高瀬隼子のレビュー一覧

  • 水たまりで息をする

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    読むのを途中でいったん止めるくらい、主人公の夫が煩わしかった。弱さへの曖昧な苛立ち、そんな自分の余裕のなさへの嫌悪感。短い小説が私の奥底を見つめ返してくる

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    2026年01月02日
  • 新しい恋愛

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    恋愛って本当に人それぞれで、出てくる登場人物はわたしとは全然考え方が違うなぁとおもしろかった。

    特に最後の歳の差について。芸能人で歳の差婚のニュースがあると、SNSは賛否両論で溢れる。確かに、状況によっては嫌悪感を抱くこともあるかもしれないけど、所詮他人の恋愛で、迷惑をかけているわけではないんだからいいじゃないかと私は思ってしまう。多種多様な考え方がある。

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    2025年12月31日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    お風呂に入れなくなった夫に対して、夫婦にしかできない寄り添い方をしていく私の話で、やんわりハッピーエンドかと思って読み進めたら…そんな視点ではなくて、暗いお話のまま終わってしまって、ええ〜…となった。
    大切にしたいのに、愛してると思いたいのに、嘘じゃないのに、誰が悪いわけじゃなくて。
    他人からも本人達からも、気付けない気付かないようにしている寂しい夫婦の距離感が辛い…。
    子供がいなくても2人で生きていこうと思わせてくれるお話かな?と思って読んでいたので、やっぱり夫婦2人他人が平和に暮らしていくのは難しいのかな…と、ずど〜んとした。
    田舎の風景は自分にとって幸せのイメージなのと、お話の中にもそん

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    2025年12月31日
  • うるさいこの音の全部

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    本心を言ったらいいんじゃない?と思うけど、小説家として有名になると、芸能人のように自由がなくなるんだなと思った。気持ちや状況をいちいち言葉にしてしまえるって、大変。うるさい、言わなくていい!って読んでる私が思った。

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    2025年12月29日
  • GOAT Winter 2026

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    今号も お得感ありあり。いろいろな意見あるけど、気軽に読書するには 最高だと思ってる。作家さんとの新しい出会いもあるし。整形の話も バレリーナの話も 建築家の話…どこを切っても 読めるから ほんと楽チンな 本!で、作家さんは 話題の方々ばかり。
    こんな 本に出会えたこと、こういう本を作ってくれたことに感謝かな。次のテーマはなんだろう?

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    2025年12月29日
  • いい子のあくび

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    『いい子のあくび』相手が避けるだろうという考えのもと、スマホを見ながら歩いてくる相手に、「よけないでぶつかる」ことを、している主人公。なぜなら、自分がもし長身の男性だったら、相手は避けるに違いなく、自分は見くびられている、そのことに、非常な怒りを感じているから。子供のころから「いい子」に見られていた主人公は、恋人、大学時代からの友人、かつての同僚、親し気にしてくる上司と、それぞれに違った自分で接していて、そのことを内心でディスっている。たとえば上司桐谷さんに、取引先との飲み会に女性がいないからという理由で呼ばれ、愛想よく行きますと答えながら、「桐谷さんが不幸になりますように、と息をするように思

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    2025年12月27日
  • 水たまりで息をする

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    夫が風呂に入らなくなった。行動はどんどんエスカレートし…
    「普通」から逸脱した夫は現代社会から排除されて行く、それを見守り受け入れようとする主人公の姿。でもどこかで傍観しているような。
    まずどうして風呂に入らなくなったのかが気になって読み進めたが、ラストはどうなったのかも描かれずモヤモヤしたまま物語は終わる。
    読み手の解釈に委ねられているのか。
    どう感じたのか共有したい作品だった。

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    2025年12月24日
  • GOAT Winter 2026

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    テーマは「美」。よかったものをいくつか。

    『ふたえ』高瀬隼子
    子どもの頃からずっと、単身赴任で川崎に住んでいるお父さんと、遊びのため四国から上京して何年かぶりで会ったら、目が二重になっていた。そしてさらに、顎の骨を削る手術をするという。ずっと別居、67歳になって退職しても田舎には帰ってはこない、でも離婚もしていない、両親がケンカしていた感じもない、父の家に行ったが、愛人がいるような感じもない。で、整形。じつに不思議な家族の話。

    『ヴィンテージ』井上先斗
    古着屋を経営する大学時代の友人に、50万円のデニムジャケットを持って飛んだアルバイトを探して欲しいという依頼を受けた探偵。アルバイトのイン

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    2025年12月24日
  • GOAT Winter 2026

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    美しさとは
    ただ見た目のものだけではなく
    その振る舞いであったり
    姿勢であったり
    言葉であったり
    さまざまなものが
    絡み合っていると思う

    「そとばこまちの夜」
    の中で老婆が言う
    『そうして私が私と出会えた時、
    ずいぶんと小さく縮こまった小娘が
    胸の内で泣いていたっけ
    華やかで美しいと信じていた美女など
    己の中にはいなかった
    他人の目によって造られた幻影だった
    だからその怯える小娘と
    向きあうことにした
    その子が本当に好きなものを探して
    愛でる
    それは人目を気にして
    怯えていた日々に比べて
    どれほど豊かで満たされたものか』

    本当の自分が求めるものは
    いったい何か
    はたして今、どれくらい
    豊か

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    2025年12月15日
  • うるさいこの音の全部

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    高瀬隼子さんにハマって読み漁っている。
    主人公は考えすぎな新人小説家。
    確かに周囲の反応はうるさくもあり、いろんな煩わしい音がある。けど、本人がうるさくしている部分もたくさんある。
    簡単な言葉で言ってしまうと「気にしぃ」になるのか?
    でもこの主人公は、人の表情や言動から深読みしてしまうんではなく、自分のなかの想像でどんどん自分の周りをうるさくしている。
    だからなんとなく感情移入しきれなかったのか。と、この感想を書いていて納得した。

