高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    「いい子のあくび」
     主人公の直子は、スマホを見て自転車に乗りながら向かって来ている中学生の男の子に対して、避けないという選択肢を取る。なぜなら、ながら運転をしている男の子が悪いから。案の定ぶつかった後、その男の子は軽くよろけ、そのまま走っている車にぶつかってしまう。幸い大きな怪我はなかったが、直子の頭の中には自分は悪くない。という気持ちと、少しのスカッとした気持ちが混じる。そんな話の始まり。
     主人公の直子は〈いい子〉を演じてきた。相手に好かれるようないい子。しかし直子自身でもわかっているように、直子は内面ではすごく嫌なことや暴言、ばか死ねなどの言葉に溢れている二面性に溢れた人間。〈いい子〉

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    2026年06月08日
  • 水たまりで息をする

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    大切な人がいても、突き詰めるとやはり自分の方が大事で、それが他人というものなのだと思った。
    初めての高瀬作品だった。他のものも読みたくなった。
    1日で読めた。

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    2026年06月06日
  • 新しい恋愛

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    さまざまな恋愛模様が描かれた全5作品の短編集。恋愛に疎いので理解しがたい部分もありました。

    恋愛と距離を置いた生活を営む人も少なくないかもしれませんが、多くの人が恋愛や、その先にある結婚という人生のテーマに向き合いながら生きていくと思います。
    正解のない問いに向き合い続けることの途方もなさを感じましたが、だからこそ心に残る部分もありました。

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    2026年06月02日
  • 水たまりで息をする

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    『おいしいごはん〜』『いい子のあくび』とは異なるテイストの作品。
    自分が衣津実と同じ状況になったら一体どうするのだろうか。
    徐々に狂っていく夫に「大丈夫だよ」と言いながら絶えず周囲の目を気にし、寄り添う態度をとりながら心配よりも微かな苛立ちに変わっていってしまうのかもしれないと思って怖かった。
    夫の変化を尊重し、耐えがたい異臭を纏っても隣で日常生活を送り続け、終いには仕事を辞めて故郷に帰る。これだけ聞くと、とてつもない愛がそこにあるように感じるが、そんな単純な感情ではないのが嫌にリアルである。

    愛した方がいいから愛しただけだと、ほんとうに思うの。(p.131)

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    2026年06月01日
  • 水たまりで息をする

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    お風呂に入らなくなった夫と、どこまでも見守る妻との物語。
    夫を見守る妻の心の揺れ動くさまが緻密に書かれており、読者に息苦しさを感じさせる。
    大切にされても死んでしまうし、大切にされなくても生きてしまう。
    普通の定義とは何なのか、生きることの難しさを感じさせる一冊だった。

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    2026年05月31日
  • GOAT Winter 2026

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    小説と小説の合間を縫って本号もようやく読み終えました。「美」がテーマと言うことで外見の整形や美容の話、内面の優しさや愛の話、沢山面白いお話に出会えました。

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    2026年05月31日
  • 水たまりで息をする

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    いつ自分にもそうなるきっかけに出会うかわからない。
    人ごとじゃないなと感じた。

    いじめ問題など、した側は悪いことをしたとも思わず、何も考えずに今まで通りの生活がてきる。
    された側は辛い感情を忘れることができず、生きていかないければならないのが不公平だ。

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    2026年05月28日
  • 水たまりで息をする

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    何も明かされないまま終わってしまい、
    でも、それでいいんだろう。というのが読み終わり直後の今の気持ち。
    なるようになるしかないだろうという諦めなのか、なるようになってしまえという期待なのか。
    どちらとも取れる話だったなあと思う。
    一見思い入れはないように見えるけど実は心のどこかにきちんと大切に想っている部分が人間にはきっとあるんだろう。そうであって欲しい。

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    2026年05月26日
  • 新しい恋愛

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    花束の夜が好きだったな〜。
    誰かとの恋愛を終わらせる時に、自分の恋の終わり方はこの終わり方、と幕を引くための決め事がとても素敵だった。
    どんな恋愛の終わり方もどんな新しい恋愛も、自分らしいのが1番いい。

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    2026年05月21日
  • GOAT Winter 2026

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    来月に新刊が発売されると知って、ちょっとペースをあげて読みました

    今回のテーマは『美』

    美しさにも、いろいろあるんだよなぁ
    何をもって『美』とするのかも、個人によって違うし、それに魅了されて転落する人もいるし

    個人的には蝉谷めぐ実さんが気になったので、他の作品も読んでみたいです

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    2026年05月18日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    主人公の旦那が風呂に入らなくなってから物語が少しずつ変化する話。
    読み進めていくと風呂に入らない旦那の生活が書かれている大部分であるが何故か読むと止まらなかった。
    表現のしかたが良く、飽きずに読破できました。
    随所に主人公の回想もあり、読み終えた後の余韻に浸れます。
    改めて小説家の凄みを体感した一冊です。

