高瀬隼子のレビュー一覧

  • 犬のかたちをしているもの

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     作者の高瀬隼子さんは、芥川賞受賞作の「おいしいご飯が食べられますように」と同様、微妙に社会での生きにくさを感じる、微妙に変な人たちの物語が、絶妙に上手い。おかしな話なんだけど、いつのまにか主人公に感情移入してしまう。

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    2025年12月07日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    いやぁ、全然共感はできなかった。食べ物雑に扱うところとか、好きではない。なのにあまり不快感なくするする読めてしまった。二谷の食に対するアレルギーに近い心情が、なぜか説得力があったせいかもしれない。

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    2025年12月06日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    気持ちはわかるんだけど行動が理解できなかった。
    でもこういう理解できない人たち現実にいる。
    結局、弱い人というか、我慢せずに物事を言うことができる(そういう環境にいた。そう育てられた)人が強いんだと思う。

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    2025年12月06日
  • いい子のあくび

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    自分の中にある本音の部分がよく表現されていて「わかる〜」と思いながら読みました。
    「いい子のあくび」のぶつかったるっていう表現もぶつかると痛いけど、なんで自分が避けなくちゃいけないの?っていう自分のなかにあるちょっとした不満が共感できました。
    ほかの2つの話も含めて、自分のなかのちょっとした悪の部分がよく表現されているなぁと思いました。

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    2025年12月06日
  • いい子のあくび

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    自分の今の気分とマッチしなかっただけかもしれないけど、うんうんわかる〜がごく一部、あとは何それこわくない?なんで?の繰り返し。読む前より心が疲れてしまった。

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    2025年12月04日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    タイトルだけで手に取るとギャップでやられてしまうかもしれない。
    個人的にはスカッとしない終わり方でもやもやしたし、自分が今後生きる中で芦川さんみたいな人とは出会いたくない。

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    2025年12月03日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    タイトルとは違って内容はなかなかダークな感じの内容。

    芦川さんは弱くて、みんなが守ってあげないといけない、配慮しないといけない存在で、でもそれには納得いかない気持ちの人も沢山いて……

    どちらかと言うと自分は押尾さんの気持ちの方に共感できるな、と思いました。

    でも強いものが勝つんじゃなくて、弱いものが最終的に勝ったことは少し複雑な気持ちになりました。
    芦川さんは弱いように見せて、本当は神経が図太かったり、嫌なことには鈍感で居られる強さがあるんじゃないのかなと思いました。

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    2025年12月01日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    世の中って割とこういう関係で溢れているんだろうなと感じた。
    人は思っていること全てを言葉にはしないし、なかには表情にも出さず、平気で少しも思っていないことを言葉にできる人もいる、ということを学んだ。自分に正直に生きたい、生きた方がいいというのは私のエゴで、本当は正直になることなんて求められていないし、それなりにその場の雰囲気にあったことを言って過ごす方が楽に生きられるのかもしれない、そう感じてもやっぱり正直にいたい、という自分の気持ちを初めて知った。

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    2025年12月01日
  • 新しい恋愛

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    「おいしいごはんが食べられますように」が印象的だったので読んでみた。
    微妙なクズを描くのが上手いなと思う。
    別に批判されるほどでは無いけどなんとなく気に触る、みたいな…
    最後の話は、「歳の差婚が気持ち悪い」というテーマだけでこんなに書けるのすごい、と思った。

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    2025年11月30日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    どの職場でもありそうな、微妙に不快な人間模様が描かれている。

    まずメインとなる登場人物が二谷、芦川、押尾。
    二谷という男は食に対しての興味が一切なく、むしろ美味しく健康的な食事を摂ることに対して、嫌悪感すら抱いている。
    成り行きで付き合うことになった芦川は実家住みのテンプレートのような男が守りたくなる女。
    料理も得意で、毎日カップ麺をすする二谷に家庭的な料理を作ってあげている。

    また、それだけでなく職場にも手作りお菓子を毎日持ってくるようになっていった。
    二谷はその場で食べなくてよいお菓子は夜誰もいなくなってから足で踏みつけたり手でぐちゃぐちゃに潰してからゴミ箱に投げ込み、それを押尾が嫌が

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    2025年11月30日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    面白かった、と思う。
    「嫌なものを見たな」という不快感と同時に野次馬心みたいな高揚感のまま読み進めて、気がつけば完読していた。うーん、語るには難しい本だ

