東野さやかのレビュー一覧

  • ラスト・チャイルド 上

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    「キングの死」と同じ作者だったので。

    同じ作者の三作品目だが一番面白かった。
    双子の妹が誘拐され、父も失踪し、母は薬物中毒に。
    母には男が通ってきており、暴力をふるう。
    誘拐後一年がたっていたが、少年はあきらめていない。

    ある日、オートバイの事故が起こり、
    「あの子を見つけた」と言い残し男が死ぬ。
    そして別の少女が行方不明になる。
    男の言葉を聞いた少年は、性犯罪の前科者の家に向かう。

    (下巻に続く)

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    2019年07月27日
  • ウェイワード―背反者たち―

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    あの『パインズ ー美しい地獄ー』の続編。三部作の構想の第二作。

    前作の『パインズ』があまりにも衝撃的な展開だったので、続編では、もうこれ以上の展開は期待出来ないのではと思ったのだが、さらなる驚愕の展開が待ち受けていた。このシリーズは普通の海外ミステリー、冒険小説と思って読んだら、大間違い。なかなか面白いシリーズである。兎に角、前作を読んでから、本作を読むことをお勧めしたい。

    山間の小さな町、ウェイワード・パインズの保安官イーサン・バークは女性の全裸殺人事件を捜査するうちに…

    内容にはあまり詳しく触れないが、第三作への伏線と思われる描写もあり、早く、結末が知りたい。第三作が待ち遠しい。

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    2019年06月03日
  • パインズ ―美しい地獄―

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    記憶を無くしたシークレットサービスの特別捜査官が、アメリカの田舎町パインズで目を覚ます。自分の名さえ思い出せない。しかも全身がやけに痛む。病院で少しずつ記憶を回復し、自分が捜査官だと思い出した彼は、町の保安官や住民に助けを求めるも、まったく要領を得ない。自分の身分を証明するものは何も無く、携帯電話もお金も無い。しかも外部と連絡が取れないし、取ろうとしても邪魔が入る。この町で過ごすにつれ、少しずつこの美しい町パインズが何かおかしいと感じてくる。何となくおかしい。何かが狂っている。

    読者は本書を読み進めるにつれ、彼が本当に捜査官なのか、彼が思い出した記憶すら本当のことなのか分からなくなってくる。

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    2019年06月03日
  • キングの死

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    ネタバレ

    遠田潤子を作品を読むと、この人はブルースを奏でるような小説を書くなぁと思う。で、ジョン・ハートだが、彼の作品にはいやブルース・スプリングスティーンを感じてしまうのである。

    本作は彼の初期の作品。さすがにまだこなれていないせいか、「ラスト・チャイルド」「終わりなき道」に比べるとちょっと荒っぽいかな。それでもこの後の作品群に連なる「あがいてもどうにもならない不幸と向き合って生きていく悲しさと美しさ」というテーマは、本作にもしっかり流れている。
    当たり前の話だが、小説家ってのも成長していくんだなと思う。この作品も駄作ではないが、やはり既読の、後に刊行された作品の方が、味わい深い。

    「流暢にスピー

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    2019年04月05日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ネタバレ

    病んだ現代アメリカ版の「トム・ソーヤの冒険」的ミステリー。とはいっても微笑ましいのはオオラスだけで、ずっとずっと重くてしんどい文章が続く。誰も彼もどの家族もが心のどこかに傷を負っていて、その傷がずっとふさがらないような、かさぶたが出来かけても湿ってる間に剝かれるような、なんともやるせない物語が続く。

    主人公は1年前に双子の妹を失った少年、父親はその後疾走し、母は情緒不安定から薬物依存となり街の金持ちにDVされつつ愛人となっている。ぶっつぶれた家庭にあって、少年だけは妹を探し続ける。

    もう一人の主人公が妹失踪事件当時、捜査を担っていた刑事。事件解決にのめり込むあまり家庭を崩壊させてしまい、警

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    2018年05月02日
  • アイアン・ハウス (下)

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    ネタバレ

    大好きだったパーカー亡き今、いちばん好きな作家と言えるかもしれません。
    冒頭から勢いよく、しかも丁寧に描かれるストーリー、そして終盤では私は大泣きの心の救済と、ハッピーエンド。
    こんなに早く読み終わりたくなかった…。
    うまく魅力を書けない自分がもどかしいぐらい、本当におススメの作家です!!

