吉野弘人のレビュー一覧

  • 黒と白のはざま

    Posted by ブクログ

    前作「プロフェッサー」に続いて読んだ。登場人物の多くが前作から引き続き出ていて、とても嬉しかった。気持ちの良い仲間達にまた会えたような気がして、こういう読書体験は滅多にない。藤沢周平の用心棒シリーズ以来かも。本書の内容もまた優れている。話の展開もよく、終わり方も最高。主人公のトムが1人で大活躍するような単純な話ではないのがまた良い。気持ちの良い読書をしたいなら、前作から本書を読むべし。

    0
    2020年03月04日
  • 黒と白のはざま

    Posted by ブクログ

    46年前テネシーで黒人の父がKKKのメンバー10人に殺された。息子ボー・ヘインズは復讐を誓い、弁護士になった。KKKの指導者だったアンディ・ウォルトンが殺された。ボーはしょっちゅうアンディを殺すと言いふらしていた。ボーは逮捕され、ロースクールの教授だったトム・マクマートリーに弁護を依頼する。証拠はボーの有罪を示している。担当検事のヘレンは負けなし。絶体絶命の裁判は・・・

    うおー!2020年ナンバーワンだ。

    前作「ザ・プロフェッサー」もすごく面白かったが、それ以上かも知れない。解説を読んでいて、確かに前作は誰がやったかは分かっているのでミステリー的要素は少なかったけれど、本作にはミステリー要

    0
    2020年03月01日
  • ザ・プロフェッサー

    Posted by ブクログ

    面白かった❗️オススメです。ミステリーではないし、結末もハッピーエンドになるんだろうなぁと分かっているけど、どうしてそうなるのかが全く分からず、最後までハラハラしっぱなし。結末のカタルシスも大きく、主人公達や古い仲間達との絆なども好みで、久々にとても良い本に巡り会えました。登場人物とも言えないような「ザ・マン」がずーっと存在していて、これが最高でした。超オススメ。

    0
    2020年02月06日
  • ザ・プロフェッサー

    Posted by ブクログ

    面白かったぁ〜。
    これぞ、パスタ小説!(パスタを茹でてる時間も読んでしまうという村上春樹のたとえ。)
    68歳のトーマス・マクマートリー40年もの長きにわたりアラバマ大学のローククールの教授。妻をガンで失い自身も膀胱がんになり、信じてた親友にも(憎っくきジェイムソン・タイラー)手ひどく裏切られる形で大学を追われる。
    ここであらすじを書いてもしょうがないよんね。
    とにかく私のすきな法廷ミステリー。
    リックが絶体絶命の時に現れた時は心の中で喝采。
    アシスタントのドーンとは上手くいきそうだね。
    最後はめでたく勝訴するんだけど、いったい何人が犠牲になった?
    証言しようとしてたミュールは殺されるし、工場長

    0
    2019年12月29日
  • ザ・プロフェッサー

    Posted by ブクログ

    骨のある小説かどうかは、どういうわけか最初のページからわかってしまう。その期待はたいてい裏切られない。ストーリーではなく、作家が書こうとしているものが、文体の後ろからにじみ出てくるような、そう、気配のようなもの、小説の持つ気品のようなものだ。

     そうなるとストーリー展開も楽しくなる。なかなかタフな物語になることは、書き出しで摑めているからだ。

     南部出身の法律家出身の作家は誰? 大抵の読書子ならば、ジョン・グリシャムと答えると思う。この新手の作家ロバート・ベイリーも実は南部出身の法律家なのである。先人グリシャムの権威を傷つけないばかりか、やはり米南部生まれのリーガル・サスペンスには骨

