吉森大祐のレビュー一覧

  • 蔦重

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    2025年の大河ドラマは蔦屋重三郎!

    島田荘司さんの【写楽 閉じた国の幻】を読んで以来、蔦屋重三郎を主人公にした作品を探しており、久々に出会えました!

    蔦屋重三郎を知らない人の為に紹介します
    江戸時代の田沼意次から松平定信の時代を生きた本屋さん!?
    喜多川歌麿、山東京伝、十返舎一九、写楽や葛飾北斎をデビューさせ吉原の再興と傾きかけた江戸歌舞伎の復興に力を注ぐ!
    江戸の粋を地でいく男、相談すれば知恵を出し、無名な人間に箔をつける!!
    時代に愛され江戸を愛した名プロデューサー!!

    美女礼讃:若い絵師が病床の妻の負担を減らす為に自分の流派の禁忌を破り、女性の絵を描く!?

    桔梗屋の女房:松平定

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    2024年03月17日
  • 五分後にホロリと江戸人情

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    宝箱

    7人の作家の小品集で、江戸人情小話が、いっぱい。どれも、ちょっぴり切なく、ホロリとさせられる。次々と色々な話が、ポンポン出てくる宝箱のようだった。

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    2023年04月21日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    「13人」の小説家が「鎌倉」時代について書いた作品集。どの作品も面白いし、最新研究や資料を読み込まれている感じがして、興味もそそられる。
    この本片手に鎌倉を歩きたい。

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    2022年04月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    ネタバレ

     歴史小説が苦手な人にも読みやすいと思います。
     
     様々な思惑がうごめく武家のはじまりの時代。その時代背景がよくわかりますし、素敵な話もたくさん。

     そして、何より出かけたくなる。あー、修善寺の温泉でゆったりしたい~。

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    2022年02月17日
  • ぴりりと可楽!

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    ネタバレ

    江戸落語を世に広めた三笑亭可楽の話。
    修行の旅に出て、いろんなことを発見して、成長していく姿が期待を裏切らなくて嬉しくなる。

    娯楽は禁止の世の中で、人々を説得していく様子は爽快。

    左団次がめっちゃかっこいい。
    又五郎が
    「いつかやらなきゃならねえって勝負のときが、今、来たんだよ。(略)こういうおいらはおかしいか?」(p191)
    って聞いた時、
    「男子の本懐でござる」
    って答えたのがすごくかっこよく見えた。

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    2020年11月03日
  • ぴりりと可楽!

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    ネタバレ

    史実に基づいた作品。
    寛政10年、白河の〜と称される松平定信が老中をやめた頃。

    ここに一人の後に、江戸落語の礎を築いた「又五郎」がいた。櫛職人の名人源兵衛親方の厳しい修行を9年続けていた。

    まだ江戸には、金を取って落とし噺をする場所はなかった。
    旦那衆の粋な趣味としての集いであった。

    ある時、大阪から芸人が興行に来る。
    そこで、又五郎たち若い衆が大阪に負けてられぬと、興行をするも全然受けずにたった五日で終える。
    又五郎は、親方の娘に葉っぱをかけられたこともあって、修行の旅に。。。。。

    時の「笑い」「滑稽」「洒脱」を切磋琢磨した芸人達。場所によって笑いも変わる。真似だけでなく独自の笑いを

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    2020年09月29日
  • ぴりりと可楽!

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    やっぱり幕末DTの人でしたか。所詮芸事は雑事、と言い切りつつ初の旗揚げに命をかける若者がこの時代にもいたからこそ上方落語も続いているんやなあ。とっても面白く時代考証もわかりやすくて、このまま明治維新から戦時中まで、50年のお笑いを東西問わず描いて欲しいなあ。

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    2025年06月30日
  • 茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛

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    ネタバレ

    戦の時代から経世の時代に変わる。いつの世も新しい価値観についていけないものがいて、混乱が起きる。悪名をものともせずに改革に挑む茨木理兵衛という、融通の効かぬ男の壮絶な物語。いつの世も理が勝つとは限らない。

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    2025年05月24日
  • 茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛

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    最後どうなるのかと思いながら読み進めたら、そうなったかぁ......という結末。
    かと思いきや!