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    2026年05月09日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    頭の中を意識した時点で自分にすら嘘をついて少しマシなことを考えていたことに自動的にしているそれが普通なんだと思う。この作品はそういう嘘が限りなく少ない…誤魔化さないからこそ怖い。最後の展開は恐怖体験。風呂の文字がゲシュタルト崩壊しそう笑

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    2026年04月30日
  • うるさいこの音の全部

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    いい子のあくびがなかったのでこれをチョイス。
    最初は別々のお話だと思っていた2篇が途中でひとつに重なる時びっくりして、読み返した。
    書き方はすっと入ってくるとは言い難いけど、書き手が自分に対して突っ込む内容に私も、なんでそんなふうに思うの?って突っ込む反面、確かに私もこんな風に思うことあるなーって俯瞰することもあった。
    次はいい子のあくびを読みたい。

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    2026年04月27日
  • 水たまりで息をする

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    人はモノじゃないから、どういうことを「壊れた」と定義するのかというのを考えさせられた。
    なんだか当事者達が全部他人事で、みんながみんなどうする?の答えもなく、流されていったんだなと思った。
    ただ、2人にとってそれがいい事なのか悪い事だったのかはもう誰も分からないけれど。

    こういう本は、自分だったらをすぐに考えてしまいがちだが、「お風呂入らなくてもいいかな?」だったら自分の意見が言えるが「お風呂入らないことにした」だったらどうするかなと思った。
    その決定に至るまでの気持ちを教えてほしかったと思うかもしれない。

    最後も、結局はっきりとは誰も教えてくれなかったけど、そうしたかったんじゃないかなと

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    2026年04月21日
  • 犬のかたちをしているもの

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    私も子どもが好きではないし、このまま持たない人生なんだろうと思っている。
    育休中の人が職場に子どもの写真見せてくる時の居心地の悪さにすごく共感した。
    ほんとに犬のほうがかわいい。
    ということでとても共感を覚える主人公だったけど、そんな馬鹿な!って要求になし崩し的に適応しようとするのは何で!?の連続だった…
    すいすい読める文章なのにすいすい飲み込めない不思議さがあった。

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    2026年04月19日
  • 新しい恋愛

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    若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。

    ・花束の夜
    新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡されるも捨てるに捨てられず結局花瓶を買って先輩宅の玄関先に戻って置いてくる。
    うむ〜軽いノリでの交際での別れで譲られた花束を無言で返す冷めた別れを描く。

    ・お返し
    母友の繋がりで幼少時代から知り合った異性から母親の意のもとバレンタインチョコを貰い続け、大学受験の思春期時代最後となるチョコを貰い告白される。その後、お互い会

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    2026年04月12日
  • 新しい恋愛

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    5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。
    「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、水本はこの先輩に都合よく扱われていたわけなのですが、それには目を伏せるように、その事実に直視しないように様々な事柄に思いを巡らせていく様が、人間味があり、面白かった。

    「お返し」では、バレンタインデーにまつわるお話が展開され、好きという想いが成就しなくとも、好きな人の記憶に残り続けることで想いが遂げたものとするという

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    2026年04月04日
  • GOAT Winter 2026

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    510円でこれだけボリュームあるもの読めたら嬉しいし合う作家にも出会える。まだ全部読めてないけど…!朝井リョウと藤ヶ谷太輔の対談が最高だった。あらゆる感情がかわいいに翻訳されてるってまさにその通りだと思う。言語化を諦めちゃいけないなと改めて思うとともに中々それが難しいんだよなぁ。

    ふたえ 高瀬隼子
    なんとも不思議な話。テーマが美なのでそれにぴったり(?)な父が二重整形をした。からのもっと大掛かりな整形をする話。それだけなんだけどどうなるんだ?と思って一気読み。高瀬隼子さんの作品は今回が初めてで、実はおいしいごはんが食べられますようにを積読しているのでこれを機に読まないと

    あと他にも何個か読

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    2026年04月02日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    読みながら、ずっと
    なんか違うと感じつつ
    2日で読み終わる

    なんか違うの理由が
    読み終わってからわかったわ

    まず『花束の夜』は、私なら
    花束を渡された時に、「私もいらん」と返す
    もし「いる」と思って、もらってしまったら
    部屋に飾るくらい、割り切れる

    次の『お返し』は、女子目線なら
    とっとと告るし
    男子目線なら、早い段階で
    来年はいらんと伝える

    『新しい恋愛』は、そもそも
    ロマンチックの何があかんのかが
    理解できん
    守ってやると言うタイプの男性が
    嫌なら、最初から付き合うなよ
    結婚しても離婚が目に見える

    『あしたの待ち合わせ』
    に関しては、ストーカーでしかない

    『いくつも数える』

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    2026年03月29日
  • 水たまりで息をする

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    ずっと設定から気になっていた本。面白かった。魚と夫を重ねている描写が良かった。自分ならどうするかな〜と色々考えてしまった。

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    2026年03月28日