井手英策のレビュー一覧

  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    主人公である小学生の目を通して世の中の仕組みの矛盾や生きづらさが書かれた本。
    今の子供たちは主人公のようにはっきり言語化できているわけではないが、生きづらさを感じているのだろうな。私たちの時(80年代生まれ)はそこまで生きづらくなかったような。
    これが新自由主義なのかな?格差社会、自己責任…。

    母子家庭の母、子、路上生活の女性の我慢というワードが重く感じた。自己責任のことを言っているんだろうが、自分が選んだからって全て自分が責任を負わなくてはいけないというのは苦しすぎる…。もう少しみんな余裕があれば寛大になれるのにな。
    生きづらさをなくすためには主人公のように当たり前を当たり前と思わず、感じ

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    2025年08月13日
  • ベーシックサービス ~「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会~(小学館新書)

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    アベノミクスのおかげで円安になり株価のほうは調子がいいみたいです。ドル資産を持っていた人は円安で円換算の資産はきっと増えたことでしょう。一方フツーの人にとっては実質賃金は下がり続け将来への不安は増えるばかりです。不安があるので結婚できない、教育費も心配で子どもも作れない(そもそも子育て中の収入減が不安)、小金を貯め込んだ団塊世代も老後が心配でお金を使わない・・ デフレマインドはそう簡単には消えそうもありません。
    確かに基本的なサービスが低価格・無償になれば人生のオプションは増えるでしょうし、経済も回り始めるように思います。実感できるメリットがあれば消費税も我慢の範囲でしょうか。実際にはメリット

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    2024年04月09日
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

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    仕事柄、初心に帰ろうと思い読みました。

    精神保健福祉士資格化の経緯とその裏の秘話を知ってじゃあ自分には何が出来るだろう、と考えさせられた…
    4章は一番読みやすく心に染みました。

    もちろんそうだよねって分かってはいるけど
    現場にたつとその場の流れとか、権威とか、雰囲気にまみれてあたりまえを押し付けてる感覚になる時もあったり。
    いやほんとソーシャルワークの価値、倫理って言われるけど完璧にこなすことなんて難しいし
    それもストレスになるのでは。
    ソーシャルワーカーとして疑問を持てる人になりたい。けど人として空気読まないといけないとかそういう圧に立ち向かうのも難しい。

    色々ぐるぐる考えながら読みま

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    2024年03月24日
  • いまこそ税と社会保障の話をしよう!

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     以前読んだ著者の本と内容はほぼ同じだったので、軽く読み流し。消費増税によって財源を確保し、ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスとして再分配を訴えておられる。政府への不信をどう解消するかがネックだと思う。中立的第三者機関を作っても、今度はその機関が信じられるのかという議論になりそう。著者の主張が正しいかどうかはわからないが、今より少しでもマシになればいいなぁと思うだけなのは無責任になるのだろうか。

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    2023年11月25日
  • 財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために

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    議会制民主主義の日本で納税者として暮らすなら、国の財政や税金の使用用途に関心を持つべきで、本書はそれをフォローしてくれる自分のような一般人は助かる一冊って感じです。

    それにしても納税者として今の国の予算の使い方にはとても納得できていない...。「サステナブル・未来投資・将来わくわくする感」ってゆう概念が全く感じられなくて、どうしてだろうって考えていくと今の政府に行きついちゃうですが、何故こんな政府(主に自民党)が支持されるのだろうか、よくわからないっすね。

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    2023年11月18日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    ネタバレ

    国が生まれた理由について、アリストテレスは、我々が生存するための必要によるものであったが、今やそれは我々の生活を良くすることにあると言いました
    歴史的な賃金の下落圧力
    技術革新やグローバル化の影響も大きなものでした。ITの発展は様々な仕事を陳腐化させました。

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    2023年08月06日
  • ソーシャルワーカー ──「身近」を革命する人たち

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    急いで斜め読み。ソーシャルワークを知りたく。
    悲惨な現状をどうかえるのか?各自の取り組み、話が興味深い。あおいけを設立し、実践している加藤氏の言葉は重みがある。

    原点とは?
    なぜひとつになれないのか?
    どこに居場所を作るのか?
    SWが歴史をつくる

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    2023年07月04日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

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    北欧の社会制度にずっと興味を持ち、憧れてきました。役に立つ事が実感出来るのであれば、高負担の税も納得できる気がします。助け合える社会に私も生きていたいです。
    ベーシックインカムにも興味があったけれど、なるほど、ベーシックサービスの方が適切だなと思いました。
    けれど、北欧社会よりも日本人の方が自立心に乏しい様に感じていて、無料サービスと言われたら病気じゃない人たちまで病院に押しかけて無駄な検査を受けたがったり、同じ話をあちこちで繰り返したりしてるんじゃなかろうか、という懸念は払拭出来そうにありません。

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    2023年05月17日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

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    『幸福の増税論』というタイトルの割には、幸福感を受ける内容ではなく、むしろ重い印象を受けました。
    また、あまり親切な内容ではなく、わかる人にしかわからない印象を受けましたし、現実に即した内容、というよりは、机上の空論、という印象を受けました。

