吉野弘人のレビュー一覧

  • 磔の地(新潮文庫)

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    長いのだが、時折、描写が飛んでいる感を受ける。殺人の連続がこのラストで良いのかとも。
    とにかく超絶的に人名が頭に残らずで、こんなにも人物一覧見返したのは…

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    2025年10月22日
  • 螺旋墜落

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    こんなタイムリープものがあったか!!
    やり尽くした感のあるタイムリープ作品にあるトリックを仕掛けた作品!やられました!
    設定が面白くやられました。
    そして家族の話に繋がる
    徐々に明らかになる秘密には深く傷つき
    母親の愛。父親の愛。を再確認させられた。

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    2025年09月25日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    サンセット・リミテッド号の停車駅があるルイジアナ州ニュー・アイビーリア。その町の保安官事務所の刑事デイヴ・ロビショーのもとに、女性写真家ミーガンが訪ねてくる。彼女の父親は、かつて納屋の壁に磔にされて殺害された労働活動家フリンだった。この犯罪は罰せられることなく、無関心や恐怖から見て見ぬふりをした人々はみな沈黙の刻印を背負った。
    窃盗罪で拘置中の黒人が看守に虐待されているというミーガンからの情報で、捜査に乗り出したロビショーは、幾重にも交錯する事件に遭遇。
    映画の撮影現場で雇われたサイコパスの暗躍、過去の秘密を紛らわせるため酒に溺れる大地主の娘の不審な行動、黒人少女をレイプした白人兄弟の殺害事件

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    2025年08月06日
  • リッチ・ブラッド

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    CL 2025.5.7-2025.5.12
    ロバート•ベイリー新シリーズ。
    とは言え前作のマクマートリー教授やボーたちと同じ世界線とのこと。
    主人公のジェイソンは今までのようなヒーロータイプではないけど、話の展開はほぼ同じ。安定感はあるけど衝撃はないかな。
    解説によると次作、次々作にも今回と同じ人々が登場するようで、そこは期待大。

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    2025年05月12日
  • リッチ・ブラッド

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    過去シリーズに比べると全てにわたり薄味感が。第五部で、さあ反攻だとアガるのだが、思い出した!てなオチでは…
    彼のその後、って誰かも記憶なし。

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    2025年03月25日
  • 弟、去りし日に

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    アメリカ合衆国のそれぞれの州や郡の
    地理、歴史、風土、制度などを知っていたら
    より深く楽しめたのかもしれない。
    複数の殺人事件が
    いくつもの郡にまたがって発生し
    多くの保安官や保安官補、警察、被害者、被疑者
    そしてその家族たちが入り乱れ
    さらにカタカナの地名であふれていて
    誰と誰がどんな関係だったかを思い出すために
    度々立ち止まらなければならず
    話の流れに乗り切れなかった…
    それでも保安官というもののプライドと
    家族の重さについて否応なく思い知らされた。

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    2025年02月16日
  • 弟、去りし日に

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    保安官兄弟の確執を主軸に、一人の男の再起を描く警察小説。悔恨と贖罪の念を原動力として突き進む主人公のキャラクターは物語の推進力として上手く機能しているし、彼を純然たる善人でなく(あまりに)不完全な人間として描いているのが良かった。バーバラをはじめとする登場人物達のワイズクラックも重苦しさ一辺倒になりがちな展開を程よく緩和してくれる。群を跨ぐ壮大な犯罪計画のスケール感に反し、物語が小さくまとまり過ぎてしまった感は否めないし、終盤は事が首尾よく運び過ぎて物足りない部分もあるが、骨太で読み応えのある小説だった。

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    2024年12月30日
  • 弟、去りし日に

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    英国人とは、また既訳ありとも知らなんだ。ちょっと話を大きくしすぎで、決着も乱暴だが、600ページ近く、章立てが極めて短いのでさくさく。

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    2024年12月03日
  • 弟、去りし日に

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    アメリカ ジョージア州が舞台。
    ジョージア州ユニオン郡で保安官をしているヴィクター。
    20年以上絶縁状態の弟が車に何度も轢かれて殺されたという報せを受ける。
    デイド郡の保安官をしていた弟は何かの事件に巻き込まれたのか?

    また同時期に薬漬けにされ縛られ殺害された10代女性の死体が複数発見される。
    類似性から同一犯である事が判明し、群を超えた捜査を取りまとめることになったヴィクター。
    二つの事件を捜査していく内にジョージア州内での陰謀が発覚していく。

    ・感想
    600ページほどあったけど展開はゆっくりめ。
    登場人物たちも直接的で決定的な情報は言わず(脅されてたり捜査を邪魔するために)

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    2024年10月28日
  • 最後の審判

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    「ザ・プロフェッサー」から始まるシリーズの4作目である。第一作目で元ロースクールの教授で“弁護士マグマートリー”にすっかり魅了されてしまった。彼を取りまく教え子や友人達も巻き込んで話は広がっていった。あっと言う間の4作目。4作目に全員集合と言えば聞こえはいいが、それまでの3作品とは趣が違い,ちょっと後味が良くない。
    それでもお勧めしたくなるシリーズである。
    是非4作一気読みを!

