【感想・ネタバレ】ボタニストの殺人 下のレビュー

あらすじ

押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。捜査に挑むポーだったが、彼の同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され……

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はエステル・ドイルが父親殺しの容疑者として拘束されてしまってかなりハラハラしたけど、ポーたちの執念の捜査でついに釈放へ。良かったよー

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

や〜〜〜面白かった!!! これまでのシリーズでも1番エンタメ性が高かったのではないか。
手口は狡猾極まりないけれど、残虐なシーンが少ないので単純に楽しめた。
また前作「グレイラット殺人事件」は軍事関連の用語等知らないと難しく感じる場面も多かったけれど、今作はわかりやすい表現が多かったのも、その理由だろう。

詩的なセンスを感じる脅迫状には、暗殺に使う毒に関係した植物の押し花が同封されていた。
ターゲットにされた人々の特徴から、始めは正義の鉄槌を下しているつもりかと思っていたが、事件が解明されていくごとに、根底にあるひどいエゴイズムが露呈する。
ベックがパトカーに押し込まれる直前、ポーの言い放った「日本で行ったことも暴露されるぞ」のひと言には、よく言った!と指をはじいた。

ボタニストのターゲットにされた、差別主義者だったり利益のために他人を利用する人だったりが存在するのは、何も作品の中だけではない。作中のカレン・ロイヤルクロスがそうだったように、SNSが発達したことによって余計目立つようになったように思う。
偏った発言、非業な選択をする人々に対して、ちょっと痛い目を見れば良い、他人に助けを乞うような状況に追い込まれれば良い、とすら思う時があるけれど、ムカジー医師の放った
「それでも皆、誰かの子どもなんです」
という言葉が胸に響いた。嫌悪の澱がすっと鎮まった。

シュレディンガーの猫。トリックが明かされると、オンライン投票のページに書かれていた声明文の中の一文「彼らは試練に耐えられなかった」という部分が思い出され、ゾッとした。

あとがきにも書かれていたけれど、「どれも科学的に可能なトリック」。説明されれば、なるほどなと納得するのに、知るまではあまりに不可解で、ポー達と一緒に「まさか黒魔術信仰者の仕業では」と本気で疑いかけた。

無限に思える可能性の中から正しい糸口を見つけることの難しさ。さすがポー、ブラッドショー、エステル。

今作では日本も登場。大好きな作品で自分に馴染みある場所が出てくると、それがどんな形であれはしゃいでしまう。

最新作「デスチェア殺人事件」を既に読み始めているのだが、まさかこの作品がシリーズ最後なんてことはないよね? 社会人になってから1番好きな作品だから、終わってしまったら暫く立ち直れなそうなのだけど…。

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2025年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズで一番面白い!

ここが好き
・とにかくポー、ティリーの会話が楽しいし嬉しい
・無駄のない描写、読みやすい
・エステルとくっついたの最高

ここは残念
・いつもの“残り数ページで明かされる真実”は前作の方が好き

文庫の酒井さんの解説で今作は「M.Wクレイヴンの一つの到達点」って書いてあったけど、まじでそう思う。シリーズも5作目なのに、ここにきてなんでこんな面白い作品出せるん。
エステルを2作目から登場させてたのも巧い。これで最初からエステルとポーの関係値も把握できてたし、エステルがポーに助けを求める理由も察することができる。だからより没入感を深めることができた。
本当に日本ではあまり知られていないシリーズなのが勿体無い。推理小説好きだけじゃなくて、小説好きにも薦めたい!!!

