御厨貴のレビュー一覧

  • 渡邉恒雄回顧録

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    面白いんだろうけど、頭がついていかなかった………。
    生まれてない頃の政治家の名前と関係性が大量に出てきて、それらとさまざまな関係性を築きながら政治のフィクサーになったということは分かったんだけど、頭に入ってこなかった…。

    政治の構成要因としての政治記者。もはや介入してるよね。

    あとは昔の政治は金の動き方が今と比べ物にならない。

    ナベツネというと、なんとなくお騒がせものというイメージが勝手についているが、「書く」ことへの自負という面では唯一無二としての存在なのか。
    確かに、政治に提言するメディアとしての「新聞」はあるべきだと思う。それはあくまで、政権の批判ありきではなく、様々な情勢を見た

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    2024年02月23日
  • 日本政治 コロナ敗戦の研究

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    御厨貴氏と芹川洋一氏東大法学部同期の対談シリーズもの
    政治とコロナをテーマに軽妙な対談 判りやすいが他の本と類似
    新たな知見は少ない 強くお勧めしない
    1.菅政権 
    ①無思想・無イデオロギー スーパーリアリズムで徹底
     理念は軽視・・・宏池会(リベラル)・清和会(保守)
     国家観も国家戦略もない!
     →語らず 世界・日本国・この先のこと
    ②恐怖支配=余裕のなさ
     人事権・命令権
     官房長官のマインドで総理会見 伝えるものはない

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    2021年06月19日
  • 人を見抜く「質問力」

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    質問をする上での心得は、人を知りその背景を知りしっかりと聴く。地道な準備のたまもの。
    しかし、その筆者の質問力をもってしても宮内庁には通じなかったとか。「可視化された皇室」というのは、長期的には皇室そのもの価値を失墜させてしまうのだろうな。秘すれば花。

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    2021年06月05日
  • 人を見抜く「質問力」

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    『人を見抜く質問力』

    1.相手へのリスペクト、関心
    2.相手が回答しやすい質問
    3.まとめない、遮らない。
    4.気持ちよく話してもらう場所、空気

    質問力。
    ビジネスを含めてあり、無しで結果は変化しますよね。
    難易度高いと知り、学ぶことからと考えています。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2020年01月04日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    日本の近現代史、副題どおり明治維新の元勲、大久保利通が、残した「大久保利通日記」から戦後の宮内庁長官として、昭和天皇に仕えた富田朝彦の「富田メモ」まで、描く人の性格を映す鏡である内容は、人それぞれある事を語っている。ちなみにこの本は、編著なので各日記に関して、著者が割り当てられているので、その日記の解説に色々なものが、想像できて、2度おいしい本ともいえる。

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    2019年09月24日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    昭和史の研究家・半藤・保阪氏などの対談・鼎談集。昭和天皇の幼少期の意外な話から、摂政時代、そして昭和まで。実に豊富な記録が残っているのは歴史解明において有効だと思い、このような記録が発表されたことへの半藤氏たちの喜びが感じられる。一方であまり書かれなかったマッカーサーとの対談への不満も。戦争勃発後、昭和天皇が母・貞明皇太后に叱責されることに気を遣う様子など、昭和天皇の人となりを感じる一方で、軍・政から実権のない立場に祭り上げられ利用された人生への同情も禁じ得ない。「トラトラトラ」、「日本で一番長い日」などの映画を見た記録が残っているのも実に面白い。やはり戦争との関わりを読み解くことが最関心事で

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    2015年06月22日
  • NHKさかのぼり日本史(3)昭和~明治 挫折した政党政治

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    日本の政治って戦前もグダグダだったのだとよくわかる本。政党制って本当に良い体制なのかな。。。専制政治よりマシってことなのかな。ムダが多いような気がしてならない。がしかし、この部分にあまり効率性ばかりを求めてはいかん、ということなのだろう。
    それもこれも、冒頭に記載されているように、国家の力が強大かつ洒落にならない影響力(破壊力)を持つようになって、国家を運営するには、国民が統治システムに参加することが必要にならざるを得ない‥‥からなんですよね。デモクラシーって、まだまだ発展途上な制度ってことなんですかねって改めて感じた。

