ワンチャイのレビュー一覧

  • 三体III 死神永生(上)
    終わってなかった

    大団円だと思った自分が情けない。

    今回の主役は若く美しい女性だ。意味深な冒頭に続く、その導入となる第一部は誠につまらなく感じる。だらだら惰性で流し読み。
    ✳︎この冒頭の回収に大いに期待!

    しかし、第二部から一気に加速。第三の知性、再度の敗北と絶望、ウルトラ大逆転とその代償。ラ...続きを読む
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    大ヒットSF大作の前日譚。球電(Ball lightning)に取りつかれた研究者の陳が主人公である。既存の常識ではあり得ないと考えられた現象を発想の転換で明らかにしていく中盤は読んでいて高揚する。

    量子力学の不確定性原理は不思議な気持ちにさせられる。現実に接する物理法則に反しているためである。ミ...続きを読む
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    三体死神永生から3年振りの劉慈欣さん。今回もやってくれましたねー!私の素人物理の知識でやっとついていった、というかイメージできました。量子力学、難しくてよく分かりませんか、文系的超基礎だけ知ってれば何となくイメージできます。それと原子の世界のイメージ。慌てて原子の構造のサイトを見て再確認しました。ま...続きを読む
  • 超新星紀元
    『三体』の劉慈欣の第一作目の長編が翻訳されるということで、以前から楽しみにしていた。

    地球に超新星爆発による放射線が降り注ぎ、14歳以上の「大人」がすべていなくなり、子どもだけの「超新星紀元」の時代を迎える、と、設定を見ると少し「十五少年漂流記」を思いだした。

    大人たちが全滅するとわかってから子...続きを読む
  • 三体X 【観想之宙/かんそうのそら】
    三体原作とは別著者の二次創作。
    三体原作はリアリティーのある物理理論や法則をもとに描かれていて、非常に面白かった。
    こちらは完全なSFでちょっとどうかなと言うところもある。
    ただ原作との辻褄はよく合ってるし、面白い。
    原作者が認めているだけの事はある。
    ただ最終的には原作で謎にしておいて、世界観を保...続きを読む
  • 超新星紀元
    風呂敷ではなく魔法の絨毯だ

     こどもたちだけの世界になる。潤沢な生活が送れる日常からゲームへ、戦争へ。ここまでは多少の眉唾を感じながらも、「こども」の理解が深いことに驚きながら読み進めることができた。「エンダーのゲーム」を思い起こしながら。

     そこからの展開が、まさに風雲急だった。少しダレてきた...続きを読む
  • 超新星紀元
    ようやく読めました、劉慈欣の長編一作目!やはり一作目なので荒削りで、最初の盛り上がりから、途中でお?となり、おお?となって、なんか終わった笑という感じでした。
    14歳未満の子供たち以外が死滅するという設定は超面白いし、それまでに大人たちが必死に子どもたちに何かを残そうとした最初のパートはお涙頂戴のエ...続きを読む
  • 三体
    前評判がすごく良くて、やっと読みました。
    難しい!けどスケールのデカさが伝わってきてワクワクします。
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    ・8月21日に読み始め、26日に読み終えました。
    ※※※かしこい感想はありません!!!!!!※※※

    ・思ったより前日譚感がなかった! 前編通してこんなに球電についてやってるのに、本編に全然出てこないのはなんでだろうとずっと思っていたけど、なるほどの結末。でも元はタイラーがマクロ核融合を使おうとして...続きを読む
  • 三体X 【観想之宙/かんそうのそら】
    ・8月15日に読み始め、19日に読み終えました。

    ・すごい!めちゃくちゃ同人誌だ。おもしろかった。Ⅲで「どうなった/なるんだろうな」と思ってた箇所がたくさん補完されてて、良かった。すっごく楽しく書いたんだな…… ってわかって楽しかったです。私も二次創作をする人間なのでなおさら……


    ・AAの前世...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    面白かった!!
    まだ上なのに小説二冊分ぐらいのボリュームを感じる。強いていうなら前半部分が冗長な感じはしたけど普通に面白いしまあ全然許容範囲。オーストラリアに〈大移動〉するあたりから表現がリアルで少し怖い感じもするけど面白みが増してくる。そして何よりも著者の劉慈欣の恐ろしいほどの想像力にビビった。続...続きを読む
  • 超新星紀元
    子どもと大人の違いとは?遊びとはなんだろうか?というテーマがSFの大きなスケールで展開される。親になる自分にとっても楽しめた。
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    物語のテーマは絞られていて、三部作の三体とのつながりは少なかったが、量子物理をSFに展開する構成は変わらない
    戦争や兵器など現実に沿った諸問題を取り入れているともいえる
    巻末に翻訳に関する解説があって、当作のシリーズ中の構成が理解がてきた
    翻訳の関係で三部作よりも後に出版されたということなので、三部...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    ・7月31日に読み始め、8月6日に読み終えました。
    ※※※かしこい感想はありません!!!!!!※※※

    ・登場人物が一気に変わって視点も時代も新鮮だった! どの巻もそうなんだけど、今回特に脳内映像が楽しかった。文章を情景を映画とかアニメみたいに想像しながら読むタイプなんだけど、今回非常にはかどりまし...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    三体IIからは少し勢いが落ち、残りの物語をどう展開させるのだろうという疑問から、気がつけばまた予想外の展開続きとなった。
    最終巻を残しているが、この三体という作品は「智子」というスーパーテクノロジーをどう乗り越えるのかというところが一番の面白さのポイントにあるように思う。この上巻もまた、その面白さを...続きを読む
  • 三体X 【観想之宙/かんそうのそら】
    二次創作感は否めないのは誰もが感じたことだと思うが、〈三体文明〉や「死神永生」についての解釈は“これを超えるものはない”と感じた。

    “歌い手”などの存在しない用語と単位によって交わされる異次元のやり取りは魅力的なものだった。

    「三体」シリーズに奔走し、結末を見届けた者へのボーナストラック。
    「三...続きを読む
  • 超新星紀元
    三体シリーズ並みの期待値で読むべからず。デビュー作ということで粗削り感は否めないですが劉慈欣パワーやこの後の作品への進化は感じ取れるので読んで良かった。
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    あんまり覚えてないけど面白かった。
    観測することで弾の状態が確定するシュレディンガーキャノン砲みたいなのが出てきて、関係者は皆見ていなかったはずなのに、謎の観測者によって状態が確定してしまうという量子人狼だけが印象に残っている。
  • 三体III 死神永生(上)
    Ⅱの終わりからのつながりが感じられず、失速した私。お気に入りの史強もおらず、テンションが上がらない…。が、前半の星を買った話からのつながりが分かり俄然面白さをましてゆく。宇宙をさまよう天明の脳。スイッチを押すの押さないのとドキドキした昼休み。(程心の時も「藍色空間」艦長の時も)茶道のお点前の場面は良...続きを読む
  • 三体X 【観想之宙/かんそうのそら】
    「三体 死神永生」以後について、また、それまでに描かれてこなかった側からの話を描いたファンフィクション。
    原作で特に気になっていたアイAAとユン・ティエンミンのその後は、この本全体にとってはプロローグ的に書かれ、そのあとからこそが、このファンフィクションの凄いところだった。
    大胆な発想で自由に、三体...続きを読む