高瀬隼子のレビュー一覧

  • いい子のあくび

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    わたしの中の痛いとこついてくる話だった。いい子に思われてるのがわからない。決して外には出さないけれど思考の中はずうっとやな子で。わたしもそうだ同じだって思うから。
    上っ面はいい顔してるのに心の底では嫌いだとか早く終わらないかなとか思う時があるから、自分がこう思うってことは他の人も思ってるんだろうなって。だから他人のことを心から信頼できることは少ないし、あったとしても年月がものすんごいかかってしまう。結果自分だけで完結する方が楽だと思っちゃうんだ

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    2026年03月12日
  • 犬のかたちをしているもの

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    読んでいてずっともどかしいというかしんどかった。
    これを言うと一部の人には怒られるのだろうけど、犬を愛していた愛情と家族や恋人へ向ける愛情を天秤にかけるというか犬を愛していた愛情が最大の愛でそれと同等の愛を家族や恋人へ持てているのだろうかと悩んでいるのがおもしろいなと思った。
    犬って愛情が返ってくるというよりは無性の愛を与える形の愛情で家族や恋人は愛情が返ってくると思うけど、その中でこの話の中で犬と対比して書かれているのが赤ちゃん。
    ただ、無性の愛を与え続けるか愛情が返ってくるかで考えると犬と赤ちゃんは対比関係ではなく同じ分類なのに犬はかわいいが赤ちゃんは可愛いと思えないと描かれているのが純粋

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    2026年03月07日
  • 水たまりで息をする

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    解説を読んで、人はどんな状態であっても生き延びてしまうことの残酷さ、結局は持ち堪えてしまうことを痛感してしまう
    高瀬隼子さんの作品は後味悪いって分かっててもどうしても手に取って読んでしまうのくやしい〜

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    2026年03月03日
  • いい子のあくび

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    いい子エピソードに共感できなかったから主人公の感情を読み取ることが出来なかったけど、こういう女を敵に回したら後がめんどくさいってやつだなぁ〜とは思う。

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    2026年03月02日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    読後感がかなり重く、引きずるタイプの作品。いわゆるイヤミスとは違うけれど、静かな不穏さと居心地の悪さがずっと残る。

    湊かなえさんが「イヤミスの女王」と言われているけれど、個人的にはそれ以上に精神的にくるものがあった。人間関係の距離感や感情のずれがとても生々しく、読みながら少し怖くなる場面も多い。

    物語の結末もはっきりした説明があるわけではなく、夫は本当に亡くなったのか、なぜ主人公が必死で探そうとしないのかなど、答えの出ない問いが残る。その曖昧さも含めて、主人公の内面の怖さが印象に残った。

    面白かったというより、「心に残ってしまう」一冊。

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    2026年02月12日
  • うるさいこの音の全部

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    作者の高瀬さんが、この作品のストーリーの中でさらに小説を書いている、と言う“入れ子構造”的な手法をとっています。
    平易な日常会話で綴っているので読みやすいですが、外側の物語と内側の物語が互いに干渉し合う、高度な二重構造となっているので、さすが芥川賞作家!と思う読者と、わかりづらい~という読者がいそうですね。

    私は文中の「その場の空気を読んで相手が求めていそうな、場を丸く収めるようなことを言ってしまう」という、多分、作者自身のお人柄に共感しながら読みました。

    2026年冬 加藤慶吾監督で映画化 公開予定



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    2026年02月11日
  • いい子のあくび

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    1作目の歩きスマホの人への考え方?は私も思ったことあるからすごく共感した
    女性1人で歩いてる時、彼氏と一緒に歩いてる時、確かに全然違うっていうのも実感したことあるし、友人との関係性でキャラや話す内容が変わることも2つの気持ちがあることもわかる〜と思って読んでたけど、終盤までいくと、あまりに考えすぎてるから読んでて疲れてきて、普段考えすぎてる自分もこんな面倒臭い人間なんだと反省した。笑

    2作目はまあ悲しいけど女性あるあるだろうなって感じ。3作目は結婚する前ならわかるって思ってた可能性もあるのかなって感じ

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    2026年02月08日
  • 犬のかたちをしているもの

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    ネタバレ

    推定枚数218枚
    途中からミナシロさんは子どもを渡さないんじゃないか、と思ってたらやっぱり。
    おばあちゃんが危篤になって、「お腹が大きくないから帰れない」と考えるシーンは生々しく印象的だった。子供が他の女とできてしまったからもらってほしい、ということ以上にそれを許される前提で進むことに腹が立つ。主人公の受け身の感じが随所によく出ている。

    ◯印象的な文
    わたしのほしいものは、子どもの形をしている。けど、子どもではない。子どもじゃないのに、その子の中に全部入ってる。
    →セックスが苦手なのに子どもを産まなければいけないのか、産んだら両親は喜ぶし社会は優しくなるし悩まなくて済むだろう。そもそも選ぶの

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    2026年03月01日
  • いい子のあくび

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    2026 4冊目

    久しぶりに読みたくなったので。

    今まで自分がモヤっと感じたことが物語ででてくる場面がいくつかあって、共感できた。

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    2026年02月06日
  • GOAT Winter 2026

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    (途中で読むのをやめてしまった作品もいくつかあるけど)以下、私的に良かった作品。

    ※敬称略
    ・ふたえ(高瀬隼子)
     “お父さんが整形”という衝撃的なテーマを扱いながらも、エンタメとして消費せず、主人公と父親のリアルな心の動きにフォーカスしてたのが良かった。自分に刺さりまくった「おいしいごはんが〜」とまさか同じ作者さんとは。

