東野さやかのレビュー一覧

  • アイアン・ハウス (下)

    Posted by ブクログ

    アイアンマウンテンの奥深く、朽ちかけた少年保護施設に兄弟はいた。
    殺伐とした子供社会の中では弱い者は食い荒らされるだけ、兄マイケルは牙を磨き、弟ジュリアンは空想の世界へ逃避した。
    時は経ち兄はギャングの凄腕の殺し屋として組織に君臨、弟は養子に貰われた後、一部で熱狂的な支持を受ける絵本作家となった

    兄は恋人の妊娠を機に組織からの脱退を申し入れるが受け入れられず、ある時恋人の働くレストランが爆破、銃撃を受け多数の死傷者を出す。
    逃亡する最中、組織のボスから弟を殺すと脅迫を受ける。
    弟とは20数年会っていない。でも俺にはいつまでも大事な弟なんだ・・・。

    上巻より

    下巻では

    マイケルはジュリア

    0
    2015年09月21日
  • アイアン・ハウス (上)

    Posted by ブクログ

    アイアンマウンテンの奥深く、朽ちかけた少年保護施設に兄弟はいた。
    殺伐とした子供社会の中では弱い者は食い荒らされるだけ、兄は牙を磨き、弟は空想の世界へ逃避した。
    時は経ち兄はギャングの凄腕の殺し屋として組織に君臨、弟は養子に貰われた後、一部で熱狂的な支持を受ける絵本作家となった。

    兄は恋人の妊娠を機に組織からの脱退を申し入れるが受け入れられず、ある時恋人の働くレストランが爆破、銃撃を受け多数の死傷者を出す。
    逃亡する最中、組織のボスから弟を殺すと脅迫を受ける。
    弟とは20数年会っていない。でも俺にはいつまでも大事な弟なんだ・・・。

    ジョンハートさんの4作目。ようやっと入手しました。
    まだ上

    0
    2015年09月21日
  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    妹アリッサの誘拐事件から、父親の失踪、母親の薬物依存、地元名士の母親への執着等で、ジョニー少年は最低辺の生活を強いられる。
    そんな中でもジョニーはあきらめる事無く一人で妹を探し続ける。妹さえ見つかれば家庭が元通りになると信じながら・・・。

    話はジョニーの視点と、ジョニーの理解者で、母親キャサリンへ淡い恋心を抱いているハント刑事の2つの視点から話が進んでいく。
    ジョニーはひたすら自分一人で事件を解決すべく動くが、協力を仰ぐのは唯一親友のジャックだけ。大人に反抗するというよりも、自分だけを頼みにして孤独な戦いをしていきます。
    ただ、ハントの存在が無ければ決してジョニーも先へは進めない、このタフで

    0
    2015年09月21日
  • ラスト・チャイルド 上

    Posted by ブクログ

    幸せな家族から、誘拐によって双子の妹が失われた。妹を迎えに行けず誘拐を結果的に許してしまった父は、母から責められ失踪。その後母親は地元の権力者に籠絡され酒、薬物に耽溺する。完全に崩壊した家庭を元通りにする為息子のジョニー少年だけはあきらめなかった・・・。

    詳しくは下巻を読んでからの感想文とさせて頂きますが、情景描写の細やかなで状況がとても想像しやすいです。

    それでは下巻でお会いしましょう。

    0
    2015年09月21日
  • ウェイワード―背反者たち―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作で驚天動地のラストを提示したが故に、次で「何を魅せる?」のか
    が非常に心配された続編を文庫にて。

    ・・・いやぁ、見事。本当に見事としか言いようの無いすばらしい展開。
    文庫を手に取るとそのボリュームにかなりびっくりするのだが、
    とにかく先が気になってしょうがない。約2日で完読したのだが、余韻が
    全く消えない。
    ドラマ化を前提に考えるのなら、シーズン2はバッチリ、という感じか?
    (しかし、シーズン1が前作1冊を前提にしてるかどうかは知らない^^;)

