吉野弘人のレビュー一覧

  • ゴルファーズ・キャロル

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    亡くなった息子の治療費の返済、娘の学費、家族の生活を守るため自殺で家族に生命保険を残そうとするランディ。
    ディケンズの「クリスマスキャロル」でスクルージの前に現れたマーレイと同じように、鬱屈したランディの前に事故死したプロゴルファーの親友ダービーの亡霊が現れ、4人のレジェンドゴルファーとのラウンドに誘う。彼等の助言にも他の選択肢を見出せないランディの前に… 。伝説のゴルファーボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガンなどの逸話やオーガスタやショールズ クリークなどのコースの描写は興味深く読めたが、彼等の教訓めいた助言はランディの意思を覆すほどの説得力は感じられなかった。

    「持てるものすべてを使って

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    2024年09月08日
  • ザ・ロング・サイド

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    ネタバレ

    違う、そうじゃない。「ザ・プロフェッサー」から読んできた6作目にしてスピンオフ2作目だが、法廷パートの分量は削られる一方だった。ワイドアスオープンと言いながらエンジンがかかるまでが長く、残りのページ分量だけで一体何を引っくり返すのか、違う意味でハラハラしてしまった。結局はどんでん返し自体のインパクトも弱く、前半部の人間ドラマというか複雑な感情描写に筆の比重が寄っているのは明らか。前作の肝であった検事長の話もここまで引っ張る必要があったのか疑問。

    とはいえシリーズとしては好きなままだし、訳者あとがきによれば次回作はリッチ弁護士のリターンらしいので楽しみ。

    あと全然関係ないが、表紙をちゃんと見

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    2024年08月03日
  • ザ・ロング・サイド

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    ネタバレ

    このシリーズのテーマは不利な状況においても決してあきらめず、正義を信じ、愚直なまでに行動することだった。

    それが、前作のラストで正義が揺らいでしまった。
    本作でそれがどのように回収されるのか。

    結論から言うと、一応の決着はつくが、モヤッと感が残るラストになった。
    やはり、ヘレンはあのまま終わってはいけない。
    ボーもそれで終わってはいけない。

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    2024年07月17日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    犯罪を目撃したり関わったりした者たちの日常やその後の人生を描いているが、エンターテインメント的な要素は皆無で淡々と続く日々を描きとった、という印象だ。
    しかし翻訳ミステリー大賞の基準がよく分からない……。

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    2024年03月23日
  • 黒と白のはざま

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    トム・ジャクソン・マクマートリーと、リック・ドレイクを中心人物とする、法廷小説。シリーズとなっており、前作「プロフェッサー」に続く2作目が本作となる。
    構成・味わいは、前作とかなり異なる。前作はプロットが単純でミステリー要素のあまりない法廷小説という風合いであったが、本作は、ミステリー小説だ。
    私の好みとしては、断然、前作の方が好き。
    理由は、本作はミステリーとして、謎が解けてもすっきりとしないこと、要するに、ミステリーとしては、少なくとも私の好みではなかった。一方で、前作の法廷エンタメ小説は、構造は単純ではあるが、ハラハラ出来る面白さがあった。
    このシリーズは、あと何作が続くが、継続して読ん

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    2024年03月18日
  • 血塗られた一月

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    了解の意を示す『あい』といい、否が応でもエイドリアン・マッキンティの<刑事ショーン・ダフィ>シリーズを引き合いに出さずにいられないが、今作の主人公ハリー・マッコイは優秀な警察官でありながら、自身の弱さも無様さも包み隠さず曝け出す(出される)人間味のある人物造詣であり、警察組織内を綱渡りで歩むアウトサイダーとして、その危うさが魅力。今作は上流階級の人間が関与する事件としてまずまず妥当な落としどころで、次作への繋ぎも上々ではなかろうか。しかし、関係者が容易く口を割り過ぎるのは些か興を削がれる部分だったりする。

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    2024年02月10日
  • 血塗られた一月

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    1973年1月1日、刑事マッコイは囚人ネアンから、明日、とある少女が殺されると告げられる。翌日、少年が少女を撃ち殺し、自殺する事件が起こる。それはグラスゴーを揺るがす“血塗られた一月”事件の始まりだった。捜査の中でマッコイは、自分と因縁のあるダンロップ卿が事件に関係していることに気づく。何かを隠す卿は警察へ圧力をかけ、捜査を妨害し…グラスゴーの暗部を描く、傑作タータン・ノワール、ここに始動!

