御厨貴のレビュー一覧

  • 平成風雲録 政治学者の時間旅行
    【すべての政治課題は等価におかれる。そして解決へむけて一斉に進んでいく。メディアはその断片を捉えながら安倍政治の実態に迫ろうとする。しかしなかなかその実態を把握しえない。なぜか。今やそのメディアも含めて、政治を論じるのではなく、政治を消費するからなのだ】(文中より引用)

    実務の分野でも活躍する政治...続きを読む
  • 政治家の見極め方
    戦後政治史をスピーディーになぞりつつ、昔と今でどのように政治の在り方が変容していったか、そしてこれから国民は政治とどのように向き合い、どのように政治を盛り上げればいいかを説いている。「政治の話は難しくてめんどくさい」と思っている人(つまり私だが)に向けた語り口で、まず「なぜ難しくてめんどくさいのか」...続きを読む
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    掛けた歳月24年5カ月、総ページ数12,000ページ。87年に渡った昭和
    天皇 の生涯を綴った『昭和天皇実録』の編纂が終了し、今上陛下に
    奉呈された のが2014年9月。

    そして、今年3月から一般刊行が始まった。早々に予約をしたのは
    いいが、 全19巻を5年かけて刊行することを予約語に知って愕然...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    浅くもなく広すぎも深すぎもせず、ちょうどいい塩梅の量と質の良書。何があったかではなく何故そうなったかという視点が、近代史を知るうえで、また将来に生かすために、とても重要なポイントだと思う。中学2年生の3学期の社会科の授業では本書を読ませるだけで十分だろう。
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    「実録」の編纂者の中に「エース」の存在を仮定し、その人物の思考を考慮しながら読み解いていく点に興味を持った。
    まだ手を付けていないが「実録」を読む楽しみが増えた。
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    -2015/09/01
    ①特別攻撃隊の戦果報告を聞いた裕仁天皇は、「そのようにまでせねばならなかったか。しかし、よくやった」と語ったという。前半は天皇としての言葉、後半は大元帥としての言葉に裕仁天皇の苦悩があった。
    ②天皇はアメリカの短波放送で日本軍の所在を知る状態であったという。陸海軍が天皇に事実...続きを読む
  • 渡邉恒雄回顧録
    生い立ち、従軍、共産党東大細胞の思い出、政治記者として立ち会った権力闘争の修羅場、鳩山一郎、大野伴睦、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘、橋本龍太郎、村山富市、小沢一郎、小渕恵三ら為政者たちの横顔。読売新聞主筆による生々しい証言。(親本は2000年刊、2007年文庫化)
    ・まえがき
    ・第一章 ...続きを読む
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    陛下のご本心を知ったからといって、今更何が変わるのか?ということはあるが、とはいえ戦前の厳しい御決断を迫られる局面での陛下の息遣いを、生硬な文書から読み解く試みは、好奇心を大いに刺激するとともに、既知の日本近代史の解釈に、別の視座を与えてくれる、非常に興味深い一冊だった。
  • 政治の眼力 永田町「快人・怪物」列伝
    日曜日の早朝に放映される『時事放談』は、ご老公のような元政治家の晴れ舞台である。御厨は政治史の学者としてオーラル・ヒストリーの重要性を提唱し、生の言葉、その時の全身全霊の姿を記述することを重視するのでまさに適任。
    内容は非常に面白かった。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 「昭和天皇実録」の謎を解く
    宮内庁が編集した『昭和天皇実録』は、単に事実を載せるだけではなく、どの様に昭和天皇を見せたいのかの意図が働いていると著者達は語っている。
    しかも重要な部分では”エース”が登場していると推測しており、宮内庁と著者陣との攻防も楽しめる。

    この様な著者陣の豊富な知識、洞察力があって初めて『昭和天皇実録』...続きを読む
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義
    日本政治史におけるオーラルヒストリーの第一人者、御厨氏が大学の最終講義を6回に分けて行った様子を新書にまとめたもの。

    それぞれのテーマに対しての御厨氏の講義→ゲストのコメント→御厨氏がコメントに対しての釈明と乱取りという流れの6回である。テーマは、オーラル・ヒストリー、公共政策、政治史、(首相官邸...続きを読む
  • 知の格闘 ──掟破りの政治学講義
    縦横無尽で豊穣。知的であるというのがどういうことか、人間と社会を観察するのがいかに面白いことかというのが伝わってくる。
  • 権力の館を歩く
    歴代の首相の私邸や省庁舎、政党本部など、日本の権力が集まる建物を中心に、これまでの歴史を含めて振り返る。特に歴代首相の私邸、別邸は写真を通してでも、そこで重要な政治決定がされたエネルギーが今も残っているように感じられた。プライベートとの分離など動線に気を配る人もいれば、あえて混在させる人もいる。目指...続きを読む
  • 権力の館を歩く
    歴代の首相の私邸や省庁舎、政党本部など、日本の権力が集まる建物を中心に、これまでの歴史を含めて振り返る。特に歴代首相の私邸、別邸は写真を通してでも、そこで重要な政治決定がされたエネルギーが今も残っているように感じられた。プライベートとの分離など動線に気を配る人もいれば、あえて混在させる人もいる。目指...続きを読む
  • NHKさかのぼり日本史(7)戦国 富を制する者が天下を制す
    苦しい乱世の中、秀吉がどうやってあれだけの大金を作ったのか疑問に思ったのが読むきっかけ。わかりやすく、とても面白かった。
    余談だけど、昔の政治をただ面白いと思って読んでるだけの私にとって、著者の最後の一言にはちょっとどっきりさせられた。今は平和な世だから必死になる為政者がいないんだろうけど。
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争
    NHKのEテレで放映しているさかのぼり日本史の第二巻です。
    満州事変から敗戦までの歴史を東大の加藤陽子教授が解説しております。
    4つ上げたターニングポイントの中で、一番のポイントはマリアナ沖海戦・サイパン陥落(1944年)だと思います。この時点で戦争をやめていれば、原爆も沖縄戦も空襲もなかったと思い...続きを読む
  • 権力の館を歩く
    オーラル・ヒストリーとして語られることの多い、政治の世界。その際、出来事が起こった現場の場所に関する詳細は、話し手の当事者には空気の如く思われていることが多く、口の端に上らないことも多いと言う。しかし、大きな決断や運命を左右する大きな出来事は、建物が持つ”場”によって規定されることが多いのも事実であ...続きを読む
  • 権力の館を歩く
    オーラル・ヒストリーとして語られることの多い、政治の世界。その際、出来事が起こった現場の場所に関する詳細は、話し手の当事者には空気の如く思われていることが多く、口の端に上らないことも多いと言う。しかし、大きな決断や運命を左右する大きな出来事は、建物が持つ”場”によって規定されることが多いのも事実であ...続きを読む