松浦弥太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ありのままの日々の中からささやかな気づきや感動という宝物をさがし、それをよろこび、それを分かち合い、それを育む」
2026年は、日記とジャーナリングを習慣にし、そしてあわよくばエッセイを書ければいいなと思い、その下準備としてエッセイについてをインプットしたくて読んだ本。
たぶん、わたしは人様よりも記憶力が乏しい。
「エッセイは、この忘れたくない瑞々しい心の動きを記録していく役割を持っています。感情の記憶装置のようなものです」
エッセイを書きたいと意識することで、ちょっとでも暮らしや自分の感情を記録できれば最高だなとおもう。
エッセイストになりたいわけでも、エッセイストとして生きていきたいわけでもない。
けれど「日々の中に自分なりのしあわせを見つける」「考えるとは、自分の「大切」と対話すること。(暮らしそのもの)。自分にとって大切なもの、大切なことについて、もっと深く知ろうとはたらきかけ、感じようとすること」こんなふうに見つけたり、考え、自分だけのしあわせを意識して生きていける習慣を積み上げられる2026年にしたい。 -
Posted by ブクログ
Whyを5回繰り返す
「なぜ? なに? なんだろう?」
深掘りしても結局、感動を得られず好きになれない場合もあるのですが、そのときはそこで打ち切りにして次に行けばいいのです。だけど掘っていくうちに、なにかが出てくることもあり、それはうわべのものではなく深く掘りさげないと決して現れてこない「なにか」です。その「なにか」に感動したら、もっと深掘りしてみる。大事なことは、自分がほんとうに好きなことは表面的なところでは見つからず、掘り下げてみなければわからないということです。
だから、好きかもしれないことを、まずは掘ってみる必要があるのです。
心にささった文章です。丁度25歳の時に読めて心に刺さりました。 -
Posted by ブクログ
まったく知らない著者でした。
随筆とあったからいかにもな随筆っぽいのをイメージしていたらかなり違った。あか抜けててロマンチックで知的で詩的で意識高い系でコミュ強。ほどよくスノッブなところがチャームポイントか。そこらへんちょっと村上春樹っぽい。あるいは芸風は違うけど今風の『なんとなく、クリスタル』。あとこの著者のセンスは民藝運動に近いのかもしれないとも思ってたら河井寛次郎さんの話も出てきた。
志高く独自の美意識、一冊前に読んだ『キャンティ物語』の伝説のイタリアン・レストラン〈キャンティ〉に出入りしててもおかしくない人やとも思った。
こういう人物を前にするとぼくなんかはついつい「生きててすんまへん」と頭を垂れたくなる。
赤を生活に取り入れること。(p.30)
羊毛一〇〇パーセントでクイーンサイズのとっても大きな毛布です。(p.31)
あの時、あの場所、あの人のために、どうしても弾きたいのです。(p.39)
知春花。(p.43)
古い手帳を開くというのは、それだけ不思議な期待に心躍らせるものなのです。(p.43)
自分の手が好きであること。いわば、これはぼくの生活のものさし。(p.46)
それはルールがないルール、優雅なわがまま、というのを日常生活にちょっと取り入れてみる。それが現代においてとびきりに爽快だということなのだ。(p.56)
なーんもしてないようだけど、とびきりに自分らしい一日です。だいいちお金を持ち歩かないってのが、らくちんでいいんだな。いろんなことでくよくよしてたけど、もう、へのかっぱって感じ。(p.70)
「静かに見つめながら、前に進むこと」ぼくにとってこの言葉はいまだに大きい。そして、何事においても大切な道しるべでもある。(p.198)
心の鮮度。(p.217)
ぼくが旅で培い、大切にしてきたもの。言葉にすると〝何者にも服従しない幼さ〟である。(p.239)
自分に与えられた役目を果たすための道具がお金。ってことは預かりモノでもあるんだな。(p.263)
孤独とは人間の条件なのです。(p.270)
自分らしさは表に出すのではなく、そっと内側に置いておくこと。(p.272)
大切なものは、いつも見えるところ、すぐにさわれるところ、風がよく通るところに置いておく。これが保管の秘訣なのです。(p.308)
何よりも初々しさが大切だと思ってきました。何よりもウソのない笑顔が大切だと思ってきました。人に対しても世の中に対しても。(p.312)
■興味抱いた本
阿部昭『みやげの小石』
『日本の名随筆③猫』
河井寛次郎『火の誓い』
萩原朔美『毎日が冒険』
ソール・バス『アンリくん、パリへ行く』
ケルアック『路上』(ずっと読むつもりでいて未読) -
Posted by ブクログ
松浦弥太郎さんは、『100の基本』がまず大好きで。日々を人間らしく、ていねいに暮らすのだという姿勢はもちろん、それをやわらかく、わかりやすく発信し続けているところが好きです。
古き良き日本人のいいところが考え方のベースになっているのだとは思うのですけど、だからといって新しいことにもちゃんと興味も持たれているし、柔軟に取り入れているようにも思えるからすばらしい。
実はちょっと考え方の合わないなと思うこともあるのですけど、それもまた自分への気づきのきっかけになったりして、無駄なお話がひとつもないんです。
時をおいて、定期的に何度も繰り返して読みたくなるような、そんなエッセイでした。 -
Posted by ブクログ
とっても久しぶりに松浦弥太郎さんの本を。昔よく読んでいたけど、この方とは精神性も生活も違うのだろうなぁと思ったタイミングがあってあまり読めなくなってしまったのだよね。それから数年経って、書店でふと目に入ってぱらぱらめくって、今の自分が癒されたり発見があったりしそうだなとあらだて思って購入。
正直少し高尚すぎるというか、どうしても「松浦弥太郎さんだからでしょ」と斜に読んでしまう自分もいるのだけど、ハッとすることも多かった、そしてやはりずっと読ませる文体は心地良いです。
人として気持ちいい基本の生活をいかに素朴に続けるか。こころを尽くすのか。そういうところに目が行かなくなっているのは生活のキャパが自分の許容量を超えたものになっているせいではないか。などなどを思い巡らせるきっかけになる一冊だなぁと感じました。中盤で一回読むのやめようかなぁと思ったけど、後半読み進めてよかったという気持ちに(何らか大きな変化があるわけではない)。なんだか不思議でしたが、異なる年齢で読む松浦弥太郎さんの本は受け止め方が変わるなというのも個人的な発見。ど真ん中に刺さりはしなかったけど、読めてよかったです。