御厨貴のレビュー一覧

  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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     近現代の史料の特徴とか注意点について書かれた本…だと思います。

     内容は明治・大正・昭和に分かれていて、昭和だけ三つくらいにわかれていたと思います。
     史料がどのようにして書かれたとか、注意すべき点とか書いてあってそれなりに便利でした。特に原史料の状態が載っているのは有り難かったです、ほんと…非公開とか現存しないがほとんどだったけども………

     個人的には伊東巳代治日記の項が楽しすぎて。
     書いている人の文章の特徴はよく知ってるつもりなんですけどね^^;

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    2011年10月07日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    近現代を生き抜いた政治家、軍人らの日記=史料の解説書といったところか。

    引用はほとんどなし。内容を引用して解説といったありきたりじゃないところがいいと思う。

    私は社会人になってから日記をつけているが、まあ、それだけの話(笑

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    2011年08月07日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    明治維新〜戦後までの政治家らの日記を取り上げ、解説している。
    「大久保利通日記」から「富田メモ」まで、という副題にあるように日本近現代史の一級史料を取り上げて、それについて其々の項目の著者が詳しく解説を行っているため、非常に読みやすい。
    有名所では「大久保利通」、「木戸孝允」、「原敬」らの日記が取り上げられている。
    また、高校日本史では名前を聞いただけ、若しくは名前すらも出てこなかったような人物が、当時はこのような日々を過ごし、考えを持っていた(考えを文章に出さない人物もいたようだ)のは非常に興味深かった。
    特に軍部台頭の時代の軍人の日記の項目からは、当時の軍部にもさまざまな考えの人物がいたのだな、という新たな事実を知ることもできた。

    新書であるため、一級史料の全てを網羅できるわけではないが、本書に記載されている彼らの記録の一部を辿るだけでも、自分の知らなかった歴史を知ることができるため、非常にオススメできる一冊である。

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    2011年06月18日
  • 令和政権論 今なぜ高市首相なのか

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    御厨貴、芹川洋一「令和政権論 今なぜ高市首相なのか」(日経プレミアシリーズ)
    政治学者の御厨とジャーナリストの芹川が菅、岸田、石破、高市の各政権について対談している。菅についてはワクチン接種の行動力は評価するが全般的には官房長官の域を脱していなかった、岸田については徹底したリアリストで融通無碍、原発政策や安保政策の大転換も本人にイデオロギーが無いから上手く行ったのではと、石破については「対話ができない人物」で野党との無原則的な妥協が高市政権を呼び込んだという。高市政権自身についての記述は浅いが本書の元になった対談が総選挙直後なので、やむを得ないかもしれない。著者達の年齢もあるのか、高市政権が支持率を維持できている理由がもう少しピンときていないようだ。

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    2026年10月03日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    参謀総長の梅津が戦後も生き残り敗戦文書の署名もしたのに、なぜ陸相の阿南だけが直後に自決したのか長年よく理解できなかったのだが、クーデター計画を阿南が持ちかけ梅津は同調しなかったという経緯があったとは驚く。半藤も知っていて伏せていたかのような話しぶりでサラッと流されているが、本書を読んで一番の新発見だった。
    どうも気になるのはこの対談・鼎談を読んでいると、日米開戦前の天皇は軍部と一人で直接対峙していたように見えてしまう。奈良や本庄ら侍従武官は登場するが、木戸や牧野ら宮中内臣の影響力が全く見えてこない。そのために天皇の態度の揺らぎが「どうお考えだったんでしょうかねぇ」といった個人の内面の迷いとして処理されてしまい、ブレーン達の意見の齟齬や事態の推移に従った彼らの保身も含めた軌道修正等、複雑な事実の蓄積として映らないのだ。
    実録自体が本当にそんな書き方になっているのだろうか。大いに疑問であるがこの大著に挑戦する予定は今のところ無い。

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    2026年08月16日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    軍人として教育を受けた天皇は、昭和天皇だけだったとか、昭和天皇も天皇、軍の最高元帥、神事を引き継ぐ立場、など一つの立場ではない状態であった。戦争時は短波でUSの情報で情報を得ていたなど、
    色々興味深い

