高瀬隼子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「いい子のあくび」
主人公の直子は、スマホを見て自転車に乗りながら向かって来ている中学生の男の子に対して、避けないという選択肢を取る。なぜなら、ながら運転をしている男の子が悪いから。案の定ぶつかった後、その男の子は軽くよろけ、そのまま走っている車にぶつかってしまう。幸い大きな怪我はなかったが、直子の頭の中には自分は悪くない。という気持ちと、少しのスカッとした気持ちが混じる。そんな話の始まり。
主人公の直子は〈いい子〉を演じてきた。相手に好かれるようないい子。しかし直子自身でもわかっているように、直子は内面ではすごく嫌なことや暴言、ばか死ねなどの言葉に溢れている二面性に溢れた人間。〈いい子〉 -
Posted by ブクログ
『おいしいごはん〜』『いい子のあくび』とは異なるテイストの作品。
自分が衣津実と同じ状況になったら一体どうするのだろうか。
徐々に狂っていく夫に「大丈夫だよ」と言いながら絶えず周囲の目を気にし、寄り添う態度をとりながら心配よりも微かな苛立ちに変わっていってしまうのかもしれないと思って怖かった。
夫の変化を尊重し、耐えがたい異臭を纏っても隣で日常生活を送り続け、終いには仕事を辞めて故郷に帰る。これだけ聞くと、とてつもない愛がそこにあるように感じるが、そんな単純な感情ではないのが嫌にリアルである。
愛した方がいいから愛しただけだと、ほんとうに思うの。(p.131) -
Posted by ブクログ
人はモノじゃないから、どういうことを「壊れた」と定義するのかというのを考えさせられた。
なんだか当事者達が全部他人事で、みんながみんなどうする?の答えもなく、流されていったんだなと思った。
ただ、2人にとってそれがいい事なのか悪い事だったのかはもう誰も分からないけれど。
こういう本は、自分だったらをすぐに考えてしまいがちだが、「お風呂入らなくてもいいかな?」だったら自分の意見が言えるが「お風呂入らないことにした」だったらどうするかなと思った。
その決定に至るまでの気持ちを教えてほしかったと思うかもしれない。
最後も、結局はっきりとは誰も教えてくれなかったけど、そうしたかったんじゃないかなと -
Posted by ブクログ
若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。
・花束の夜
新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡されるも捨てるに捨てられず結局花瓶を買って先輩宅の玄関先に戻って置いてくる。
うむ〜軽いノリでの交際での別れで譲られた花束を無言で返す冷めた別れを描く。
・お返し
母友の繋がりで幼少時代から知り合った異性から母親の意のもとバレンタインチョコを貰い続け、大学受験の思春期時代最後となるチョコを貰い告白される。その後、お互い会 -
Posted by ブクログ
5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。
「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、水本はこの先輩に都合よく扱われていたわけなのですが、それには目を伏せるように、その事実に直視しないように様々な事柄に思いを巡らせていく様が、人間味があり、面白かった。
「お返し」では、バレンタインデーにまつわるお話が展開され、好きという想いが成就しなくとも、好きな人の記憶に残り続けることで想いが遂げたものとするという -
Posted by ブクログ
510円でこれだけボリュームあるもの読めたら嬉しいし合う作家にも出会える。まだ全部読めてないけど…!朝井リョウと藤ヶ谷太輔の対談が最高だった。あらゆる感情がかわいいに翻訳されてるってまさにその通りだと思う。言語化を諦めちゃいけないなと改めて思うとともに中々それが難しいんだよなぁ。
ふたえ 高瀬隼子
なんとも不思議な話。テーマが美なのでそれにぴったり(?)な父が二重整形をした。からのもっと大掛かりな整形をする話。それだけなんだけどどうなるんだ?と思って一気読み。高瀬隼子さんの作品は今回が初めてで、実はおいしいごはんが食べられますようにを積読しているのでこれを機に読まないと
あと他にも何個か読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら、ずっと
なんか違うと感じつつ
2日で読み終わる
なんか違うの理由が
読み終わってからわかったわ
まず『花束の夜』は、私なら
花束を渡された時に、「私もいらん」と返す
もし「いる」と思って、もらってしまったら
部屋に飾るくらい、割り切れる
次の『お返し』は、女子目線なら
とっとと告るし
男子目線なら、早い段階で
来年はいらんと伝える
『新しい恋愛』は、そもそも
ロマンチックの何があかんのかが
理解できん
守ってやると言うタイプの男性が
嫌なら、最初から付き合うなよ
結婚しても離婚が目に見える
『あしたの待ち合わせ』
に関しては、ストーカーでしかない
『いくつも数える』
こ