吉野弘人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気読み。本書は訳者”持込み”によって出版が実現したと巻末にある。もう…よくぞ見つけて持ち込んでくれました!ありがとうございます。感謝と拍手を贈りたいです。ストーリー自体は至ってシンプルな法定ミステリー。しかし主人公のトム、脇役のリック、ドーン、パウエル、そしてボー。みんなキャラが魅力的で生き生きとしてる中で、極め付けは愛犬のブルドック「ムッソ」、犬はやはり素晴らしい生き物であり人間の一生の友だと実感。中盤からそれぞれの人間性の高潔さにチョイチョイ眼を潤ませたが、ラストでは、やはりそうよね…と…泣いてしまった。まさに胸熱痛快法廷エンタメスリラー。
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Posted by ブクログ
5歳の時、父をKKK(白人至上主義団体)に殺害されたボーは、そのリーダー・アンディに正義の裁きを受けさせる為、故郷のテネシー州ブラスキで唯一の黒人弁護士となった。そして父が殺された45年後のその日、アンディが同じように殺された。ボーは逮捕され、あらゆる証拠がボーを犯人と告げている。弁護を頼んだ恩師とその相棒は真相を探るが、KKKの過去を消したい街の思惑や、何者かに雇われた殺し屋に阻まれる。絶体絶命まま迎えた裁判の最終日、意外な人物による証言で法廷は大混乱に…。閉廷後も、ラストまで衝撃の連続だった。全ての謎がスッキリ解決されたが、45年の執念はボーに苦しい結果となった。
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Posted by ブクログ
ちょっとちょっと、これ最&高なんですけど!!??
リーガルものを小説で読むことないのだけれど(海外ドラマで見るのは好き!)これは読んでよかった。映画を見るようだった。
正義は勝つ、というシンプルなものではあるが、ラストは胸にこみ上げるものがある。
68歳のリタイアしたおじいちゃんが主人公というのもいいよね。
続編もあるのかしらあるのかしら。
わたしはボーが好きだよ。
それにしてもあのリックのピンチのところで、トムがバーンと法廷に現れたときの胸熱感は、キューティブロンドのエル・ウッズが全身ピンクで現れた時に等しいな。待ってたよおおおおおお!と叫びたくなったよ。
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Posted by ブクログ
46年前テネシーで黒人の父がKKKのメンバー10人に殺された。息子ボー・ヘインズは復讐を誓い、弁護士になった。KKKの指導者だったアンディ・ウォルトンが殺された。ボーはしょっちゅうアンディを殺すと言いふらしていた。ボーは逮捕され、ロースクールの教授だったトム・マクマートリーに弁護を依頼する。証拠はボーの有罪を示している。担当検事のヘレンは負けなし。絶体絶命の裁判は・・・
うおー!2020年ナンバーワンだ。
前作「ザ・プロフェッサー」もすごく面白かったが、それ以上かも知れない。解説を読んでいて、確かに前作は誰がやったかは分かっているのでミステリー的要素は少なかったけれど、本作にはミステリー要 -
Posted by ブクログ
面白かったぁ〜。
これぞ、パスタ小説!(パスタを茹でてる時間も読んでしまうという村上春樹のたとえ。)
68歳のトーマス・マクマートリー40年もの長きにわたりアラバマ大学のローククールの教授。妻をガンで失い自身も膀胱がんになり、信じてた親友にも(憎っくきジェイムソン・タイラー)手ひどく裏切られる形で大学を追われる。
ここであらすじを書いてもしょうがないよんね。
とにかく私のすきな法廷ミステリー。
リックが絶体絶命の時に現れた時は心の中で喝采。
アシスタントのドーンとは上手くいきそうだね。
最後はめでたく勝訴するんだけど、いったい何人が犠牲になった?
