吉森大祐のレビュー一覧
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2025年の大河ドラマは蔦屋重三郎!
島田荘司さんの【写楽 閉じた国の幻】を読んで以来、蔦屋重三郎を主人公にした作品を探しており、久々に出会えました!
蔦屋重三郎を知らない人の為に紹介します
江戸時代の田沼意次から松平定信の時代を生きた本屋さん!?
喜多川歌麿、山東京伝、十返舎一九、写楽や葛飾北斎をデビューさせ吉原の再興と傾きかけた江戸歌舞伎の復興に力を注ぐ!
江戸の粋を地でいく男、相談すれば知恵を出し、無名な人間に箔をつける!!
時代に愛され江戸を愛した名プロデューサー!!
美女礼讃:若い絵師が病床の妻の負担を減らす為に自分の流派の禁忌を破り、女性の絵を描く!?
桔梗屋の女房:松平定信の贅沢禁止令により、処分を受けた倉橋様に桔梗屋の女将さんからの密書を届ける為に重三郎が動く!
木挽町の絵師:宮廷画家は絵を描く事が仕事で、絵は描けて当たり前、誰にも褒められずの自分の人生と仕事に疲れていた時、とある居酒屋で町の人々から自分の絵を褒められた!
白縫姫奇譚:千年語り継がれる物語を書く男の話。確かに200年、語り継がれてます!
浮かれ十郎兵衛:重三郎は吉原に旺盛を取り戻した力を買われ、芝居小屋の再興を頼まれる事に!?書く絵は決まっているが書き手は見つからず、右往左往している所に昔の知人が寄ってくる? -
購入済み
宝箱
7人の作家の小品集で、江戸人情小話が、いっぱい。どれも、ちょっぴり切なく、ホロリとさせられる。次々と色々な話が、ポンポン出てくる宝箱のようだった。
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Posted by ブクログ
増え続ける莫大な借財を抱えた藤堂高虎の津藩。
誰も成そうとしなかった改革に打ち進んで行こうとする若き奉行の物語。
一気に読ませるのは、現代も又持てるものと持たざるものの二極分化とその閉塞感に立ち往生しており、その社会構造が似ているからかもしれない。
カンフル剤にも似た力技でしか世の中を変えることができないのか、正しき答えは無いと思うが、それでも私たちは一人一人自分の頭と心を総動員して考え続けなければならないと思う。
物語の最後の主人公の茨木理兵衛の言葉、
「自ら学び、自ら考え、視野を広く持ち、信念を貫け。必ず乗り越えられる。何があろうと、胸を張って生き抜くのだ。」
が、そのまま作者のメッセージとして伝わった。
帯にある「感涙必至」という文言は大袈裟かな〜。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025年NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の予習として。
全く知識のない世界だからこそ、史実と創造の両面から楽しめた。
○美女礼讃
狩野派鳥山石燕の弟子勇介が蔦重の斡旋で、売り出し要員遊女の水揚錦絵を描く。絵師として、病む妻のため。
勇介は喜多川歌麿、そしてその妻於理世の名は本当に妻の名なのか不明とのこと、節末の解説もありながら創造の部分も楽しめる。
○桔梗屋の女房
恋川春町(武士倉橋寿平)は田沼時代の黄表紙絵師でもあったが、松平定信の娯楽統制の余波により謹慎、切腹。それに際して蔦重が昔馴染みの吉原引手茶屋桔梗屋女房トメから手紙を託されるところから話は始まる。
○木挽町の絵師
奥絵師末席である文州が姫君に突き返された扇絵をふと立ち寄った飲み屋の娘に渡し、その扇絵が評判を呼ぶ。蔦重が噂を耳にし、市井の絵師にと誘うが…
○白縫姫綺譚
戯作者志望だった瑣吉は戯作者としての芽が出ず、蔦重の書肆の手代として働く。吉原に毎日通い貸本行商中。すると書物の中にいつぞと知れず挟まれた付箋を見つける…『なにをしてゐる 書きなん之』…その書き手の正体をしり、戯作者を目指していた瑣吉は『マコトの名に戻』り、曲亭馬琴(クルワテイマコト)となる。蔦重の元を離れてから二十年後『南総里見八犬伝』に着手しその四十九年後完成させる。
○うかれ十兵衛
松平定信による贅沢禁止令により江戸歌舞伎三座は存在の危機、その五月興業開催への協力を約束する蔦重。絵師による宣伝を思いつくが前出の勇介こと歌麿は、我が絵の道のみを追求するのみ…困りあぐねた蔦重は元遊び仲間であった、阿波蜂須賀家御抱能役者、十兵衛と出くわす。贅沢禁止令により保身のために吉原での遊びに危機感を感じぷつりと仲間から姿を消し、何かとニヤつき調子もよく腰の据わらぬ十兵衛を、蔦重は苦々しく思いながらも、五月興業のために指示に従わせた上で絵師としての仕事を与える。十兵衛の描いたその役者大首絵は従来のブロマイドのような美化した役者絵とは違い大胆かつ写実的。大きな話題となり江戸歌舞伎存続の一助となる。大いにうかれ、多くを求めるようになった十兵衛をますます苦々しく思う蔦重。求められるままに仕事を与えるが、その絵師としての魅力は影を潜めはじめ、たった10ヶ月の活動期間で幕を閉じる。
十兵衛…八丁堀に在居の『東洲斎』、しゃらくせえ遊び人『写楽』。
しかし東洲斎写楽の正体は未だ不明のまま、欧州ジャポニズムを機に再び脚光を浴びてドイツ人学者により研究が行われたのが最初だったとか。
改めて、史実と創造のミックスが大変に巧妙で興味深く面白かった。物語の後日談や史実としての諸説に作者の生の言葉が添えられているのも心が躍る思いがした。
そして改めて江戸ものは、時代情勢、文化共に、いつも知的好奇心を刺激してくれるので大好きだ。 -
購入済み
鎌倉三代将軍家の時代の13篇の短編アンソロジー。
タイトルは『旅する』だけど、旅自体を扱った作品はなかったような?(^_^;)各作品の冒頭に、作品にちなんだ名所の写真と説明がついています。
前半は頼朝と政子の逸話が多く、後ろになるにしたがって時代があとになります。
砂原浩太朗さんの「実朝の猫」が好きかも。鎌倉に行きたくなりました(^.^)