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    2018年04月21日
  • ダーク・マター

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    ブレイク・クラウチ『ダーク・マター』ハヤカワ文庫。

    ブレイク・クラウチの『パインズ ー美しい地獄ー』『ウェイワード ー背反者たちー』『ラスト・タウン ー神の怒りー』の三部作が思い掛けずに面白かったので、本書も手にしてみた。流石はクラウチ、三部作と同じように不思議で奇妙な設定で始まった物語は予測不能の展開を見せる。ミステリーなのか、SFなのか、はたまたホラーなのか…

    物理学会の新星として期待された主人公のジェイソンは家族との暮らしを優先したことから二流大学で量子力学を教える身分に甘んじていた。或る日の晩、友人のパーティーに参加した帰り道に、謎の仮面の男に襲われたジェイソンは思いもよらぬ事態に

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    2018年01月06日
  • アイアン・ハウス (下)

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    面白い。上下セットで100円で買ったが、こんなにコスパのいい買い物はありえない。
    繋がりの薄いようないくつかの要素が終盤に向けて収束していく構成や家族、血をめぐるテーマは他作品と共通するところだが、今作は主人公が凄腕の殺し屋ということで、あまり活字でそういう種類のものを読んだことがなかったので不安もあったのですが序盤はほんと良作アクション映画を観ているようでハラハラしましたし、終盤はミステリーの面白さや家族というテーマの掘り下げに引き込まれと、著者と翻訳者の力量やはり高い。オチの部分で一つ個人的に大嫌いなことやっているのに、まあいっかと思えるほどに別の部分で感動や高揚を味わえました。

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    2017年07月08日
  • ラスト・チャイルド 下

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    何年も前に『川が静かに流れ』を読んで非常に良かったのでこちらも購入したのですが読まずに本棚の肥やしになっておりました。いやはやこんなにおもしろいとは。

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    2017年06月02日
  • ラスト・チャイルド 下

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    上手い!面白い!主人公のジョニーが危うくて健気で切ない。一つの謎が解けてもまた次の謎が見えて来て気が抜けない、グイグイ引っ張られるし、読後感も悪く無い。素晴らしい一冊。

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    2017年02月12日
  • 終わりなき道

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    犯罪者を射殺した容疑で追及され孤立状態となった女性刑事、そこへ刑期を終えた元同僚が出所、事件の真相が浮かび上がると共に新たな悲劇が彼らを襲う。過去と現在の事象が幾層にも重なり複雑に絡みながら、それらは滞ることなくスリリングに結末まで突き進む。「羊たちの沈黙」を思わせる設定だが、ストーリーの構造はより奥深く登場人物の造型も見事だ。

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    2016年10月29日
  • ジェイコブを守るため

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    うーん、これぞイヤミス!全然スッキリしない!ジェイコブも嫌だけど親父が一番嫌だ。守るってこういうことか?ローリーのしたことも人としては許せないけど、親としてはまだ共感できる。ミステリーの面白さは堪能しましたが、後味が悪すぎるー。

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    2016年10月19日
  • キングの死

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    以前に偶然手にして、ものスゴくハマった著書のデビュー作。期待を裏切らず、最初からのめり込むように読んでしまった。
    冒頭からかなりの後半まで、どうにもならない絶望と悲しみ、人の心の弱さなど、私自身も耐え難い苦しさに引きずりこまれてしまって重苦しい気持ちになっても、なお読み進めたいと思ってしまった。
    私自身も救済されたいという気持ちになってしまうほど、引き込まれたということかと思う。
    やっぱりハンパなくおススメの作家。

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    2016年08月28日
  • パインズ ―美しい地獄―

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    テレビドラマを見てから読んだが、ドラマでは省略された説明が明確になった。
    展開もドラマとは異なり、ひたすら痛いシーンが続くが、流れとしては小説のほうが素直に感じた。

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    2015年10月06日
  • アイアン・ハウス (下)

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    アイアンマウンテンの奥深く、朽ちかけた少年保護施設に兄弟はいた。
    殺伐とした子供社会の中では弱い者は食い荒らされるだけ、兄マイケルは牙を磨き、弟ジュリアンは空想の世界へ逃避した。
    時は経ち兄はギャングの凄腕の殺し屋として組織に君臨、弟は養子に貰われた後、一部で熱狂的な支持を受ける絵本作家となった

