井手英策のレビュー一覧

  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

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    その仕事の醍醐味や苦しみが伝わって来た。
    自分に目指せるものなのか、その覚悟は本当にあるのかを考えるために読んだ。もう少し同じ分野の本を読んで引き続き悩みたいと思う。

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    2022年04月16日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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     イラストとわかりやすい文章で書かれているので、格差について知るための入門書にも最適。鬱々とした気持ちを抱える中間層が、なぜこんなに生活が苦しいのかを知るためにも役立つ。自己責任って知らず知らずのうちに使っているが、改めて嫌な言葉だと感じた。
     弱者を助けるのではなく、全員で負担し、全員がサービスを受けるとは、例えばどういうことなんだろう。具体的なイメージが湧かない。犯人探し・責任追求の政治は、国はもちろん、もっと小さい企業や地域、家庭単位でもダメだよなぁ。

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    2022年04月07日
  • 富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く

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    1.なんで富山がスウェーデンなの?どういうこと?と思ったので読みました。

    2.富山県は県民の幸福度や女性の正社員比率が高いという数値が出ており、日本の中でも住みやすい県となっております。寒い気候だからとか、東京からのアクセスが悪いからと言って敬遠されがちですが、侮れません。富山県は「このゆとーまれ」という事業を起こしたのですが、これは「金は出さないが口も出さない」という内容で、どこの行政も行っていないことです。このように、ユニークなアイデアが出せる行政と、共同体の名残が残り、人との繋がりを実感できる環境であることが住みやすさを生み出しています。このほかにも、富山県の魅力について本書は書かれて

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    2022年02月21日
  • 財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために

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    日本の財政の特徴や問題点をデータに基づいて解説しており、よくまとまっている印象だった。ただし、提示された疑問点に対する回答が少し曖昧だったり、解決策として提示されたものが今一つ根拠に乏しかったので-1点。

    主だった問題点として、以下の3点が印象に残ったので、寄付や選挙、仕事を通じてこのような社会課題を解決していきたい。
     ①社会保障が高齢者に偏っており、現役世代や若年層への支出が低い
     ②公的な教育支出が低く、私的な教育支出を含めてもOECD平均に届かない
     ③実際の租税負担割合25%と低いため財政赤字が多額になっているにも関わらず、国民の税負担感が強い

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    2022年02月12日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    18歳からのとあるようにイラストが織り交ぜられていて容易に理解できる。このテーマに興味があるのならば、18歳未満の高校生にも勧められる。
    作者も書いてあるがこの意見の賛否は分かれるだろう。
    私としては賛成だ。
    ただこの国で税金を上げるのに抵抗があるのは、負担率が他国より低いということへの無知のほかに、政治に対する信頼の無さがあると思う。そのため、本書でも語られる分断を煽る政治の罪は大きい。

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    2022年02月06日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

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    オランダのCPBについては、恥ずかしながら知らなかった。65歳以上の高齢者を15~64歳が支えるということでなく、非就業者を就業者が支えるというのは、単純になるほど! と膝を打つ。
    頼りあえる社会をつくろう! 全国のソーシャルワーカーを勇気づけてくれる一冊。

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    2021年10月03日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    小説家が書いたものかと思っていたら財政社会学の専門家であった。財政社会学を子どもの生活にしてよく書いてある。自分が勉強ばかりでできなかったことを書いているとあとがきであった。わかりやすくて小学生がすぐ読める本である。

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    2021年09月03日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    このコロナ禍を生きる子どもたちに、そして大人たちにも読んでもらいたい。

    負けたことではなく、負けたことの意味を考える。
    毎日数字に踊らされ、何が正しいのか、どう行動すればいいのかも人それぞれになってしまっている今、大事なことを語りかけてくれているように感じる。

    これ以上、不要な分断を招かないために。

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    2021年08月24日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    「公」「共」「私」の新しい関係を提案し続けける財政学者、井手英策。「経済の時代の終焉」からずっと気になる論者でしたが、最新刊は、こどもたちに向けた本です。毎日小学生新聞の2018年4月から2020年3月までの連載をまとめたもの、ということでコロナ禍の小学生ライフには触れていませんが、アンダーコロナでの「ふつうに生きる」という視点も知りたかった。って、自分で考えなくちゃいけないんですけど…ずっと彼が語って来たことを、こども向けにわかりやすく落とし込んだ良書です。主人公の倫太郎が、あまりにいい子なのでこども的にはどうなの?とも思いますが、あとがきに書かれているように、著者が「なりたかった子ども」と

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    2021年08月28日
  • 分断社会ニッポン

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    前原、井手の両氏に対し、佐藤優さんの組み合わせが意外に思えて、読むことにした。結局佐藤さんの立ち位置がはっきりしなかった。佐藤さんの知識があるだけに話が色々なところに飛び、井手さんがいらいらしているように感じた。

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    2021年08月13日
  • 未来の再建 ──暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン

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    ネタバレ

    第一章〈生活困窮者を絶え間なく生む社会〉
    ①終身雇用と年功賃金による日本型雇用の崩壊、非正規雇用の拡大、ブラック企業の台頭etc.
    →貯蓄困難
    →病気などのリスク回避が出来なくなった。
    →困窮者が生まれる

