東野さやかのレビュー一覧
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六年前に解決した殺人事件の被害者が生きていた──? 衝撃の事実から幕が上がる〈ワシントン・ポーシリーズ〉第二作目。
巧妙な罠を仕掛ける犯人と、真相解明に動くポーたちの攻防から目が離せない今作。とあるタイムリミットがあることで地道な捜査時間に緊迫感が生まれ、先の読めない展開にどんどん夢中になった。逸る気持ちを抑えながら、証拠を探すようにしっかりと文章を読み込む時間はとても贅沢で楽しかった。
前作の『ストーンサークルの殺人』の後日談や捜査メンバーの関係性の変化など、シリーズものゆえの楽しみを作ってくれているところも良い。少ししっくりこない部分はあったものの、前作よりもミステリーの色が濃く感じら -
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海外ミステリーってこんなに面白いんだ!と、
手に汗握りながら夢中になった。
型破りな切れ者刑事×世間知らずの天才分析官のはみ出し者バディが難事件に挑んでいく〈ワシントン・ポーシリーズ〉第一作目。
王道だからこそ生まれる高揚感と、最後の最後まで楽しませてくれる鮮やかな伏線に心を掴まれた。ポーたちが事件解決のために東奔西走するなかで、イギリスの風土や文化に触れることができるところも良い。数々のストーンサークルやカンブリア州内の地理、フルのイングリッシュブレックファストをインターネットで検索しながら、彼らと同じ空気を吸い込む。
ミステリーならではの目を覆いたくなるような惨たらしい描写は正直苦手な -
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犯人が誰か分かるまで、M・W・クレイヴンといえども⭐︎4かしらな〜と思っていたけれど、犯人が分かったところで一気に⭐︎5に!本当にこのシリーズはハズレが無い!毎回裏の裏の裏をかいてくる!
フリン警視のパートナーの印象が薄くて、全然覚えられなかったのが悔しい!登場人物をもっとしっかり覚えられていたら、もっっと面白かっただろうなぁ
何を言ってもネタバレになっちゃいそうだから浅いことしか書けない…!
今回は輪をかけてティリーの分析能力が万能でなんでもありじゃんと思っちゃったけど、それを凌駕するストーリー構成能力で、圧倒されました。褒めることしかできない〜次の作品が楽しみ! -
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シリーズ6作目。
6作目ともなると、トーンダウンするのでは?
という思いも杞憂に終わった。
冒頭から、ポーがカウンセリングを受けている。
一体、何があったの!?
ある宗教家の殺人事件を発端に、過去の事件とも
繋がりが見えてきたあたりから、過去一胸糞悪く
なるような展開に発展していく。
いやー今回キツイです、ってなりながらも、やっぱり
読むのは止められない。
そして最後は、そんなこっとって…、と排水溝に引き
込まれていくような思いだった。
今回のチームに加わっているスヌーピーことライナス
が敵なのか、味方なのか。目的はなんなのか。
最後まで、いろいろ気が抜けない。
やっぱりこのシリーズ、面 -
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ネタバレハートの話題になったデビュー作。やはりじっくり読ませて厚みがある。
ジョン・ハートは1965年生まれ。
この本は2006年発刊 当然パソコンも携帯電話も出てくる。海外のミステリは、過去の名作、というのを最近読んでいるので、一気に今の世界に戻った。
分厚い文庫で600数ページ
ワークは弁護士の父が持つビルの中に、自分も事務所を持つ弁護士だった。
父親は極貧から身を起こして、今では町で知らないものはない最も裕福で、有能な成功者だと見られていた。
だが、家庭では低俗な見栄っ張りで、傲慢な専制君主だった。
ある夜、不幸な結婚から自殺未遂を繰り返す妹(ジーン)が、療養施設時代に知り合った女性と同 -
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カルト教団「ヨブの子供たち」で行われていたある教育には「慈悲の椅子」が使われていたらしい。そのおぞましい実態を目にしたポーに襲い掛かる危機。そしてさらなる衝撃の展開が……ますます目の離せない下巻です。
いよいよ緊迫感が尋常でないものになってきます。事件の流れのところどころでカウンセリングルームに視点が移り、そのたび一体ポーがどれほどの災難に遭ったのか、もう不安で不安で仕方がありませんでした。そして明らかになる真相。「慈悲の椅子」にまつわる部分もとんでもないけれど、それがこのような事件をさらに呼び起こすことになったとは。コーネリアス、被害者とはいえ同情はできません。犯人に対して「よくやった」と言 -
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Audible!!
とにかく丁寧な作りの作品でした。
王道で派手さはないけど、だからこそロジックの積み上げが際立つ。
奇をてらわず、キャラクターと物語構造そのもので読ませるタイプのミステリーで、
聴いていてとても心地良い一冊でした。
事件の展開自体は、なんとなく先が読める部分もある。
でもそれは弱点ではなく、
「どう畳むか」「どう人物をそこに連れていくか」に
作者が自信を持っているからこその構成だと感じました。
そして今作も、ポーとティリーのやり取りが本当に良い!!
出会いの場面からもうたまらない展開で、
最初は噛み合っていない二人が、
少しずつ同じ方向を向いていく過程が丁寧に描かれて