高瀬隼子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高瀬隼子さんといえば、現代社会に於けるリアルすぎる程にネチネチとした人間模様や、特殊な設定にしてまでも訴えたい多様性のあり方と、主にこの二つが主要なのではないかと私が思う中、本書はどちらも満遍なく取り入れた意欲作で、これは内容とは裏腹にとても気合いの入った作品なのではないかと感じたのも、私にはまるで高瀬さんが何かと闘っているような印象を受けたからなのだが、その物語は、お世辞にも人間の可能性や素晴らしさを謳ったものではない、寧ろ、その真逆に近いものである点に、また彼女の反抗心を見たような思いがしたのである。
ゲームセンターで働く小説家「朝陽」の物語は、この設定を見るだけでも特殊性が高いよう -
ネタバレ 購入済み
タイトルの「犬のかたちをしているもの」、これは主人公の愛の形なのかなぁ。話の主旨とは違うかもしれないけどミナシロさん最後ちゃんと離婚してくれたのかしら、そこだけめっちゃ気になる。
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Posted by ブクログ
結構しんどくなる。
自分は食べることは好きなほうだと思っているけど、他人を使って自己満足するための善意ある正しく丁寧な価値観の押し付けは忽ち飯を不味くする。
美味しい食事ではなく同じ空気を食わされている表現。狭い世界で換気できないとその空気の中でどれだけ耐え凌ぐか生き延びるための手段を選んだ結果ずーっと息が詰まっている。
解説で『どうか小説の中だけの人でいてください。』
と述べられている。が、狭い・人手の少ない環境下で過ごした経験がある人は大概やり方は違えど芦川さんのような人間に覚えがあるのではないだろうか。
弱者のように振る舞える強い人間の処世術。
我慢はしないに越したことはないという