井手英策のレビュー一覧

  • 日本財政 転換の指針
    一刻も早い財政再建が望まれる日本。なぜ財政再建ができないのか。本書は、政府債務が対GDP比で200%を超えている日本の財政構造を明らかにする。
    我が国民は痛税感が強い。なぜか。税が債務の返済や低所得者ばかりに費やされているからである。そのため、多くの中間層は、受益なき負担を強いられている。ここに日本...続きを読む
  • 日本財政 転換の指針
    日本財政の今後のあり方を問う書。日本の財政赤字の原因は支出の増大ではなく、減税に伴う税収の減少だという指摘。財政再建のための増税では租税抵抗を受けるだけなので、財政学の伝統的な考え方である量出制入原則に基づき、国民のニーズを満たすことが必要と説く。これによって増税も受け入れやすくなるという話。ニーズ...続きを読む
  • 日本財政 転換の指針
    戦後の日本財政の歴史を考察し、現行の財政がいかにして破綻したかがよくわかる1冊。再建するための指針についても示されていますが、同時に実現のためには大きな障壁が多数あることもわかります。それをどう越えるか?なんですよね。
  • ベーシックサービス ~「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会~(小学館新書)
    アベノミクスのおかげで円安になり株価のほうは調子がいいみたいです。ドル資産を持っていた人は円安で円換算の資産はきっと増えたことでしょう。一方フツーの人にとっては実質賃金は下がり続け将来への不安は増えるばかりです。不安があるので結婚できない、教育費も心配で子どもも作れない(そもそも子育て中の収入減が不...続きを読む
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち
    仕事柄、初心に帰ろうと思い読みました。

    精神保健福祉士資格化の経緯とその裏の秘話を知ってじゃあ自分には何が出来るだろう、と考えさせられた…
    4章は一番読みやすく心に染みました。

    もちろんそうだよねって分かってはいるけど
    現場にたつとその場の流れとか、権威とか、雰囲気にまみれてあたりまえを押し付け...続きを読む
  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!
     以前読んだ著者の本と内容はほぼ同じだったので、軽く読み流し。消費増税によって財源を確保し、ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスとして再分配を訴えておられる。政府への不信をどう解消するかがネックだと思う。中立的第三者機関を作っても、今度はその機関が信じられるのかという議論になりそう。著者...続きを読む
  • 財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために
    議会制民主主義の日本で納税者として暮らすなら、国の財政や税金の使用用途に関心を持つべきで、本書はそれをフォローしてくれる自分のような一般人は助かる一冊って感じです。

    それにしても納税者として今の国の予算の使い方にはとても納得できていない...。「サステナブル・未来投資・将来わくわくする感」ってゆう...続きを読む
  • 大人のための社会科--未来を語るために
    国が生まれた理由について、アリストテレスは、我々が生存するための必要によるものであったが、今やそれは我々の生活を良くすることにあると言いました
    歴史的な賃金の下落圧力
    技術革新やグローバル化の影響も大きなものでした。ITの発展は様々な仕事を陳腐化させました。
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち
    急いで斜め読み。ソーシャルワークを知りたく。
    悲惨な現状をどうかえるのか?各自の取り組み、話が興味深い。あおいけを設立し、実践している加藤氏の言葉は重みがある。

    原点とは?
    なぜひとつになれないのか?
    どこに居場所を作るのか?
    SWが歴史をつくる
  • 幸福の増税論 財政はだれのために
    北欧の社会制度にずっと興味を持ち、憧れてきました。役に立つ事が実感出来るのであれば、高負担の税も納得できる気がします。助け合える社会に私も生きていたいです。
    ベーシックインカムにも興味があったけれど、なるほど、ベーシックサービスの方が適切だなと思いました。
    けれど、北欧社会よりも日本人の方が自立心に...続きを読む
  • 幸福の増税論 財政はだれのために
    『幸福の増税論』というタイトルの割には、幸福感を受ける内容ではなく、むしろ重い印象を受けました。
    また、あまり親切な内容ではなく、わかる人にしかわからない印象を受けましたし、現実に即した内容、というよりは、机上の空論、という印象を受けました。

    とはいえ、税金や社会保障のあり方を考える上では、参考に...続きを読む
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ
    日常生活の中で、何気ないふつうについて、小学5年生の主人公が疑問を抱き、悩み、成長していく物語です。

    自分にとってのふつうは、他の人にはふつうじゃないかもしれない。
    現代では、生活の格差が顕著に出ており、それが差別に繋がることもあるかと思います。

    対人で、どうしても悪いところが目につきがちですが...続きを読む
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略
    2022.17
    ・日本はOECD諸国の中で、格差解消のための「再分配」「富裕層への課税」両方においてほぼ最下位
    ・自己防衛と無関心によって社会が分断されている。
    ・人間を「協働のための単位」から「収益のための単位」に変えてしまった。
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ
    母子家庭の小学生の愉太郎が、友達や段ボール拾いをする女性と素直に関わりあって、みんなが支え合って幸せに生きていく社会を考えていくお話。書かれていることは本当にその通りなのだが、私も含め人は弱いものなので、人のnegativeな感情に左右されない社会のシステムを構築していくことが必要かなと思った。
  • 欲望の経済を終わらせる(インターナショナル新書)
    政治に興味が湧いた

    その興味が現実的な政策や歴史、今の社会と繋がったことはこの本に起因することだと思う
  • 幸福の増税論 財政はだれのために
    新書にコンパクトに論点がまとまっていると思うけど
    民進党の政策スタッフでらしたのかー
    だったら政策に反映してくれよー
    で1点減点
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの
    日本は誰かのための負担を嫌う「冷たい社会」である。では何故そんな冷たい社会になってしまったのか?

    必要な政治とは、所得に関係なく「人間に共通の必要」なサービスを全員が享受できるよう、受益感を高めながら租税抵抗を緩和する戦略を取るべきだ、とするもの。

    いまの日本社会がどう出来上がったのかすぐ知れる...続きを読む
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの
    ・国政では、所得によらず、負担は一定割合で、再分配は一率にする
    ・地方自治体では、税を上げてその税収増加分で、教育・福祉への負担を減らす
    の2点の主張。もっともな話ですが、現在の国民の認識、政治家への不信感を考えたら無理だよねーってなってしまう。

    2016年当時の18歳目線で考えると、池田内閣がや...続きを読む
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略
    そこそこの生活ができている私も、この社会のあり方に閉塞感どころか、窒息感すらもつ。だから著者たちがいう「必要原理」をてこに納税を納得させ、支出を統制する理念はすごくわかる。実現したらいいと思う。しかし、なにがこれを阻むのだろう。人間が本質的に備えているある性質が阻害要因になっているような気がする。後...続きを読む
  • 大人のための社会科--未来を語るために
    仕事関係のとあるきっかけで手に取った本。

    社会科って実用的なイメージだったけど、社会科学となるとまた違った効用があるんだな、と知ることが出来た。

    身の回りのことを分析して、自覚して、
    「これは出来ている」「これはまだ出来ていないから、このあとどうしちゃおう」
    と将来を楽しみにするのが、役立て方の...続きを読む