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    2015年04月13日
  • 安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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    自民党を中心とする戦後政治史は結構面白く読めた。
    著者の立ち位置からして、一刀両断かと思ったら、強さを認めているような表現も多々あり、ちょっと弱気になられてるのかと首をかしげる点もある。

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    2015年04月01日
  • 安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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    今の安倍政権の強さを支えいる大きな要素は、総理大臣に帰り咲いた戦後憲法下ただ一人のカムバック総理だということ。

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    2015年03月03日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    新聞で時々見かける名前程度の知識しかないところで読んでみた。

    6つのテーマについて、本人の独演、専門の研究者のコメント、質疑応答、で構成されている。

    まず感じるのは、本人、登場する研究者がみんな東大。 
    きっと、聴講者もそういう人たちなんだろう。

    中身は面白い。

    アカデミック一辺倒ではなくて。
    かなりベタなユーモアがあって、読み進められる。

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    2014年12月04日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    【読書その103】東大名誉教授の御厨貴氏の最終講義録。著者の数々のオーラルヒストリーの著書は是非手にとって読んでみたい

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    2014年04月12日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    食わず嫌いの政治興味ないも良くないかと思い、取っ掛かりとして読んでみた。
    文章や内容自体は面白いんだろうなと客観的には思ったが、
    最終的には私、人間や人間が作る社会構造にあまり興味ないんだろうなと再確認した。
    著者が面白いと思う人間の側面にまったく興味がわかず・・(すなわち共感できず・・)
    ただ客観視してそういう人もいるよね、と納得はできたので★3つです。

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    2014年02月20日
  • 政治の終焉

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    この手の総論的な本の御多分に洩れず、ふんふんと納得できるところと、なんじゃそりゃ的なところが両方ある。

    価値観の対立のない日本では二大政党制はそもそも無理だったという指摘は印象的。

    牛の育て方は日米で自然観の違いを反映してるのに経済や規制緩和の問題にしてしまうのはおかしい。
    これは光ってる。日本では牛は家族、アメリカでは征服すべき自然で、ずっと立たせたまま抗生物質を投与して育てると。

    でも、東北の被災地を視察して長い時間海に黙礼する天皇に共感して、天皇制はいいものだ、みたいなのは、中学生でもわかるくらいの短絡ではないか。
    海との共存を覚悟する姿が感動的なのは、それが天皇だからでは全くない

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    2013年09月04日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    ・良くも悪くも、日本の戦後史を語るうえで欠かせないナベツネの回顧録。

    ・特ダネを書くために、記者自ら特ダネを作ることがあるという。日ソ国交回復のきっかけとなった鳩山・ドムニツキー会談や、1955年の保守合同につながる三木武吉・大野伴睦の会談を、それぞれ新聞記者がセッティングしたというのは衝撃の事実。まさにニュースは「作られる」。

    ・若い頃、天皇制打倒を掲げていたにもかかわらず、「総理を含め政治家が汚れた存在であるからこそ、政治的に無菌状態の天皇が国民統合の象徴として必要なのだ」として天皇制支持に転向したが、これは大部分の日本国民の感情とも一致すると思う。

    ・政治家の対立は、政策やイデオロ

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    2013年04月10日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    歴史は史料によって創られる。大久保利通日記から富田メモまで、第一級の史料四十数点を一望に取り上げ、紹介・解説し、その意義を説く入門書。

    本書をざっと眺めるだけでも、ため息が出てしまう。史料を紹介するという性質上、概略のみにとどまっており、広く浅くなってしまうのはやむを得ない事であろうか。

    これらの史料が活字化され誰でも容易にアクセス出来るようになる事が望ましい。

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    2011年09月25日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    イギリス作家シリーズと、関係ない本との交互が定番になってきた。
    この本は、新聞の書評を読んで気になっていたもの。

    近現代日本の著名人の日記を覗き見るという、いささか不純な動機で読んでみる気になったんだけど、そんなに日記の中身が赤裸々に書かれている本ではなかった。
    といって、面白くなかったわけではない。

    こういうものを、こういう読み方をして、研究者は歴史を紐解いているんだという事実がとても興味深かった。
    そして、様々な人々が、自分の仕事の中で、色んな思いを抱えながら時代を生きていたんだなぁと、それが感慨深かった。

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    2012年07月05日