    生と死、正義と悪の境界が不明確な世界で蠢く登場人物たち。誰にも共感できず。次作も購入済みなので、いずれ読むことにしよう。

    以下は、余談。
    昨日、神保町ブックフェスティバルに初めて行った。早川書房のブー

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    2023年10月29日
  • 血塗られた一月

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    スコットランドのミステリーは初めてかもしれない。性的対象の女性の連続殺人事件がメインだが、読んでいて不愉快で苦痛な位に女性を虐げている。全編、女性が男のおもちゃになっているような作品を平気で翻訳する出版社は何とも思わないのかな、読んだくせに、と言われたらそれは、ごめんなさい、しか言えないけど

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    2023年07月16日
  • 嘘と聖域

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    CL2023.5.22-2023.5.25
    もともとマクマートリー教授よりボーのほうが好きだったので、新シリーズは嬉しい。
    ただ、結末がもやもや。

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    2023年05月26日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    短編集。ままならない生き方、なんとかしたいと思いつつ流されてしまう…中で、犯罪に関りを持ってしまう人たち。

    法の境界のような状態の暮らし、それぞれが入り込んでいる抜け出せないスポット。

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    2023年05月04日
  • 嘘と聖域

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    相変わらずのストレスフルな展開だが、悪役の印象が散漫。主人公は再生する。しかし、これでいいの感がある結末。

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    2023年04月21日
  • 最後の審判

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    胸アツ法廷小説完結編!

    本作はあのジムボーン・ウィーラーが脱獄するところから始まる
    ジムボーンは復讐を果たすためにトムやトムの家族、仲間たちに次々と襲いかかる!

    あ〜ぁ神よ…
    あなたはなぜ彼らににこんな試練を与えるのですか?
    彼らの最大の武器「法」ではどうすることもできないのか…

    そして、その試練は私の大好きなボーにまで…!?


    さぁ、彼はこの状況を「ケツの穴全開」で乗り切ることができるのか!?
    そして、「正義に」乾杯をすることはできるのか!?

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    2023年03月21日
  • 最後の審判

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    ネタバレ

    すべては想定内のストーリーだったがあたりまえのように寂しく悲しい結末だった。悪役の結末はあっけなかった。リー・ロイもなんどか出てきたので良しとしよう。

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    2023年01月29日
  • 黒と白のはざま

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    こんな鈍感な私でも犯人がわかってしまった。誰がじゃなく何故だからよしとしたいがミステリーとしてはもう一歩。

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    2023年01月25日
  • 呼び出された男 スウェーデン・ミステリ傑作集

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    スウェーデンのミステリー18作品。作家が違うので色々なカラーがあって、楽しめた。児童虐待や移民問題、イジメ、LGBTなどなど、様々なテーマがあった。

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    2022年09月29日
  • 評決の代償

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    ネタバレ

    裁判というか、弁護というか、そういう時には、このように論理を構築するのかということはよく理解できた。
     ただ、ミステリーとしてどうかと言われると、口を噤みたくなるのは仕方がないことか。解決篇以外は、非常に読んでいて楽しいのだが。

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    2022年09月18日
  • 喪失の冬を刻む

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    ローズバッド居留地に住むラコタ族のヴァージルは、処罰屋として正義を実行することを生業にしている。彼は、居留地内でヘロインを売ろうとしている男がいるという話を聞く。そして彼の甥がヘロインの過剰摂取で倒れて…。

    表紙の絵が素晴らしい。内容は普通の私立探偵小説。アメリカ先住民族の食文化が興味深い。

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    2022年08月23日
  • フォーリング 墜落

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    コックピット、キャビン、
    地上の人質、FBI、管制塔、スタジアム…
    場面の転換が激しく
    過去のエピソードも差し込んできたり
    あっちもこっちもと落ち着かない。
    そのたびに緊迫感が途切れる。
    とくにクライマックスでは
    一気に駆け抜けたいのに
    そうさせてくれずにまどろっこしい。
    結局、何のために登場したのか
    中途半端な人物も多く
    いろいろTVドラマ的。

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    2022年05月27日
  • 最後の審判

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    驚きの展開はなく、法廷シーンもわずか。死んだ脇役のキャラなど忘れているので、このシリーズは一気読みが正解か。
    この街に、本当にトンネルがあるのかが気になる。

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    2022年02月04日
  • 評決の代償

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    ネタバレ

    SL 2021.11.14-2021.11.19

    ラスト数ページで真相が暴かれるのは構成的にあまり納得いかないけど、ミステリとしては面白かった。
    司法で決着がついたことに、無関係な人たちのせいで人生が狂ってしまうことにどうしようもない理不尽さを感じる。12人の陪審員たちは何も悪いことも違法なこともしてないのに。
    それが現実なんだけど。今の日本でも似たようなことは起きているんだろうな。

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    2021年11月19日