高瀬隼子のレビュー一覧

  • うるさいこの音の全部

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    高瀬隼子さんの小説家になるまでとなってからの周囲の反応に日々頭を悩ませる様子や小説家として生きていくと決意するまでが描かれている。その逡巡があって読んでいて共感できる部分があった。

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    2025年08月05日
  • 新しい恋愛

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    高瀬隼子さん初読みです。
    人に話すと軽蔑されるような本心を描いた作品でした。
    表題作の『新しい恋愛』で、主人公の知星が「ロマンチックは、いらない」という思いに関して、恋人の遥矢に対して醒めたのではなく、情だけが残り、だからこそときめくような言葉や行動に違和感を覚えてしまうところに「なんかわかる」感を感じました。
    どの作品も少しゾワリとするような読み心地でとても面白かったです。

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    2025年08月03日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    自分が女性だったらまた受け取り方が変わるのだろうかと感じた作品。
    私自身、著者と出身が非常に近く、同じく上京して生活しているため、故郷で感じる漠然とした閉塞感やそれでも変わらない家族への感情、変わってしまうことへのやるせなさなど読んでいて苦しい部分もあったがそれもこの著者に望むものでもある。

    この作品の終わらせ方については確かにその後どうなったのかなどのモヤモヤとした感情も少なからずあるが、
    『小説を終わらせる作者の手つきというものはどんな場合でも邪魔に感じられるものなのだ。』
    という奥泉光さんの解説は非常に秀逸であると感じた。

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    2025年07月29日
  • うるさいこの音の全部

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    【読まれたいのに「わたし」を知られたくないなどというのはずるいのだろうか】
    小説家デビューし、テレビに出演したことで、周りの世界が一変する。自分の知らないところで、不特定多数の人間が自分の事を話題にする気味悪さは計り知れない。たとえポジティブな内容だとしてもどこか気持ち悪く鬱陶しい。それは鳴り響いて止まることのない騒音、まるでゲームセンターに閉じ込められているみたいに。読後、以前とある芸名を使用する女優さんが「本当の自分と芸名の自分と演じている役の境目がわからなくなる」と言っていたのを、ふと思い出した。

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    2025年07月28日
  • うるさいこの音の全部

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    自分の心がわからず、他人の目ばかり気になって、ウケようとして嘘に嘘を塗り重ねたり近所の外国人店員にちょっかいかけたりする主人公のこと、読んでて呆れつつもなんかちょっと分かるなとも思う。普通に会話をしていたのに主人公の中学校時代からの友人(名前を忘れた)の機嫌を急に損ねてしまうところがめちゃくちゃ怖かった。

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    2025年06月23日
  • うるさいこの音の全部

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    どっちの世界の話か分かんなくなってしまった場面がありました、、、読解力鍛えます。
    作家さんのお話興味深かったです。作家の自分と本当の自分と区別がつかなくなってしまうなんて一般人の私は共感はできるはずがないのですが、うんうんとなっていました。ゲームセンターに死人が集まってるところとかサービスエリアで連絡取れなくなってしまうところとか自分で想像しながら解像度高く読めてすごく楽しかったです。

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    2025年06月14日
  • うるさいこの音の全部

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     高瀬隼子さんといえば、現代社会に於けるリアルすぎる程にネチネチとした人間模様や、特殊な設定にしてまでも訴えたい多様性のあり方と、主にこの二つが主要なのではないかと私が思う中、本書はどちらも満遍なく取り入れた意欲作で、これは内容とは裏腹にとても気合いの入った作品なのではないかと感じたのも、私にはまるで高瀬さんが何かと闘っているような印象を受けたからなのだが、その物語は、お世辞にも人間の可能性や素晴らしさを謳ったものではない、寧ろ、その真逆に近いものである点に、また彼女の反抗心を見たような思いがしたのである。

     ゲームセンターで働く小説家「朝陽」の物語は、この設定を見るだけでも特殊性が高いよう

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    2025年05月23日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    純文学ならではの立体的な表現、繊細な感情表現
    好きです…!
    ごはんを美味しく食べてほしいな、という人にも共有しようと思いましたが、絶対やめた。(笑)
    誰もの中にある感情、みんなのことを知っている
    なんかもやっとする終わり方も一興だなあ〜

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    2026年02月17日
  • 犬のかたちをしているもの

    QM

    ネタバレ 購入済み

    タイトルの「犬のかたちをしているもの」、これは主人公の愛の形なのかなぁ。話の主旨とは違うかもしれないけどミナシロさん最後ちゃんと離婚してくれたのかしら、そこだけめっちゃ気になる。