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    2024年10月15日
  • ゴルファーズ・キャロル

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    亡くなった息子の治療費の返済、娘の学費、家族の生活を守るため自殺で家族に生命保険を残そうとするランディ。
    ディケンズの「クリスマスキャロル」でスクルージの前に現れたマーレイと同じように、鬱屈したランディの前に事故死したプロゴルファーの親友ダービーの亡霊が現れ、4人のレジェンドゴルファーとのラウンドに誘う。彼等の助言にも他の選択肢を見出せないランディの前に… 。伝説のゴルファーボビー・ジョーンズ、ベン・ホーガンなどの逸話やオーガスタやショールズ クリークなどのコースの描写は興味深く読めたが、彼等の教訓めいた助言はランディの意思を覆すほどの説得力は感じられなかった。

    「持てるものすべてを使って

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    2024年09月08日
  • ザ・ロング・サイド

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    ネタバレ

    違う、そうじゃない。「ザ・プロフェッサー」から読んできた6作目にしてスピンオフ2作目だが、法廷パートの分量は削られる一方だった。ワイドアスオープンと言いながらエンジンがかかるまでが長く、残りのページ分量だけで一体何を引っくり返すのか、違う意味でハラハラしてしまった。結局はどんでん返し自体のインパクトも弱く、前半部の人間ドラマというか複雑な感情描写に筆の比重が寄っているのは明らか。前作の肝であった検事長の話もここまで引っ張る必要があったのか疑問。

    とはいえシリーズとしては好きなままだし、訳者あとがきによれば次回作はリッチ弁護士のリターンらしいので楽しみ。

    あと全然関係ないが、表紙をちゃんと見

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    2024年08月03日
  • ザ・ロング・サイド

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    ネタバレ

    このシリーズのテーマは不利な状況においても決してあきらめず、正義を信じ、愚直なまでに行動することだった。

    それが、前作のラストで正義が揺らいでしまった。
    本作でそれがどのように回収されるのか。

    結論から言うと、一応の決着はつくが、モヤッと感が残るラストになった。
    やはり、ヘレンはあのまま終わってはいけない。
    ボーもそれで終わってはいけない。

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    2024年07月17日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    犯罪を目撃したり関わったりした者たちの日常やその後の人生を描いているが、エンターテインメント的な要素は皆無で淡々と続く日々を描きとった、という印象だ。
    しかし翻訳ミステリー大賞の基準がよく分からない……。

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    2024年03月23日
  • 黒と白のはざま

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    トム・ジャクソン・マクマートリーと、リック・ドレイクを中心人物とする、法廷小説。シリーズとなっており、前作「プロフェッサー」に続く2作目が本作となる。
    構成・味わいは、前作とかなり異なる。前作はプロットが単純でミステリー要素のあまりない法廷小説という風合いであったが、本作は、ミステリー小説だ。
    私の好みとしては、断然、前作の方が好き。
    理由は、本作はミステリーとして、謎が解けてもすっきりとしないこと、要するに、ミステリーとしては、少なくとも私の好みではなかった。一方で、前作の法廷エンタメ小説は、構造は単純ではあるが、ハラハラ出来る面白さがあった。
    このシリーズは、あと何作が続くが、継続して読ん

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    2024年03月18日
  • 血塗られた一月

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    了解の意を示す『あい』といい、否が応でもエイドリアン・マッキンティの<刑事ショーン・ダフィ>シリーズを引き合いに出さずにいられないが、今作の主人公ハリー・マッコイは優秀な警察官でありながら、自身の弱さも無様さも包み隠さず曝け出す(出される)人間味のある人物造詣であり、警察組織内を綱渡りで歩むアウトサイダーとして、その危うさが魅力。今作は上流階級の人間が関与する事件としてまずまず妥当な落としどころで、次作への繋ぎも上々ではなかろうか。しかし、関係者が容易く口を割り過ぎるのは些か興を削がれる部分だったりする。

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    2024年02月10日
  • 血塗られた一月

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    1973年1月1日、刑事マッコイは囚人ネアンから、明日、とある少女が殺されると告げられる。翌日、少年が少女を撃ち殺し、自殺する事件が起こる。それはグラスゴーを揺るがす“血塗られた一月”事件の始まりだった。捜査の中でマッコイは、自分と因縁のあるダンロップ卿が事件に関係していることに気づく。何かを隠す卿は警察へ圧力をかけ、捜査を妨害し…グラスゴーの暗部を描く、傑作タータン・ノワール、ここに始動!

    生と死、正義と悪の境界が不明確な世界で蠢く登場人物たち。誰にも共感できず。次作も購入済みなので、いずれ読むことにしよう。

    以下は、余談。
    昨日、神保町ブックフェスティバルに初めて行った。早川書房のブー

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    2023年10月29日
  • 血塗られた一月

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    スコットランドのミステリーは初めてかもしれない。性的対象の女性の連続殺人事件がメインだが、読んでいて不愉快で苦痛な位に女性を虐げている。全編、女性が男のおもちゃになっているような作品を平気で翻訳する出版社は何とも思わないのかな、読んだくせに、と言われたらそれは、ごめんなさい、しか言えないけど

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    2023年07月16日
  • 嘘と聖域

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    CL2023.5.22-2023.5.25
    もともとマクマートリー教授よりボーのほうが好きだったので、新シリーズは嬉しい。
    ただ、結末がもやもや。

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    2023年05月26日
  • 彼女は水曜日に死んだ

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    短編集。ままならない生き方、なんとかしたいと思いつつ流されてしまう…中で、犯罪に関りを持ってしまう人たち。

    法の境界のような状態の暮らし、それぞれが入り込んでいる抜け出せないスポット。

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    2023年05月04日