森永卓郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
definitely期待以上の名作。心理学者として同意できる様々なTipsが、本人の経験とそこからくる洞察をもとに示されている。著者の飾らない人柄が、よくある偉人の自伝にありがちな説教臭さや自分にはとてもできないという感じを和らげている。
・労働時間を短縮しても幸せになれない
・関係性・人との出会いを中心とした人生の舵取り
・安直なセミリタイア志向とは一線を画す、目的志向の資産形成とライフデザイン
・大学でのプレゼンテーション重視の指導
などが特に興味深かった。
通底するのは、いわゆる常識・通説を鵜呑みにせず、著者自身が自分自身で考えようとする姿勢である。
明白に、この著者はいわゆるフツウの人ではない。したがって、これを新たな常識だの知見として安直に取り入っるべきではないし、それは森永さん自身の生き方とは全く異なるものになってしまうだろう。
以下個人的な雑感だが、
個人的に思うのは、こういう主体的な生き方がみんなできるのか、そう言う社会を目指すべきなのかということ。それはそれで辛い人もいるかもしれない。単に安定していて、ほどほどのブルシット・ジョブでいいやという人もいるのかもというところだ。そのあたりは松村有里さんや他のポジティブ心理学者にも聞いてみたい。私個人の感覚で言うと、みんながみんなアーティストになってアクティブに人生の意味を問い続ける社会もそれはそれでなにか怖さを感じるが、杞憂かもしれないとも思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレザイム(財務)真理教というカルト集団(財務省)がずっと日本国民を騙し、脅してきた大嘘。
ザイム真理教の教え
①日本の国債残高は1068兆円にも上り(2023年末)、それに対し、税収額は69.4兆円。赤ちゃんからお年寄りまで含めて国民一人あたりの借金は、1000万円以上。
②だけど、少子高齢化でますます社会保障費が高まる。税収で賄えない分、更に国債を発行せざるを得ない。
③プライマリーバランス(社会保障や公共事業などをどれだけ税収で賄えているかの指標)が赤字続きというのはものすごく不健全な財政状態であり、これを解消するには「増税」しかない。
④「異次元の金融緩和」がアベノミクスの失敗だった。
⑤日本の国民負担は海外よりも低い。
⑥平等に福祉を担うには「消費税の増税」しかない
⑦国家公務員の給料は景気に連動している
⑧少子化対策の政策は次々に打たれている
⑨報道でも財政均衡の必要性は明らか。
上記のザイム真理教の教えを経済評論家の森永卓郎氏は以下のように論破している。
①から③に対する反論
日本の国債は国債を発行している多くの他の国のようにIMF(国際通貨基金)から借り入れをしているのではなく、日銀など国内の金融機関から買っているので、万が一、債務不履行になっても国の資産で返済できる。返済資金を用立てる必要があるときは、また国債を発行して、借り換えをしたり、日本銀行に買わせても良い。日本銀行は国債の代金としてお金を刷って政府に支払い、政府はそのお金を社会保障や公共事業に使える。日本政府には通貨発行益があるので国債が増えても心配いらない。現に2011年からの金融緩和以降、日銀が国債の保有率を増やすにつれて、純債務は0円に近づいた。
また、2021年度末の国の借金は1514兆円だが、じつは資産は896兆円あり、本当の借金は618兆円だった。財務省は日本政府の借金の規模を大きく見せて国民の不安を煽っている。
④に対する反論
アベノミクスでは異次元の金融緩和により企業の設備投資を促し、雇用の拡大や賃金上昇に一役買っていた。だが、「財政均衡」を絶対教義とする財務省に「プライマリーバランスを黒字化すべし」と押し切られ、消費税を段階的に引き上げたことで、上昇した賃金も下がり、企業も個人も消費活動が冷え込む結果となった。
⑤に対する反論
「海外に比べて日本の消費税率はまだまだ低い」と財務省は言っているが、「消費税+社会保険料」で日本の国民負担率はなんと46%。
⑥に対する反論
「税+社会保険料」の国民負担率は所得が1億円以上の富裕層になると低くなる。富裕層は所得税が高いといってもほかに色々な面で優遇措置があるから、それらの優遇措置を無くされるよりも消費税を上げられるほうが都合がよい。
⑦に対する反論
国家公務員の給料は民間に準拠しているというが、準拠する民間の給料には非正規の人の給料を含めていない。官僚の給与は一握りの大企業なみ。
⑧に対する反論
保育事業の拡充や保育費の無償化や児童手当、育児休業の充実などで「少子化対策」を政府はしていると言うが、そもそも所得が低いため結婚したくても出来ない若者や子供を作れないカップルが多い。本当に少子化対策をするなら、「非正規社員」との格差をなくしていくべき。
⑨に対する反論
大手新聞社の報道でも「財政均衡」の必要性は明らかなので、財務省は間違っていないように見えるが、そもそも大手新聞各社は政府に借りがある。大手新聞各社の本社所在地の土地はどれも政府の払い下げであり、東京の一等地であるが、時価の数分の1で取得されたと言われている。だから財務省を真っ向から批判する記事はかけない。
という訳。
あと、財務官僚というと日本で一番頭のいい、東京大学の法学部出身者が多いらしいが、「経済学部」ではなく、「法学部」出身なので、経済学的な常識がないので、ザイム真理教の信者になってしまうらしい。
勉強になった。
でも、分からないことも。
なんで、日本政府は国債を返済できなくなっても簡単に日本銀行に買わせて、そいで、日本銀行はお金を簡単に印刷して政府に支払えるの?そんなに簡単にお金を生み出せるなら、財政の問題は何もかも簡単に決着がつきそうだが……まあ、財務省のキャリア官僚にも分からんのだから私には分からんかあ。
ギモンその2。なんで財務省の官僚は経済学部出身者でなく法学部出身者が採用されるの?初めからザイム真理教の信者にするつもり?
