吉野弘人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
トム亡きあと、最愛の妻ジャスミンも殺害され引きこもっていたボー・ヘインズ。
検事長ヘレンの元夫ブッチの殺人容疑の弁護を引き受けて見事復活。
でも、ほんと著者のこれまでにこのシリーズ、絶体絶命の危機で終盤を迎えつつ、大丈夫ヘレンは無罪になるとわかっていても頁をめくる手が止まらない。
タイトルに”嘘”があったように、ヘレンは何重も嘘をついてたのね。
中絶もほんとはしてなかったし、ブッチは誤発砲で、その後トドメを撃ってくれと言われ死なせるに至ったらしい。
カルフォルニアで密かに産んだ子がまさかのレイプ犯のザニックだったとは!(ヘレンがレイプされて出来た息子)
今後、このふたりの関係どうなっていくのか -
Posted by ブクログ
人々の日常生活の隣にある犯罪がリアルに伝わる… 絶望や不安の中にも希望あれ #彼女は水曜日に死んだ
■きっと読みたくなるレビュー
あまり恵まれない環境の人々が、望まれないながらも犯罪に関わってしまうクライムミステリー。
全10編からなる短編集で、スラム街に住む女性、死刑囚の看守、ギャンブラー、麻薬に手を染めてしまった人など様々な立場の目線で語られていく。
派手な展開や謎解きの要素は少なめの純文テイストの文芸作品といった趣き。文章ひとつひとつが綺麗で、作者はもちろん訳者の筆力がほんとに素晴らしい。
どの作品も登場人物たちの静かな叫びが、読者の胸にゆっくりナイフを刺してくる。恐怖感と悲壮感が -
Posted by ブクログ
正義のために戦うトーマス・ジャクソン・マクマートリーの胸アツリーガル小説の第三弾
本作も凄い!
毎回トムは大変な目に遭うがもちろん今回も…!?
アラバマ州タスカルーサ、ブラック・ウォリアー・リバーの川岸で男が殺される
物語はそこから始まる
その殺人事件の被害者はトムの宿敵
容疑者としてトムに弁護の依頼をするのは因縁の人物
法廷で闘う相手は無二の友人たち…
(なんじゃコリャ?どういうこと?)
そんなややこしい状況下でも
「わたしは彼女を信じている」
「それが正しいことだから」と、正義のために弁護を引き受けるトムがカッコイイー!
で、過去の因縁や恩讐、友情が複雑に難しく絡み合う闘いの最 -