御厨貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白いんだろうけど、頭がついていかなかった………。
生まれてない頃の政治家の名前と関係性が大量に出てきて、それらとさまざまな関係性を築きながら政治のフィクサーになったということは分かったんだけど、頭に入ってこなかった…。
政治の構成要因としての政治記者。もはや介入してるよね。
あとは昔の政治は金の動き方が今と比べ物にならない。
ナベツネというと、なんとなくお騒がせものというイメージが勝手についているが、「書く」ことへの自負という面では唯一無二としての存在なのか。
確かに、政治に提言するメディアとしての「新聞」はあるべきだと思う。それはあくまで、政権の批判ありきではなく、様々な情勢を見た -
Posted by ブクログ
昭和史の研究家・半藤・保阪氏などの対談・鼎談集。昭和天皇の幼少期の意外な話から、摂政時代、そして昭和まで。実に豊富な記録が残っているのは歴史解明において有効だと思い、このような記録が発表されたことへの半藤氏たちの喜びが感じられる。一方であまり書かれなかったマッカーサーとの対談への不満も。戦争勃発後、昭和天皇が母・貞明皇太后に叱責されることに気を遣う様子など、昭和天皇の人となりを感じる一方で、軍・政から実権のない立場に祭り上げられ利用された人生への同情も禁じ得ない。「トラトラトラ」、「日本で一番長い日」などの映画を見た記録が残っているのも実に面白い。やはり戦争との関わりを読み解くことが最関心事で
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Posted by ブクログ
この手の総論的な本の御多分に洩れず、ふんふんと納得できるところと、なんじゃそりゃ的なところが両方ある。
価値観の対立のない日本では二大政党制はそもそも無理だったという指摘は印象的。
牛の育て方は日米で自然観の違いを反映してるのに経済や規制緩和の問題にしてしまうのはおかしい。
これは光ってる。日本では牛は家族、アメリカでは征服すべき自然で、ずっと立たせたまま抗生物質を投与して育てると。
でも、東北の被災地を視察して長い時間海に黙礼する天皇に共感して、天皇制はいいものだ、みたいなのは、中学生でもわかるくらいの短絡ではないか。
海との共存を覚悟する姿が感動的なのは、それが天皇だからでは全くない -
Posted by ブクログ
・良くも悪くも、日本の戦後史を語るうえで欠かせないナベツネの回顧録。
・特ダネを書くために、記者自ら特ダネを作ることがあるという。日ソ国交回復のきっかけとなった鳩山・ドムニツキー会談や、1955年の保守合同につながる三木武吉・大野伴睦の会談を、それぞれ新聞記者がセッティングしたというのは衝撃の事実。まさにニュースは「作られる」。
・若い頃、天皇制打倒を掲げていたにもかかわらず、「総理を含め政治家が汚れた存在であるからこそ、政治的に無菌状態の天皇が国民統合の象徴として必要なのだ」として天皇制支持に転向したが、これは大部分の日本国民の感情とも一致すると思う。
・政治家の対立は、政策やイデオロ