東野さやかのレビュー一覧
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行方不明になっていたシークレットサービス捜査官のエヴァンズとケイトを捜していた特別捜査官のイーサンバークは交通事故に遭い、負傷したが、命からがら事故現場から逃げ出す。
偶然とどまった、ウェイワード・パインズの町の屋敷で、行方不明になっていたエヴァンズの死体をみつける。
外部と連絡を取ろうとするが、意識を失い、ウェイワード・パインズの病院に入れられて、そこから出してもらえなくなってしまう。
イーサンは外部の人間と全く接触できなくなってしまう。インターネットも電話も通じない。
町の保安官に車を借りることすらできない。
「おかしいのはこの町のほうだ」
ケイトが知らない家の主婦となっていて、イーサンの -
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ネタバレさすがジョン・ハート。期待通りの人間小説、家族小説だった。この作品もやっぱりブルース・スプリングスティーンがBGMにぴったりくる。アメリカ白人文化の根底に澱む灰汁のようなものを、少し甘く切なさと苦さ多めに味付けした傑作。
【すごいネタばらしです注意】
主人公目線で物語が進むので、感情移入は主人公にしてしまうのだが、俺らの歳になると気になるのが、主人公の父親。腕っぷしが強くて、経営者としてそれなりに辣腕で、家族と友情を大切にするガンコ者…。でもなぁ、この男とてつもなく駄目なおっさんなんよなぁ。ミステリーとしての犯人は違うのだが、ようはこのおっさんが、もうちょっとシャンとしてたら、すべての事件は -
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ブラヴォー!!!ブラヴォー!!!ブラヴォーーーーー!!!
もう10分間スタンディングオベーションです。拍手を止められません。
この『ウェイワード・パインズ』三部作。最高です。
なぜ、評価が☆5までしかないのでしょうか。はっきり言って☆8~☆9くらい付けたいです。
この三部作全体についての感想ですが、冒険小説として全ての要素が入っています。
神を目指した男の狂気
信念を曲げない男の悲哀
二人の男に愛された女の迷い
愛する女の為に極限の地獄から生き残ろうとする男の執念
そして、そんな人間達の努力などチリのように簡単に吹き飛ばし、強烈な絶望感しか生まない極限の環境
本当にこ -
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ねえ、ちょっと、待って。これ面白すぎるよ。
この作者のストーリーテリングのテクニック凄すぎ。
本書は『パインズ』の続編で「ウェイワード・パインズ」三部作の2作目なんだけどさ。
ふつう、三部作の2作目ってだれるし「なんかなぁ」って思っちゃうの多いけど、この『ウェイワード』はマジでヤバイね。面白すぎる。
『三部作の2作目が面白い本コンテスト』を開催したら間違いなく上位に食い込みます(笑)。
本書はあの1作目『パインズ』の衝撃のラストの2週間後から始まるんだけど、町の秘密を知った主人公のイーサンの行動がまた読者に迫ってくるものがあるんだよね。
この町の存在意義も分かるし、絶望的な状況であること -
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あの『パインズ ー美しい地獄ー』の続編。三部作の構想の第二作。
前作の『パインズ』があまりにも衝撃的な展開だったので、続編では、もうこれ以上の展開は期待出来ないのではと思ったのだが、さらなる驚愕の展開が待ち受けていた。このシリーズは普通の海外ミステリー、冒険小説と思って読んだら、大間違い。なかなか面白いシリーズである。兎に角、前作を読んでから、本作を読むことをお勧めしたい。
山間の小さな町、ウェイワード・パインズの保安官イーサン・バークは女性の全裸殺人事件を捜査するうちに…
内容にはあまり詳しく触れないが、第三作への伏線と思われる描写もあり、早く、結末が知りたい。第三作が待ち遠しい。
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記憶を無くしたシークレットサービスの特別捜査官が、アメリカの田舎町パインズで目を覚ます。自分の名さえ思い出せない。しかも全身がやけに痛む。病院で少しずつ記憶を回復し、自分が捜査官だと思い出した彼は、町の保安官や住民に助けを求めるも、まったく要領を得ない。自分の身分を証明するものは何も無く、携帯電話もお金も無い。しかも外部と連絡が取れないし、取ろうとしても邪魔が入る。この町で過ごすにつれ、少しずつこの美しい町パインズが何かおかしいと感じてくる。何となくおかしい。何かが狂っている。
