森永卓郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本のタイトルが表している以上に、色々な要素が入り組んでいて、学校教育の枠を完全に超えていたという点で良かった。
森永氏は話しすぎるきらいがあるけれど…。
もう15年前の本だけど、すべて現状にも言えることだった。
はっきりものを言うけど物腰が柔らかい尾木ママ、とても良い。
P.79 森永
日本のエリートは、みんなオックスフォードとかハーバードとかシカゴとか、そういう米英系の大学に留学するんですよ。9割以上というか、99%ぐらいかもしれないな。留学当初は、それなりの人が行ったとしても、耳が慣れていないので、講義を聞いていても英語がわからないんだと思うんです。その最初の授業では、重要な仮定の話をしているのに、「えっ?何を言っているんだろう」という感じだと思うんです。それで二回目、三回目になって耳が慣れてきたころには、もう理論が始まっちゃっているわけですよ。それを勉強しているうちに、「ああ、こういうのが正しい社会なんだ」というふうに大きな勘違いをして、そのまま日本に帰ってくる。そして、日本をみると、日本は違う社会なんですね。和をもって尊しとなすという社会です。それを見て彼らは何と思うかというと、「あれ?理論と違うぞ」と。そこで二回目の勘違いが始まるんです。「日本社会が、新古典派の理論に合わないのは、日本社会が間違えているからだ。だから、この日本社会を新古典派に合わせよう」という発想で行われているのが構造改革なんですね。今の教育政策にしても、経済政策にしても、社会政策、医療福祉政策も、全部同じ思想なんです。強い人だけが良ければいいというもの。
P.103 尾木
それこそ偽装請負じゃないですけれども、"見せかけだけの達成"なんですよ。だから習熟度別授業というのは、悪く言えば「偽装学力向上授業」なんですよ。下の子は頑張っても学力自体はたいして上がらない。学力が上の子も下の子も共通の教室で、それぞれの多様な生活体験と個性的な想像力を働かせながら、一つの心理や真実に向かってハシゴ段を上るようにみんなで上る。同じ正解に達しても、その質が違うんです。立体的で実に豊かな認識を獲得できるのです。これこそ本当の学びなんです。ただトレーニングを積んで答えが合えばいいのではないのです。そんなので「できる子」はちっとも優秀でも何でもない。条件反射能力に長けているだけで、今日の不透明な時代を切り拓く力は育っていませんね。今、日本は"習熟度別神話"のとりこになってしまっています。早く脱出しないと子どもの学力が低下するだけでなく、教師の教え方の技量も落ちて取り返しがつかなくなる危険がありますね。
P.106 尾木
今、国際社会では、2000年から三年ごとに、読解力と数学的リテラシーと科学的リテラシーの3分野に及ぶOECDによる「生徒の学習到達度調査(PISA)」を実施していますが、そういう国際社会が求めてくる学力の理念と、日本は大きくずれてしまっているわけですよ。PISAのブライアン事務局長が日本で記者会見したときに、「日本の学力観は古い。これは違いますよ」というように明確に批判しているんですが、あまりメディアに乗らなかった。しかし、文部科学省は分かっているんです。わかっているからこそ、2007年から始まった全国一斉学力テストの中に、「活用」という領域を入れました。「活用」とは、実生活の中で「活用する力」、リテラシーのことなんです。つまり、活用の育成とは、言葉を言い替えれば、"市民教育"でもあるののです。現実生活のなかで諸課題を解決していける力の育成を目指すもので、マスコミ各社が言う「応用」ではないんです。文科省は、活用の力をつけないと国際学力調査では上位を占めることができないので、今、活用ブームみたいになっているんですね。ところが実は、それは"市民教育"の視点が欠落した「活用ごっこ」にすぎないんです。
現場の優れた教師の実践を聞きますと、習熟度別ではなくて、「アプローチ別」授業を展開しているところもある。先日、多摩の中学校に視察に行ったときには、具体物を使ってアプローチをする授業と、抽象的に一気に入っちゃうよという授業と、好きな方を選ぶようになっていました。
P.110 尾木