    0
    2019年04月23日
  • フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽

    Posted by ブクログ

    日本ではあまり大きく報道された感じがしないVWのディーゼル排ガス不正問題に関する本だが、VWの歴史、そして、VW創設者であるフェルディナンド・ポルシェの孫でVWのCEOであったフェルディナンド・ピエヒやその一族のVW支配の実態なども詳しく記されていて、VWが不正を働いた背景・遠因が分かるようになっている。
    VWの不正が発覚するきっかけとなった路上実験の話も面白いが、不正発覚後も非を認めて改善しようというのではなく、むしろ、隠蔽工作に走ったり、現場の責任にして「私は知らなかった」と口をそろえる幹部たちなど、その闇は深いと感じられた。
    それにしても、クリーン・ディーゼルが全然クリーンじゃなかったの

    0
    2017年11月05日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭から不穏な雰囲気なので、先を進むことに躊躇したものの謎が解ければなるほどといったところ。

    AI捜査官と人間臭すぎる警視正というバディはありがちかなと思うもののその対比がこの物語の面白さでもあるのか。

    人種差別という視点がつきものだが、母親という視点での描かれ方は、海外ものとしてもあまり違和感がなかった。

    ただ、犯罪と動機については腑におちないところもあるかな。

    0
    2026年07月16日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    AIの判断ミスで旦那を失った警視正キャットと、警察の偏見で兄を有罪にされたオコネド教授がつくった人工知能のロック。
    水と油のようなコンビが行方不明者の事件を追う。

    直感を信じ、現場に足を向け、被害者家族にも直にあうキャット。
    数字と統計を信じ、ネットワークから情報を仕入れ、被害者家族にもZoomでいいんじゃないかと主張するロック。

    どっちもどっちなんよー。キャット大人になりなさいよー(笑)って、ちょっと突っ込みたくなるけど、映画化しないかなぁー。おもしろそう。

    0
    2026年07月11日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    人工知能捜査体のロックと、自らの堪に従って動く刑事のキャットがバディとなり、事件解決を目指す話。

    AIに肯定的か否定的かと言ったら、キャットは間違いなく後者で、ロックのやることを非難したり、ロックのことを「それ」と呼んだりしており、読んでいて(何もそこまで嫌わなくても...)と思った。
    ただ、ロックにしたらキャットの自分に向ける感情なんて気にすることではないから、別に良いんだろうけど。
    そんな2人(正確には1人+AI)が一緒に事件の捜査をするって...どうなってしまうのかという心境で読み始めた。

    捜査は地味に進んでいく。(地味過ぎて少し眠くなってしまった。)
    キャットが夫を亡くしていること

    0
    2026年07月09日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    直観派の刑事と最新のAIがバディを組むという近未来警察ミステリ。
    近未来と書いたが数年先の未来ではない。もう今でも最先端テクノロジを惜しげもなく使えば可能なのではないかと思われるような直近の近未来だ。すぐそこにある未来だからこそイメージしやすく、自分の職場でこういうAIがバディだったら仕事も楽だし効率上がるだろうな。いや、待てよ、これだとマネージャーは部下が不要になるんじゃね?とかいう具合に想像できる。少なくとも近々ホワイトカラーはAIに職を奪われる未来が来るだろう。本作を読んでいると「AIすげ~!有能すぎ!」と思うが最大の魅力はそこではない。最先端でありながら英国警察ミステリの伝統を踏襲した

    0
    2026年07月08日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    500ページ近く有るボリュームのミステリーだったが、ほとんど冗長なか所も無くわりと速く読み終えた。AIが警察官の良きバディとして活躍し、しかし、やはり最後は人が判断するという良心的な落ちでよかった。
    シリーズ化されているので次作以降も読んでみたい。

    0
    2026年07月05日
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    娘を殺され、その死に責任を感じた夫の自死を経験したアマンダと、夫の留守中の暴力事件の被害者ルースの2人の視点で物語は進んで行く。アマンダの喪失感とルースの恐怖が場面が変わる度に増幅していく。それにより私自身の容疑者への怒りが増していく。兎に角描写の展開がすごく早くて緊張感をもたらしてくれて、本を置く間もない。前半と後半の微妙なボタンの掛け違いの描写も敢えてのミスリードを誘っている様。読み終えるのが惜しい作品だった。