ギモンその3。「ザイム真理教」の教祖は誰?
ねえ、森永せんせー!せんせー!せんせー!
-
Posted by ブクログ
ネタバレ森永卓郎さんが他界された3日くらい前、たまたま宮崎美子さん個人のYouTubeチャンネルで森永さんの著書「書いてはいけない」が取り上げられているのを見て、さらに森永さんがゲスト出演されていた時の回のも見て、これはどうしても「書いてはいけない」を読まねばと思った。
「書いてはいけない」は政財界のトップや著名人の中では誰でも知っていた「絶対言ってはいけないタブー」であった「日航機事故の真相」「ザイム真理教」「ジャニーズ」について、書けば、リアルに「消される」危険があるから書けなかったものを「余命4ヶ月宣告」を受けたことを逆手にとって「今さら消される心配が無くなった」から真実をぶちまけるために森永さんが最後の力を振り絞って執筆された本。
だけど…今は手に入らない…。でもどうしても日航機事故の真相の部分だけでも読みたかったので、この漫画で読んだ。
「書いてはいけない」はどこも引き受けてくれる出版社がなく、最後に一人出版社をされている人が引き受けて下さったそうだが、それが売れた後なのでこの本は宝島社という大きな出版社から出ているのだな。
もっと前に青山透子さんがだされた「日航123便 墜落の真実 目撃証言から真実に迫る」で検証された内容をベースに分かりやすくまとめてくれているのだが、本当にあの1985年の日航機事故には不可解なことばかりだったことが分かった。
・炎を吹く日航機の後を自衛隊の二機のファントム機が追っていたという目撃証言がある。
・何かが垂直尾翼にぶつかったという生存者の証言がある
・その後、機長から横浜米軍基地に緊急着陸要請を出し、それを米軍基地がオッケーしているという当時の米軍人の証言があるが、何故か横浜基地の手前まできて日航機はさらに北へ飛んでいった
・墜落直後、米軍のヘリがすぐに救助に向かったのに日本政府から断られた。
・山梨か静岡の住民が「近くで炎が見える」とすぐに警察に連絡しているのに、墜落場所を特定するのに13時間もかかったはずがない。
・消防隊員がたどり着くと「ガソリンとタールの混ざった匂い」がした。それはジェット機のエンジンが燃えた匂いではない
・遺体を司法解剖した医師は「家屋火災現場の焼死体をもう一度焼損したように見えた」と言っている。
・もし、本当に公式発表どうり「機体後部にある圧力隔壁の損傷」が原因なら機体は空中分解していたような可能性が高い。
・当時の中曽根首相の対応があまりにも遅く、無関心だった。
このようなことを考え合わせると本当の原因は訓練中の自衛隊の対空ミサイル誤射であったが、それは当時の日本とアメリカの政策にとって致命的なことであったので、中曽根首相は彼なりの「日本」を守るために秘密のロンヤス会談でボーイング社に責任を被ってもらったともらったという推測である。
その証拠にその後ずっとアメリカの言いなりになることになった。バブルが崩壊したのも日本製品が国際競争力を失ったのも、この「日航機墜落事件隠蔽工作」の見返りとして、アメリカにゆすられ、たかられ続けた結果であるということだ。
もちろん、全て森永氏の説を鵜呑みにするのも危険だが、「ボイスレコーダー」も「フライトレコーダー」も公開されず、また、森永氏が「書いてはいけない」を出版しようとしたとき、殆どの出版社から拒否され、出版した後で「あなたの書いたことは間違いです」と言う人もいなかったことは、ある程度真実に近いことを物語っているのではないだろうか。
私はもっとこの国に誇りを持っていたのだけれど、根拠のない自信だったのか…。差別になるが、大事なことを政府が隠すアノ国やアノ国とコノ国は変わらなかったのだ。20年くらい前にニュースで見た中国での新幹線事故では「遺体を証拠隠滅のために埋める」という凄まじい事実を見た。それが頭をよぎった。
-
Posted by ブクログ
同時期に霞が関で働き、癌で余命宣告を受けている2人の対談。
過激な余命4か月の森永さんに対し、穏やかに受け止める余命9年の岸さん。
岸さんの本はこれまで1冊読んだだけだが、その時の本より岸さんがわかった気がした。
