井手英策のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公である小学生の目を通して世の中の仕組みの矛盾や生きづらさが書かれた本。
今の子供たちは主人公のようにはっきり言語化できているわけではないが、生きづらさを感じているのだろうな。私たちの時(80年代生まれ)はそこまで生きづらくなかったような。
これが新自由主義なのかな?格差社会、自己責任…。
母子家庭の母、子、路上生活の女性の我慢というワードが重く感じた。自己責任のことを言っているんだろうが、自分が選んだからって全て自分が責任を負わなくてはいけないというのは苦しすぎる…。もう少しみんな余裕があれば寛大になれるのにな。
生きづらさをなくすためには主人公のように当たり前を当たり前と思わず、感じ -
Posted by ブクログ
アベノミクスのおかげで円安になり株価のほうは調子がいいみたいです。ドル資産を持っていた人は円安で円換算の資産はきっと増えたことでしょう。一方フツーの人にとっては実質賃金は下がり続け将来への不安は増えるばかりです。不安があるので結婚できない、教育費も心配で子どもも作れない(そもそも子育て中の収入減が不安)、小金を貯め込んだ団塊世代も老後が心配でお金を使わない・・ デフレマインドはそう簡単には消えそうもありません。
確かに基本的なサービスが低価格・無償になれば人生のオプションは増えるでしょうし、経済も回り始めるように思います。実感できるメリットがあれば消費税も我慢の範囲でしょうか。実際にはメリット -
Posted by ブクログ
仕事柄、初心に帰ろうと思い読みました。
精神保健福祉士資格化の経緯とその裏の秘話を知ってじゃあ自分には何が出来るだろう、と考えさせられた…
4章は一番読みやすく心に染みました。
もちろんそうだよねって分かってはいるけど
現場にたつとその場の流れとか、権威とか、雰囲気にまみれてあたりまえを押し付けてる感覚になる時もあったり。
いやほんとソーシャルワークの価値、倫理って言われるけど完璧にこなすことなんて難しいし
それもストレスになるのでは。
ソーシャルワーカーとして疑問を持てる人になりたい。けど人として空気読まないといけないとかそういう圧に立ち向かうのも難しい。
色々ぐるぐる考えながら読みま -
Posted by ブクログ
『幸福の増税論』というタイトルの割には、幸福感を受ける内容ではなく、むしろ重い印象を受けました。
また、あまり親切な内容ではなく、わかる人にしかわからない印象を受けましたし、現実に即した内容、というよりは、机上の空論、という印象を受けました。
とはいえ、税金や社会保障のあり方を考える上では、参考になる本だと思います。
また、基本的には中立的な考えに徹する姿勢を感じ、その点については好感を持てました。
税金や社会保障のあり方については、少なくとも日本においてはビジョンがないように思います。
ひとまず、仮で構わないので、日本としてのビジョンを政府が明確にすることが必要だと、個人的には思っていま