    0
    2026年07月01日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    AI時代のバディもの。
    キャットがロックに言う言葉(時には窘める)が良い。
    警察の職務内容について問われて、”でもそれが人間のおかしなところなのよ、ロック。不可能だからといって、挑戦を辞めることはないの”など。
    面白かった。続編あるようなので読みたいです。

    0
    2026年06月28日
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2026年の22冊目は、スティーヴ・キャヴァナーの「キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー」です。
    スティーヴ・キャヴァナーを初めて読みましたが、賞をいくつも受賞したり、ノミネートされるのも頷けます。
    単純な交換殺人の話かと思ったら、話が次々と展開し、一筋縄では行きません。時間軸では、見事に錯覚させられました。ディーヴァー同等の捻りとドンデン返しが有ります。しかも、善100%に振り切っていない所が、これ又、良いです。
    ラストでアマンダが、夜のビーチでジェスのスパークルズを燃やすシーンが堪らなく良いです。
    愛する人を理不尽にも失った人の物語です。
    ☆4.8他の作品の翻訳をぜひとも望みます。

    0
    2026年06月21日
  • キル・フォー・ミー キル・フォー・ユー

    Posted by ブクログ

    スティーヴ・キャヴァナー『キル・フォーミー キル・フォー・ユー』小学館文庫。

    初読み作家。ジェフリー・ディーヴァー以外にツイストの魔術師が居たとは全く知らなんだ。

    1つ1つのセンテンスが短く、小説としては非常に味気無いが、ストーリーは非常に面白く、スリリングである。特に中盤からの大展開には驚かされる。前半と後半とで全くテイストが異なり、読み終えてみると、まさかのサイコサスペンス小説だったことに気付かされるのだ。


    舞台はニューヨーク。夫と近所の公園に外出した6歳の娘が、夫が目を離した僅かな隙に何者かに連れ去られた上に殺害され、その責任を感じた夫も1週間後に自殺を果たすという悲劇に見舞われ

    0
    2026年06月16日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    A Iというハシリモノというか旬というか…を取り入れた目新しいバディ物?と思いきや、いや、どうしてどうして。ちょっとドタバタしてるかなあ、息子に過保護じゃないの?などと思いながらもいつのまにか先を読み進めさせる筆力もなかなかなら、ロックもなかなか魅力的。
    最終章が実によく、ホロリとしてしまう。これは第二作も追いかけたくなってしまうではないか。

    0
    2026年06月12日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

     タイトルが好みだったのと、創元推理だったこと、帯に小島秀夫とあったので、よし取り敢えず読んでおこう……と購入。展開は割と予想がつきやすいが、人物の描写が良い。素直な性格の人物が多いので、登場時のセリフや行動からどういう人物か推測しながら読むと、大体当たっていたりする。被害者の苦しみを思うと辛い……。あと、AI捜査官のロックが可愛い。続編も翻訳されるなら読みたいかも……。

    0
    2026年06月04日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    海外ドラマを見ているかのような臨場感と展開。
    内容とは逸れるが、レイプが日常茶飯事のように描かれていて怖い。泣き寝入りするしかないのもおかしい。

    0
    2026年06月04日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    女性のベテラン警察官が
    AIを活用するのではなく
    直感かデータか
    お互いに反発しながら
    行方不明事件を追っていくのが
    斬新で面白かった。
    そして
    人間が人間たらしめる感情や欲こそが
    犯罪を引き起こし
    物事を複雑で面倒なものにしているわけで
    これほど厄介なものはないなー
    とつくづく思った。
    果たしてAIに
    痛み、喜び、悲しみなどを
    学習させたらどうなるのだろう。

    0
    2026年06月03日
  • 瞬きすら許さない

    Posted by ブクログ

    AI捜査官と刑事のバディ。こういう設定をすんなり理解できるのは現代の特権だよなあ。おもしろくて一気読みした。ところどころ未回収のような気がしないでもないけれど、キャラクターもみんな良くて最後まで引き込まれた。これがデビュー作なのか。たのしかった。

    0
    2026年06月02日