高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    「いい子のあくび」
    主人公の生き方をしていたら疲れそう。ずっといい子でいられるのは強みだと思うが、嫌われたくなくて友人相手にもビクビクしているのは単純に可哀想と思ってしまう。なんで歩きスマホをしている側がよけなくてよくて普通に歩いている人がよけないといけないのか、という気持ちは共感できるが、かと言って自分が怪我をするリスクを負ってまでぶつかりに行く気持ちはわからない。正直この主人公とは友達になりたくない。関わりたくない。この作者は人間の濁った感情を言語化するのが得意だなと思う。

    「末永い幸せ」
    結婚と結婚式に対する気持ちが主人公と全く同じだった。私は参列しないことはないだろうけど、家族への手

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    2025年09月05日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    生きづらさについて滔々と語っている

    異常者になってしまった夫と異常者に付き合う主人公
    夫が何が原因でそうなったのかはわからないままだけど、それでも一緒に生きていく選択をした主人公は好きだったんだなあと思った
    自分だったら絶対離婚している、、

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    2025年09月03日
  • 水たまりで息をする

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    抽象的で読みにくかった
    時間と心の余裕がある時に、何かを深く考えたい時に、じっくり読み直してみたいとは思う。

    すっきりしない話だった、

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    2025年09月02日
  • うるさいこの音の全部

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    期待されるっこわいな。
    みんなに好かれるように対応しないと、面白い話をしないと。
    みんな離れていきそうで・・・
    みたいな感じ。凄く自分の事を客観視する人だな。私もしてしまう。
    ただ周りが予想以上に興奮してて、嫌だな。有名人ってみんなそうなんだろうな。
    生きにくいな。

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    2025年09月01日
  • 犬のかたちをしているもの

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    まだ若造でパートナーは勿論、子どものことなんて全然考えてないので登場人物たちの気持ちに共感はできなかった。でも読んでると、将来こういう状況に自分も陥るかもしれないって不安が出てきて、やっぱり子どもは早めに産みたいなって思いが強くなった。

    ただ、犬への愛情に関しては全然共感できなかったな。赤ん坊であれば誰の子であっても無条件に可愛いと思えるけど、犬や猫をそこまで愛おしい存在だと感じたことはない。ペットを飼った経験がないせいかもしれないけど、人間が動物に抱く愛情はときに可愛い存在を世話してあげているという優越感にすぎないのではないかと考えてしまう。その動物が病気や障害で可愛らしさを失ったとき、あ

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    2025年08月29日
  • 水たまりで息をする

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    夫が風呂に入らなくなったことで、何も起こらないはずだった2人の生活が静かに変わっていくお話。
    自分だったら、夫に風呂に入れなくなった理由をしっかり聞いて、精神科でカウセリングを受けるのでは…と思いながら読みましたが、主人公の衣津実は問いただすことをせず、夫を見守ります。はじめは気持ちが冷めているのか、面倒なことから目を背けているのかと思いましたが、そうではない。
    夫と普通の何も起こらない生活を送るはずだった未来が変わってしまう怖さや、周囲にはわからない2人だけの関係性というものがあることに気付きます。
    義母に言われた「おままごとみたい」に見える夫婦生活も、それぞれの夫婦の在り方があって、『一般

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    2025年08月22日
  • 水たまりで息をする

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    夫が風呂に入らなくなった。
    1週間、1ヶ月、半年…
    時間と共にだんだんと変わっていく周りの反応と、それによって変えざるを得なくなった生活が読んでいて息苦しかった。

    あとがきの水上文さんの解説は、見事なくらいうまく言えない気持ちを言語化してくれていて素晴らしかった。

    エチケットひとつなんだけれど、社会に適合できないレベルになると生きる場所を失ってしまうよなぁ。

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    2025年08月19日
  • うるさいこの音の全部

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    作者の方の他の本が好きだったのでトライしてみたけど面白く感じなくて途中で断念した。好きな人は好きそう。

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    2025年08月15日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    恋愛に関する短編集。
    おいしいご飯が食べられますようにを読んだ時にも思ったが、高瀬準子さんが書く恋愛は非常に現実的。
    世の中の人は相手のことがそこまで好きじゃなくても付き合ったり結婚してるんだな、と最近気付いたが、そういうカップルの話をよく書いてる気がする。

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    2025年08月14日
  • 犬のかたちをしているもの

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    子どもを無条件に、犬のように愛せるかという問題を突きつけられた。
    性行為結婚妊娠出産育児をする人間が偉いのか、社会では普通とはされているのか、そんな苦しさに共感した。 たとえ血が繋がっていても子どもを愛せない人間なんてたくさんいるしミナシロが子どもを産んで育てたとして、その子は幸せになれるのかなと想像すると苦しくなる。

    結末が曖昧でえこれで終わり?となったのが残念

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    2025年08月12日
  • 水たまりで息をする

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    好きな人の異常性をどう受け入れるか。
    そもそも受け入れるのは正しいのか。
    義母の態度は世間の目を表していて、
    実母の対応は彼女の心を表しているように見えた。
    そんな、義母から生まれた旦那は
    最後まで世間の目には勝てなかったのかなぁ。