証言しようとしてたミュールは殺されるし、工場長 -
Posted by ブクログ
骨のある小説かどうかは、どういうわけか最初のページからわかってしまう。その期待はたいてい裏切られない。ストーリーではなく、作家が書こうとしているものが、文体の後ろからにじみ出てくるような、そう、気配のようなもの、小説の持つ気品のようなものだ。
そうなるとストーリー展開も楽しくなる。なかなかタフな物語になることは、書き出しで摑めているからだ。
南部出身の法律家出身の作家は誰? 大抵の読書子ならば、ジョン・グリシャムと答えると思う。この新手の作家ロバート・ベイリーも実は南部出身の法律家なのである。先人グリシャムの権威を傷つけないばかりか、やはり米南部生まれのリーガル・サスペンスには骨 -
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日本ではあまり大きく報道された感じがしないVWのディーゼル排ガス不正問題に関する本だが、VWの歴史、そして、VW創設者であるフェルディナンド・ポルシェの孫でVWのCEOであったフェルディナンド・ピエヒやその一族のVW支配の実態なども詳しく記されていて、VWが不正を働いた背景・遠因が分かるようになっている。
VWの不正が発覚するきっかけとなった路上実験の話も面白いが、不正発覚後も非を認めて改善しようというのではなく、むしろ、隠蔽工作に走ったり、現場の責任にして「私は知らなかった」と口をそろえる幹部たちなど、その闇は深いと感じられた。
それにしても、クリーン・ディーゼルが全然クリーンじゃなかったの -
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この本の登場人物でAI捜査官ロックの開発者オコネド教授の言葉にハッとさせられた
"警察が実際の証拠よりも偏見に従うことで、愛する人を失うというのがどういうことか知っています。それが、わたしがロックを開発したそもそもの理由です。"
多くの人が仕事などで実際にAIを使い始めているから、それよりも劣るAIを登場させたら時代遅れなストーリーに感じてしまう
既にすごい性能になってるAIの延長線上を想像して書くのはほんと難しそう
だけどこの著者がデビュー作で描いた未来のAI捜査官には絶妙なリアリティを感じた
そしてそれに加えて、人間の感情の機微(親子の愛情や喪失や欲望)とそれに振り -
Posted by ブクログ
昔ながらの刑事とAI捜査官のバディもの
上記の要素自体はよくあるが、『昔ながらの刑事』が子を持つ母親である点は本書の特徴ではないかと思う。脇を固めるチームメンバーもしっかり深掘りされるので、最後まで読み進めるとチームみんなにそれなりの愛着を覚えていた。
真相が判明するまでの過程はスリリングではあったけど、犯人とその動機についてはそこまで心を揺さぶられなかった。目的が壮大すぎるからかな?
個人的に一番心に残ったのはP475の、事件が解決し、ロックと共に橋の上で川を見つめるキャットが、彼の慰めの言葉に対して返したセリフ。
人間とAIどちらが上だとか、AIに人の感情が理解できるかできないかとか、 -
Posted by ブクログ
人工知能捜査体のロックと、自らの堪に従って動く刑事のキャットがバディとなり、事件解決を目指す話。
AIに肯定的か否定的かと言ったら、キャットは間違いなく後者で、ロックのやることを非難したり、ロックのことを「それ」と呼んだりしており、読んでいて(何もそこまで嫌わなくても...)と思った。
ただ、ロックにしたらキャットの自分に向ける感情なんて気にすることではないから、別に良いんだろうけど。
そんな2人(正確には1人+AI)が一緒に事件の捜査をするって...どうなってしまうのかという心境で読み始めた。
捜査は地味に進んでいく。(地味過ぎて少し眠くなってしまった。)
キャットが夫を亡くしていること -
Posted by ブクログ
直観派の刑事と最新のAIがバディを組むという近未来警察ミステリ。
近未来と書いたが数年先の未来ではない。もう今でも最先端テクノロジを惜しげもなく使えば可能なのではないかと思われるような直近の近未来だ。すぐそこにある未来だからこそイメージしやすく、自分の職場でこういうAIがバディだったら仕事も楽だし効率上がるだろうな。いや、待てよ、これだとマネージャーは部下が不要になるんじゃね?とかいう具合に想像できる。少なくとも近々ホワイトカラーはAIに職を奪われる未来が来るだろう。本作を読んでいると「AIすげ~!有能すぎ!」と思うが最大の魅力はそこではない。最先端でありながら英国警察ミステリの伝統を踏襲した -