あの森永さんと相いれないこともありながら、基本は一緒、という感じ。
もっと政府寄りの人と思ってた。
竹中大臣に仕えていたこともあり、彼が批判を浴びることについて、
世間で言われているのと事実が違う、と語る部分と、
世間の評価にゆだねる部分を使い分けしているのは興味深かった。
森永さんはもうさんざ文化放送やらで聴いているので、新しい話はない。
この本が出されたのは去年の9月だから、余命4か月ならもうこの世にはいないはずだった。
自ら死ぬ死ぬ詐欺と言っているが、言いたいことを言うことが生命力につながっているのか、
まだ元気だ。
1章 さらば「霞が関」
2章 「がん」と向き合う
3章 「失われた30年」と経済産業省
4章 ザイム真理教
5章 防衛政策
6章 小泉構造改革
7章 株式市場はバブルか?
8章 森永流「これからの生き方」 -
Posted by ブクログ
日航123便はなぜ墜落したのか
森永卓郎 青山透子 前山三都里
国家による隠蔽と陰謀を紐解き覆す為の
証拠を得る事はほぼ不可能であるが
その後の状況証拠を継ぎ合わせることで
嘘と嘘の間にある矛盾と繋がりによって
鮮明に浮き出してくる姿形を発見する事は
充分にある得る
青山透子さんと森永卓郎さんは
とてもリアルな推測を導き出した
特にこの本では経済学者でもある森永卓郎さんによる
エピソード5「密約の代償」がこの本で示された説を強烈にフォローしている
この推測された陰謀は中曽根内閣に始まり
小泉内閣と裏で糸を引いていた竹中平蔵が仕組んできた売国政策と
実に良く符合しているのも事実であろう
欲を言えば
登場人物の絵が本人とあまり似ていない故に
緊迫感が薄れてしまうところだろうか
-
Posted by ブクログ
財務省のカルト的な教義である「財政均衡主義」は、1970年代に日本国債を大量発行をうけ、1980年代から日本国債の大量償還(借金の返済)が始まった「財政再建元年」からです。しかし、現在の経済学では常識的に、「自国通貨建てで借金をしている国は、財政が破綻することはあり得ない」とされているのに、財務省は彼らのカルト的な教義を信じ切っており、その教義をマスコミに布教することによって、国民を「信者」にしていってしまっています。
その結果として、消費増税による国民生活がますます苦しくなる状態を国民が納得(?)する形で甘受しているのが、日本の経済が低迷してきた30年間だとこの本ではしています。 -
Posted by ブクログ
マイクロ農業とは何なのか、家庭菜園とは何が違うのか?私はシステムエンジニアであるが引退したOBさん達、父もSE引退後は家庭菜園に勤しんでいたため、興味があり読んだ。システム作りではなく農作物を育てるのはどんなやりがいがあるのか?という小さな興味から読み進めると、著者が薦める理由は壮大なものであり、生き方にも作用することが分かった。大型農業から個人が自分の食べ物を作り、作物が循環する小さなコミュニティーを育む、世の中全体が大量生産から小規模生産へ移むと同様に農業もその道を進むことで、無駄なく、安心して食べ物を口にすることができる、荒れた土地もなくなる。食料自給率も向上させられる。
都会よりも少し田舎側にあるトカイナカ生活も興味をそそられた。まずは自分の仕事を通勤よりもテレワーク化を高めることから始めたい。 -
Posted by ブクログ
・戦後経済復興の最大の要因は不動産担保融資
・不良債権処理が日本経済が転落した最大の原因
・安倍政権はマクロ経済政策、財政政策と金融政策に関しては正しい。但しそれ以外憲法改正、原発政策、働き方改革も米国と富裕層を利する全ての政策に反対。
・財務省の強大すぎる権力を抑制するには、国税庁を完全分離すること。
森永氏は見た目と言動で損をしているが、真っ当な経済アナリストであると思われる。
ただエピローグで日本政府が米国に対して、取り返しのつかない「借り」と作ってしまったという内容に対して、私はひょっとしてありうるのではないかと思うのだが、トンデモ本の類と感じる人もいるようだ。その点を除いてもどうしたらいいのか考えさせる本だった。