東野さやかのレビュー一覧

  • パインズ ―美しい地獄―

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    ネタバレ

    自然豊かな田舎町に閉じ込められた男の話。不運な展開に翻弄されつつ、驚異的なバイタリティで脱出を試みる。ジャンル的には、SF、ホラー、ミステリー、冒険、家族愛などいろんな要素があった。

    町の風景描写や追っ手と戦う場面の迫力は情景が目に見えるようで、まるでハリウッド映画を観ているようだった。狂った大富豪の酔狂でできた町なのかと思いきや、後半、壮大な町の秘密が明らかになってくる。驚くべきSF的展開にページを繰る手が早くなり、本の分厚さも気にならず読み終わってしまった。文句なく面白いです。

    洋の東西を問わず、大風呂敷を広げたストーリーは得てしてエンディングが物足りない感じに終わりがち。でも、この本

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    2014年03月18日
  • アイアン・ハウス (下)

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     ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』での第一印象は、ずばり、読みやすい、面白いの二点であった。『アイアン・ハウス』を手に取って、読み始めたら止まらないそのページターナーぶりに、改めてそのときの感触を思い出した。三年弱ほどこの作家の本を手にとっていなかったのだということに、改めて気づく。

     この物語の主人公は、殺し屋である。しかも引退しようとしている殺し屋である。しかも組織専属の殺し屋。彼を拾ってくれた親父さんの逝去、彼の愛した女性に子供ができたこと、これにてやばい殺し屋稼業から引退。まあ、わからないではない話である。しかし親父さんの実の息子、ひねて、出来の悪い息子である。実の息子以上に親

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    2014年01月28日
  • アイアン・ハウス (上)

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     ジョン・ハートの『ラスト・チャイルド』での第一印象は、ずばり、読みやすい、面白いの二点であった。『アイアン・ハウス』を手に取って、読み始めたら止まらないそのページターナーぶりに、改めてそのときの感触を思い出した。三年弱ほどこの作家の本を手にとっていなかったのだということに、改めて気づく。

     この物語の主人公は、殺し屋である。しかも引退しようとしている殺し屋である。しかも組織専属の殺し屋。彼を拾ってくれた親父さんの逝去、彼の愛した女性に子供ができたこと、これにてやばい殺し屋稼業から引退。まあ、わからないではない話である。しかし親父さんの実の息子、ひねて、出来の悪い息子である。実の息子以上に親

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    2014年01月28日
  • ラスト・チャイルド 下

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    失踪した双子の妹の行方を捜す十三歳の少年が主人公のミステリー。まだ幼さを残しながらも、勇敢で行動力のあるジョニーに感情移入しながら読むことが出来た。
    家庭崩壊や少女誘拐と言う重苦しい題材の本作だが、シンプルかつ流麗な文章のおかげで悲壮感はそれほど強くはない。主人公の苦悩と健気さに胸が押し潰されそうになったが、救いが残されていて良かった。
    ただ、すぐに銃口を人に向けたり撃ったりするところは、アメリカだな……と苦笑いを禁じ得なかった。

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    2013年11月03日
  • ジェイコブを守るため

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     2003年、『ボストン、沈黙の街』。2007年、『ボストン・シャドウ』。そして2012年、本作。元地区検事補であるランディの本は10年間でたったの3作である。いずれも邦訳され、いずれも好評を期してきた作家であるが、法律家でありながら、そのことを匂わせる作家ではなかったランディのこれまでの二作は、純粋なミステリであり、警察小説であった。と同時に家族の愛情や葛藤を題材にしたヒューマンな小説であったように思う。

     本書は、ようやく作家の本来の職業であった法律家の側面を前面に出したリーガル・サスペンスである。しかし携帯やジャンルがどうあれ、この作家が、家族小説、さらに煎じ詰めて言うならば父と息子の

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    2013年09月26日
  • アイアン・ハウス (下)

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    ジョン ハートの作品、一気に読破^_^
    【キング死】より【川は】より【ラスト】よりいい、大満足。 ハードボイルドだけど、人間関係は丁寧だし。ミステリーだけど、無理矢理な感じがない。次回作が楽しみです。

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    2013年06月30日
  • ラスト・チャイルド 下

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    一気に読めた。キングの死もよかったが、こっちの方がはるかに面白い。少年と大人の組み合わせって、なんで心地良いだろう。最後の結末にも、びっくりしました。

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    2013年06月02日
  • 川は静かに流れ

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    『ラスト・チャイルド』を読み、この作家の作品はすべて読もうと心に決めた(と言っても、邦訳はまだ4冊)。久しぶりに出会ったとても好きな作家だと思う。
    身に覚えのない殺人事件の濡れ衣を故郷で着せられた主人公。しかも彼を犯人と名指ししたのは継母だった…。みんな、悪い人ではないのにそれぞれに短所があり、どうしてもねじれる家族関係。犯人にたどりつくまでの二転三転も、あざとさがない。
    あちこちで取り上げられているが、著者の序文「家庭崩壊は豊かな文学を生む土壌である」という一文が、心に残る。

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    2013年05月28日
  • ラスト・チャイルド 上

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    連休の旅行で海外に出かける時に必携の小説を忘れたことに空港で気づいて慌てて買い求めた上下巻2冊。取り急ぎのことで目に留まったというだけの理由だったので、あまり期待せず読み始めたところ…。
    めちゃめちゃおもしろい!! 3泊4日の旅行中に上巻は半分以上読んでしまって、帰国後は読み終えるのがもったいなくなってしまうくらいでした。
    ふだん作家の新規開拓をする時に、訳者の方も参考にすることが多いのだけど、今回はそれも役立ったかな。
    ともかくオススメです!

