井手英策のレビュー一覧

  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!
    長年日本が燻っている根本の原因が上手く言語化されており、読んでいてとてもすっきりした。租税や財政が存在する本来の理由を再認識し、現在の日本に合った税制や社会保障制度を考えていきたいと思う。
  • 大人のための社会科--未来を語るために
    社会の一員として、私たちの問題を私たちで考え、決め、動かして行く人が、大人だとわかった。

    ・情報を盲信せず、自分の頭で考え判断すること
    ・変化を捉えるためには過去を理解すること
    ・人は忘れ、解釈も変わる、だからこそ事実を記録に残すこと
    ・一分野に固執せず、視野を広く保つこと

    社会で生きていく上で...続きを読む
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの
    資本主義に行き詰まりを感じていて、かといって共産は違うしなぁと思っている私にとってはとても納得のいく本だった。

    実現には、現在の政治に対する不信感があって難しそうだし、悪い意味での島国根性も邪魔しそうな気もするけれど。

    近頃やけに、強盗事件が多くなってきている気がして。本当に生活が立ち行かない人...続きを読む
  • 幸福の増税論 財政はだれのために
    今の日本社会は勤労と貯蓄という従来の価値観ではやっていけなくなっている。
    税金は生活保障サービス、子育て、教育、病気、介護などにもっと使われるべき。
  • 平成史【完全版】
    1989年に始まった平成時代は、30年後の2019年に幕を閉じた。本書は平成が終わり、令和が始まった2019年に、平成史を書くという試みのもとに編まれた本である。編者は小熊英二、それ以外に7人の執筆者が参加している。最初に小熊英二が、「総説」を書き、以降、政治・経済・地方と中央・社会保障・教育・情報...続きを読む
  • 大人のための社会科--未来を語るために
    ポピュリズムに危機感を持つ「大衆」が読むのにちょうどよい本。
    答えを示してくれるわけではないが、それこそが答え。
    各人が考えるべし。それが「社会人」の本来の意味ではないか。
  • 財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために
    衰退していく日本。
    「経済、経済」と言うわりに、バブル崩壊後の25年間で平均0.9%の実質成長率しか達成できない日本。
    子育て、教育にかかる家計の負担が大きく、子供を持つことを諦める。
    働いても働いても貯蓄は増えず(ピーク時の貯蓄率を維持できていれば、麻生太郎には及ばないものの、労働者は1500万円...続きを読む
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ
    「今、頑張らないと、ふつうの生活を将来
    送ることができなくなるぞ」

    大人が子どもに言うよくある言葉です。

    でも「ふつう」って何でしょうか。

    何か基準があるのでしょうか。

    世間には明らかに「ふつう」の生活を送れ
    ていなさそうな人は存在します。その人た
    ちは、頑張らなかったからそうなったので
    ...続きを読む
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ
    「ふつう」とは何なのか。「ふつう」とは正解なのか。人によって違う「ふつう」を多くの人が理解し合い、尊重し合えば、僕たちはもっとのびのびと生きていけるんだと感じた。
    今という今にしかない時間を精一杯生きる人生をこれからも送りたいです。
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ
    感動した。
    登場する愉太郎みたいな人になりたい。
    こんな風に過ごしたいなと思う。
    読んでみてください!
  • 財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために
    財政の構造的な問題点がよく理解できた。少子高齢化が急速に進み、従来の成長を前提としたやり方では立ちゆかなくなるのは明白なのに、転換できない。なにか、戦争に突き進んだかつての日本と同じように感じてしまう。徹底的に打ちのめされないと変えられない。破滅が待ち受けていようとも、突き進むしかないと・・・我々日...続きを読む
  • 欲望の経済を終わらせる(インターナショナル新書)
    本書を読むと、経済・政治ともにどん詰まりの日本において、何をすれば現状を抜け出すことができるのかの「解」がようやく仄見える思いを持つ。やや硬い内容だが、パンドラの箱に残った「希望」に見えた。少なくとも現状の経済無策の自民党政治への対抗軸には充分なるだろう。
    2000年代の自民党や民主党が改革を競って...続きを読む
  • 平成史【完全版】
    厚みがすごい。平成という時代が多様な時代であったためか、中身は骨太な思想がひとつ詰まっているというより、ぺらぺらな印象がしてしまうが、そのぺらぺらな時代をよくこのようにまとめ切ったな、という雑感をもった。日本のインターネットはタイムマシン的であり、アメリカの発展をなぞるようなものだという濱野智史の主...続きを読む
  • 欲望の経済を終わらせる(インターナショナル新書)
    あとがきまでいって、著者が神野直彦さんの弟子であることがわかった。とすると書かれていることはさもありなん。師匠との連続性を感じる。新自由主義とリベラルが相反するものではなく、後者が前者を呼び込んでしまう、との指摘は鮮やかだった。政府の再分配機能への見解は、わたしはもっと懐疑的だが、方向性としては理解...続きを読む
  • 分断社会ニッポン
    井手先生の著作を何冊か読んでみたが、一般向けにはちょっと読みづらいと感じた。そもそも日本社会のネガティブな現状を直視した分析であるため、読んで楽しくなる本ではない。
    その中では、本書は対談書であるせいか読みやすく、主張する内容が理解しやすい。日本社会の現状がリアルに実感できる本だと思った。
    前原誠司...続きを読む
  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!
    面白い。本書は消費税を大幅に上げることにより再分配を果たし、日本社会の破綻しかけた社会保障を再構築するそんな本である。感じる事が多すぎてまだ整理できていないがレビューする。また読み返したい。
    ポイントは3点。
    1、消費税の増税は公平な徴税感がある。
    2、弱者ではなくすべての人へのサービスの提供により...続きを読む
  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!
    本書ははどん詰まりに落ち込んでいる日本の政治と経済への処方箋となるのではないかとの感想を抱いた。
    本書の「勤労国家」という概念は実に秀逸な認識である。そう捉えるとここ数十年の日本社会の変化の多くの不可解な分析データの理由が納得できる。
    「消費税を上げて等しく配ると格差は縮小する」。少し考えると当然の...続きを読む
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち
    格差社会の現代日本において、多様性と包摂が求められている。「一人ひとりのおかれた状況を理解し、家族や地域も含めた関係者たちの作った環境を受け止め、変えていく、自らの意思を十分に表現できない人たちの暮らし、そして権利を徹底して保証する、そんな仕組みづくりがいま求められている」。その中で大きな役割を果た...続きを読む
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの
    18歳から何歳でも読む価値がある書籍。
    筆者の生い立ち経歴を見ると、筆者の社会に対する真摯で愛情を持って臨んでいる姿がそうぞうされ、感動しました。
  • 幸福の増税論 財政はだれのために
    タイトルに”なんで増税が幸せにつながるの?“と思いますよね…。結論を言うと「一人一人が自分の将来の不安に備えて貯蓄する社会」よりも「税金という形でみんながお金を出し合い社会でプールしておき困った時には税金で助けてもらえる社会」になったほうが将来に不安のない社会を作れるのではということ。そんな社会を作...続きを読む