吉野弘人のレビュー一覧
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元フットボール王者、弁護士になりその後は大学教授と地位と名誉を手に入れたトム。60代後半になり親友に裏切られた職を失い、ガンに冒されていることを知る。ひとつの交通事故の裁判を教え子のリックに託す。事故の背後にあるもの、妨害行為とうまくいかないなかで裁判が始まる。そこからが特に面白い。展開の予想はつくけれどそれでもハラハラする。なにを守るのか、大切なのは何かとそれぞれが自問する。60代後半になろうと、病があろうと逃げずに生きるということ。トムの姿に感情が込み上げてくる瞬間がある。誰かの、なにかのために全身全霊で闘う人たちの姿が格好いい。次作もぜひ読みたい。
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AIと人間の捜査官コンビと言うと合理的で正しい判断を下すAIと人間臭くてまっすぐで、そのくせ人間という生き物の闇や光を見られるコンビが浮かぶ。コンビというのは正反対の性格、さらに言えば衝突し合いながらもそれぞれの欠点を補い合う事に魅力がある。
本作の魅力がまさにそれで、冷徹で合理的、いつでも冷静さを失わないAI捜査官が魅力的に描かれている。クライマックスの捻りも見事だが、ミステリとしての衝撃度は薄く、大きな驚きには至らない。AIの捜査は面白いが現存する類似作品の発想から脱却できておらず飾り付け程度に収まっている。それでもこのコンビが次にどんな事件に挑むのかを考えるとワクワクする。 -
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ネタバレ小島秀夫監督が帯を書いていたので、絶対に読もうと思って手に取った一冊。
AIと警察が協力して事件を解決していく話で、最初は『Detroit: Become Human』みたいな内容かと思っていたが、しっかりとした警察ミステリーだった。
新人作家さんとは思えないほどストーリーがしっかりしており、伏線回収も丁寧。AI「ロック」と主人公の絆が築かれていく王道展開でありながら、ミステリーとしてもしっかり楽しめた。よくできた作品だと思う。
ただ、どうしても主人公が好きになれず。。
傲慢で自信過剰、組織内の協力に否定的で権力争い……という、警察小説でありがちなキャラクター像が今回も出てきてしまい、苦手意 -
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ネタバレ本邦初訳のアメリカの作家。
2026CWAでJOHN CREASEY FIRST NOVEL DAGGERにノミネート(多分、ショートリスト)。
バージニア州南部の寂れた田舎町で保安官補に就くウィルは、友人トムの家から火の手が上がるのを確認する。急行しトムを引きずり出すが、火事の前に殺された様で…
うーーーん。。。
悪くはない。悪くはないんだけど、全てが中途半端。途中までは良くできた南部小説で、私立探偵が登場してから面白かったが。。。
後半の展開が酷く、悪い意味でどうしてこうなったと。後味も全く良くなく。続編があるらしいけど、よほどじゃない限り出ない気がする。。。
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新潮文庫・海外名作発掘シリーズの一作。
主人公デイヴ・ロビショーシリーズとして、本国では19作が発表されており、本作はその10作目にあたる。
10作目までの背景をネットで調べてみた。
主人公のデイヴ・ロビショーは元ニューオーリンズ市警の刑事。本作では、生まれ故郷であるルイジアナ州アイビーリア郡保安官事務所の刑事として働いている。
ベトナム帰還兵であり、アルコール依存症との闘いを続けている。二番目の妻と養女と暮らしており、一人目の妻は殺害されているらしい。
ルーツはフランス系ケイジャン。ロビショーという姓からも、その出自がうかがえる。
彼はまさに土地の人間だ。バイユー(湿地帯)の近くに住み、釣 -
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シリーズ最終話はこれまでの3冊が法廷エンタメだったのに対して、法廷から離れたジム・ボーンとの文字通りの命懸けの対決。
トムは病状に苦しんだり電話で喋るか検査してるかでほとんど活躍がなく、弱っている様子が痛々しくて辛かった。
怖すぎて大嫌いなジム・ボーンが死刑囚になって3作目から登場しないことに安堵していたのに、脱走して復活し、復讐に燃えるという大ピンチ。
トムのまわりの大事な人たちを標的にする卑劣さが憎いし、今回は罪のない人が死にすぎて最後がどうであれハッピーエンドと思えなくて気持ちが晴れない。
トムの仲間たちの活躍に、誰もが諦めずに戦う意志の強さが表れているのがよかった。 -
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ネタバレ3.2くらい。
期待していたので、ガッカリが目立つ。
主人公が数学教師でチャーリーなので、男性かと思ったら女性だった。自分の偏見具合を恥じた。
てっきり飛行機内で全部完結するかと思ったら、息子のセオの話や、キャラ回想が多くて読みにくかった。必要な情報だが、飛行機内だけの話が読みたかった。
そしてセオパートが本当に合わなかった。
セオが嫌い過ぎる。
愚か過ぎて見てられない。『女の一生』の主人公ジャンヌが馬鹿息子のポールを愛するあまりになんでもやってしまう、というのを思い出した。
セオが幼稚すぎる。よくパイロットになれたな?
幼稚で愚鈍だからこそカモにされ犯罪の片棒を担いで母親を犠牲にするこ -
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ネタバレロビショー・シリーズ第九作。
相変わらず話が追いにくい。
解説によるとこれでも物語の輪郭がはっきりしているそうだが。
話は、
クール・ブリーズ・ブリザードという黒人男性が、
アレックス・ギドリーという看守に虐待されている、
とロビショーが知るあたりからはじまる。
FBIはクールにリッキー・スカーロッティというイタリア系ギャングのボスの犯罪を証言しようとしているらしい。
以下、殺された人と犯人。
ジャック・フリン:労働組合をつぶすために、磔の形で殺された労働運動家。
←アーチャー・テルボンヌ:旧家の地主。南部を舞台にした映画の出資者。
元警官・看守で殺し屋ハーポ・スラッグスも同席。
アイ -
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サンセット・リミテッド号の停車駅があるルイジアナ州ニュー・アイビーリア。その町の保安官事務所の刑事デイヴ・ロビショーのもとに、女性写真家ミーガンが訪ねてくる。彼女の父親は、かつて納屋の壁に磔にされて殺害された労働活動家フリンだった。この犯罪は罰せられることなく、無関心や恐怖から見て見ぬふりをした人々はみな沈黙の刻印を背負った。
窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されているというミーガンからの情報で、捜査に乗り出したロビショーは、幾重にも交錯する事件に遭遇。
映画の撮影現場で雇われたサイコパスの暗躍、過去の秘密を紛らわせるため酒に溺れる大地主の娘の不審な行動、黒人少女をレイプした白人兄弟の殺害事件