    ②生活ギリギリの世帯に対する社会福祉が不十分
    →選別型社会福祉…条件を満たさないと救済無し

    ③こうした状況改善を訴えた際の風当たり強い
    →改善されず。

    第二章〈引き裂かれる日本社会〉
     税金からなる選別型社会福祉は、「みんなの利益」から「誰かの利益」となっている。
    →財政事情が厳しい
    →何処を削るかの争い勃発
    →世代間、性別などで引き裂かれる。

    第三章〈日本の「労働」はなぜこれほど苦

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    2021年07月31日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    ネタバレ

    すごく良い本だった。理由は分からないけど何度も泣きそうになった。公園のおばさんへの視線とか,すごく優しくて好きだった。
    小学生娘に薦めてみたけど,あんまりピンとこないみたいだった。いろいろ経験して考えられるようになる話なのかな。

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    2021年05月25日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    若干筆者の意見が強く主張されている部分はあったものの、自分が知らない世界が広がる「格差」について考え始めるには良い本だったように感じる。

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    2021年01月10日
  • 欲望の経済を終わらせる(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

    新自由主義って何?「私は新自由主義です」って言う人あまり聞いたことない。1937年にアメリカの評論家ウォルター・リップマンが著者「善き社会」で企業が利益を独占する古典的な自由主義を民主主義に反するものとして批判したのが始まり。企業や富裕層への負担を増やすことや鉄道の国有化など「大きな政府」を提唱する。しかし今言う「新自由主義」は、シカゴ学派の経済学者ミルトン・フリードマン。財政を小さくし、規制を緩和すればよいという単純な主張。序章、ややまぎらわしく、新自由主義が広がって格差が広がったかのように書くが、1980年代~90年代、イギリスでもアメリカでも日本でも所得減税を行って消費税のような付加価値

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    2020年08月30日
  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!

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    ネタバレ

    SNSでは年収マウントを取ったり、弱者を見下したり踏み台にする論調を展開する人が散見されて、悲しくなっていた。しかし日本は日本国憲法の「勤労の義務」、「納税の義務」のもとの自己責任社会、強者の理論がベースになっているので、「働かざる者食うべからず」の思想が根底にあり、不公平感に嫉妬するのは当然の感情なのだ。社会構造が要因であり、彼らを一概に否定できないと本書で気付かされた。そして人口減少と経済衰退が既定路線の日本では、助けを求めたくても求められず貧しさから絶望の淵に立たされる人がますます増える。この構造に本書で気付かされ、強い危機感を覚えた。

    「成長は成長でいいんだけれど、成長が止まったら絶

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    2020年08月10日
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

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    介護の章が面白かった。危険が起こらないようにとひたすら利用者を管理する活動は、悪い意味での専門分化と同様に、老人福祉法時代の発想だとばっさり。Y問題や、社会福祉士、精神保健福祉士の分断問題ももう一度読み返したい。

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    2020年05月23日
  • 平成史【完全版】

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    日本の平成を、政治・経済・地方自治・社会保障・教育・情報化・移民政策・ナショナリズムの観点からまとめた本。

    総じて言うなれば、日本の平成とは、変化するさまざまな環境に対して、昭和の枠組みをその場しのぎで改変することで対応してきた時代であり、その綻びがあらわになってきた時代といえる。

    重要な観点は、ポスト工業化における個人化。昭和はある意味一定のライフコースしか想定しておらず、そこから漏れ落ちた人々に対しては想定をしていなかった。だからこそ、こうしてそれぞれの観点からまとめてみると、ちぐはぐな対応に見えてしまう。

    システムは入れた途端陳腐化するが、それは全ての精度に対しても言えるのかもし

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    2020年03月15日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    内容は以前に読んだ『幸福の増税論』のエッセンス。税金はみんなから集めてみんなに還元していく(もちろん必要なところには厚く)、つまり「弱者救済社会」よりも「分かち合い社会」のほうが社会全体が住みよくなると説いています。
    無党派層や支持なし層とは「ムダの削減か」「弱者救済か」選択肢を迫られ我慢を強いられ続ける中間層の静かな抵抗ではないかとの著者の指摘のとおり、分かち合い社会は分断社会からの脱却の処方箋です。

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    2020年01月19日
  • リベラルは死なない 将来不安を解決する設計図

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    書いてある内容自体はとても真っ当なことだと思う。私自身もリペラルを自認しており、内容自体に異論はない。だけど、それは従来のリベラルの主張そのままということでもあって、「なぜマジョリティになれないのか」についての考察が欲しいなと思う。
    井手英策の税金社会保障と山内康一の教育論は「リベラルは死なない(まだ役目は終わっていない)」にふさわしい提案があるけれど、他の論文はマクロな視点が欠けていてわざわざ「リベラルは死なない」という大上段から振りかぶる意味があるのかと思ってしまう。

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    2019年12月10日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

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    支え合う社会、これまでのリベラル政党の政策で納得のいかない部分を、筆者は新しい社会のあり方として提示してくれた。
    新書という制約の中で書けなかったのかもしれないが、ベーシック・サービスの具体的な中身と、政策のコスト、税制の形と財政への影響について詳しい記載が欲しかった。

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    2019年11月06日