高瀬隼子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。
元々薄毛を気にしていた真智加という女性が主人公で、その友人のテラとの関係性を描いた作品です。
友人でありながら、どこか真智加の薄毛をかわいそうなものとして見ているテラの描写にザワザワしたものを感じました。
真智加が全ての人がはげた世界の中で、変化が及んだときに、少しの優越感を感じながらテラに対してマウントをとることなく、周囲を気にしてしまう心境も微妙にわかる気がする。
みんな平等になったとしても、外見のコンプレックスは消えるものではない…そんなことを痛感した作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
タイトルの「犬のかたちをしているもの」、これは主人公の愛の形なのかなぁ。話の主旨とは違うかもしれないけどミナシロさん最後ちゃんと離婚してくれたのかしら、そこだけめっちゃ気になる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性の怖さは観察が鋭いところである。高瀬さんの書いた小説を読むと慄然とする。「たしかに男って、こういうときこうするよな」というのが、じつに見事に描写されているのだ。「こんなところまで見られているのか…」と冷や汗が出る。男性作家はなかなかこういう真似はできない。男の場合、登場人物(とくに女性)にしばしば自分の理想を投射してしまう。わかりやすく言えば、エヴァンゲリオンの綾波とアスカだ。魅力的ではあるが、嘘くさいと言えば嘘くさい。
セックスをしていると、大切にされていない気がする。この薫の気持ちはなんとなく理解できる。どうせ私のことは体目当てなんでしょ。しかしセックスがなければないで、愛されている -
Posted by ブクログ
高瀬隼子さん、2冊目にしてやっぱり好きだと確信しました。なんか…、刺さるのです。この「刺さり」が欲しくて読む感じ、最近の作家さんだと石田夏穂さんにも通じる。(おそらく)同性で、年代が近いからかななんて勝手に思ってます。
今作ははげのお話。ギャグ漫画みたいな設定なのに読んでみると全く笑えなくてウケる、という不可解な現象が起きている。みんなで平等にハゲれば怖くない!
この「ハゲ」は他の色んな要素に置き換えられると思う。どうやっても同じにはなれない社会。人間。まず見た目が違う。たかが見た目というけれど外見の与える影響力は凄まじい。
皆違うけれど、髪が生えてきたことを隠すことも、ハゲたから大学を辞 -
Posted by ブクログ
星3.2くらいかな。皆がハゲになる世界線って考えたこともなかった視点でこの世界線が自分の周りで起きたらどうだろうって考えてしまって楽しかった。
最初短編っぽくいろんな人の話が出てくるので、どういう話かイメージつかなかったけれどだんだん主人公が明確になってきて、最後は最初に出てきた人が全員再登場してまとまった話だった。
設定が面白かったので、印象的なお話だったけど、文体が好きとか求心力がすごくて夢中で読んでしまうってほど魅力的ではなかったかな?
でもほんとに、髪って顔の半分みたいに思ってるのでその半分の情報が消えたら美醜の価値観も変わるしハゲで悩む人はいなくなるしある意味とてもイーブンなのか