一人の教師が三つとも(すべての習熟度のクラスを)担当するという時間割のやり方でやっている学校があるんですね。その教師に言わせると、最も質の高い学習ができているのは一番落ちこぼれのこだまコースだというんですよ。例えば、時間と距離の関係の学習だとか、小学校5年生ぐらいでやりますね。そうすると、のぞみコースは硬式が頭に入っていますから、瞬時にして、それこそ一秒そこそこで答えが出ちゃうわけですよ。ところが、こだまコースの子は、「先生、そんなこと言ったって、その道はひょっとしたら砂利道かもわかんないし、つるつる滑ってなかなか進まないかもわからない。坂道だったらもっと時間がかかる」とかね。つまり、自分の生活体験、生きてきた僅か10年程度の体験をフル動員しながら一生懸命考えるわけですよ。そういう発想をするこの姿を、実はのぞみコースの子にも見せたいというんですよ。「あんたたち、それにこたえられるのか」というのはすごく重要な課題で、だから学習の質は、こだまコースが最も高いと。「点数では開きがあっても、発想の分野では、あいつのほうがすごかった」とか、そういうひとりひとりの多面性を"学び合い"と現場では言いますけど、それができる。それが日本の学校教育の良さだったんですよ。それが今、解体されてきている。
P.119 尾木
恣皆調査を全国規模で実施すると、必ず学力が落ちるというのが私の持論なんですが、それは、どの学校も、本気で全範囲の学力アップを目指さない。出る問題を分析して同じ傾向の予想問題を集中してやらせるからです。そこの領域の問題に関しては強くなるんですよ。だけど、文科省も言うように、学力調査は学力のほんの一部分にすぎないのです。そんな数値が上がろうが、下がろうが何のことはないのです。そうすると、国家全体でやっているときには、「何番になった」「今度はうちが抜いた」とか言って喜んでいますけれども、諸外国と比較したり、学力のそもそも論から言えば、バカみたいなレベルで競い合って、みんながバカになっていくだけという感じがすごくするんですよね。
P.127 森永
一番必要な学力とは何かというと、興味を持てる能力だと思うんです。
それは、支配者の人たちの考え方からすると、水から興味を持って考えるような労働者をつくりたくないんだと思うんです。どうしてかというと、そこで反発が起こっちゃうからですよ。
P.132 尾木
2011年から新しい学習指導要領に移行するんですけれども、その中で三つの学力を打ち出しているんです。それは、「思考力」、「判断力」、「表現力」の3つですね。日本と学力世界一のフィンランドとの学力観を比較してみると面白いんです。フィンランドは1994年に教育改革に取り組んだんですけれども、ちょうどその直前、91年にソ連が崩壊して、輸出ができなくなって、失業率が20%になるなかで、教育から立て直しを図るしかないと、教育に賭けて国家を再建しようとしたんですね。そのときに、ヘイノネンという29歳の若き教育大臣ですが、「洞察力」を一つのキーワードに据えるんです。「洞察力」をつけるために、いかに知力を体系だ立て行くかを考えた結果、"5つの力"を標榜した。そこで言われているのは、表現力は一緒なんですが、思考力の捉え方が全く違うんですよ。フィンランドのそれは、"批判的思考力"と言う。批判的に施行しなければ物事は前に進んでいかないし、現状を打開する力にはならないと考えるわけです。
P.141 尾木
教育の世界というのはものすごく特徴的におかしくて、完全な一方通行なんですよ。閉鎖された独立王国のようなものです。そのなかでヒエラルキーが確立している。文科省の指導や評価には下の都道府県は全然逆らえないし、都道府県の教育委員会は、市町村だとか一人の教員レベルまで完全に掌握しちゃうわけですね。校長とか副校長、教頭の評価というのは教育委員会が握っているんですよ。教育委員会が評価するのは、私は間違いではないと思うんですけれども、では、教育委員会の指導主事や教育長の評価は誰がしているのかというと、誰もしていないんですよ。完全な一方通行で、そこで自分の職位やいろいろなものが決まるものですから、言われた通りやっていくため、創造的な学校をつくろうとする校長もいなくなってきた。今や都立学校の校長は、「私はコンビニの店長です」と自嘲して仰いますよ。何から何まで全部本部の指示通りに動かされているからです。
P.144 尾木
