吉野弘人のレビュー一覧

  • 闇夜に惑う二月

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    読み終わって最初の感想は、「新たな傑作シリーズの誕生」というものです。前作を遥かに凌ぐ出来だと思います。前作でショーン・ダフィーのシリーズには、及ばないと言ってしまいまいましたが、それも撤回しなくてはいけません。
    原題は「February's son」今回は、2月のグラスゴーが舞台です。タイトルも中々、意味深です。相変わらず、印象的なオープニングで、話しに引き込むのが上手いです。推理小説的な面白味としては、途中でそう繋がっていたのかと驚く箇所が有ります。
    本シリーズの最大の魅力は、解説でも述べられていますが、主人公ハリー・マッコイの危うさです。今作では、少年期のトラウマから、警官には

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    2023年11月12日
  • ザ・プロフェッサー

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    ネタバレ

    法廷物。アラバマ大学の教授のトムは学長の陰謀で退職に追い込まれ、膀胱癌ということもあって田舎に引きこもる。
    かっての恋人からトレーラー事故で死んだ娘達の訴訟を頼まれ教え子だったリックに紹介する。相手は殺人恐喝なんでもやる卑怯な経営者。リックは不利になりトムに協力を依頼。
    そしてトム&リックの反撃が始まる。畳み掛けるような裁判の攻防、面白かった。
    トムを助ける教え子のポーが魅力的。スーパーマンのよう。

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    2023年08月13日
  • 最後の審判

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    読書備忘録746号。
    ★★★★★。

    マクマートリー&ドレイクのリーガルスリラーシリーズの第4作で完結作です。期待を裏切りませんでした。
    そして、悲しいけど、やり切った感満載の結末。
    勧善懲悪100%のストーリーでした。

    プロローグ。
    第2作で捕まり死刑を待つのみとなったジムボーン(ボーン)・ウィラーとマクマートリー(トム)が刑務所で面会している場面。ボーンは、近いうちにお前を最後の審判に掛けてやると脅す。
    そして第1章で、脱獄する・・・。
    脱獄を幇助したのは、冷酷な殺し屋マヘリア(マニー)・レイエス。

    ボーンは、とある依頼人からトムとトムのパートナーであるリック・ドレイクの殺人を

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    2023年07月07日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    アメリカの悲惨な部分がギュッと詰まった短編集。
    普通のレールからはみ出してしまって、どこにも行けない閉塞感がありありと感じられる。
    読んでて息が詰まりそうなのにそれでも読み進められるのは日本語の翻訳が上手いからだと思う。

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    2023年07月06日
  • 嘘と聖域

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    マクマートリー教授四部作に続く新シリーズ。検事長ヘレンが元夫ブッチを殺したとして逮捕される。マクマートリーの弟子ボーセフェスは失意の日々を送っていたが、ヘレンから弁護を頼まれる。状況証拠は有罪判決を示しているが。

    面白い!法律や裁判の知識やテクニックよりも人間ドラマが前に来る感じ。


    ※ネタバレ

    ヘレンは38年前に中絶していたのを秘密にしていた。保守的な南部では検事長選挙に不利になる情報。元夫は、友人ザニックのレイプ事件を取り下げないとバラすと脅す。だからヘレンが殺したとして、逮捕。ブッチは友人たちと売春宿を経営していて、そのことをバラすと友人たちを脅したので、殺した→本当はヘレンが殺し

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    2023年05月04日
  • 嘘と聖域

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    「ケツの穴全開で行くぜ」

    前シリーズの主人公トーマス・マクマートリーは強い男でした
    不屈の闘志で戦い続け、大きな愛と崇高な正義を体現する〈騎士/ナイト〉であり、常に先頭に立って仲間を、そして読者を鼓舞し、勇気を与え続けるヒーローでした

    そんなヒーローを失ったシリーズで主人公を継いだボーセフィス・ヘインズは弱い男だ

    泥沼の中でもがき苦しみ、何度も諦めてしまいそうになり、悲しみにくれて無為な時間を過ごしてしまう
    だが自分を愛してくれた人たちに恥じない自分であるために一歩ずつ進むことを決意する〈歩兵/ポーン〉だ

    「ケツの穴全開で行くぜ」というボーの決めゼリフは弱い自分を叱咤し、白と黒の戦場を

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    2023年04月04日
  • 嘘と聖域

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     マクマートリー教授シリーズ4部作の後を引き継いだのは、彼の教え子ポー・ヘインズだった。作中の弁護士稼業を引き継いだのではなく、シリーズ主人公を引き継いだという意味である。ポーはマクマートリーのラグビーと法律の教え子であるわけだが、マクマートリー・シリーズでは、ポー以外の教え子も数人(リック・ドレイク、レイレイことレイモンド・ピッカルー、パウエル・コンラッド、ウェイド・リッチーなどなど)副主人公として活躍していた。ここでポーが主役を引き継いだのには、いろいろなわけがあったろう。

