。
確かに、芦川みたいに仕事もロクにこなしていないくせに、毎日スイーツ持ってくるような周りの見えていない脳内 -
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ネタバレあんまり会ったことはないけど、こういう人はいるよなあと芦川さんを見ていて思った。弱いことは罪ではないけど、その弱さのぶんの負担を引き受ける人たちに対して、その人たちが肩代わりしたからできた時間で作ったお菓子をあげる神経がすごいなと思った。
私の考え方はどちらかといえば押尾さん側だと思う。私もかなり弱いけど、それを隠さないといけない強くあらねばいけないと思って生きていて、誰かが弱さを全面に出して恩恵を受けるのを見てイライラする。
でも、心を病んで休職し復帰した時の自分は芦川さんだったかもしれない。でもその扱われ方は、いつ爆発するかわからない爆弾をそっと運ぶような感じだったし、私はそれに対してお菓 -
Posted by ブクログ
気持ち悪さが詰め込まれた、まさしく社会の縮図といえる作品。
ある会社の狭い人間関係の話。
「前向き」なこのタイトルは皮肉としか言いようがない。
「弱者」は守ってあげなければかわいそう。
弱者は誰から見ても弱者であり、それを蔑ろにする人間が現れた時により弱者になる。
だから守ってあげないと。
それは共感しないことも許されないが、共感することも許したくない、という思いが渦巻いた。
この作品に自分の感情を介入させたくない、背けてしまいたい、そんな感情を抱かせる気持ち悪さがある。
自分で読むのには自分の脆さが炙り出されてこれはこれで良い読書体験だったと言いたいが、決して人にお勧めはしたくない作品 -
Posted by ブクログ
人はモノじゃないから、どういうことを「壊れた」と定義するのかというのを考えさせられた。
なんだか当事者達が全部他人事で、みんながみんなどうする?の答えもなく、流されていったんだなと思った。
ただ、2人にとってそれがいい事なのか悪い事だったのかはもう誰も分からないけれど。
こういう本は、自分だったらをすぐに考えてしまいがちだが、「お風呂入らなくてもいいかな?」だったら自分の意見が言えるが「お風呂入らないことにした」だったらどうするかなと思った。
その決定に至るまでの気持ちを教えてほしかったと思うかもしれない。
最後も、結局はっきりとは誰も教えてくれなかったけど、そうしたかったんじゃないかなと -
Posted by ブクログ
若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。
・花束の夜
新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡されるも捨てるに捨てられず結局花瓶を買って先輩宅の玄関先に戻って置いてくる。
うむ〜軽いノリでの交際での別れで譲られた花束を無言で返す冷めた別れを描く。
・お返し
母友の繋がりで幼少時代から知り合った異性から母親の意のもとバレンタインチョコを貰い続け、大学受験の思春期時代最後となるチョコを貰い告白される。その後、お互い会 -
Posted by ブクログ
5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。
「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、水本はこの先輩に都合よく扱われていたわけなのですが、それには目を伏せるように、その事実に直視しないように様々な事柄に思いを巡らせていく様が、人間味があり、面白かった。
「お返し」では、バレンタインデーにまつわるお話が展開され、好きという想いが成就しなくとも、好きな人の記憶に残り続けることで想いが遂げたものとするという