現場の教員は権威というものを徹底して守らされていますけれども、反対に文部科学省の役人のほうは、「それはおかしいのでは」と笑っています。文部科学省にとってはおかしいんですよ。「何をそんなに持ち上げているのか」という。しかし、教員や校長に対する評価システムが構造的に上意下達の一方通行で成立しており、しかも透明性がないわけです。評価に関する情報公開についても、東京ではやっと2年ぐらい前から申請の期間が決められて、そこで本人が書類手続きをやってはじめて自分の評価をみられるようになったんですよ。でも、「見たい」というだけで校長は、「自分が疑われているのか」と思うらしく、嫌な顔をし、次年度からは請求した教員の評価を下げるんです。だから、気楽に見せてもらうことも改善することもできない。したがって、どう評価されているかもわからない。そんなことで教育現場の業績が上がるわけがないでしょう。改善点も見つからないんですから。民間企業なら倒産ものですよ。つまりは、管理強化や権限強化にしか働かないのです。そういう世界に例をみない評価制度を導入している。
P.172
森永:格差社会の行方について話そうと思うんですが、僕は、経済格差の是正も教育格差の見直しも両方ともやらなければいけないと思うんです。経済の世界で、まず格差を縮めていく。最低賃金の引き上げと同一労働同一賃金の原則を適用とするという、この二つの方策だけで、日本の社会は革命的によくなると思うんですよ。
今は、正社員と非正社員で、ボーナス込みで計算すると、大体時給が10対4なんです。同じ作業をしているのに、非正社員というだけで4割しかお金を貰えないというんです。それはどう考えたっておかしいんですね。
それは経済界がそうしようとしているんです。1995年の当時の日経連が、『新時代の日本的経営論』という報告書を発表して、長期能力蓄積型社員というのだけに終身雇用を適用してエリート層だけ今まで通りにし、あとは専門能力活用型と雇用柔軟型に任せようという提言をした。雇用柔軟型というのは、派遣やアルバイトがこれに該当します。うんと低い賃金で、しかも簡単に切り捨てができるようにしましょうということにしたんですね。なぜかというと、アメリカにしても、ヨーロッパでも、国内に外国人労働者を主体にした低賃金労働層がいっぱいいるんですよ。彼らを使うと全体のコストが落ちるんですね。ところが日本はもともと一億総中流階級で、そこそこ給料が高い。前に経済企画庁で委員会があって、そのときに東京大学の教授と東京清掃局の職員の年収が一緒だという話題が持ち上がったことがある。調べてみると、どうもそれは正しいらしい。プロフェッサーとガベッジコレクターが同じ給料の国など、世界中どこにもないということで、ものすごく言い合いになったことがあるんです。低賃金の人たちというものをつくっていかないとならないという意見が多かった。国内に途上国をつくる、低賃金労働層をつくるというのが、競争力の源泉だとあえて考えているんですね。そうしないと、グローバル競争を戦っていけないと思い込んでいるんですよ。
尾木:ああ、だから「多文化・個性化」という美名のもとに選別的な教育、つまり高校の多様化や全県一学区にしてスライスハムのように偏差値で高校を輪切りにランク付けし始めたのかもしれませんね。義務教育課程における習熟度別授業の導入も、学力向上のためなんかではない。子どもたちの早期選別のためのような気がします。いわゆる「低賃金層」づくり政策といえるかもしれない。
P.189 尾木
実はオランダは、教育のほうでも特筆すべきなんです。ワーキングシェアリングなど大胆な政策で協力社会を目指しているだけでなく、教育の領域でも大きな成果を上げているんですよ。
その一つが、2007年2月にユニセフのイノチェンティ研究所が発表した報告です。それは、OECD加盟国21か国の青少年の幸福度調査なんですが、オランダの15歳の子供が「孤独を感じる」のは、2.9%で最も少なかったのです。ちなみに日本は、第一位でなんとオランダの10倍。多くの国は5~10%ですから、いかに日本の子土間たちの心が孤独で自己肯定感に満たされていないかということですよ。オランダでは、さらにWHOの「学校の課題にストレスを感じているか」という調査でも北米、ロシア、ヨーロッパ35地域の中で最下位。つまり、最も学校ストレスがかからない国なんですよ。