    翻訳モノでここまで夢中になったのは、クライトンのジュラシック・パ
    ークシリーズ以来。このシリーズは三部作らしいが、もうすぐにでも次
    が読みたい

    0
    2015年04月27日
  • パインズ ―美しい地獄―

    Posted by ブクログ

    何の予備知識無しに読んだが、非常に面白かった。アイダホ州ウェイワード・パインズという片田舎の町の川沿いで全身傷付いた状態で意識を回復したシークレット・サービス特別捜査官・イーサン・バーク。変わった雰囲気のミステリーと思いながら読み進むと300ページ過ぎから予想もしない驚愕の展開が…まさか、そう来るとは思わなかった。

    リチャード・マシスンの『地球最後の男』のような、著者あとがきと解説に記述されているようにディビッド・リンチのカルト映画『ツイン・ピークス』のような趣きを持つ傑作。

    解説によると本書は三部作の第一作で、第二作目は既に刊行されており、この夏には第三作が刊行予定とのこと。また、アメリ

    0
    2014年04月01日
  • パインズ ―美しい地獄―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自然豊かな田舎町に閉じ込められた男の話。不運な展開に翻弄されつつ、驚異的なバイタリティで脱出を試みる。ジャンル的には、SF、ホラー、ミステリー、冒険、家族愛などいろんな要素があった。

    町の風景描写や追っ手と戦う場面の迫力は情景が目に見えるようで、まるでハリウッド映画を観ているようだった。狂った大富豪の酔狂でできた町なのかと思いきや、後半、壮大な町の秘密が明らかになってくる。驚くべきSF的展開にページを繰る手が早くなり、本の分厚さも気にならず読み終わってしまった。文句なく面白いです。

    洋の東西を問わず、大風呂敷を広げたストーリーは得てしてエンディングが物足りない感じに終わりがち。でも、この本

    0
    2014年03月18日
  • アイアン・ハウス (下)

    Posted by ブクログ

     ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』での第一印象は、ずばり、読みやすい、面白いの二点であった。『アイアン・ハウス』を手に取って、読み始めたら止まらないそのページターナーぶりに、改めてそのときの感触を思い出した。三年弱ほどこの作家の本を手にとっていなかったのだということに、改めて気づく。

     この物語の主人公は、殺し屋である。しかも引退しようとしている殺し屋である。しかも組織専属の殺し屋。彼を拾ってくれた親父さんの逝去、彼の愛した女性に子供ができたこと、これにてやばい殺し屋稼業から引退。まあ、わからないではない話である。しかし親父さんの実の息子、ひねて、出来の悪い息子である。実の息子以上に親

    0
    2014年01月28日
  • アイアン・ハウス (上)

    Posted by ブクログ

     ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』での第一印象は、ずばり、読みやすい、面白いの二点であった。『アイアン・ハウス』を手に取って、読み始めたら止まらないそのページターナーぶりに、改めてそのときの感触を思い出した。三年弱ほどこの作家の本を手にとっていなかったのだということに、改めて気づく。

     この物語の主人公は、殺し屋である。しかも引退しようとしている殺し屋である。しかも組織専属の殺し屋。彼を拾ってくれた親父さんの逝去、彼の愛した女性に子供ができたこと、これにてやばい殺し屋稼業から引退。まあ、わからないではない話である。しかし親父さんの実の息子、ひねて、出来の悪い息子である。実の息子以上に親

    0
    2014年01月28日
  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    失踪した双子の妹の行方を捜す十三歳の少年が主人公のミステリー。まだ幼さを残しながらも、勇敢で行動力のあるジョニーに感情移入しながら読むことが出来た。
    家庭崩壊や少女誘拐と言う重苦しい題材の本作だが、シンプルかつ流麗な文章のおかげで悲壮感はそれほど強くはない。主人公の苦悩と健気さに胸が押し潰されそうになったが、救いが残されていて良かった。
    ただ、すぐに銃口を人に向けたり撃ったりするところは、アメリカだな……と苦笑いを禁じ得なかった。

    0
    2013年11月03日
  • ジェイコブを守るため

    Posted by ブクログ

     2003年、『ボストン、沈黙の街』。2007年、『ボストン・シャドウ』。そして2012年、本作。元地区検事補であるランディの本は10年間でたったの3作である。いずれも邦訳され、いずれも好評を期してきた作家であるが、法律家でありながら、そのことを匂わせる作家ではなかったランディのこれまでの二作は、純粋なミステリであり、警察小説であった。と同時に家族の愛情や葛藤を題材にしたヒューマンな小説であったように思う。

