井手英策のレビュー一覧

  • リベラルは死なない 将来不安を解決する設計図

    Posted by ブクログ

    財政学者の井手英策が序章で方向性を示し,続いて旧民主党系の政治家が1章ずつ,政策を提言する。
    内容は至極もっともで,是非がんばって実現してもらいたいと応援はしたいんだけど,どうなるのかねぇ……。

    0
    2019年03月23日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20181127~ 1219井手先生には以前職場での講演会に着ていただきました。なかなか熱い志を持った先生でした。このタイトルは人によっては微妙かも。
    著者は消費税増税の必要性と、消費税が決して逆進的ではない公平な税制であることを丁寧に説いている。そして、すべての人々にベーシック・サービスを導入すべきと主張している。そして、その政策を実現するために日本の学者としては珍しいことに?政治に積極的に関わってこられたようだ。
    私はベーシック・サービスのはよいと思うけど、積極的に実現されるまえに事実上導入されていくような気がする。

    0
    2018年12月30日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    『運動が起き、それが広がるためには、「参加者の間で何らかの価値が共有されていること」そして「その価値が相手にも共有されていると考えていること」が必要』

    相手にも共有されていると考えていること、これが難しい。運動まで行かなくても、仕事の部下と上司の関係でも同じことがいえるんじゃないだろうか。多様な価値があると考えることのできる経験と想像力と余裕が必要だと思う。


    『事実の認識問題は、「出来事レベルでの認識の共有に失敗」と「解釈レベルでの認識の亀裂」がある』

    出来事レベルでの認識の共有は日常でもよくある。それをなくすために丁寧にこまめに伝えようとするとそれはそれでくどい(笑)
    でも、仕事

    0
    2018年10月28日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    全体としての問いかけにはすごく共感できるものがあるが、いかんせん学者さんなのでソリューションがぼやっとしている感は否めない。また、章ごとに質が異なっていて、身近に感じるもの感じないもの、抽象的なもの具体的なもの、賛同できるものできないものとバラついている。勉強になったところもあるので、気持ち的には星3つ強です。

    0
    2018年10月21日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    大学教授等の専門家が、現代社会での事柄について、上から目線で述べたもの。本書作成の発想はとても良いと思うが、共著となっているので章によって、質にばらつきがあり、感動的な内容がある一方、読むに堪えない稚拙な部分もある。特に松沢氏の意見は、左翼的で賛同しかねる箇所が多く、また下から目線で本書作成方針に反すると思う。
    「シェアリングが広まれば、人生の生活水準は上がりますが、GDPは上がりません。物を大切に使うことや、再利用に努めることも、やはりGDPを上げません。エコロジカルな暮らし方はGDPの上昇には結びつきにくい傾向があります」p15
    「(勤労)まじめに労働にいそしむことを大切にする考え方は、

    0
    2018年10月21日
  • 富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く

    Posted by ブクログ

    保守でもなくリベラルでもなく、普遍的。富山らしさは、家族。
    大学の先生らしくよく調査されている。富山を保守かリベラルかという点から論じるのも、なんだかピンとこない。
    富山は何なのさ。

    0
    2018年09月30日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    高校生でも十分に読める易しい語り口で、論点がすっきりと整理されている本。学問を通じて「世の中をちょっとでもましなものにしたい」という思いが前面に表れていて、好感が持てる。
    表紙もgood。

    0
    2018年09月13日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

    Posted by ブクログ

    税金の集め方と再分配の方法への提案がわかりやすい。あるとこから集中的に徴収して、必要としている層に分配.....では、皆のコンセンサスを得にくい。

    0
    2018年07月16日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    日本の社会を、12のキーワードの切り口から、社会科学の手法により考察、分析している。ポストGNP、多数決の基準の取り方で変わる結果は考えさせられる。本書でも述べられているが、近代を主導する理念が、進歩から希望に変わり、未来への思考が楽観的から懐疑的に変わりつつある意見は一聴に値する。

    0
    2018年05月15日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    20180503 自分なりに今の政治にモヤモヤした気持ちを持っていた。そんな時にこの本を見かけた。そうだ、基本を理解していないから答が出てこないんだとの思いで読み始めた。各担当者の知識はもちろんだがテーマに発生するだろう疑問に対しての回答もわかりやすい。今をつかむために気になるテーマからでも読む事を勧めます。