    夏なので昭和史関連本を

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    2026年08月02日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    興味深く思った点を幾つか列挙。
    ・実録執筆者の中に“エース”(昭和史の核心を担う執筆者)を想定し、“エース”が昭和天皇の「天皇像」を明確にし、天皇に「プラスに働く材料」(p.128)がない箇所は、記述が少なくなったりするという保阪正康の指摘。
    ・「軍部にとって天皇とは、最高指揮官などではなく、神殿の壁のようなもの」(p.81)で、それは幕末の長州藩の藩主が“そうせい様”(報告さえすれば、「そうせい」としか言わず、自由に行動させてくれる)で、この長州藩が後の明治政府の担い手となったことで、この「神殿の壁」構造が引き継がれていったのだ、という磯田道史の指摘。
    ・戦中戦後を通じて、短波放送が昭和天皇にとっての重要な情報源だったという話。(p.253~)
    ・昭和天皇が、立憲君主である「天皇」、軍を統帥する「大元帥」のほかに、皇祖皇宗に連なる大祭司である「大天皇」という三つの顔を持っていて、開戦・終戦の時期において「天皇」と「大元帥」の間に生じる齟齬に悩む「大天皇」という図式の話(p.100)と、「国体」について軍部と意識が違っていたという話(p.231)。ページは飛んでいるがこの話は一つながりのものと思う。「大天皇」であるところに昭和天皇自身のアイデンティティを置かざるを得なかったがゆえに、終戦時の昭和天皇にとって、国体護持とは、領土や戦争責任よりも「三種の神器をいかに守るか」(p.230)にあった。

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    2026年05月31日
  • 渡邉恒雄回顧録

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    面白いんだろうけど、頭がついていかなかった………。
    生まれてない頃の政治家の名前と関係性が大量に出てきて、それらとさまざまな関係性を築きながら政治のフィクサーになったということは分かったんだけど、頭に入ってこなかった…。

    政治の構成要因としての政治記者。もはや介入してるよね。

    あとは昔の政治は金の動き方が今と比べ物にならない。

    ナベツネというと、なんとなくお騒がせものというイメージが勝手についているが、「書く」ことへの自負という面では唯一無二としての存在なのか。
    確かに、政治に提言するメディアとしての「新聞」はあるべきだと思う。それはあくまで、政権の批判ありきではなく、様々な情勢を見た上で、我が社はこう思う、という上での提言。政治のコンサルタントとしての新聞社??

    なんとなくこの本に期待していたのは、政治のフィクサーとしての渡邉恒雄より、新聞記者としての渡邉恒雄だったのかもしれない。

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    2024年02月23日
  • 聞き書 野中広務回顧録

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    日本の政治の裏話
    何だかんだ平和な時代。人事の話しに終始。
    結局、親分子分の関係でやってきたツケが、現代の体たらく
    日本国の滅びに向かって行くだけ

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    2024年02月12日
  • 日本政治 コロナ敗戦の研究

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    御厨貴氏と芹川洋一氏東大法学部同期の対談シリーズもの
    政治とコロナをテーマに軽妙な対談 判りやすいが他の本と類似
    新たな知見は少ない 強くお勧めしない
    1.菅政権 
    ①無思想・無イデオロギー スーパーリアリズムで徹底
     理念は軽視・・・宏池会(リベラル)・清和会(保守)
     国家観も国家戦略もない!
     →語らず 世界・日本国・この先のこと
    ②恐怖支配=余裕のなさ
     人事権・命令権
     官房長官のマインドで総理会見 伝えるものはない

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    2021年06月19日
  • 人を見抜く「質問力」

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    質問をする上での心得は、人を知りその背景を知りしっかりと聴く。地道な準備のたまもの。
    しかし、その筆者の質問力をもってしても宮内庁には通じなかったとか。「可視化された皇室」というのは、長期的には皇室そのもの価値を失墜させてしまうのだろうな。秘すれば花。

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    2021年06月05日
  • 人を見抜く「質問力」

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    『人を見抜く質問力』

    1.相手へのリスペクト、関心
    2.相手が回答しやすい質問
    3.まとめない、遮らない。
    4.気持ちよく話してもらう場所、空気

    質問力。
    ビジネスを含めてあり、無しで結果は変化しますよね。
    難易度高いと知り、学ぶことからと考えています。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2020年01月04日
  • 近現代日本を史料で読む 「大久保利通日記」から「富田メモ」まで