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2025年10月13日

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ネタバレ

物語の区切りが短くて読んでてストレスがない。
ミステリーは、気分が悪くなる題材に慣れず、はまれてないジャンルであるものの、苦手を超えるくらい魅力的なキャラ達。

ポーの不謹慎な下ネタも絶好調だし、ドイル保釈までの粘りと揺るがない信頼。こんなこと当事者でされたら胸がいっぱいで泣いてしまう。

ティリーは相変わらず良いし、エステルドイルがとても魅力的。
ドイルを前にしたポーいつも可愛い。
互いの仕事への尊敬、大好物でした。

ラストは、「あー…(人間…エゴ)」って感じ。
ポー達にまた会いたい、彼らの会話をずっと読んでたい、犯行のエグさ読むのは辛い…のジレンマ。
でも、事件がないところにポーはいないんだよな。

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2025年10月03日

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ネタバレ

上下巻の長さを感じさせない面白さ。そして壮大な恋愛小説!でも色ボケしないポー。驚きのどんでん返し。最後の余韻。面白かった!記憶を消して読み返したいぐらいだ。

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2025年08月16日

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ネタバレ

やっぱり面白いポーのシリーズ。
海外特有のジョークはちょっとわからないところがあったけど、、
そしてポーとエステルドイルの恋愛が1番びっくりだね。
ポーて何歳くらいなんだ?不摂生な生活からだいぶおじさんかと思ったけど
ボタニストの手口はわかってみたらなんてことないけど、最後にジャーナリストまでちゃんと手にかけてるところがさすがだな

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2025年07月20日

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ネタバレ

《ワシントン・ポー》シリーズ五作目。
脅迫状が届き殺される連続殺人とエステルの父親殺害、二つの事件が同時進行で進んでいく。

遂に上下巻に別れちゃった笑
割と終盤まで二つの事件の繋がりが出てこなくてどう収束していくんだろう?と思ってたけど綺麗に繋がった。

あと毎回オチが苦しい感じだけど今回のは良い感じに終わるホラー映画みたいで好き。

犯人の執念深くて忍耐強さみたいなのは凄い。
被害者が総じてクズな感じで変に感情移入しなくてある意味読みやすかった笑

ようやくエステルとの関係が進んで良かった!ニヤニヤしちゃった。

次作のあらすじが解説に少しあったけどめちゃくちゃ気になる。恐怖を失った男も読んでみたい。

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2025年11月30日

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ネタバレ

今までとは違う犯人の形というか
若干2作目に近い?イメージだった

ポーとドイルに焦点が当てられた内容で
人によっては面白くないかもしれないけど
シリーズものの良さがあった作品だったと思う

最後で、全員面白かったと思える内容になったと思う

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ワシントン・ポーシリーズは面白いのは確かなんだけど、陰惨なシーンがあったり、ポーたちが悲惨な目にあうのが結構きつくて、手放しで好きとは言えなかった。
でも、今回の連続殺人事件は難航したもののポーたちに命の危険があるわけではなく、純粋に犯人を追い詰める過程を楽しめた。
エステルとの新たな関係は意外だった。てっきり隣人といい感じなんだと思ってたから。
あと、過去作に出てきた人たちが再登場してたけどほぼ覚えてなかった…。
ティリーはあいかわらず最高。

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2025年07月27日

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ネタバレ

上巻ではドイルとボタニストの事件がとう繋がるのか想像がつかなかったけど、下巻はいつも通りテンポの良い展開で最後まで面白かった。
ただ、ドイルの事件の雪密室の方はトリックというより根性だったし、そんな隠し倉庫の存在知っててなんで先に教えてくれなかったのかとか色々思う部分はあった。逆にボタニストの方は、釈放されたドイルがいたからこその解決にもなっており、細かい科学っぽい部分は理解できずともなるほどと思わせるトリックで面白かった。ラストの一捻りと締めも良かった。
また、ポーとドイルの恋愛については、正直最初は「そういう要素入れてくんのか」と思ったものの、ポーがティリーに出会ってから他人に対する向き合い方が前向きに変わったことの象徴的な出来事でもあるんだと思ったら、良かったと思う。描写もさらっとしていて無駄にページが割かれていたわけでもなく、ちょうど良いと感じた。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドイルの殺人とボタニストの殺人。絡まりはしたけれど、ちょっと弱い感じが。最後もちょっとあっけない。
次作に期待。

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2025年07月10日

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