    0
    2018年05月03日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    現代社会を切り込んでいるように思えて、そうでもない書きっぷり。SEALDSの運動が18歳選挙権を促したように書かれてあるが、そうとは思えない。
    章立てしてあるが、論点がいまいちわからず、読み投げ。

    0
    2018年04月28日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北欧型のすすめ、なんだが、人口3000万人超えて北欧型うまくやるのは相当難しい気がする。その辺の話があるとありがたい。

    0
    2018年03月20日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    これからの社会をよりよくするためのヒントとして、一人一人が考えていかなければならないテーマを4人の著者が解説した本。取り上げられているテーマは、GDP,勤労、時代の分け方、多数決、社会運動、私、公正、信頼、等々全12項目。
    できるだけ平易に書いてくれているのだとは思うが、それでも筆者にとってはまだ難解な個所が多かった。
    そもそも本書カバーのイラストが田中圭一だったので、内容もそれなりにやわらかいものだと期待してしまったのが間違いだった。田中圭一の作品を知っている人には、カバーイラストは明らかにミスリーディング。
    著者達、あるいは出版社側は確信犯なのか、それとも偶然なのか、田中圭一の起用に至るま

    0
    2018年01月04日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    GDPに代わるもの=HDI(ヒューマンデベロップメントインデックス)。概してGDPに比例する。
    国民総幸福量=GNH。

    功利主義基準(全員の効用の足し算)、ナッシュ基準(掛け算)、マクミラン基準(最低のレベルに着目)。
    どの基準が幸福の算定にいいか注意する。

    日本人には「働かざるもの食うべからず」という背景があるため、生活保護や貧困対策よりも、公共投資による勤労のチャンスを用意することが大事だ、と考えるようになった。

    日本の政治は、特定の誰かの利益、の寄せ集めになっている。教育の無償化、医療の無料化などみんなの利益となる分野が少ない。

    選挙は決め方次第で結果が変わる。決戦投票方式やぼづ

    0
    2017年11月19日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

    Posted by ブクログ

    もともとあまり「社会科」は好きではなかったし,今でも「社会学」とか「社会学者」って漠然としてアヤシイと思っているんだけど,読んでみた。
    読みやすいし,「そうだね」「なるほど」と共感することは多いものの,結局「社会科」って何なのかはよく分からない。

    0
    2017年09月10日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んでて希望がある内容でした。ただ累進課税制度の導入に関しては一筋縄ではいかないような気がした。それでも哲学的に経済を読み解くと、人間として大事なものを忘れないで経済活動を行う必要性は伝わってきました。

    深澤義旻 「人間のうた」
    自分を大切にすることが同時に人を大切にすることになる生き方をなんとしてでも見つけ出し、作り出さねばならぬのだ。それは、人間にだけできるのだ。それが、人間の権利であり、義務なのだ。

    ニーチェ
    同情とは愛する人を張りつける十字架である。

    国の財源
    所得税・相続税・法人税など
    →生活保護・貧困対策

    地方の役割
    住民税・固定資産税
    →幼稚園・保育園・医療・介護・障害者

    0
    2016年09月15日
  • 経済の時代の終焉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20150422~0603
    井手先生は、説明聴取会で講師をしてもらった。なかなかアグレッシブな若手(中堅?同世代でした)学者って感じ。なので著作に興味を持って購入。
    予想通り、勢いのある筆致。戦後の『土建国家モデル』はもう限界、新たな「互酬と再分配」モデルを形作ることが必要。ちょっと社会学入っている。でも、経済成長は必要だと思うなあ。

    0
    2015年06月03日
  • 日本財政 転換の指針

    Posted by ブクログ

    読み進むにつれ、おやっ・・・と思う。
    日本の財政というからには、経済の話一辺倒だと思っていると、著者の言うように、これは「人間の学」
    日本国が取った戦後経済策は公共事業とともに減税だという。
    減税をセットにされたものだったから、増税には常に抵抗を感じるのが現代の日本人。
    なぜ租税抵抗が強いのか・・・・。
    ユニバーサリズムなど意外な展開がなかなかおもしろい。

    0
    2013年02月08日