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進路、競争、同調圧力、貧困・格差……。
気鋭の財政社会学者が贈る
未来をつくる君たちへの物語。
障害がある、ないにかかわらず、女の人も男の人も、
お年寄りも若い人も、すべての人が
お互いの人権や尊厳を大切にし、支え合い、
誰もが生き生きとした人生を送ることができる社会、
これを「共生社会」といいます。
本書では、小学5年生の主人公・愉太郎が、
日々の暮らしの中でさまざまな疑問と出合い、悩みます。
そして、生きづらい社会の中で、お互いに支え合うことの
大切さに気づいていく過程が描かれています。
母子家庭で育った著者の実体験に基づいた物語で、
社会のあり方を読者に主体的に考えてもらいたい
という願いが込められています。
自己責任社会から、頼りあえる社会へ。
誰もが安心して暮らせる社会を実現するために、
私たちにできることとは何か?
財政社会学者ならではのアプローチを大切にしながら、
子どもたちに生き方を問いかけ、
また親世代の大人たちにも気づきをもたらす内容です。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
Posted by ブクログ 2022年04月05日
「今、頑張らないと、ふつうの生活を将来
送ることができなくなるぞ」
大人が子どもに言うよくある言葉です。
でも「ふつう」って何でしょうか。
何か基準があるのでしょうか。
世間には明らかに「ふつう」の生活を送れ
ていなさそうな人は存在します。その人た
ちは、頑張らなかったからそうなったので
し...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月02日
設定は小学生ですが、大人向けの本。
やや社会主義的な感じがしたが、色々と考えるきっかけを作ってくれる。
大人も子供も正解がない中で悩みながら迷いながら生きているのです、ということが伝わればいいなと思いました。
息子たちに読ませたいが、勝手に興味をもって読みださないと読んでくれなさそうなので目立つと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月24日
このコロナ禍を生きる子どもたちに、そして大人たちにも読んでもらいたい。
負けたことではなく、負けたことの意味を考える。
毎日数字に踊らされ、何が正しいのか、どう行動すればいいのかも人それぞれになってしまっている今、大事なことを語りかけてくれているように感じる。
これ以上、不要な分断を招かないため...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月28日
「公」「共」「私」の新しい関係を提案し続けける財政学者、井手英策。「経済の時代の終焉」からずっと気になる論者でしたが、最新刊は、こどもたちに向けた本です。毎日小学生新聞の2018年4月から2020年3月までの連載をまとめたもの、ということでコロナ禍の小学生ライフには触れていませんが、アンダーコロナで...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月02日
日常生活の中で、何気ないふつうについて、小学5年生の主人公が疑問を抱き、悩み、成長していく物語です。
自分にとってのふつうは、他の人にはふつうじゃないかもしれない。
現代では、生活の格差が顕著に出ており、それが差別に繋がることもあるかと思います。
対人で、どうしても悪いところが目につきがちですが...続きを読む
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