森永卓郎のレビュー一覧
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財務省のカルト的な教義である「財政均衡主義」は、1970年代に日本国債を大量発行をうけ、1980年代から日本国債の大量償還(借金の返済)が始まった「財政再建元年」からです。しかし、現在の経済学では常識的に、「自国通貨建てで借金をしている国は、財政が破綻することはあり得ない」とされているのに、財務省は彼らのカルト的な教義を信じ切っており、その教義をマスコミに布教することによって、国民を「信者」にしていってしまっています。
その結果として、消費増税による国民生活がますます苦しくなる状態を国民が納得(?)する形で甘受しているのが、日本の経済が低迷してきた30年間だとこの本ではしています。 -
Posted by ブクログ
マイクロ農業とは何なのか、家庭菜園とは何が違うのか?私はシステムエンジニアであるが引退したOBさん達、父もSE引退後は家庭菜園に勤しんでいたため、興味があり読んだ。システム作りではなく農作物を育てるのはどんなやりがいがあるのか?という小さな興味から読み進めると、著者が薦める理由は壮大なものであり、生き方にも作用することが分かった。大型農業から個人が自分の食べ物を作り、作物が循環する小さなコミュニティーを育む、世の中全体が大量生産から小規模生産へ移むと同様に農業もその道を進むことで、無駄なく、安心して食べ物を口にすることができる、荒れた土地もなくなる。食料自給率も向上させられる。
都会よりも少 -
Posted by ブクログ
・戦後経済復興の最大の要因は不動産担保融資
・不良債権処理が日本経済が転落した最大の原因
・安倍政権はマクロ経済政策、財政政策と金融政策に関しては正しい。但しそれ以外憲法改正、原発政策、働き方改革も米国と富裕層を利する全ての政策に反対。
・財務省の強大すぎる権力を抑制するには、国税庁を完全分離すること。
森永氏は見た目と言動で損をしているが、真っ当な経済アナリストであると思われる。
ただエピローグで日本政府が米国に対して、取り返しのつかない「借り」と作ってしまったという内容に対して、私はひょっとしてありうるのではないかと思うのだが、トンデモ本の類と感じる人もいるようだ。その点を除いてもどうし -
Posted by ブクログ
冒頭の部分では抽象的な内容が多く、先行き不安だったが、ニーサに関して政府があれだけ勧めるのには何か裏があると懐疑心を抱いていた自分にとっては納得せざるを得なかった。おおよその内容が自分との考えに一致するものであった。ただ、日本政府の止まらない増税や、安定した老後生活の見えない政策を受け入れて、お金に執着せずに心が豊かになる生活を突き詰めていくべきだという内容には賛同できなかった。心の豊かさを追求するのはもっともなことだが、日本人のために動ける政府に変容してほしいという望みは19歳の私にとってはまだ抱き続けたいものだ。過度な期待はせず、生き抜く力を身につけたい。