松浦弥太郎のレビュー一覧
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自己啓発本と思って手に取ったが、そういうにはあまりにも筆者の肩の力が抜けていて、少し物足りないような、抽象的すぎるようにも感じたが、それがこの方の魅力なんだろうと思った。
仕事への向き合い方、お金の知識を得ること、趣味やオシャレの身につけ方など、筆者の経験と価値観をもとにしたアドバイス、というよりは筆者が各項に対して考えることをつらつら挙げている。
ひとつひとつの考え方はシンプルで、根本にあるのは圧倒的なギブ思考。自分は50代になった時に今よりさらに働くのなんて嫌だし、心が不安で朝4時に起きたくなんてないし、損したくなくて見返りを求めてしまうから、この方の思考を真似しよう、とは思わないけど、作中で言われてるように、あと何十年と経った後にこの本で筆者が述べていたことが身に沁みてわかる日が来るかもしれない、とは思う。 -
Posted by ブクログ
読みやすいですが、電車の中で読むと、ページの右にデカデカとタイトルの記載があって人に見られると少し恥ずかしい。50歳だから、老眼対策なのかな?立派な老眼なので。書いている事は、弥太郎さんらしくて、安定して最もだと思います。コンセプト、おもしろく、楽しく、好きなように!過去を手放す。最年長の新人。10歳の新人に戻ろう。リスクテイカーほど、安定する。行き詰まり時、行動量を増やす。移動の距離は、感動を増やす。夕食食べる時間を決めて、暮らしをデザインする、一年後のために計画的に動く。毎日の散歩と小旅行。読書はセルフケア。毎日、自由に空想する。無気力時は、単純作業を淡々と行う。ホームよりアウェーの世界に行く。
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ネタバレそもそも自分に対して関心を向ける余裕すらなかったという人もいるはずです。
所属している会社や、家族や、地域などからいろいろな期待に応えたり、役割を果たしたりすることにせいいっぱいで、自分を見つめる時間をほとんどとれなかったことに、たった今気づいた人もいるでしょう。
「過ぎないことを心がけよう」とかたく決めたのは、40代で訪れた不調がきっかけでした。編集長という役職をいただあて、しらずしらず力が入っていたのかもしれません。心の具合が悪くなって病院にかかった時期がありました。その時に、ドクターから教えてもらったのは「期待のしすぎはよくないですよ」というアドバイス。家族や仕事仲間などのまわりの人に対して、「もっとこうしてほしい」「こうするべきだ」と期待し過ぎるのがあけないのだと。
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ネタバレ時折読む著者の本。
一冊目はランニングがきっかけだった。『それからの僕にはマラソンがあった』(2017 筑摩書房)。そのころは、まだ走れていたので、著者のユルラン思考は、ぼちぼち理解できるけど、そっちのほうこうには行かない(行きたくない)との思いで読んだが、いまやすっかりユルラン派の自分(苦笑)
二冊目は『即答力』(朝日新聞出版)。古本屋で見つけた拾い読みの一冊。首肯できる部分の多かった印象。
そして三冊目の本書。
なかなかに共感できる部分が増えてきた印象。付箋紙をつけた個所も多かったかな。
例によって — 例というのは、まえに読んだ『即答力』が、テーマに沿った部分が3分の1程度だったという僅かな一例のことだが — ”伝える”ということを直接記したものは、それほど多くない。ましてや、「ちから」というほど、伝える為の能力であったりスキルの話はしていない。(それにしても、『即答力』に対して、今回は「ちから」と開いた意はなんなのだろう?)
