あらすじ
押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……
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Posted by ブクログ
今回はエステル・ドイルが父親殺しの容疑者として拘束されてしまってかなりハラハラしたけど、ポーたちの執念の捜査でついに釈放へ。良かったよー
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や〜〜〜面白かった!!! これまでのシリーズでも1番エンタメ性が高かったのではないか。
手口は狡猾極まりないけれど、残虐なシーンが少ないので単純に楽しめた。
また前作「グレイラット殺人事件」は軍事関連の用語等知らないと難しく感じる場面も多かったけれど、今作はわかりやすい表現が多かったのも、その理由だろう。
詩的なセンスを感じる脅迫状には、暗殺に使う毒に関係した植物の押し花が同封されていた。
ターゲットにされた人々の特徴から、始めは正義の鉄槌を下しているつもりかと思っていたが、事件が解明されていくごとに、根底にあるひどいエゴイズムが露呈する。
ベックがパトカーに押し込まれる直前、ポーの言い放った「日本で行ったことも暴露されるぞ」のひと言には、よく言った!と指をはじいた。
ボタニストのターゲットにされた、差別主義者だったり利益のために他人を利用する人だったりが存在するのは、何も作品の中だけではない。作中のカレン・ロイヤルクロスがそうだったように、SNSが発達したことによって余計目立つようになったように思う。
偏った発言、非業な選択をする人々に対して、ちょっと痛い目を見れば良い、他人に助けを乞うような状況に追い込まれれば良い、とすら思う時があるけれど、ムカジー医師の放った
「それでも皆、誰かの子どもなんです」
という言葉が胸に響いた。嫌悪の澱がすっと鎮まった。
シュレディンガーの猫。トリックが明かされると、オンライン投票のページに書かれていた声明文の中の一文「彼らは試練に耐えられなかった」という部分が思い出され、ゾッとした。
あとがきにも書かれていたけれど、「どれも科学的に可能なトリック」。説明されれば、なるほどなと納得するのに、知るまではあまりに不可解で、ポー達と一緒に「まさか黒魔術信仰者の仕業では」と本気で疑いかけた。
無限に思える可能性の中から正しい糸口を見つけることの難しさ。さすがポー、ブラッドショー、エステル。
今作では日本も登場。大好きな作品で自分に馴染みある場所が出てくると、それがどんな形であれはしゃいでしまう。
最新作「デスチェア殺人事件」を既に読み始めているのだが、まさかこの作品がシリーズ最後なんてことはないよね? 社会人になってから1番好きな作品だから、終わってしまったら暫く立ち直れなそうなのだけど…。
Posted by ブクログ
シリーズで一番面白い!
ここが好き
・とにかくポー、ティリーの会話が楽しいし嬉しい
・無駄のない描写、読みやすい
・エステルとくっついたの最高
ここは残念
・いつもの“残り数ページで明かされる真実”は前作の方が好き
文庫の酒井さんの解説で今作は「M.Wクレイヴンの一つの到達点」って書いてあったけど、まじでそう思う。シリーズも5作目なのに、ここにきてなんでこんな面白い作品出せるん。
エステルを2作目から登場させてたのも巧い。これで最初からエステルとポーの関係値も把握できてたし、エステルがポーに助けを求める理由も察することができる。だからより没入感を深めることができた。
本当に日本ではあまり知られていないシリーズなのが勿体無い。推理小説好きだけじゃなくて、小説好きにも薦めたい!!!
Posted by ブクログ
テンポの良さは相変わらず、ティリーとポーの掛け合いも楽しい。
ドイルの事件とボタニストの事件がやっとつながりを見せ始めてくる。ほんとにどう収拾つくのか謎で進んできただけに、うまく収めててすごい。
ドイルとポーの関係も一歩進んだし、あの色気たっぷりで大人なドイルが弱気になったところは女でもくらっとくるわ。
1作目より2作目、2作目より3作目とどんどんスピードアップしながらもしっかり面白い。
Posted by ブクログ
※オーディブルにて聴了
そういうふうに犯人を追い詰めて捕まえるのか!潜入捜査っぽくてカッコいい結末。また、ポーとエステルの関係が私の期待していた結末になり心底嬉しかった。本当にこの結末は嬉しかった。エステルのポーへの想いやポーをベッドに誘うシーンとか、本当に最高に良かった。
今回の犯人はこの現代社会で起こりうるような事件なので、自分の飲むお薬は自分で管理しないといけないなと感じた。ネットで注文するという概念がないので、これは少しカルチャーショックな内容でもあった。便利が命を奪うことになることを勉強させられた内容でもあった。
最近、作者の新刊が翻訳され出版されたので、早く聴きたい。
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物語の区切りが短くて読んでてストレスがない。
ミステリーは、気分が悪くなる題材に慣れず、はまれてないジャンルであるものの、苦手を超えるくらい魅力的なキャラ達。
ポーの不謹慎な下ネタも絶好調だし、ドイル保釈までの粘りと揺るがない信頼。こんなこと当事者でされたら胸がいっぱいで泣いてしまう。
ティリーは相変わらず良いし、エステルドイルがとても魅力的。
ドイルを前にしたポーいつも可愛い。
互いの仕事への尊敬、大好物でした。
ラストは、「あー…(人間…エゴ)」って感じ。
ポー達にまた会いたい、彼らの会話をずっと読んでたい、犯行のエグさ読むのは辛い…のジレンマ。
でも、事件がないところにポーはいないんだよな。
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズの5作目。
今回は、著名人の毒殺事件とエステル・ドイルの父親殺害事件を追うことになったポー。
どちらの事件も密室という謎が立ちふさがり、捜査は思うように進みませんが、ちょっとした証言や証拠を手がかりに真相に近づくポーはさすがです。
下巻は展開が一気に加速し、納得の結末でした。
今回はフリンが復活したことで、ポー・ティリー・フリンの会話が面白すぎる!今までの作品の中で、一番明るさを感じました。そして、なんとラブロマンス要素も。次作に進みます!