    現代の政治状況に一石を投じる感があり、その辺りも評価されるべき作品なのかもしれない

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    2025年02月21日
  • 蔦重

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    大河ドラマ化される蔦屋重三郎を主人公にした短編集。

    耕書堂という地本屋を経営し、喜多川歌麿、山東京伝、恋川春町、滝沢馬琴、東洲斎写楽といった売れっ子の絵師、戯作者を生み出した敏腕出版プロデューサーである。

    小説なのでフィクションも交えているものの、江戸時代後期の田沼時代から寛政期にかけての江戸町人文化の世相を伺えて興味深い。

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    2025年01月07日
  • 茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛

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    増え続ける莫大な借財を抱えた藤堂高虎の津藩。
    誰も成そうとしなかった改革に打ち進んで行こうとする若き奉行の物語。
    一気に読ませるのは、現代も又持てるものと持たざるものの二極分化とその閉塞感に立ち往生しており、その社会構造が似ているからかもしれない。
    カンフル剤にも似た力技でしか世の中を変えることができないのか、正しき答えは無いと思うが、それでも私たちは一人一人自分の頭と心を総動員して考え続けなければならないと思う。
    物語の最後の主人公の茨木理兵衛の言葉、
    「自ら学び、自ら考え、視野を広く持ち、信念を貫け。必ず乗り越えられる。何があろうと、胸を張って生き抜くのだ。」
    が、そのまま作者のメッセージ

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    2024年12月28日
  • どうした、家康

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    家康というただ一人の物語でも、こんなにいっぱいあるもんなんだなあ、って思った。王道系も、恋愛系も、色々あって、「家康」を楽しめる。

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    2024年11月09日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉時代の鎌倉をテーマにして鶴岡八幡宮や銭洗弁天など場所に纏わる短編集。
    鎌倉はよく行っていたので全ての場所が分かって面白かった。しかし源頼朝は好きになれない。

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    2024年09月16日
  • 茨鬼 悪名奉行茨木理兵衛

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    鎧武者の表紙とタイトルを見てジャケ借り
    頭は良い、けれど正論を振りかざし、家老連中に生意気を言って改革を進める若き中間管理職(合ってる?)のおはなし。

    感想を書くのが難しいなぁ。

    派手な合戦がある訳でも、華麗な殺陣がある訳でない、けれども確かに戦っている
    自分はこんなにも仕事に情熱を持てただろうか?
    仕事に燃える現代のサラリーマンに読んでもらいたい一作です。

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    2024年08月10日
  • 蔦重

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    ネタバレ

    2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の予習として。

    全く知識のない世界だからこそ、史実と創造の両面から楽しめた。

    ○美女礼讃
    狩野派鳥山石燕の弟子勇介が蔦重の斡旋で、売り出し要員遊女の水揚錦絵を描く。絵師として、病む妻のため。
    勇介は喜多川歌麿、そしてその妻於理世の名は本当に妻の名なのか不明とのこと、節末の解説もありながら創造の部分も楽しめる。

    ○桔梗屋の女房
    恋川春町(武士倉橋寿平)は田沼時代の黄表紙絵師でもあったが、松平定信の娯楽統制の余波により謹慎、切腹。それに際して蔦重が昔馴染みの吉原引手茶屋桔梗屋女房トメから手紙を託されるところから話は始まる。

    ○木挽町の

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    2024年04月22日
  • 読んで旅する鎌倉時代

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    鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
    タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
    前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
    砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)

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    2024年02月09日
  • 蔦重

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    他の本では、蔦重が考えに考えて作られたスーパースターって感じの存在の写楽が、あんまり…だけどまぁ…みたいな感じになってるのが面白い。
    狩野派の人の話が一番良かった。

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    2024年01月25日
  • 東京彰義伝

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    明治維新の際に起こった物語を違った視点で書いた作品であり、知らなかった事で埋め尽くされており知的好奇心をそそられる。

    教科書に語られていない物語があるよね~ってあらためて感じる良作。

    ただ題名通りの本ではない

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    2023年09月10日
  • どうした、家康

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    バラエティー豊かて楽しい一冊。
    新しい視点が良いと思うのは、「長久手の瓢」山本巧次である。
    上田秀人の「親なりし」はさすがの安定感。

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    2023年02月19日
  • ぴりりと可楽!

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    三笑亭可楽、林家正蔵、三遊亭円生誕生秘話。歴史に忠実ながら、そのストーリー展開のテンポの良さは、ピリリと胸に刺さる。可楽のお陰で、現代の江戸落語があると思うと、感謝ひとしきり。

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    2022年09月24日