それでも、そこはかとなく、伝わったのは不思議。これも自分の加齢のなせる業か。
どんな媒体に記したもかは記載されていない。まさか、書下ろしでもなかろうし。
文章の長さ、文体、トーンなどが揃っていないので、おそらく複数の媒体に発表したものを集めたのだろうと想像している。
本書で、一番気に入った表現は、ここだ ⇓⇓⇓
「本来、どんなことにも、それに要する「ちょうどいい時間」があり、「ちょうどいい時間」から生まれる、喜びや楽しさ、美しさ、クオリティというものを、忙しさを理由に手離してしまってはいけないと僕は思うんだ。絶対に」
ちょうどいい時間は、ある。そしてタイミングも大事。
本書に出会うのに、今、ちょうどいい時間だったのだと思う。 -
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「ありのままの日々の中からささやかな気づきや感動という宝物をさがし、それをよろこび、それを分かち合い、それを育む」
2026年は、日記とジャーナリングを習慣にし、そしてあわよくばエッセイを書ければいいなと思い、その下準備としてエッセイについてをインプットしたくて読んだ本。
たぶん、わたしは人様よりも記憶力が乏しい。
「エッセイは、この忘れたくない瑞々しい心の動きを記録していく役割を持っています。感情の記憶装置のようなものです」
エッセイを書きたいと意識することで、ちょっとでも暮らしや自分の感情を記録できれば最高だなとおもう。
エッセイストになりたいわけでも、エッセイストとして生きていきたいわけでもない。
けれど「日々の中に自分なりのしあわせを見つける」「考えるとは、自分の「大切」と対話すること。(暮らしそのもの)。自分にとって大切なもの、大切なことについて、もっと深く知ろうとはたらきかけ、感じようとすること」こんなふうに見つけたり、考え、自分だけのしあわせを意識して生きていける習慣を積み上げられる2026年にしたい。 -
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Whyを5回繰り返す
「なぜ? なに? なんだろう?」
深掘りしても結局、感動を得られず好きになれない場合もあるのですが、そのときはそこで打ち切りにして次に行けばいいのです。だけど掘っていくうちに、なにかが出てくることもあり、それはうわべのものではなく深く掘りさげないと決して現れてこない「なにか」です。その「なにか」に感動したら、もっと深掘りしてみる。大事なことは、自分がほんとうに好きなことは表面的なところでは見つからず、掘り下げてみなければわからないということです。
だから、好きかもしれないことを、まずは掘ってみる必要があるのです。
心にささった文章です。丁度25歳の時に読めて心に刺さりました。 -
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まったく知らない著者でした。
随筆とあったからいかにもな随筆っぽいのをイメージしていたらかなり違った。あか抜けててロマンチックで知的で詩的で意識高い系でコミュ強。ほどよくスノッブなところがチャームポイントか。そこらへんちょっと村上春樹っぽい。あるいは芸風は違うけど今風の『なんとなく、クリスタル』。あとこの著者のセンスは民藝運動に近いのかもしれないとも思ってたら河井寛次郎さんの話も出てきた。
志高く独自の美意識、一冊前に読んだ『キャンティ物語』の伝説のイタリアン・レストラン〈キャンティ〉に出入りしててもおかしくない人やとも思った。
こういう人物を前にするとぼくなんかはついつい「生きててすんまへん」と頭を垂れたくなる。
赤を生活に取り入れること。(p.30)
羊毛一〇〇パーセントでクイーンサイズのとっても大きな毛布です。(p.31)
あの時、あの場所、あの人のために、どうしても弾きたいのです。(p.39)
知春花。(p.43)
古い手帳を開くというのは、それだけ不思議な期待に心躍らせるものなのです。(p.43)
自分の手が好きであること。いわば、これはぼくの生活のものさし。(p.46)
それはルールがないルール、優雅なわがまま、というのを日常生活にちょっと取り入れてみる。それが現代においてとびきりに爽快だということなのだ。(p.56)
なーんもしてないようだけど、とびきりに自分らしい一日です。だいいちお金を持ち歩かないってのが、らくちんでいいんだな。いろんなことでくよくよしてたけど、もう、へのかっぱって感じ。(p.70)
「静かに見つめながら、前に進むこと」ぼくにとってこの言葉はいまだに大きい。そして、何事においても大切な道しるべでもある。(p.198)
心の鮮度。(p.217)
ぼくが旅で培い、大切にしてきたもの。言葉にすると〝何者にも服従しない幼さ〟である。(p.239)
自分に与えられた役目を果たすための道具がお金。ってことは預かりモノでもあるんだな。(p.263)
孤独とは人間の条件なのです。(p.270)
自分らしさは表に出すのではなく、そっと内側に置いておくこと。(p.272)
大切なものは、いつも見えるところ、すぐにさわれるところ、風がよく通るところに置いておく。これが保管の秘訣なのです。(p.308)
何よりも初々しさが大切だと思ってきました。何よりもウソのない笑顔が大切だと思ってきました。人に対しても世の中に対しても。(p.312)
■興味抱いた本
阿部昭『みやげの小石』
『日本の名随筆③猫』
河井寛次郎『火の誓い』
萩原朔美『毎日が冒険』
ソール・バス『アンリくん、パリへ行く』
ケルアック『路上』(ずっと読むつもりでいて未読)