     本書は、ようやく作家の本来の職業であった法律家の側面を前面に出したリーガル・サスペンスである。しかし携帯やジャンルがどうあれ、この作家が、家族小説、さらに煎じ詰めて言うならば父と息子の

    0
    2013年09月26日
  • アイアン・ハウス (下)

    Posted by ブクログ

    ジョン ハートの作品、一気に読破^_^
    【キング死】より【川は】より【ラスト】よりいい、大満足。 ハードボイルドだけど、人間関係は丁寧だし。ミステリーだけど、無理矢理な感じがない。次回作が楽しみです。

    0
    2013年06月30日
  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    一気に読めた。キングの死もよかったが、こっちの方がはるかに面白い。少年と大人の組み合わせって、なんで心地良いだろう。最後の結末にも、びっくりしました。

    0
    2013年06月02日
  • 川は静かに流れ

    Posted by ブクログ

    『ラスト・チャイルド』を読み、この作家の作品はすべて読もうと心に決めた(と言っても、邦訳はまだ4冊)。久しぶりに出会ったとても好きな作家だと思う。
    身に覚えのない殺人事件の濡れ衣を故郷で着せられた主人公。しかも彼を犯人と名指ししたのは継母だった…。みんな、悪い人ではないのにそれぞれに短所があり、どうしてもねじれる家族関係。犯人にたどりつくまでの二転三転も、あざとさがない。
    あちこちで取り上げられているが、著者の序文「家庭崩壊は豊かな文学を生む土壌である」という一文が、心に残る。

    0
    2013年05月28日
  • ラスト・チャイルド 上

    Posted by ブクログ

    連休の旅行で海外に出かける時に必携の小説を忘れたことに空港で気づいて慌てて買い求めた上下巻2冊。取り急ぎのことで目に留まったというだけの理由だったので、あまり期待せず読み始めたところ…。
    めちゃめちゃおもしろい!! 3泊4日の旅行中に上巻は半分以上読んでしまって、帰国後は読み終えるのがもったいなくなってしまうくらいでした。
    ふだん作家の新規開拓をする時に、訳者の方も参考にすることが多いのだけど、今回はそれも役立ったかな。
    ともかくオススメです!

    0
    2012年09月08日
  • 川は静かに流れ

    Posted by ブクログ

    すばらしい。巻置くあたわずとはまさにこのこと。謎が謎を呼び、一つなぞが解けたと思ったらそれが新しいなぞの始まりだったり、じつは完全な誤解だったり、関係ないところで関係ない解釈をされたり。それがすべて家族と地域の人々の愛憎劇の中で、違和感なく読めてしまうものだから、ページを繰る手が止まらない。オススメです。

    0
    2012年08月14日
  • アイアン・ハウス (上)

    Posted by ブクログ

    週末の日経新聞の書評にあった作品です。今年初めに翻訳版が出ていたので、移動中の時間を利用して、さっそく読みました。施設で育った殺し屋が主人公という話なのですが、展開が早く、派手でどぎついシーンが多いので、映画化するとよいかも、と思いました。

    0
    2012年03月27日
  • 川は静かに流れ

    Posted by ブクログ

    最初から最後までとても楽しく読めた

    久しぶりに「続きが気になる」という本だった


    描写が丁寧で、1つ1つのシーンが目の前に映し出されているようだった

    多くでてくるキャラクターも、しっかりと個性が際立っていて、無駄な登場人物がいなかった



    農場ののどかな風景と、静かな川の流れ、渦巻く悪意

    読んでいくうちに、全員が怪しく思えてしまう

    誰が嘘をついているのか、わからない

    おそらく登場人物も同じ気持ちだったと思う

    是非人に薦めたくなる一冊だった

    0
    2012年02月10日
  • ラスト・チャイルド 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何という結末。何という悲劇。事件の真相を知って残るのは、連鎖反応の不可思議さだ。物事には原因と結果がついて回るが、この複合的な事件には声を失ってしまう。

    0
    2012年02月04日
  • ラスト・チャイルド 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誘拐された双子の妹、アリッサを探して、孤独の戦いを続けるジョニー。彼を見守りつつ、事件に取り憑かれてしまった刑事ハント。神の声に耳をすませる脱獄囚リーヴァイ。三人の妄執が事件を思わぬ方向へ向かわせる上巻。

    0
    2012年02月04日