Posted by ブクログ
いやー面白かった。満足です。
ポー、ティリー、フリン、それぞれの活躍と3人の掛け合い。ポーとエステル・ドイルの恋愛。犯人との最後の対決。などなど、本当に読んでてワクワクさせてもらった。
しかしポーの周りは何故こんなに女性ばかりなのか?しかもみんな魅力的。海外作品で登場人物が多いと区別がつかなくなったりするんだけど、このシリーズではそれぞれがキャラ立ちしてるからちゃんとわかる。
もう次の巻が楽しみ。早く読みたーい。
Posted by ブクログ
ポーと仲間たちの掛け合いやチームワーク、犯人へ至る過程の爽快感がよかった。
個人的にはポーがピンチの中にいる話の方が好きなので、もっとポーに試練をくれ… という感じ。次回も楽しみ。
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上下巻の長さを感じさせない面白さ。そして壮大な恋愛小説!でも色ボケしないポー。驚きのどんでん返し。最後の余韻。面白かった!記憶を消して読み返したいぐらいだ。
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ボタニストの背景も手口も明らかになって、すっきりしたが、ポーには変わることなくティリーと事件を担当することを願いたい。
今回は、下ネタユーモア×ティリーで、何度も笑った。来月の新刊が待ち遠しい。
Posted by ブクログ
もはや職人芸の域に達した、ポー刑事シリーズ。
今回は、謎の予告殺人事件、さらに仲間の病理学者ドイルが殺人事件の濡れ衣を着せられて収監。
この二つの事件を、ポー&ブラッドショーコンビが解明していくという2本立て構造。
オープニングが屋久島という意表を突いた設定で、そこから一気に物語世界に引き込まれ、上下巻一気読み。
予告殺人では、犯人どころか、その殺害方法も分からず、ドイルの濡れ衣は、なんと自宅についた足跡がドイルしかいない故の容疑、という古典的設定。
この二つの謎をベースに、お馴染みのキャラたちの捻りのきいたセリフを楽しみながら、事件の真相を追う過程は、ミステリーファンには、ただただ至福の時間。
早く次の作品の邦訳を望むのみ
Posted by ブクログ
やっぱり面白いポーのシリーズ。
海外特有のジョークはちょっとわからないところがあったけど、、
そしてポーとエステルドイルの恋愛が1番びっくりだね。
ポーて何歳くらいなんだ?不摂生な生活からだいぶおじさんかと思ったけど
ボタニストの手口はわかってみたらなんてことないけど、最後にジャーナリストまでちゃんと手にかけてるところがさすがだな
Posted by ブクログ
ボタニストの殺人、完結巻。
手品の種は見えてしまえば何てないもので、ミステリとしては大きな喜びはないかもしれない。
ただ、やはりこのシリーズはキャラクターが良いので、その視点では文句ない作品であった。
良い仲間に囲まれながらも孤独な壁を作っていたポーがいよいよ他人と関係を紡ぐことに踏み出したのも感慨深い。
このさき、2人はどのようになっていくか、楽しみでもあり怖くもある。
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズの最新作の下巻。
ボタニストによる完全密室下で行われる毒殺。
その凶行を止める術もなく、ポーたちは追い詰められていく。
そして、父親殺害の容疑をかけられたエステル・ドイルの事件。
こちらもドイルの無実を証明する術がなく、時間だけが過ぎていく。
二つの事件がポーたちをどんどんと追い詰めていくが、
思いもかけない展開が待っていた。そう、点が線になっていくかのように。
今回も至高の犯罪であったことは確か。
ボタニストの手口が判明した時は口があんぐり開いたまま塞がらなかった。
そして今回、第一作から追っていたファンには喜ばしい展開も待っていた。
終わり方が今まで一番素敵であり、そしてゾッとする締めくくり方。
また1年待たなければいけないのか。早く続きが読みたい。
Posted by ブクログ
射撃残渣の検査が陽性になった理由がわかってスッキリ。
ボタニストが、シュタールを指名した理由がちょっと弱かったかなーと思ったが、最後の最後にポーが、ボタニストとシュタールの関係を明らかにしたところは鮮やか!