にもかかわらず、PISAの「生徒の学習到達度調査」では、2006年度は少し下がったものの、2003年度などは、読解力や数学的リテラシーでは、オランダのほうが日本より上位なのです。のんびり勉強し、一人一人の個性と自立(自分で判断する力)がとことん大切にされるから自己肯定感が高く、協力し合う心が豊かに育っている。
P.195 尾木
今日の若者がひどく右傾化しているのを感じます。第一に、権力に対する批判的なまなざし、感覚をあまり持っていませんね。現状肯定的な感性が極めて高い。それは、学生のリポートや論文にも感じます。これでは、学問研究の前提にある批判精神の意義から解かなければならないと思ってしまうほどです。先日など、ネット上で私も「権力批判で評論活動している」みたいな批判をされたので、びっくりしましたね。頭のどこかに「若者=反権力」のような認識があったものですから。非正規労働や引きこもりなど、現代の若者の生きにくさと社会の閉塞感を一気に「解決」させるための戦争願望がどこかにあるように感じます。 -
Posted by ブクログ
経済学者の森永卓郎さん。(ライザップで有名)
経済のプロの森永さんでも相続関係で大変だった~というコラムを読んでこの本を読んでみた。
森本さんの場合はお父さんの介護とその後の遺産相続。
介護にかかったお金を記録していなかったり、お父さんの生活費を自分たちで負担していたり、生きている間に財産の話をしていなかったということから本当に大変だった…と書かれていた。
読んでて思ったのは…森本さんよりも森本さんの奥さん大変だったろうな~と思ってしまった。
で、もって貢献した長男の妻は今までだったら考慮されることはなかったのだけど2019年から相続において「特別の寄与」が認められるようになったそう。
ほ~!
しかし、読めば読むほど相続って複雑怪奇
なんかね~相続税って富裕層ほどお得な感じ。
「富裕層が港区に住む理由」(小規模住宅地等の特例…ウワモノと土地代の評価額が減るシステムなど)がまたすごい。
「いや~うちには財産なんてないから大丈夫!」
なんて言ってる場合じゃなくて知らなかったら「ありゃま!」なことって色々あるんだな~と納得。
コレクションの処分の仕方とか、
死んだ後の葬式代とか
墓の今後とか…
人生100年の時代…
私も死んだ後はさ~!ときれいにしたいものです。 -
Posted by ブクログ
父親の死から10ヵ月にわたる相続税申告手続きや遺産分割協議で「相続地獄」を味わった自らの体験を中心に綴った本。
相続税強化の法改正もあり、相続に関する入門書は最近よく出版されているが、この本は体験談から入っているので、分かりやすいし、身につまされる内容になっている。実際、読み始めた直後、気になって、父親死亡時の相続税申告書を開いて仕組みを勉強した。
不動産相続に関し、固定資産税評価額や路線価までは理解できても、田畑にかかる倍率、不整形地補正など素人が申告するには分かりにくい要素があることが分かった。
また、上場株式による売却益など超富裕層が分離課税で20%しか負担しないことに不満を表し、総合課税にすべきだという意見には共感を覚えた。
ただ、半分を過ぎる頃から書かれている自らのコレクションを収蔵する「B宝館」やライザップCM出演で500万円稼いだことなどのネタは面白いがこの本の本筋から脱線していると感じる箇所もあった。
学者でありながら、ミニカーやグリコのおまけ、コカ・コーラの空き缶などのオタクっぽい収集、「トカイナカ」での農業など、マルチな活動ぶりをアピールする狙いもあったのだろう。
帯がきに「相続の教科書」と記しているのだから、どこかに体系的に整理したコラムをもうけるなどしておいていただければ有りがたかった。
著者のキャラクターがにじみ出た読みやすい本ではあるのだが・・ -
Posted by ブクログ
年収300万円で生き抜く経済学、という本がかつて流行し読んだ記憶があります。当時、300万円は少なすぎるだろうと感じましたが、今(2021)になって思うと、森永氏の先を見通す力は凄かったのだなと思います。
その後、テレビで何度かお見かけしたことはありましたが写真を見てビックリしました。かなり痩せられていたので。病気でもしたのかと心配していましたが、本に書かれてありました。医者から減量しないと余命いくばくもない、と言われてライザップでの減量プログラムに取り組んだとのことでした。
