井手英策のレビュー一覧
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『運動が起き、それが広がるためには、「参加者の間で何らかの価値が共有されていること」そして「その価値が相手にも共有されていると考えていること」が必要』
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相手にも共有されていると考えていること、これが難しい。運動まで行かなくても、仕事の部下と上司の関係でも同じことがいえるんじゃないだろうか。多様な価値があると考えることのできる経験と想像力と余裕が必要だと思う。
『事実の認識問題は、「出来事レベルでの認識の共有に失敗」と「解釈レベルでの認識の亀裂」がある』
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出来事レベルでの認識の共有は日常でもよくある。それをなくすために丁寧にこまめに伝えようとするとそれはそれでくどい(笑)
でも、仕事も私生活も、「この微妙な空気…出来事レベルで認識が違ってるな?」と察知できるようになったら強いと思う。
モヤモヤが解消できる本じゃないし、知識を蓄えられるような本でもないけど、さくっと読めるし良い問題提起もあるのでおすすめっ -
Posted by ブクログ
大学教授等の専門家が、現代社会での事柄について、上から目線で述べたもの。本書作成の発想はとても良いと思うが、共著となっているので章によって、質にばらつきがあり、感動的な内容がある一方、読むに堪えない稚拙な部分もある。特に松沢氏の意見は、左翼的で賛同しかねる箇所が多く、また下から目線で本書作成方針に反すると思う。
「シェアリングが広まれば、人生の生活水準は上がりますが、GDPは上がりません。物を大切に使うことや、再利用に努めることも、やはりGDPを上げません。エコロジカルな暮らし方はGDPの上昇には結びつきにくい傾向があります」p15
「(勤労)まじめに労働にいそしむことを大切にする考え方は、日本人の伝統的な道徳観や倫理観とかかわていた」p31
「伝統的な相互扶助(ムラ社会)に代わって国家が教育や社会保障を担い、個人を伝統的な社会的結びつきから解放し、自らの意志で職業を選択することを可能にした」p107
「「社会問題の個人化」こそが、私たちの問題を、私たちの力で解決する民主主義を困難にしているように思えてなりません」p109
「(トクヴィル)個人の抽象的「人権」という理念に基づく改革は、むしろ社会の解体をもたらす危険がある」p110 -
Posted by ブクログ
これからの社会をよりよくするためのヒントとして、一人一人が考えていかなければならないテーマを4人の著者が解説した本。取り上げられているテーマは、GDP,勤労、時代の分け方、多数決、社会運動、私、公正、信頼、等々全12項目。
できるだけ平易に書いてくれているのだとは思うが、それでも筆者にとってはまだ難解な個所が多かった。
そもそも本書カバーのイラストが田中圭一だったので、内容もそれなりにやわらかいものだと期待してしまったのが間違いだった。田中圭一の作品を知っている人には、カバーイラストは明らかにミスリーディング。
著者達、あるいは出版社側は確信犯なのか、それとも偶然なのか、田中圭一の起用に至るまでの経緯も本書の内容とは別に興味深いものがある。 -
Posted by ブクログ
GDPに代わるもの=HDI(ヒューマンデベロップメントインデックス)。概してGDPに比例する。
国民総幸福量=GNH。
功利主義基準(全員の効用の足し算)、ナッシュ基準(掛け算)、マクミラン基準(最低のレベルに着目)。
どの基準が幸福の算定にいいか注意する。
日本人には「働かざるもの食うべからず」という背景があるため、生活保護や貧困対策よりも、公共投資による勤労のチャンスを用意することが大事だ、と考えるようになった。
日本の政治は、特定の誰かの利益、の寄せ集めになっている。教育の無償化、医療の無料化などみんなの利益となる分野が少ない。
選挙は決め方次第で結果が変わる。決戦投票方式やぼづだールールで結果が変わる。
政治的な運動は、多数決という意思決定では救済されない意思を実現するルート。ただし、運動を支える正当性が必要。なければ単なるエゴになってしまう。
古代バビロニアタルムードでは、二人の争いの分け方が違う。
日本は信頼社会ではなく、安全社会。身内だからこそ安全だと思うが、他者は信頼がおけないと考える。欧米は身内の概念がないため、信頼社会でないと成り立たなかったため、信頼が強くなった。
税金は取られるもの、ではなく社会全体への貯えと考えられないか。
常陸大宮市の医療法人博仁会の取り組み=育児休暇や保育園の併設など。医療や介護の従事者のほうが出生率が高い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでて希望がある内容でした。ただ累進課税制度の導入に関しては一筋縄ではいかないような気がした。それでも哲学的に経済を読み解くと、人間として大事なものを忘れないで経済活動を行う必要性は伝わってきました。
深澤義旻 「人間のうた」
自分を大切にすることが同時に人を大切にすることになる生き方をなんとしてでも見つけ出し、作り出さねばならぬのだ。それは、人間にだけできるのだ。それが、人間の権利であり、義務なのだ。
ニーチェ
同情とは愛する人を張りつける十字架である。
国の財源
所得税・相続税・法人税など
→生活保護・貧困対策
地方の役割
住民税・固定資産税
→幼稚園・保育園・医療・介護・障害者施設