     いずれにせよポーが主役となれば前シリーズで、二作目のサブ主人公を担ったポーの物語『白と黒のはざま』の強烈なインパ

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    2023年04月04日
  • 嘘と聖域

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    「ケツの穴全開でいくぜ。」と帯に書いてあるけれど、
    ロバート・ベイリーを初めて読む人には、なんのこっちゃですよね。前作を全て読んでいる人にとっては、遂に来たかーと興奮する言葉そのものなんだなー。
    よくぞ帰ってきてくれたボー!
    それはさておき日本でなら「ケツの穴をギュッと締めていくぞ。」という表現の方がピンとくる気がしないでもない。よし。次作もあるらしいし、ケツの穴を締めたり開いたりして読むぞー!

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    2023年03月08日
  • 嘘と聖域

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    あの熱い男が帰ってきましたよ!
    「ケツの穴全開で行くぜ」
    何の事かわからない人はまだ読まないでください!
    まずは前シリーズ第1巻「プロフェッサー」を読んでください。
    そして激アツの「トーマス・マクマートリー」シリーズ全4巻でまず感動していただきたい。゚(゚´Д`゚)゚。

    新シリーズは「ボーセフィス・ヘインズ」だと告知されていたのでめちゃくちゃ楽しみにしてました。

    全シリーズで失意の中、自暴自棄になったボーの復活は戦友ともいえる無敵の検事長「ヘレン」の殺人容疑での逮捕でした。

    これがもう絶体絶命のピンチの連続、勝つのがわかっててもドキドキです((((;゚Д゚))

    ケツの穴全開になるの

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    2023年03月03日
  • ラスト・トライアル

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    リー・ロイにはミドルネームがあった。ジョーダンだって!(フットボールの有名選手の名まえを拝借したのか?)本書では三度登場して存在感をアピールしていた。元気そうでうれしかった。
    反対にトムは体調不良がいちじるしく、読んでいてつらくなった。私自身も昨年から不調なだけにいっそう身につまされる思いだった。
    次回は最終回らしいが大切に読みたいと思う。
    ところで、アメリカの判事はあんなに暴君なのかと驚いた。自分の思い通りに検事や弁護人が発言しなければ法廷侮辱罪で拘束することができるらしい。この小説の中でもっとも嫌なヤツはポー判事だった。

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    2023年01月15日
  • ザ・プロフェッサー

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    名前をおぼえられなくて主な登場人物をなんども確認しながら読んだ。
    (小学館文庫の製本が悪くてあちこちのページが抜けてくるんで苦労しながら)
    まあありがちなお話だったなと思い、エピローグへ。
    「ムッソ ”闘う犬”」の文字をみてびっくりした。
    そして涙が出てきた。思わぬ感動だった。
    シリーズ残り3作を読もうと思った。リー・ロイの活躍をみたい。

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    2022年12月31日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    ネタバレ

    これはもう”犯罪小説”枠ではないのでは? シーラッハやカシュニッツを思い起こさせられるもの、デイモン・ラニアンやレイモンド・カーヴァー風味?と感じられるものもあって、面白かった。他の作品も読みたい。

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    2022年11月10日
  • 最後の審判

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    次のプレイだ 四十九番
    おれたちならできる

    トーマス・ジャクソン・マクマートリーと彼の愛する人たちとの物語も遂に最終巻
    読みたい!でも読んだら終わっちゃう!という思春期の乙女状態で手を付けられずにいましたが、とうとう読みました!読んでしまいました!
    そしてやっぱり「トム〜〜〜〜〜!」となりました!(どんな状態やねん)

    今回はほとんど法廷シーンはなし
    因縁の殺し屋ボーンが刑務所から脱走し、『最後の審判』を下すため、女殺し屋マニーと共にトムと仲間たちを狙う
    トムは愛する人たちを守りきり殺人鬼を捕えることができるのか!?
    そして末期癌に侵されたトムの運命は!?

    ってな感じの今作、そりゃあもうい

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    2022年10月17日
  • 黒と白のはざま

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    前作、ザ・プロフェッサーは、
    「裁判長、私はトーマス・ジャクソン・マクマートリーです」
    この一言にグッときました。

    今回は、
    「おれは金曜日の朝に逮捕された瞬間から、このことをひたすら考えてきました。その決心は両手に手錠をかけられた直後から変わっていません。あなたが必要なんです教授」
    「なぜだ?」トムは訊いた。

    「他に心から信頼できる人はいないんです」とボーは言った。その声は感情の昂ぶりと疲れからかすれていた。「あなたしかいないんです」

    この言葉にグッときました!

