吉野弘人のレビュー一覧

  • ザ・プロフェッサー

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    訳者の持ち込み企画で実現した翻訳だという。その慧眼が、作中の法廷での結末と同じくらいのクリーンヒットを出した。次作の翻訳も大いに期待しています。

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    2019年03月30日
  • ザ・プロフェッサー

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    元フットボール王者、弁護士になりその後は大学教授と地位と名誉を手に入れたトム。60代後半になり親友に裏切られた職を失い、ガンに冒されていることを知る。ひとつの交通事故の裁判を教え子のリックに託す。事故の背後にあるもの、妨害行為とうまくいかないなかで裁判が始まる。そこからが特に面白い。展開の予想はつくけれどそれでもハラハラする。なにを守るのか、大切なのは何かとそれぞれが自問する。60代後半になろうと、病があろうと逃げずに生きるということ。トムの姿に感情が込み上げてくる瞬間がある。誰かの、なにかのために全身全霊で闘う人たちの姿が格好いい。次作もぜひ読みたい。

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    2019年03月18日
  • フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽

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    世界を揺るがせたフォルクスワーゲンによる排ガス対策の不正問題を、NYタイムズの記者である著者が丹念な取材で掘り起こした書。フォルクスワーゲンがクリーンディーゼルと謳ったNOxの汚染除去技術は偽りで、ディフィート・デバイスと呼ばれる、法定テストをパスするための不正な装置を搭載していた。

    ビートルを設計したのは、フェルディナンド・ポルシェ、孫のフェルディナンド・ピエヒは祖父以上にドイツ自動車産業に影響力を持つことになる。ピエヒの威嚇を伴うトップダウンによる企業運営が、不正の発覚を妨げる企業文化を醸成したと著者はみている。

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    2018年02月10日
  • 瞬きすら許さない

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    AIと人間の捜査官コンビと言うと合理的で正しい判断を下すAIと人間臭くてまっすぐで、そのくせ人間という生き物の闇や光を見られるコンビが浮かぶ。コンビというのは正反対の性格、さらに言えば衝突し合いながらもそれぞれの欠点を補い合う事に魅力がある。
    本作の魅力がまさにそれで、冷徹で合理的、いつでも冷静さを失わないAI捜査官が魅力的に描かれている。クライマックスの捻りも見事だが、ミステリとしての衝撃度は薄く、大きな驚きには至らない。AIの捜査は面白いが現存する類似作品の発想から脱却できておらず飾り付け程度に収まっている。それでもこのコンビが次にどんな事件に挑むのかを考えるとワクワクする。

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    2026年07月20日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    小島秀夫監督が帯を書いていたので、絶対に読もうと思って手に取った一冊。
    AIと警察が協力して事件を解決していく話で、最初は『Detroit: Become Human』みたいな内容かと思っていたが、しっかりとした警察ミステリーだった。
    新人作家さんとは思えないほどストーリーがしっかりしており、伏線回収も丁寧。AI「ロック」と主人公の絆が築かれていく王道展開でありながら、ミステリーとしてもしっかり楽しめた。よくできた作品だと思う。

    ただ、どうしても主人公が好きになれず。。
    傲慢で自信過剰、組織内の協力に否定的で権力争い……という、警察小説でありがちなキャラクター像が今回も出てきてしまい、苦手意

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    2026年06月21日
  • 瞬きすら許さない

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    CL 2026.6.9-2026.6.12
    経験豊かな警視正とAI捜査官のコンビ。
    はじめはAIを否定しながらも徐々に歩み寄りステキなバディになるという、わりとわかりやすい設定。
    事件の動機がわかりにくいのと、主人公の警視正が感情的すぎるのが気になった。

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    2026年06月12日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    アシモフの鋼鉄都市、はだかの太陽はとても懐かしいが、本作は肉体を持たないAI人格がホログラムとして現れ、警察世界に異質さを持ち込む物語。感情や人情を持たないAIは当然ながら捜査側とあらゆるところで深く対立、相容れない状態を作っていく。その状態から犯罪特定、犯人逮捕に向かう過程が面白さを感じるはずだけど、屋台骨のミステリ本筋がなんだかなってとこと、登場人物造形も雑なので、オビ文句とはかけ離れたがっかり感がある。期待しすぎたのはオビの功罪か。4部作の序章ととらえればいいかもだけど、次回作に行く元気が出ない。

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    2026年06月02日
  • 無垢なる町

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    ネタバレ

    本邦初訳のアメリカの作家。
    2026CWAでJOHN CREASEY FIRST NOVEL DAGGERにノミネート(多分、ショートリスト)。

    バージニア州南部の寂れた田舎町で保安官補に就くウィルは、友人トムの家から火の手が上がるのを確認する。急行しトムを引きずり出すが、火事の前に殺された様で…

    うーーーん。。。
    悪くはない。悪くはないんだけど、全てが中途半端。途中までは良くできた南部小説で、私立探偵が登場してから面白かったが。。。

    後半の展開が酷く、悪い意味でどうしてこうなったと。後味も全く良くなく。続編があるらしいけど、よほどじゃない限り出ない気がする。。。

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    2026年06月01日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    新潮文庫・海外名作発掘シリーズの一作。
    主人公デイヴ・ロビショーシリーズとして、本国では19作が発表されており、本作はその10作目にあたる。

    10作目までの背景をネットで調べてみた。
    主人公のデイヴ・ロビショーは元ニューオーリンズ市警の刑事。本作では、生まれ故郷であるルイジアナ州アイビーリア郡保安官事務所の刑事として働いている。
    ベトナム帰還兵であり、アルコール依存症との闘いを続けている。二番目の妻と養女と暮らしており、一人目の妻は殺害されているらしい。
    ルーツはフランス系ケイジャン。ロビショーという姓からも、その出自がうかがえる。
    彼はまさに土地の人間だ。バイユー(湿地帯)の近くに住み、釣

