あらすじ
安倍政権のどこが問題なのか?
真の保守とは何か?
政党政治はなぜかくも空洞化したのか。「改革」幻想に囚われたこの20年間を検証し、混迷する政治状況を読み解く明確な視点を打ち出す。アベノミクスから望まれる公共事業のあり方までを徹底討論。コミュニティの再構築から真の保守のありかたまで、取り戻すべき政治の価値とは何かを論じる。
■目次
第1章 安倍政権のどこが問題なのか─「政治の暗黙知」を再生せよ
第2章 「改革」幻想の二〇年─なぜ政治は空洞化したのか
第3章 政治の価値をいかに取り戻すか─コミュニティ再興から外交戦略まで
終章 真の論点とは何か─政治再生への処方箋
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この手の総論的な本の御多分に洩れず、ふんふんと納得できるところと、なんじゃそりゃ的なところが両方ある。
価値観の対立のない日本では二大政党制はそもそも無理だったという指摘は印象的。
牛の育て方は日米で自然観の違いを反映してるのに経済や規制緩和の問題にしてしまうのはおかしい。
これは光ってる。日本では牛は家族、アメリカでは征服すべき自然で、ずっと立たせたまま抗生物質を投与して育てると。
でも、東北の被災地を視察して長い時間海に黙礼する天皇に共感して、天皇制はいいものだ、みたいなのは、中学生でもわかるくらいの短絡ではないか。
海との共存を覚悟する姿が感動的なのは、それが天皇だからでは全くないと思う。
歯に衣着せぬ二人のトークでおもしろかったけど、こんなふうに、びっくりするような大雑把さがのぞくところが時々あって、読んでいてちょっと怖くなったこともたしか。