    シリーズ第3作はどんな言葉に心を打たれることやら。

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    2022年10月07日
  • ラスト・トライアル

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    「悲しみもまた人生の一部である。」 

    もしあなたの人生の一部に本作の主人公トーマス・ジャクソン・マクマートリーが存在しないのであれば、それこそが悲しみと言ってしまってよいのではないかと思う

    ロバート・ベイリーによって生み出された彼と彼の仲間たちの闘いはあなたがあなたの人生を生きる上で、必ず助けとなってくれるでしょう

    四部作の第三作である本書は第三作にして「ラスト・トライアル(最後の審判)」と銘打たれ、トムの最後となる法廷劇を追います
    なんと今回はかつてトムを苦しめた証言者の弁護を引き受け、幾度となく彼を助けた元教え子と友人が検察側となって闘うことになります
    敵が味方で、味方が敵で
    うーん

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    2022年09月14日
  • 黒と白のはざま

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    トーマス・ジャクソン・…

    また、やられた!
    また名前が出ただけでグワーってなるやつに引っかけられた!(引っかけてはいない)

    それにしてもどうなってんのよ!
    最初から最後まで面白いんだが!
    余すところなくずっとドキドキ、ハラハラなんだが!
    そして最後だけグワーなんだが!
    (グワーってなによ!)

    ボーの父親の死の理由が解き明かされ
    固すぎる親子の絆を目の当たりにした時
    こう叫ばずにはいられない!
    「おやっさぁぁああああん!!」

    ★5じゃ足りない大傑作!
    次巻が楽しみすぎてしょうがないよ、もう!

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    2022年09月02日
  • 最後の審判

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    ついに最終巻ですよ(。-_-。)
    トムの命懸けの闘いが始まりました!

    前巻でラスト裁判って言ってたし癌再発だしもう
    ボロボロのトム。゚(゚´ω`゚)゚。

    最強最悪の殺し屋ボーンが女殺し屋マニーと共に
    トムを襲います!
    もうボーンは邪魔する者はためらいなく殺します
    ボーンのトムに対する異常な執着、トムを苦しめる為だけに大切な家族、仲間たちとその家族、皆殺しの勢いでヤバい!
    頼むから全員生き残りますように…と祈りっぱなし。

    「おれたちならできる」
    トムの父親の教えに涙。゚(゚´ω`゚)゚。

    トムのシリーズは完結してしまったけど次があるらしいです〜主役は誰かな〜ってあとがきにヒントが笑

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    2022年08月20日
  • ザ・プロフェッサー

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    「裁判長、わたしはトーマス・ジャクソン・マクマートリーです」

    来たーーーーッ!!
    本作最高のクライマックスシーンです!(すっごいネタバレ)
    このセリフを読むためだけにこの本を読み始めてもいいくらいです
    めちゃくちゃかっこいいのよ!

    なんか最近みんみんが高評価の作品を読んで面白い!って思うと口惜しい気持ちになります(天邪鬼か!)

    自分は横溝正史が描くような複雑に絡み合った人間関係や一概に悪と断罪できない動機を持った殺人者たちが出てくるような人間の持つ二面性や葛藤を照らすような物語が大好きなんですが
    一方で本作のような分かりやすい善と悪の対決も大好きなんです

    はい、この線からこっちは良い人

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    2022年08月20日
  • 黒と白のはざま

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    凄い…一作目でなんて面白い作品と出会ったんだと感激したが二作目がそれを超えてくるとは(°_°)

    一作目のラストでトムが教え子熱血リックの事務所に入る所で終わった。
    トムを親父と呼び危機を救った巨漢のナイスガイ弁護士ボーが今作で殺人犯となり起訴される事に!

    KKK(クー・クラックス・クラン)
    最初に知ったのはいつだったのか…映像を見たのはたぶん子どもの頃のはず。

    ボーの過去はそれは辛いです。
    トム&リックが最後に無実を証明してハッピーエンドとなるのはわかってます!

    もうずっとハラハラですよ!
    証人見つけるのも必死、その証人殺されるんじゃないかと読む方も必死。゚(゚´ω`゚)゚。

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    2022年08月12日
  • ザ・プロフェッサー

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    これは面白い!ホント面白い‼︎
    愛する妻、罠に嵌り地位名誉全てを失った老教授トムの法曹界での復活劇\(//∇//)\
    最高に気持ちいいストーリー!

    敵はもう限りなく悪です。
    もう極悪非道。
    元教え子との確執、スキャンダル…
    一つの交通事故の真相を暴く為に教え子と共に裁判に挑みます。

    途中までトムちょっと情けないくらいウダウダしますどん底( ̄▽ ̄)

    復活からのトムが凄い!カッコいい!
    故に裁判シーンが最高なんです‼︎

    これがデビュー作とはビックリ!
    あー次が早く読みたい…

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    2022年08月07日