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    2025年12月13日
  • いい子のあくび

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    芥川賞作品『おいしい~』はかなり好きでした。著者作品を読んだのは、二回目。
    今回はそれほどハマらず。
    やはり『おいしい~』の方が、女がよくわからなくて怖かったのかな。
    高瀬さんがインタビューで「違和感があることを書き留めている」と語っていた記憶が。
    三つ目の短編『末永く幸せ』は、まさに普通は違和感感じないところを違和感感じてしまう話かもな。
    でも高瀬さん、疲れないかな。
    ルシア•ベルリンの小説に
    「あなたはどこにいても、誰にでも、何にでも、醜さと悪を見出した。狂っていたのか、それとも見えすぎていたのか?」
    という一節があるが、そんな感じ。
    でも、自分も見えすぎる派な気がするから、わかるけど。

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    2025年12月11日
  • いい子のあくび

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    自分の中にある本音の部分がよく表現されていて「わかる〜」と思いながら読みました。
    「いい子のあくび」のぶつかったるっていう表現もぶつかると痛いけど、なんで自分が避けなくちゃいけないの?っていう自分のなかにあるちょっとした不満が共感できました。
    ほかの2つの話も含めて、自分のなかのちょっとした悪の部分がよく表現されているなぁと思いました。

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    2025年12月06日
  • いい子のあくび

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    自分の今の気分とマッチしなかっただけかもしれないけど、うんうんわかる〜がごく一部、あとは何それこわくない?なんで?の繰り返し。読む前より心が疲れてしまった。

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    2025年12月04日
  • 新しい恋愛

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    「おいしいごはんが食べられますように」が印象的だったので読んでみた。
    微妙なクズを描くのが上手いなと思う。
    別に批判されるほどでは無いけどなんとなく気に触る、みたいな…
    最後の話は、「歳の差婚が気持ち悪い」というテーマだけでこんなに書けるのすごい、と思った。

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    2025年11月30日
  • うるさいこの音の全部

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    芥川賞受賞作家らしく、理想像を演じて、求められるエピソードを想像して嘘で塗り固めて、嘘に呼応する人まで現れて地元がざわついて…主人公がすり減って疲弊していく様子が痛々しく心苦しい。言霊というか、嘘が本当になってしまったような展開はホラーにも感じてぞっとしました。瓜原さんの言葉通り、もう少し肩の力を抜いてありのまま話せば良いのにとも…作家の心の葛藤がとてもリアル。職場の人や友達も中々にノンデリカシーだけど、流されやすくおどおどした主人公なので、前作の直子くらい悪態吐きながら生きてくれと思いました。

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    2025年11月23日
  • 水たまりで息をする

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    今まで気にしたことない水に対する疑念。
    一度考え気がつくと止まらなくなる気持ち。

    何故水がダメになったのか。
    そんな旦那を必死に支える妻の気持ち。

    周りは好き勝手言う理不尽さがとても現実味を帯びていて、読んでて少し苦しくなった。

    私は何かと疑念を感じ怖いと思ってしまうからこそ、
    夫の気持ちが少し分かる気がする。
    不安は不安を呼ぶ。
    でも、周りに理解されない不安は解消されないまま膨らんで行くからこそ、対策を考えるしかない。

    人には人の考えがあり、理由があることを教えてくれる本でした。

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    2025年11月20日
  • 犬のかたちをしているもの

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    間橋さんの心情描写はとてもいいんだけど、そもそものスタートが現実離れしすぎてて、なんとも言えない感じが最後まで続いた

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    2025年11月12日
  • 犬のかたちをしているもの

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    高瀬さんは本作が初めてでした。
    文章の表現力、心理描写がとても上手で、そこに1番引き込まれたかな。
    特に田舎への複雑な思いの描写。
    高瀬さんと同じ四国の田舎(高瀬さんの新居浜と似たようなところ)で生まれた自分には、刺さった。
    育ててくれた親や良くしてくれた人たちには感謝しているけど、選択肢が多いところで生まれてたら...人が多いところで生まれてたら...といった都会への羨望と田舎へのうっすらとした失望、かといって地元が嫌いなわけじゃない。
    なかなか割り切れない、消化できない地元への思いとか感覚をうまく文章にされていて、高瀬さんに親近感が湧きました。

    他の方も書かれているけど、
    肉体関係がなく

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    2025年11月06日
  • うるさいこの音の全部

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    好きな俳優さんで今度実写化されるという、それだけの理由で読みました。普段なら読まないジャンル。でもどことなく村上春樹を思い浮かべるような、はたまた小説家の私生活とその作品がメタな構造をとっているような雰囲気があり、それなりに面白かったです。来年の映画が楽しみ。今度は芥川賞作品も読んでみようかな。

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    2025年11月06日
  • 新しい恋愛

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    5つの短編集。
    恋愛の話なのに、どの話も、なにか
    ちょっとひっかかるような、
    モヤっとさせるストーリーだった。
    面白いなと思ったのは「花束の夜」「お返し」
    「新しい恋愛」
    【花束の夜】
    新人教育係の先輩の送別会、
    送別会でもらった花束を、要らないからと押し付けて去っていく先輩。関係を持っている二人だが
    付き合っているわけではない。
    花束を持ち、深夜を彷徨いながら、自分が
    雑に扱われていたことに気付く。
    マンションの部屋の前に置いた、花瓶に活けた
    花束を、次の日、先輩はどんな顔をするだろう。
    ささやかな仕返しと決意。
    しかし、深夜に花束を持って彷徨う女。
    考えてみたらちょっと怖い。
    【お返し】

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    2025年11月01日