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    2012年09月08日
  • 川は静かに流れ

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    すばらしい。巻置くあたわずとはまさにこのこと。謎が謎を呼び、一つなぞが解けたと思ったらそれが新しいなぞの始まりだったり、じつは完全な誤解だったり、関係ないところで関係ない解釈をされたり。それがすべて家族と地域の人々の愛憎劇の中で、違和感なく読めてしまうものだから、ページを繰る手が止まらない。オススメです。

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    2012年08月14日
  • アイアン・ハウス (上)

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    週末の日経新聞の書評にあった作品です。今年初めに翻訳版が出ていたので、移動中の時間を利用して、さっそく読みました。施設で育った殺し屋が主人公という話なのですが、展開が早く、派手でどぎついシーンが多いので、映画化するとよいかも、と思いました。

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    2012年03月27日
  • 川は静かに流れ

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    最初から最後までとても楽しく読めた

    久しぶりに「続きが気になる」という本だった


    描写が丁寧で、1つ1つのシーンが目の前に映し出されているようだった

    多くでてくるキャラクターも、しっかりと個性が際立っていて、無駄な登場人物がいなかった



    農場ののどかな風景と、静かな川の流れ、渦巻く悪意

    読んでいくうちに、全員が怪しく思えてしまう

    誰が嘘をついているのか、わからない

    おそらく登場人物も同じ気持ちだったと思う

    是非人に薦めたくなる一冊だった

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    2012年02月10日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ネタバレ

    何という結末。何という悲劇。事件の真相を知って残るのは、連鎖反応の不可思議さだ。物事には原因と結果がついて回るが、この複合的な事件には声を失ってしまう。

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    2012年02月04日
  • ラスト・チャイルド 上

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    ネタバレ

    誘拐された双子の妹、アリッサを探して、孤独の戦いを続けるジョニー。彼を見守りつつ、事件に取り憑かれてしまった刑事ハント。神の声に耳をすませる脱獄囚リーヴァイ。三人の妄執が事件を思わぬ方向へ向かわせる上巻。

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    2012年02月04日
  • ラスト・チャイルド 下

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    下巻に入り展開は早くなった、という感じではないもののしっかりとしたラストまでの流れが出来上がっていて、また刑事の捜査のパートも、妹の行方を追う少年のパートも心理描写もしっかりしていてじっくりと読みこめました。

    明らかになる真実は意外であるとともに、思い返すと伏線も張られていて非常によく、ラストもなかなか感動的。暗い感じであった話を見事に締めてくれました。

    誘拐事件解決というミステリーとしての面白さの中で、家族のつながりや友情、愛や信仰なども問いかけてくるミステリの枠に収まりきらない小説だと感じました。

    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞
    英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞
    2011年版

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    2012年12月19日
  • ラスト・チャイルド 上

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    双子の妹の誘拐事件を機に家庭が崩壊してしまった兄ジョニーが妹を行方を捜すミステリー。

    作品全体に漂う雰囲気や、登場人物たちの様子がどことなく暗くそういう雰囲気の本が好きな自分には、どんどん引き込まれて行きました。

    父親が失踪し、母親はろくでなしの男とともに薬に溺れているにもかかわらず、妹を追い続けるジョニーの描写が巧みです。このような状況なのでなんとか強くなろうと頑張っているのですが、まだ13歳なため時折見せる子供っぽい口調や様子が、余計に深く響きます。

    この事件の担当の刑事のハントも事件にこだわり続ける様子や、家族との関係について苦悩する様子がしっかりと描かれていてこちらの描写も良かっ

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    2011年12月30日
  • ラスト・チャイルド 下

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    【レビュー】「謝りたい」と願う心は、内から湧き上がってくる綺麗なもの。それに対して「赦す」心は、そっと降りてくる啓示のように強さに満ちていて、ある時ふと訪れるもの。人と人の絆は、こうやって時間をかけてはじめて、紡がれていくものなのだな、と印象深く感じた小説。

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    2011年11月12日
  • ラスト・チャイルド 下

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     ジョン・ハート、3作目にして最高傑作。読み終えて、心底そう思えた。痺れた。

    家族とは? 友情とは? 愛とは? 生きていく上で避けて通れない様々な問題について、この作品はずばずばと問いかけてくる。

    主人公の双子の妹が行方不明になっている。関与した者、目撃した者、そして真相を突き止めた者、ラストにはそれぞれの胸中を想像しないわけにはいかず、読んでいるだけで息苦しささえ感じた。事件を通して描かれる様々な問題に、リアリティを感じたからかもしれない。
    作中に答えはあるのか? 
    登場人物がそれぞれの答えをみせてはくれる。しかし、それぞれの答えは異なり、読者は彼らと同じ苦悩を味わうことになるかもしれな

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    2012年05月13日
  • ラスト・チャイルド 上

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    誘拐された双子の妹アリッサ。
    彼女の誘拐をきっかけに幸せだった家庭は崩壊する。
    母と息子を置いて失踪した父。
    全てを失い酒と薬に溺れていく母。
    そしてそんな過酷な状況でも、妹の無事を信じ
    家族の再生を願う息子ジョニー。
    あまりにも儚く残酷な設定だが、信念を曲げないジョニーの姿に
    どこか救われる想いが生まれる。
    次から次へと出てくる一筋縄ではいかない登場人物たち。
    謎が謎を呼ぶ展開。
    まさに息つく暇なしのミステリーの傑作である。

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    2011年01月21日
  • ラスト・チャイルド 上

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    電車乗り越したぜぃ
    絵が見える、けど終わりは見えない!キングみたい。でも頭重苦しい感じは若干弱し。にしたって重い話なのにどっぷりつかっちまった。
    面白かった!

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    2010年10月02日