ワンチャイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレやはり面白かった。『三体』三部作のスピンアウト作品、と位置付けされているが、先にこちらを読んでから、三部作を読む順番の方が良い気がする。
というのは、本作品では、球電の謎が解き明かされていくに従って、量子状態やマクロ電子など取っ付きにくい言葉で説明される超(?)自然現象が、あたかも我々のいる世界で起きているかのようにすっとイメージを抱けるのではないかと思ったから。
ある程度の現代物理学の基礎知識があった方が楽しめるシリーズだと思うので、三部作の壮大×100倍位のスケールで、いきなり馴染のない言葉を追っかけるよりも、まず我々の世界と地続きにある本作品の世界で馴化しておくと、より楽しめるのではないと思った。といいつつ、読みこなすひと手間もSFの醍醐味ではある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱしスケール、規模感よな
扱う内容がどれも自身の生活の範疇を超えすぎていて、ニヤけてしまう。
最強の武器とは?球電とは?
そんなスケールを扱いつつ、叙情的でいちこましい描写が並び、そちら側でない人間の心にも寄り添ってくれたりしてにっこり。
男と女の関係性に関しては今作もほぼノータッチ、一方通行な恋慕があるだけ。まあこの作品はそれでいいんですよ。男女の関係はここに求めていないから。
シュレディンガーの猫やシェイクスピアを引用した人間存在が描かれているのは興味深いし、様々な武器を紹介するところは驚きとともに恐怖でもある。液体地雷とかね。
SFが強みだけどサイエンスフィクションの先端に行くに哲学的問が開かれその結果、見事にミクスチャーされ、面白みが増大する
また時間ができたら三体読もかな -
Posted by ブクログ
風呂敷ではなく魔法の絨毯だ
こどもたちだけの世界になる。潤沢な生活が送れる日常からゲームへ、戦争へ。ここまでは多少の眉唾を感じながらも、「こども」の理解が深いことに驚きながら読み進めることができた。「エンダーのゲーム」を思い起こしながら。
そこからの展開が、まさに風雲急だった。少しダレてきた感じの戦争ゲーム終結からの展開は、風呂敷ならぬ絨毯をひろげたものだった。これには驚いたなぁ。
その狙いや効果についてあまり理解が追い付かなかったのは事実なんだけれど、着眼点というかゲームの延長としての発想に、純日本人である私は驚愕したわけだな。地や血が知を上回るという島国感情かなぁ。
ラストはほぼ想定通りで、その必然性や過程の想像が困難なんだけれど、とにかく発想の豊かさや分枠などないのではないかと思うような「本ならではの」「SFならではの」自由奔放な発想の展開に大いに満足。
人名から性別が認識でないとか、なんか中国語そのもので日本語になっていないんじゃないの?とかローラーコースターよりジェットコースターっていうほうが理解しやすいんじゃないの?ってな日本語的障壁は残るものの、大事にとっている「三体」にそろそろ着手しようかな。
とにかく間違いなく☆4だな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく読めました、劉慈欣の長編一作目!やはり一作目なので荒削りで、最初の盛り上がりから、途中でお?となり、おお?となって、なんか終わった笑という感じでした。
14歳未満の子供たち以外が死滅するという設定は超面白いし、それまでに大人たちが必死に子どもたちに何かを残そうとした最初のパートはお涙頂戴のエンタメとしてはぐぐっと読ませる面白さがあった。ただその後の展開としては、超スーパーコンピューター最初だけしか登場しないじゃん…?とか、いくら子供でも戦争途中で止めるんじゃない?とか、こういうことしているうちに大人になっていくわけで、そうしたらやっぱり《西暦時代》と同じような習慣になるんではないか?とかハテナハテナなまま話が進んでいく感じで、そこが「まあ長編一作目だもんね!」というとこで差し引きながら読む感じ。南極でのオリンピックという名の大戦争や、国土交換ゲーム(ゲーム?)など、話が飛んで行ったと思ったらさらに飛んでいきました…このあと三体に繋がっていくんだなあといういつもの感慨はありましたが、よく考えると三体以降、劉慈欣長編書いてないんだよな…三体を超えるものが出てくるのか…気長に待ちたいと思います。『白亜紀往時』も出るとのことなので。 -
Posted by ブクログ
1999年末、超新星爆発によって発生した放射線バーストが地球に降り注ぎ、人類に壊滅的な被害をもたらす。一年後に十三歳以上の大人すべてが死にいたることが判明したのだ。超新星紀元の地球は子どもたちに託された……! 『三体』劉慈欣の長篇デビュー作
普段から、息子3人がだらけていたりすると
「もー!母がいなくなったらどーすんの?!自分でやりなさい!」
と叱る事が多いので、これ読んでる時も母目線になっちゃって。
大人みんないなくなるんやで?しっかりせーよ!
と、心の中で発破をかける事しきり。
約1年で、あれもこれもと教え込む大人サイドの気持ちも痛いほどわかるから、その辺り感情移入激しかったかも。
しかし、残された子どもたちよ…。
大人たちとの別れを乗り越えて、最初は頑張ってたんだけどね〜。
暇がありすぎると、ろくでもないこと考え出すの何なん?
そんなにゲームが好きか?!もう知らんわ!
と、この辺りも母目線。
でも突っ込みつつ、なんだかんだで楽しめたSF。
『三体』長すぎてまだ手つかずなんだけど、デビュー作でこれだけ面白いんだからそれ以上だよね。
そろそろ手を付けてみようかなぁ。