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    2025年11月29日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    芦川さん、いろいろお前のせいやぞ!と言ってやりたい。。でもそうさせてるあの環境がな〜。。。
    ずっとむしゃくしゃする話やった。
    二谷みたいなやつはモテるよね。

    あと芥川賞ってどういう選定なんやろ、他のやつも読んでみたい。

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    2025年11月27日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    世界観はすごく好きだけど後味がすっきりしないので、読んだ後にモヤモヤを残したくない人にはおすすめしない。
    私はこの本の登場人物誰にもなりたくないけど、自分との共通点を感じてしまうのがすごく嫌だ

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    2025年11月24日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    タイトル、表紙のイラスト、ストーリーがマッチしていない。そこがストーリーの深さを表現しているようで良い。
    各々が少しずつお互いに違和感を感じている。感じではいるけど、明確にしない。違和感を無視するわけではなく、いろんな表現方法で主張はしていく。
    どんな人も弱いようで強い。強くないと社会では生きていけない。

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    2025年11月23日
  • うるさいこの音の全部

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    芥川賞受賞作家らしく、理想像を演じて、求められるエピソードを想像して嘘で塗り固めて、嘘に呼応する人まで現れて地元がざわついて…主人公がすり減って疲弊していく様子が痛々しく心苦しい。言霊というか、嘘が本当になってしまったような展開はホラーにも感じてぞっとしました。瓜原さんの言葉通り、もう少し肩の力を抜いてありのまま話せば良いのにとも…作家の心の葛藤がとてもリアル。職場の人や友達も中々にノンデリカシーだけど、流されやすくおどおどした主人公なので、前作の直子くらい悪態吐きながら生きてくれと思いました。

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    2025年11月23日
  • 水たまりで息をする

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    今まで気にしたことない水に対する疑念。
    一度考え気がつくと止まらなくなる気持ち。

    何故水がダメになったのか。
    そんな旦那を必死に支える妻の気持ち。

    周りは好き勝手言う理不尽さがとても現実味を帯びていて、読んでて少し苦しくなった。

    私は何かと疑念を感じ怖いと思ってしまうからこそ、
    夫の気持ちが少し分かる気がする。
    不安は不安を呼ぶ。
    でも、周りに理解されない不安は解消されないまま膨らんで行くからこそ、対策を考えるしかない。

    人には人の考えがあり、理由があることを教えてくれる本でした。

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    2025年11月20日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    芦川さんがすごく嫌い。
    弱いこと、できないことをしないことが正しいと思ってて、守られて生きてきて、純粋だから嫌いと思うことさえ悪になる感じ。
    でも、どこにいってもそういう人はいるよね
    押尾さんにすごく共感できた。
    芦川さんみたいな人がこの本読んだらどう思うんだろう。自分ごととしては考えないのかな。うざいな。
    わたしは美味しいものを食べることは好きだから二谷さんにはあまり共感できなかった。けど、美味しいものを食べるのはみんな好きだよねって世間一般的な感性を押し付けられるのはしんどいな〜とも。

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    2025年11月16日
  • 犬のかたちをしているもの

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    間橋さんの心情描写はとてもいいんだけど、そもそものスタートが現実離れしすぎてて、なんとも言えない感じが最後まで続いた

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    2025年11月12日
  • 水たまりで息をする

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    なんと表現したらいいのか…
    病んでいく(?)夫さんを受け入れられたのはその奥さんもどこか人生を諦めているからなのかな。
    私なら絶対に受け止められない。
    とはいえ、お風呂はめんどくさい。

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    2025年11月07日
  • 犬のかたちをしているもの

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    高瀬さんは本作が初めてでした。
    文章の表現力、心理描写がとても上手で、そこに1番引き込まれたかな。
    特に田舎への複雑な思いの描写。
    高瀬さんと同じ四国の田舎(高瀬さんの新居浜と似たようなところ)で生まれた自分には、刺さった。
    育ててくれた親や良くしてくれた人たちには感謝しているけど、選択肢が多いところで生まれてたら...人が多いところで生まれてたら...といった都会への羨望と田舎へのうっすらとした失望、かといって地元が嫌いなわけじゃない。
    なかなか割り切れない、消化できない地元への思いとか感覚をうまく文章にされていて、高瀬さんに親近感が湧きました。

    他の方も書かれているけど、
    肉体関係がなく

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    2025年11月06日