読者は本書を読み進めるにつれ、彼が本当に捜査官なのか、彼が思い出した記憶すら本当のことなのか分からなくなってくる。 -
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ネタバレ遠田潤子を作品を読むと、この人はブルースを奏でるような小説を書くなぁと思う。で、ジョン・ハートだが、彼の作品にはいやブルース・スプリングスティーンを感じてしまうのである。
本作は彼の初期の作品。さすがにまだこなれていないせいか、「ラスト・チャイルド」「終わりなき道」に比べるとちょっと荒っぽいかな。それでもこの後の作品群に連なる「あがいてもどうにもならない不幸と向き合って生きていく悲しさと美しさ」というテーマは、本作にもしっかり流れている。
当たり前の話だが、小説家ってのも成長していくんだなと思う。この作品も駄作ではないが、やはり既読の、後に刊行された作品の方が、味わい深い。
「流暢にスピー -
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ネタバレ病んだ現代アメリカ版の「トム・ソーヤの冒険」的ミステリー。とはいっても微笑ましいのはオオラスだけで、ずっとずっと重くてしんどい文章が続く。誰も彼もどの家族もが心のどこかに傷を負っていて、その傷がずっとふさがらないような、かさぶたが出来かけても湿ってる間に剝かれるような、なんともやるせない物語が続く。
主人公は1年前に双子の妹を失った少年、父親はその後疾走し、母は情緒不安定から薬物依存となり街の金持ちにDVされつつ愛人となっている。ぶっつぶれた家庭にあって、少年だけは妹を探し続ける。
もう一人の主人公が妹失踪事件当時、捜査を担っていた刑事。事件解決にのめり込むあまり家庭を崩壊させてしまい、警 -
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ブレイク・クラウチ『ダーク・マター』ハヤカワ文庫。
ブレイク・クラウチの『パインズ ー美しい地獄ー』『ウェイワード ー背反者たちー』『ラスト・タウン ー神の怒りー』の三部作が思い掛けずに面白かったので、本書も手にしてみた。流石はクラウチ、三部作と同じように不思議で奇妙な設定で始まった物語は予測不能の展開を見せる。ミステリーなのか、SFなのか、はたまたホラーなのか…
物理学会の新星として期待された主人公のジェイソンは家族との暮らしを優先したことから二流大学で量子力学を教える身分に甘んじていた。或る日の晩、友人のパーティーに参加した帰り道に、謎の仮面の男に襲われたジェイソンは思いもよらぬ事態に -
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面白い。上下セットで100円で買ったが、こんなにコスパのいい買い物はありえない。
繋がりの薄いようないくつかの要素が終盤に向けて収束していく構成や家族、血をめぐるテーマは他作品と共通するところだが、今作は主人公が凄腕の殺し屋ということで、あまり活字でそういう種類のものを読んだことがなかったので不安もあったのですが序盤はほんと良作アクション映画を観ているようでハラハラしましたし、終盤はミステリーの面白さや家族というテーマの掘り下げに引き込まれと、著者と翻訳者の力量やはり高い。オチの部分で一つ個人的に大嫌いなことやっているのに、まあいっかと思えるほどに別の部分で感動や高揚を味わえました。 -
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アイアンマウンテンの奥深く、朽ちかけた少年保護施設に兄弟はいた。
殺伐とした子供社会の中では弱い者は食い荒らされるだけ、兄マイケルは牙を磨き、弟ジュリアンは空想の世界へ逃避した。
時は経ち兄はギャングの凄腕の殺し屋として組織に君臨、弟は養子に貰われた後、一部で熱狂的な支持を受ける絵本作家となった
兄は恋人の妊娠を機に組織からの脱退を申し入れるが受け入れられず、ある時恋人の働くレストランが爆破、銃撃を受け多数の死傷者を出す。
逃亡する最中、組織のボスから弟を殺すと脅迫を受ける。
弟とは20数年会っていない。でも俺にはいつまでも大事な弟なんだ・・・。
上巻より
下巻では
マイケルはジュリア