    そんな旦那の気持ちと彼女との間には飛び越えられるはずだった線があったが、徐々に広がり
    取り付く島がなくなってしまったのではないか。

    夫婦とはいえ相手のことがわからないことが多い
    そんな日常を少し変わった設定で伝えてくれた本。

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    2025年08月11日
  • うるさいこの音の全部

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    ゲームセンターで働きながら小説を書き続けて、新人賞をとった朝陽。

    あっという間に職場に新人賞をとったことが広まり、今までと少しずつ違っていく日常。

    仕事をしながら、朝陽である自分と小説家である有日と
    次第にどちらが本当の自分なのか、わからなくなってくるまで。

    雑誌のインタビューに答える、有日だったらこう答えるだろうと考えて話す朝陽。
    現実と虚構の区別がつかなくなってくるまで。

    どういうわけかあまりよくない未来が待っているのが見えるため読むのがつらくて、時間をかけてしまった。。。

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    2025年08月04日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    みんなの恋愛をわたしは知らない。

    芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。

    あなたはどこまで共感できますか?
    ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。

    【収録作品】
    「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」


    『自分のミスを自分ひとりでカバーできないのは、苦しかった。残業も休日出勤も平気だったが、自分はいつか他者に責任を負わせるのが嫌で、仕事から逃げ出してしまうかもしれない、と思った。(花束の夜)』

    『わたしは、欲しい言葉を差し出せる人ではなくて、欲しくない言葉を突きつけてこ

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    2025年07月30日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    時々偶然にわたしの涙が視界に入った人も、ごく自然に見なかったことにして立ち去る。そこには「見ちゃった、めんどくさそう、逃げよう」なんていう思考はなくて、ただ「見た、去る」だけがある。興味を持つ前にただ風景として受け流していく。
    ああ、ここは東京だ。これだからわたしは、この街にいられるんだ。

    「なんていうか、例えば、わたし昼休みはだいたい職場の自分の席で、コンビニのお弁当とかパンとか食べながら、パソコンをいじってるんですけど、ヤフーニュースを開いて眺めてたら、記事のアクセスランキングなんかに、だいたい毎日、どこかで女性が性暴力にあったって報じてるんですよね。そうい

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    2025年07月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    知り合いにすすめられて読んだ1冊。
    感想としてはとてつもなくなんだったんだろうって言う、よくわからない後味のお話でした。
    結局二人はどうなるの?どうなったの?
    あんまり読まないジャンルだったので新鮮!短いのですぐ読めたのは良かった。
    イヤミスでもないし、これのジャンルはなに?

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    2025年07月01日
  • 犬のかたちをしているもの

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     主人公の女性、どこか自分を俯瞰して見ているような違和感があった。そうしないと傷つくからかもしれないけど。
     自分も苦しいけど、周りの人の気持ちも分かってしまうから、何も選べない。相手を傷つけるリスクを負って自分を貫き通す意地も、相手を優先して自分を押し込む度胸もなくて、ずっと曖昧で中途半端。ずるいけど、選択しないで不幸に浸っている方が楽なときってある。
     世界が鮮明に見え過ぎて、自分はその影のような気分。いっそ鈍感でいられたほうが楽なのに。

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    2025年06月24日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    何となく結末を予想してたら予想通りになって
    あ、やっぱりねって思ったけど普通にミナシロさんの自分勝手な行動に腹が立った。
    郁也の“薫はおれがいないと生きていけないっていう話をしているんだよ”のセリフが主人公の事を理解しているように見えて全く理解してなくて、寧ろ下に見てる感があってさらにモヤついた。
    だけど、作品自体はとても好みだし、高瀬さんの言葉の表現が面白くて一気に読んだ。

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    2025年06月23日
  • うるさいこの音の全部

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    マトリョーシカ的小説。無粋だけど高瀬さんもそういう経験があったのかな?とか思ったり。
    登場人物の描写があまりにリアルで上手いな~~と思う。主人公の周り伺っちゃって空回りしちゃってるのもイライラするけど自分にもそういう所あるからこそだな~と、余りにリアルだから感じちゃった。
    小説家のコラムとかそんなに見てこなかったけど逆にこれ読んで小説家の人間性とか気になってきちゃったね。

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    2025年05月14日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    仕事からかけ離れて小説を読みたい人にはおすすめ出来ない。

    「あー、こういう人いるいる」と思う瞬間が何度あって親近感が湧いて、今まで関わってきた会社の人達を思い出してしまった。
    現代社会のあるあるも交えながら、食事への捉え方が皆違って面白いです!

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    2025年12月01日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    高瀬さんの「おいしいものが〜」に衝撃を受けたので、次に手に取った。

    主人公は、卵巣の病気を持ちセックスも好きでなく、長く恋愛が続かない。
    そんな自分でも愛して受け入れてくれていると思っていた彼氏、に子供ができた。その彼氏の子を宿った見知らぬ女から、その子供をもらってほしいと提案を受ける。

    主人公の動揺をしていたものの受け入れる様子に、もっと感情的になってもおかしくないのでは?と疑問でしかなかった。

    ラストは相手の女から出産後に自分の子として育てたいと言われるが、産んだ後に自分が育てたいと心変わりするなんて容易に想像できるのでは?作中の人物はみな想像力が足りない、浅はかすぎると思ってしまっ

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    2025年04月13日