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    2026年05月30日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    正直、ここ(ブグログ)の外国の小説のレビューはどれも高すぎると思う。
    これも4点台と高く
    頑張って最後まで読んだけど。

    半分くらい読んでからAIに
    ここまで単調でつまらなかったけど、今後の展開は期待できるのか?と聞いたら
    最後までこんな感じなのでもうやめてもいいと思う。と言われた。
    本当にそうだった。

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    2026年05月23日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    SFに近いのかと敬遠していましたが、評判が良いので読んでみると、湿度高めの警察小説でした。
    デビュー作らしく詰め込みすぎ感はありますが、シリーズ化されているということで次作が読めることを期待。

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    2026年05月23日
  • 瞬きすら許さない

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    Aiって、流行り物を取り込んだ感がなーと思っていたが、これが読みやすく500頁も一気に。後半での、主人公の巻き込まれ方はちょいやり過ぎとも感じるが、十分楽しめた。

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    2026年05月03日
  • 最後の審判

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    シリーズ最終話はこれまでの3冊が法廷エンタメだったのに対して、法廷から離れたジム・ボーンとの文字通りの命懸けの対決。
    トムは病状に苦しんだり電話で喋るか検査してるかでほとんど活躍がなく、弱っている様子が痛々しくて辛かった。
    怖すぎて大嫌いなジム・ボーンが死刑囚になって3作目から登場しないことに安堵していたのに、脱走して復活し、復讐に燃えるという大ピンチ。
    トムのまわりの大事な人たちを標的にする卑劣さが憎いし、今回は罪のない人が死にすぎて最後がどうであれハッピーエンドと思えなくて気持ちが晴れない。
    トムの仲間たちの活躍に、誰もが諦めずに戦う意志の強さが表れているのがよかった。

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    2026年04月17日
  • リッチ・ウォーターズ

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    またも厚くて濃くて酷いのだが、それでも話が終わらなくてモヤモヤ。
    しかし、何とも訳が!!!女がキミ呼ばわり、やたら<>付けて諄いし、挙句に右肩を撃たれて左肩がまだ痛むときたもんだ…

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    2026年03月22日
  • 螺旋墜落

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    ネタバレ

    3.2くらい。
    期待していたので、ガッカリが目立つ。

    主人公が数学教師でチャーリーなので、男性かと思ったら女性だった。自分の偏見具合を恥じた。

    てっきり飛行機内で全部完結するかと思ったら、息子のセオの話や、キャラ回想が多くて読みにくかった。必要な情報だが、飛行機内だけの話が読みたかった。

    そしてセオパートが本当に合わなかった。
    セオが嫌い過ぎる。
    愚か過ぎて見てられない。『女の一生』の主人公ジャンヌが馬鹿息子のポールを愛するあまりになんでもやってしまう、というのを思い出した。
    セオが幼稚すぎる。よくパイロットになれたな?
    幼稚で愚鈍だからこそカモにされ犯罪の片棒を担いで母親を犠牲にするこ

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    2026年03月20日
  • 螺旋墜落

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    フィボナッチ数列なつかしい、でもこれで大すじが見えてしまった。同じパターンを繰り返し見せられるとちょっとなぁ、って感じ。

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    2026年02月03日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ロビショー・シリーズ第九作。

    相変わらず話が追いにくい。
    解説によるとこれでも物語の輪郭がはっきりしているそうだが。

    話は、
    クール・ブリーズ・ブリザードという黒人男性が、
    アレックス・ギドリーという看守に虐待されている、
    とロビショーが知るあたりからはじまる。
    FBIはクールにリッキー・スカーロッティというイタリア系ギャングのボスの犯罪を証言しようとしているらしい。
    以下、殺された人と犯人。

    ジャック・フリン:労働組合をつぶすために、磔の形で殺された労働運動家。
    ←アーチャー・テルボンヌ:旧家の地主。南部を舞台にした映画の出資者。
    元警官・看守で殺し屋ハーポ・スラッグスも同席。

    アイ

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    2025年12月27日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    長いのだが、時折、描写が飛んでいる感を受ける。殺人の連続がこのラストで良いのかとも。
    とにかく超絶的に人名が頭に残らずで、こんなにも人物一覧見返したのは…

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    2025年10月22日
  • 螺旋墜落

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    こんなタイムリープものがあったか!!
    やり尽くした感のあるタイムリープ作品にあるトリックを仕掛けた作品!やられました!
    設定が面白くやられました。
    そして家族の話に繋がる
    徐々に明らかになる秘密には深く傷つき
    母親の愛。父親の愛。を再確認させられた。

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    2025年09月25日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    サンセット・リミテッド号の停車駅があるルイジアナ州ニュー・アイビーリア。その町の保安官事務所の刑事デイヴ・ロビショーのもとに、女性写真家ミーガンが訪ねてくる。彼女の父親は、かつて納屋の壁に磔にされて殺害された労働活動家フリンだった。この犯罪は罰せられることなく、無関心や恐怖から見て見ぬふりをした人々はみな沈黙の刻印を背負った。
    窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されているというミーガンからの情報で、捜査に乗り出したロビショーは、幾重にも交錯する事件に遭遇。
    映画の撮影現場で雇われたサイコパスの暗躍、過去の秘密を紛らわせるため酒に溺れる大地主の娘の不審な行動、黒人少女をレイプした白人兄弟の殺害事件

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    2025年08月06日