御厨貴のレビュー一覧

  • 渡邉恒雄回顧録

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    ・良くも悪くも、日本の戦後史を語るうえで欠かせないナベツネの回顧録。

    ・特ダネを書くために、記者自ら特ダネを作ることがあるという。日ソ国交回復のきっかけとなった鳩山・ドムニツキー会談や、1955年の保守合同につながる三木武吉・大野伴睦の会談を、それぞれ新聞記者がセッティングしたというのは衝撃の事実。まさにニュースは「作られる」。

    ・若い頃、天皇制打倒を掲げていたにもかかわらず、「総理を含め政治家が汚れた存在であるからこそ、政治的に無菌状態の天皇が国民統合の象徴として必要なのだ」として天皇制支持に転向したが、これは大部分の日本国民の感情とも一致すると思う。

    ・政治家の対立は、政策やイデオロギーの違いから起こるのではなく、人間的な愛憎の感情から起こるという指摘には納得。だからこそ新聞記者は政治よりも政局のほうを好んで報道するのだと思う。

    ・オーラルヒストリーという手法によって、ナベツネは「喋りたくないことまで喋らされた」と言っているが、例えば「なぜ私はこんなに嫌われているのか」については一言も語っていない。つまり権力闘争についての記述が皆無。「喋りたくないこと」はまだまだ多そうだ。

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    2013年04月10日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

    Posted by ブクログ

    歴史は史料によって創られる。大久保利通日記から富田メモまで、第一級の史料四十数点を一望に取り上げ、紹介・解説し、その意義を説く入門書。

    本書をざっと眺めるだけでも、ため息が出てしまう。史料を紹介するという性質上、概略のみにとどまっており、広く浅くなってしまうのはやむを得ない事であろうか。

    これらの史料が活字化され誰でも容易にアクセス出来るようになる事が望ましい。

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    2011年09月25日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

    Posted by ブクログ

    イギリス作家シリーズと、関係ない本との交互が定番になってきた。
    この本は、新聞の書評を読んで気になっていたもの。

    近現代日本の著名人の日記を覗き見るという、いささか不純な動機で読んでみる気になったんだけど、そんなに日記の中身が赤裸々に書かれている本ではなかった。
    といって、面白くなかったわけではない。

    こういうものを、こういう読み方をして、研究者は歴史を紐解いているんだという事実がとても興味深かった。
    そして、様々な人々が、自分の仕事の中で、色んな思いを抱えながら時代を生きていたんだなぁと、それが感慨深かった。

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    2012年07月05日