この本では、誰もが経験しなければならない「相続」それに至るまでに多くの人が経験するであろう「親の介護」について書かれています。いずれも森永氏が実際に経験したことをベースに書かれていますので、読んでいて納得感がありました。最近の法改正も踏まえてアドバイスもありましたので参考になりました。ずっと後回しにしてきたことですが、そろそろ本格的な準備に入らなければという思いを強くしました。
以下は気になったポイントです。
・自宅に父を引き取る上で決めておくべき最低限のルールは、1)父にかかる生活費は基本的に父に払わさせる、2)自分が立て替えた経費は記録をつけて、定期的に精算する(p20)介護施設に払った費用、自宅介護にかかった諸経費は、相続の時に精算が可能である。諸経費をきっちりと記録すべきである(p51)
・親が死んだ瞬間に、当人の預金口座は即座に凍結される。通夜や葬儀代がかかるからと言って勝手にキャッシュを引き出すことはできない(p30)今ではルールが変わって、銀行の全店照会(全国に散らばる本支店の横断検索)ができるようになった(p38)この時、父が生まれて以来全ての戸籍謄本を準備しなければならない(p62)
・相続税を期日(10ヶ月以内)までに払わないと、期日から2ヶ月までは年利7.3%、それ以降は14.6%の利息がかかる(p52)
・相続をソフトランディングさせる最大のコツは、親子や兄弟姉妹が日頃から仲良くしておくことに尽きる(p97)
・国税(合計58兆円)の内訳は、所得税19、法人税10、消費税18、その他10兆円であり、相続税は2.3兆円程度(p100)
・認知症患者が今後増える予想シナリオに従うと、2025年段階で65歳以上5人に一人が、2060年には3人に一人となる(p110)
・不動産の名義変更をして生前贈与してもらい、子供であるあなたの明治に帰ることをやると、ものすごい額の贈与税を取られる。だから普通に相続した後、すぐ売却するのが一番確実なやり方である(p116)
・民法改正により遺言書の作り方はずいぶん簡素化された、今ではパソコン打ちしたものに本人の署名捺印を加えたもので認められる。コクヨの遺言書キットなどを活用する(p132)
・家は資産価値で選ぶのではなく、利用価値で選ぶべきものである(p154)
・森永氏のオープンした「B宝館」は、1億8000万円かけてオープンしたものの、土地代は経費にならず、建物の減価償却費は60年である。節税対策どころか帳簿上は「資産増」である(p164)
・縄文時代の地図を見ると、東京の大部分はかつて海であった、陸地であったのは多摩丘陵や武蔵野台地である。ここは地震に強い(p166)
・200平米以下の小規模住宅用地は、固定資産税は6分の1、都市計画税は3分の1に減免される特例措置がある。それを超えると、それぞれ、3分の1、3分の2となる(p168)
2021年1月31日作成 -
Posted by ブクログ
コロナの大暴落をきっかけに日本経済が更に悪くなり年収200万円時代が到来すると言う。シラーPERが25倍を越えると株価が暴落するという。更に首都圏直下型地震で経済が壊滅的な打撃を受けるという。森永さんは、ベーシックインカムの導入で生活をより安定させる必要があるという。
他に日本のコロナウイルス対策の初動の遅れを批判したり。結果論で、当然他の人も同様に考えているけれども。
お金でお金を稼ぐという時代が終わって、もの作りで現物でお金を稼げるようになるなら、健全な気もします。
ただこの先、年収100万円時代は勘弁してもらいたいですが。もう少し夢のある話はないものかと思います。 -
Posted by ブクログ
筆者は、「東京が消える」と主張している。そもそも三密は大都市の象徴であり、三密だからこそ高付加価値のビジネスが成り立っていた。今後は、ビジネスはもちろん、大都市の大きな魅力となっていた文化的刺激も失なわれていく可能性がある。だから、東京を捨てて田舎暮らしをするべきだというのは理解できた。疑問に思ったのは、中国への警戒心が薄いことだ。アメリカの中国への政治介入には紙幅を割いているが、中国の、一帯一路政策におけるアフリカ諸国に対して見られる強引な投資活動には触れない。中国に対しては、過小評価してはいけないが、最低限の警戒心は必要だと再認識した。2020年7月までの政府のコロナ対策の評価、世界経済、日本の都市、地方の今後、生活防衛、生活スタイルについてヒントを得たい人にはおすすめです。