Posted by ブクログ
《ワシントン・ポー》シリーズ五作目。
脅迫状が届き殺される連続殺人とエステルの父親殺害、二つの事件が同時進行で進んでいく。
遂に上下巻に別れちゃった笑
割と終盤まで二つの事件の繋がりが出てこなくてどう収束していくんだろう?と思ってたけど綺麗に繋がった。
あと毎回オチが苦しい感じだけど今回のは良い感じに終わるホラー映画みたいで好き。
犯人の執念深くて忍耐強さみたいなのは凄い。
被害者が総じてクズな感じで変に感情移入しなくてある意味読みやすかった笑
ようやくエステルとの関係が進んで良かった!ニヤニヤしちゃった。
次作のあらすじが解説に少しあったけどめちゃくちゃ気になる。恐怖を失った男も読んでみたい。
Posted by ブクログ
今までとは違う犯人の形というか
若干2作目に近い?イメージだった
ポーとドイルに焦点が当てられた内容で
人によっては面白くないかもしれないけど
シリーズものの良さがあった作品だったと思う
最後で、全員面白かったと思える内容になったと思う
Posted by ブクログ
後半に入って前半で展開された2つの事件が繋がった瞬間、ああ、そういうこと〜思った。
やっぱり会話劇が面白いし、話の進み方が次に次にと読み進めたくなるようにできている。今回はまた今までとは違う人物像の犯人で、その緻密さから種明かしパートのまとまりが良かったりとシリーズ最高傑作というのも頷ける。
今回はエステルが主役と言っても過言ではない物語で、しかも珍しく病理学者というよりそれこそ刑事に近しい動きをしていたような気がする。ティリーとはまた違った科学的なアプローチは新鮮でワクワクした。
そして何よりポーとの関係ね。良すぎるね。エステルもポーも可愛い。世間知らずと言われがちなティリーもここに限っては純粋に応援している感じが微笑ましい。
ヘニング・シュタールは正直なんだこいつって感じだったけどラストのアレは怖すぎるなあ。面白かった。
ボタニストの事件がドイルの事件とどのように繋がるのかと疑問に思っていましたが、なんとも大胆な繋がりと犯行でした。
全く尻尾を出さないボタニストを誘き寄せる手段は、彼の虚栄心を利用するものでエンターテイニングでした。出所したドイルの知識が大いに役立ちました。
ポーとドイルの恋愛に進展があります。田舎に住む孤独なおじさんと犬の構図が好きだったので少し寂しい気持ちがあります。
Posted by ブクログ
バディもの、イギリス版。
主人公ポーのバディ、ブラッドショーは少し七瀬と似ている。
二つの事件が合流するところか、解説にポー到達点とあったが、第一作ストーンサークルに戻り、再訪せねば。
Posted by ブクログ
このシリーズの最高傑作ではないでしょうか。キャラクターの性格もはっきりしてきて、主人公の私生活にも変化が……二つの事件が同時に起こり、その一つが密室殺人、雪が積もった後には犯人の足跡がないという。まるで本陣殺人事件を思わせるような展開。関係が無いと思われていた二つの事件は、実は繋がっていたという設定も見事です。最後のどんでん返しも鮮やかでした。
Posted by ブクログ
ワシントン・ポーシリーズは面白いのは確かなんだけど、陰惨なシーンがあったり、ポーたちが悲惨な目にあうのが結構きつくて、手放しで好きとは言えなかった。
でも、今回の連続殺人事件は難航したもののポーたちに命の危険があるわけではなく、純粋に犯人を追い詰める過程を楽しめた。
エステルとの新たな関係は意外だった。てっきり隣人といい感じなんだと思ってたから。
あと、過去作に出てきた人たちが再登場してたけどほぼ覚えてなかった…。
ティリーはあいかわらず最高。
Posted by ブクログ
★3.8くらい
安定のポーとティリーのコンビがやっぱり最高。ずっと読んでいたいけどハラハラもするし全く展開が読めない。今作も楽しませていただきました。早く次巻読みたい。
Posted by ブクログ
翻訳物はやっぱり苦手かも・・・。
同一人物なのに名前がまちまちで
こんがらがっちゃう。
話はまあまあ面白かったけどね~
二つの事件が同時進行しながら、
繋がっていくところや、ちょっとラブもあったり
盛りだくさんでした。
犯人はとてつもなく嫌な奴です。
そして最後にはあいつも!?