    とはいえ、税金や社会保障のあり方を考える上では、参考になる本だと思います。
    また、基本的には中立的な考えに徹する姿勢を感じ、その点については好感を持てました。

    税金や社会保障のあり方については、少なくとも日本においてはビジョンがないように思います。
    ひとまず、仮で構わないので、日本としてのビジョンを政府が明確にすることが必要だと、個人的には思っていま

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    2023年05月01日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    日常生活の中で、何気ないふつうについて、小学5年生の主人公が疑問を抱き、悩み、成長していく物語です。

    自分にとってのふつうは、他の人にはふつうじゃないかもしれない。
    現代では、生活の格差が顕著に出ており、それが差別に繋がることもあるかと思います。

    対人で、どうしても悪いところが目につきがちですが、良いところを見る努力をしていきたいです。

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    2022年10月02日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

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    2022.17
    ・日本はOECD諸国の中で、格差解消のための「再分配」「富裕層への課税」両方においてほぼ最下位
    ・自己防衛と無関心によって社会が分断されている。
    ・人間を「協働のための単位」から「収益のための単位」に変えてしまった。

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    2022年04月06日
  • ふつうに生きるって何? 小学生の僕が考えたみんなの幸せ

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    母子家庭の小学生の愉太郎が、友達や段ボール拾いをする女性と素直に関わりあって、みんなが支え合って幸せに生きていく社会を考えていくお話。書かれていることは本当にその通りなのだが、私も含め人は弱いものなので、人のnegativeな感情に左右されない社会のシステムを構築していくことが必要かなと思った。

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    2021年10月31日
  • 欲望の経済を終わらせる(インターナショナル新書)

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    政治に興味が湧いた

    その興味が現実的な政策や歴史、今の社会と繋がったことはこの本に起因することだと思う

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    2021年10月20日
  • 幸福の増税論 財政はだれのために

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    新書にコンパクトに論点がまとまっていると思うけど
    民進党の政策スタッフでらしたのかー
    だったら政策に反映してくれよー
    で1点減点

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    2021年09月25日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    日本は誰かのための負担を嫌う「冷たい社会」である。では何故そんな冷たい社会になってしまったのか?

    必要な政治とは、所得に関係なく「人間に共通の必要」なサービスを全員が享受できるよう、受益感を高めながら租税抵抗を緩和する戦略を取るべきだ、とするもの。

    いまの日本社会がどう出来上がったのかすぐ知れる。

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    2021年01月20日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    ネタバレ

    ・国政では、所得によらず、負担は一定割合で、再分配は一率にする
    ・地方自治体では、税を上げてその税収増加分で、教育・福祉への負担を減らす
    の2点の主張。もっともな話ですが、現在の国民の認識、政治家への不信感を考えたら無理だよねーってなってしまう。

    2016年当時の18歳目線で考えると、池田内閣がやったことについては書いてあったけれど、消費税導入の竹下内閣や、規制緩和の小泉内閣についてもあったほうがよかったかな、という気がする。

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    2020年06月20日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

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    そこそこの生活ができている私も、この社会のあり方に閉塞感どころか、窒息感すらもつ。だから著者たちがいう「必要原理」をてこに納税を納得させ、支出を統制する理念はすごくわかる。実現したらいいと思う。しかし、なにがこれを阻むのだろう。人間が本質的に備えているある性質が阻害要因になっているような気がする。後半、その性質の分析はあるが、これまで見たことのない世界なので、簡単に納得できないのが残念である。

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    2020年02月14日
  • 大人のための社会科--未来を語るために

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    仕事関係のとあるきっかけで手に取った本。

    社会科って実用的なイメージだったけど、社会科学となるとまた違った効用があるんだな、と知ることが出来た。

    身の回りのことを分析して、自覚して、
    「これは出来ている」「これはまだ出来ていないから、このあとどうしちゃおう」
    と将来を楽しみにするのが、役立て方の一つということかな。

    来てない未来を楽しみにするためには、それだけの能力がないといけないと思う(先天的に楽天的な人は別として)。
    その能力は、考える力だったり、考えるための材料を集める力だったり、集めた材料を編集する力なんだろう。

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    2019年12月23日
  • 分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

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    『幸福の増税論』と続けて読みました。選別的(救済的)な再分配から皆が受益者(共存的)な再分配へ。富める者への分配への疑問が起きそうだが、現に義務教育の無償は後者でありそれが日本の社会を今のような経済大国へと押し上げてきたことは確か。社会に生きる人間の基礎的ニーズは全ての人に提供し課税最低限の引き下げと累進性の強化、税に対する信頼と社会の連帯を取り戻すための大胆な提言です。

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    2020年01月16日
  • 18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの

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    「必要の政治」とは,受益感を高めながら租税抵抗を緩和するという戦略である。サービスを分厚くするために負担から逃げない。みんなの利益を守るために中間層と貧しい人たちがサービスの安易な引き下げに手を取り合って抵抗する,そんな政治。

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    2019年08月28日