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    2024年09月19日
  • いい子のあくび

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    ネタバレ

    この世の理不尽さにイライラし、頭を抱える日もありましたが、この本の主人公はそれ以上にイライラしていてちっぽけに感じた。

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    2025年12月20日
  • いい子のあくび

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    「あたりまえの日常」を過ごしながら、その「あたりまえ」に違和感を感じ、いらつき、傷ついている人たちの物語。繊細で考えすぎてしまう人たちにとって、いまの社会は生きにくい。

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    2025年12月07日
  • 犬のかたちをしているもの

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     作者の高瀬隼子さんは、芥川賞受賞作の「おいしいご飯が食べられますように」と同様、微妙に社会での生きにくさを感じる、微妙に変な人たちの物語が、絶妙に上手い。おかしな話なんだけど、いつのまにか主人公に感情移入してしまう。

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    2025年12月07日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    博多からの新幹線で読んだ。期待以上のものはなかった。食べることに関する職場の話。空気感のリアルさが嫌だった。

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    2026年02月22日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    この行動の意味は?
    この言動の意味は?
    って思うことが多かった。

    一部分しか合致してないけど
    芦川さんみたいなやつはおるな〜
    それが普通に受け入れられている社会や環境に不平等さを感じる。
    それとも、受け入れられているから平等なのか。

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    2026年02月20日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    「何を食べるか考えるのが面倒」、「食べることに時間を費やすのが苦痛」とテレビのドキュメンタリー番組で語る人々を思い出した。

    健康のため、美味しいものを我慢しようと思いつつ、でもやっぱ我慢できない私は、まぁ幸せなのかもしれない。

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    2026年02月19日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    多くの皆さんが思ったであろう、こんな小説と思って買ってない…になりました。
    きっと美味しいご飯の描写が素敵な小説なのだろうと思って手に取りましたが、全く違いました。

    芦川さんへの嫌悪が止まらず、つい本気でイライラしてしまいそうなくらい本当に目の前にいる同僚に思えて、気分は最悪です。すごく嫌な気持ちになります。それくらい人間を描くのが上手な小説でした。

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    2026年02月19日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    読後感がかなり重く、引きずるタイプの作品。いわゆるイヤミスとは違うけれど、静かな不穏さと居心地の悪さがずっと残る。

    湊かなえさんが「イヤミスの女王」と言われているけれど、個人的にはそれ以上に精神的にくるものがあった。人間関係の距離感や感情のずれがとても生々しく、読みながら少し怖くなる場面も多い。

    物語の結末もはっきりした説明があるわけではなく、夫は本当に亡くなったのか、なぜ主人公が必死で探そうとしないのかなど、答えの出ない問いが残る。その曖昧さも含めて、主人公の内面の怖さが印象に残った。

    面白かったというより、「心に残ってしまう」一冊。

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    2026年02月12日
  • うるさいこの音の全部

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    作者の高瀬さんが、この作品のストーリーの中でさらに小説を書いている、と言う“入れ子構造”的な手法をとっています。
    平易な日常会話で綴っているので読みやすいですが、外側の物語と内側の物語が互いに干渉し合う、高度な二重構造となっているので、さすが芥川賞作家!と思う読者と、わかりづらい~という読者がいそうですね。

    私は文中の「その場の空気を読んで相手が求めていそうな、場を丸く収めるようなことを言ってしまう」という、多分、作者自身のお人柄に共感しながら読みました。

    2026年冬 加藤慶吾監督で映画化 公開予定



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    2026年02月11日
  • いい子のあくび

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    1作目の歩きスマホの人への考え方?は私も思ったことあるからすごく共感した
    女性1人で歩いてる時、彼氏と一緒に歩いてる時、確かに全然違うっていうのも実感したことあるし、友人との関係性でキャラや話す内容が変わることも2つの気持ちがあることもわかる〜と思って読んでたけど、終盤までいくと、あまりに考えすぎてるから読んでて疲れてきて、普段考えすぎてる自分もこんな面倒臭い人間なんだと反省した。笑

    2作目はまあ悲しいけど女性あるあるだろうなって感じ。3作目は結婚する前ならわかるって思ってた可能性もあるのかなって感じ

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    2026年02月08日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    弱者が勝つ、弱者を敵にすると自分の居場所がなくなる、そんな社会私も好きではないし、心のどこかで押尾さんのような気持ちは絶対にあると思う
    けど、行動には移せないし、押尾さんは本当に強者だなと思った
    芦川さんのような人と同じ職場では絶対に働きたくない、、、笑

    食の考え方に対しては、さすがに二谷さんとまではいかないけど、残業して帰った後に自炊できるほど余裕はないからそのあたりは共感した

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    2026年02月07日