    兄は恋人の妊娠を機に組織からの脱退を申し入れるが受け入れられず、ある時恋人の働くレストランが爆破、銃撃を受け多数の死傷者を出す。
    逃亡する最中、組織のボスから弟を殺すと脅迫を受ける。
    弟とは20数年会っていない。でも俺にはいつまでも大事な弟なんだ・・・。

    上巻より

    下巻では

    マイケルはジュリア

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    2015年09月21日
  • アイアン・ハウス (上)

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    アイアンマウンテンの奥深く、朽ちかけた少年保護施設に兄弟はいた。
    殺伐とした子供社会の中では弱い者は食い荒らされるだけ、兄は牙を磨き、弟は空想の世界へ逃避した。
    時は経ち兄はギャングの凄腕の殺し屋として組織に君臨、弟は養子に貰われた後、一部で熱狂的な支持を受ける絵本作家となった。

    兄は恋人の妊娠を機に組織からの脱退を申し入れるが受け入れられず、ある時恋人の働くレストランが爆破、銃撃を受け多数の死傷者を出す。
    逃亡する最中、組織のボスから弟を殺すと脅迫を受ける。
    弟とは20数年会っていない。でも俺にはいつまでも大事な弟なんだ・・・。

    ジョンハートさんの4作目。ようやっと入手しました。
    まだ上

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    2015年09月21日
  • ラスト・チャイルド 下

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    妹アリッサの誘拐事件から、父親の失踪、母親の薬物依存、地元名士の母親への執着等で、ジョニー少年は最低辺の生活を強いられる。
    そんな中でもジョニーはあきらめる事無く一人で妹を探し続ける。妹さえ見つかれば家庭が元通りになると信じながら・・・。

    話はジョニーの視点と、ジョニーの理解者で、母親キャサリンへ淡い恋心を抱いているハント刑事の2つの視点から話が進んでいく。
    ジョニーはひたすら自分一人で事件を解決すべく動くが、協力を仰ぐのは唯一親友のジャックだけ。大人に反抗するというよりも、自分だけを頼みにして孤独な戦いをしていきます。
    ただ、ハントの存在が無ければ決してジョニーも先へは進めない、このタフで

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    2015年09月21日
  • ラスト・チャイルド 上

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    幸せな家族から、誘拐によって双子の妹が失われた。妹を迎えに行けず誘拐を結果的に許してしまった父は、母から責められ失踪。その後母親は地元の権力者に籠絡され酒、薬物に耽溺する。完全に崩壊した家庭を元通りにする為息子のジョニー少年だけはあきらめなかった・・・。

    詳しくは下巻を読んでからの感想文とさせて頂きますが、情景描写の細やかなで状況がとても想像しやすいです。

    それでは下巻でお会いしましょう。

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    2015年09月21日
  • ウェイワード―背反者たち―

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    ネタバレ

    前作で驚天動地のラストを提示したが故に、次で「何を魅せる?」のか
    が非常に心配された続編を文庫にて。

    ・・・いやぁ、見事。本当に見事としか言いようの無いすばらしい展開。
    文庫を手に取るとそのボリュームにかなりびっくりするのだが、
    とにかく先が気になってしょうがない。約2日で完読したのだが、余韻が
    全く消えない。
    ドラマ化を前提に考えるのなら、シーズン2はバッチリ、という感じか?
    (しかし、シーズン1が前作1冊を前提にしてるかどうかは知らない^^;)

    翻訳モノでここまで夢中になったのは、クライトンのジュラシック・パ
    ークシリーズ以来。このシリーズは三部作らしいが、もうすぐにでも次
    が読みたい

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    2015年04月27日
  • パインズ ―美しい地獄―

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    何の予備知識無しに読んだが、非常に面白かった。アイダホ州ウェイワード・パインズという片田舎の町の川沿いで全身傷付いた状態で意識を回復したシークレット・サービス特別捜査官・イーサン・バーク。変わった雰囲気のミステリーと思いながら読み進むと300ページ過ぎから予想もしない驚愕の展開が…まさか、そう来るとは思わなかった。

    リチャード・マシスンの『地球最後の男』のような、著者あとがきと解説に記述されているようにディビッド・リンチのカルト映画『ツイン・ピークス』のような趣きを持つ傑作。

    解説によると本書は三部作の第一作で、第二作目は既に刊行されており、この夏には第三作が刊行予定とのこと。また、アメリ

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    2014年04月01日