    ・ハッピーエンドの小説(金子玲介)
     前半は一風変わった主人公の行動にクスクス笑いながら読めてたけど(特にコールセンターのポケモンの話好き)、ラスト1、2ページがぞわぞわする…。
    金子さんの作品はこれで3作目だけど、笑いとシリアス、ゾワッとさのバランスがいつも絶妙。

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    2026年02月01日
  • うるさいこの音の全部

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    読んでいて混乱しまくり!
    そもそもこの物語はフィクションなのか私小説なのかも分からなくなってくる。
    著者の策略に見事にはまり迷宮に迷い込んでしまったようだ。

    長井朝陽は文学賞を受賞し作家になることで、それまで気にならなかった日常の些細な言動がノイズに変わっていく過程がじわじわと行き場を失くしていくように描かれている。
    一見、著者の実体験をもとにした華やかなサクセスストーリーかと思いきや著者はそんな甘い夢を見させてはくれない。
    そこにあるのは「言葉の恐怖」だった。

    特に印象的だったのが中華料理屋の息子の話。
    まるで朝陽の話のように描かれているが作中劇との境界線がはっきりせず作中劇と現実が雑音

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    2026年01月30日
  • うるさいこの音の全部

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    現実なのか、小説の中の小説の話なのか分からなくなってしまって少し難しかった。小説家として見られたい自分と、本当の自分として見られたい部分がごちゃ混ぜになってて生きづらそう。自分で自分を苦しめている感もあったけど、わからなくもないなぁって思った。

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    2026年01月28日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    うーんスッキリしなかった!
    夫はラストどうなるの?
    そもそも何でお風呂に入れなくなったんだろう?
    がハッキリとは解明されないので、最後の最後までモヤモヤから解放されなかった。

    、、でもそう言いつつも、やっぱり面白くて読み終えてしまった。隼子にしてやられました!

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    2026年01月17日
  • 水たまりで息をする

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    「風呂には、入らないことにした」と言って本当に入らなくなった夫の、身体に汚れが溜まっていく様とか、臭いが増していく様が想像でき過ぎて苦しい。まさに水たまりで息をしているような気分になる一冊。

    「許したくてしんどい。夫が弱いことを許したい。夫が狂うことを許したい。だけど一人にしないでほしい」狂えない側の人間の心の叫びが刺さる。

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    2026年01月14日
  • 水たまりで息をする

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    ネタバレ

    題材はすごく好みだったけど、夫がなぜ風呂に入らなくなったのか、なぜ説明しないのかが明かされずモヤモヤ。そういう物語じゃんって理解はできるがうーんとなった。

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    2026年01月14日
  • うるさいこの音の全部

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    合わないタイプの本だった、と思う。
    主人公に感情移入できない
    現実なのか想像なのか分からず
    理解が追いつかない
    のに、最後まで読んでしまった。
    多分読めた理由は、感情移入まではしないけどすごく「分かる」と思ってしまうから。
    自分の外側しか見られていなくて、誰も自分の内側に興味などないのだろうなという虚しさ。消費される虚しさ。それがわかっているのに、ハッキリ言ってみればいいのに、結局口から出ていくのは相手が求める言葉ばかり。自分の本当の気持ちは吐露できない。
    そして、そういう感情の動きが「わかる」から、没入しちゃう。ちょこちょこハラハラしたり、気分が落ち込んだり。

    この方の本は、割といつも感情

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    2026年01月12日
  • GOAT Winter 2026

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    美しい表紙にワクワクしながらページを繰る。読んでいる間は作品の世界に夢中になる。エッセイなども面白い。でもなんか、ずっと表紙に心を奪われて、各作品を読み終えると、なぜか作品の個別の印象がなくなってくる。「何を面白いと感じていたのだろう」と自問するが、答えは出てこない。でも、楽しかったという感情だけはずっと心に残っている。これが文芸誌の楽しみ方なのかもしれない。

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    2026年01月07日
  • GOAT Winter 2026

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    中身と価格が全く釣り合わないのでは?と思うほどのトクトク感。
    本屋で、表紙の印刷に惹かれて即買い。

    知らない小説家さんが多くて、その中で面白い作品に出会えたことが収穫でした。
    選ぶとしたら、「ふたえ」「マスクド・リリカ」「ハッピーエンドの小説」が面白かった。

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    2026年01月07日
  • いい子のあくび

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    他人の良からぬ行動を見るとその人を腹の中で小さく呪うのは私だけじゃなかった…!

    決して表に出してはいけない、けれど心に確実に在る本音がキッパリ書いてある小説を読むと「ひねくれ者は私だけじゃない」と思えて気が楽になる。

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    2026年01月06日
  • 新しい恋愛

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    ネタバレ

    恋愛って色んな形があるよね…って考えさせられる。純愛、不倫、年の差、キープ…それを少しずつ覗いて、どう思う?って聞かれたような気持ちになった。

    個人的に「お返し」「いくつも数える」が好き。

    『大学時代に傷のない気持ちで野木くんを思っていた自分が、呆れた冷たい目て今の自分を見ているような気がした。けれどその醒めた目の持ち主は、学生時代に我慢したからいいよね、社会人だったらこのくらい普通らしいし、とも思っているのだ。』
    これ読んで、うわーーーこれがいい意味でも悪い意味でも大人になってしまうって事なのか、と考えてしまった

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    2026年01月05日