井手英策のレビュー一覧
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教育・医療・介護・障害者福祉をベーシックサービスとして無償化する。加えて、品位ある最低保障を実現して「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会を実現する。その理論と、実際の方法論を提供する。財源は消費税。16〜20%にすれば、ベーシックサービスを無償で提供できる社会が実現する。そうすると、将来の不安から解放され、将来のために貯蓄に回っていたお金が今を生きる、楽しむために使うことができるようになり、経済も活性化する。
実際、北欧社会はそれを実現している。将来の不安、長生きするのがリスクの社会、チャレンジするのがリスクでしかない社会、息が詰まりそうな社会を変える処方箋。
具体的な行動に移そう、という -
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本書に考えさせられた記述が多々。
一つは、「働かざるもの、食うべからず」の価値観。我々は生活保護受給者を快く思わないが、それは不正受給への疑念もあるが、根底には、真面目に働く自分がバカみたいに見えたり、支給に対して感謝されるような実感がないからではないか。しかし、これは保険のようなもので、本当に困ればお互い様、と考えても良さそうなものだ。
こうした価値観を補強するように日本には、勤労の義務と生存権がある。通常は、これらを両立させる必要があるが、前記は生存権のみの主張だ。ソ連の憲法の中にも、働かざるもの、食うべからずの原則に従った義務と言う記載があったという。ここでの「働かざるもの」とはレー -
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ブックカフェにて流し読み
富山市在住です。
歴史的変遷や、統計の数字を並べながら、富山の住み心地の良さを分析している本。
そうだったのかー!とか、(他との比較で)そうなの?とか、色々な発見がありました。
スウェーデンは世にしれた高福祉国ですが、富山の在り方をスウェーデンと比して書いてあるのは、なんだか目から鱗な気分でした。
なーん、そんなことないちゃ
(いやいや、そんなことはないですよ)
と、自己肯定感が低めの県民性ですが、外側から客観的に見た豊かさの指摘は、なるほど!と思わされると共に、自信や心のゆとりにも繋がりました。ありがとうございます。
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1.なんで富山がスウェーデンなの?どういうこと?と思ったので読みました。
2.富山県は県民の幸福度や女性の正社員比率が高いという数値が出ており、日本の中でも住みやすい県となっております。寒い気候だからとか、東京からのアクセスが悪いからと言って敬遠されがちですが、侮れません。富山県は「このゆとーまれ」という事業を起こしたのですが、これは「金は出さないが口も出さない」という内容で、どこの行政も行っていないことです。このように、ユニークなアイデアが出せる行政と、共同体の名残が残り、人との繋がりを実感できる環境であることが住みやすさを生み出しています。このほかにも、富山県の魅力について本書は書かれて -
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日本の財政の特徴や問題点をデータに基づいて解説しており、よくまとまっている印象だった。ただし、提示された疑問点に対する回答が少し曖昧だったり、解決策として提示されたものが今一つ根拠に乏しかったので-1点。
主だった問題点として、以下の3点が印象に残ったので、寄付や選挙、仕事を通じてこのような社会課題を解決していきたい。
①社会保障が高齢者に偏っており、現役世代や若年層への支出が低い
②公的な教育支出が低く、私的な教育支出を含めてもOECD平均に届かない
③実際の租税負担割合25%と低いため財政赤字が多額になっているにも関わらず、国民の税負担感が強い -
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「公」「共」「私」の新しい関係を提案し続けける財政学者、井手英策。「経済の時代の終焉」からずっと気になる論者でしたが、最新刊は、こどもたちに向けた本です。毎日小学生新聞の2018年4月から2020年3月までの連載をまとめたもの、ということでコロナ禍の小学生ライフには触れていませんが、アンダーコロナでの「ふつうに生きる」という視点も知りたかった。って、自分で考えなくちゃいけないんですけど…ずっと彼が語って来たことを、こども向けにわかりやすく落とし込んだ良書です。主人公の倫太郎が、あまりにいい子なのでこども的にはどうなの?とも思いますが、あとがきに書かれているように、著者が「なりたかった子ども」と