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    日本の近現代史、副題どおり明治維新の元勲、大久保利通が、残した「大久保利通日記」から戦後の宮内庁長官として、昭和天皇に仕えた富田朝彦の「富田メモ」まで、描く人の性格を映す鏡である内容は、人それぞれある事を語っている。ちなみにこの本は、編著なので各日記に関して、著者が割り当てられているので、その日記の解説に色々なものが、想像できて、2度おいしい本ともいえる。

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    2019年09月24日
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く

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    昭和史の研究家・半藤・保阪氏などの対談・鼎談集。昭和天皇の幼少期の意外な話から、摂政時代、そして昭和まで。実に豊富な記録が残っているのは歴史解明において有効だと思い、このような記録が発表されたことへの半藤氏たちの喜びが感じられる。一方であまり書かれなかったマッカーサーとの対談への不満も。戦争勃発後、昭和天皇が母・貞明皇太后に叱責されることに気を遣う様子など、昭和天皇の人となりを感じる一方で、軍・政から実権のない立場に祭り上げられ利用された人生への同情も禁じ得ない。「トラトラトラ」、「日本で一番長い日」などの映画を見た記録が残っているのも実に面白い。やはり戦争との関わりを読み解くことが最関心事であるが、1921年に第1次大戦の激戦地ヴェルダンを訪問し、「戦争は実に悲惨」と感想を漏らされたことも。開戦、逆に終戦を決意するまでの詳細な記録、平和を望んでいた方だとは分る一方で、12/8は大元帥として軍服姿でニュースを聞いたなどとエピソード満載。

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    2015年06月22日
  • 安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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    自民党を中心とする戦後政治史は結構面白く読めた。
    著者の立ち位置からして、一刀両断かと思ったら、強さを認めているような表現も多々あり、ちょっと弱気になられてるのかと首をかしげる点もある。

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    2015年04月01日
  • 安倍政権は本当に強いのか 盤石ゆえに脆い政権運営の正体

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    今の安倍政権の強さを支えいる大きな要素は、総理大臣に帰り咲いた戦後憲法下ただ一人のカムバック総理だということ。

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    2015年03月03日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    新聞で時々見かける名前程度の知識しかないところで読んでみた。

    6つのテーマについて、本人の独演、専門の研究者のコメント、質疑応答、で構成されている。

    まず感じるのは、本人、登場する研究者がみんな東大。 
    きっと、聴講者もそういう人たちなんだろう。

    中身は面白い。

    アカデミック一辺倒ではなくて。
    かなりベタなユーモアがあって、読み進められる。

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    2014年12月04日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    【読書その103】東大名誉教授の御厨貴氏の最終講義録。著者の数々のオーラルヒストリーの著書は是非手にとって読んでみたい

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    2014年04月12日
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義

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    食わず嫌いの政治興味ないも良くないかと思い、取っ掛かりとして読んでみた。
    文章や内容自体は面白いんだろうなと客観的には思ったが、
    最終的には私、人間や人間が作る社会構造にあまり興味ないんだろうなと再確認した。
    著者が面白いと思う人間の側面にまったく興味がわかず・・(すなわち共感できず・・)
    ただ客観視してそういう人もいるよね、と納得はできたので★3つです。

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    2014年02月20日
  • 政治の終焉

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    この手の総論的な本の御多分に洩れず、ふんふんと納得できるところと、なんじゃそりゃ的なところが両方ある。

    価値観の対立のない日本では二大政党制はそもそも無理だったという指摘は印象的。

    牛の育て方は日米で自然観の違いを反映してるのに経済や規制緩和の問題にしてしまうのはおかしい。
    これは光ってる。日本では牛は家族、アメリカでは征服すべき自然で、ずっと立たせたまま抗生物質を投与して育てると。

    でも、東北の被災地を視察して長い時間海に黙礼する天皇に共感して、天皇制はいいものだ、みたいなのは、中学生でもわかるくらいの短絡ではないか。
    海との共存を覚悟する姿が感動的なのは、それが天皇だからでは全くないと思う。


    歯に衣着せぬ二人のトークでおもしろかったけど、こんなふうに、びっくりするような大雑把さがのぞくところが時々あって、読んでいてちょっと怖くなったこともたしか。

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    2013年09月04日