吉野弘人のレビュー一覧

  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    警視正のキャットは、実証実験のためにAI捜査官ロックをチームに加え、未解決事件の捜査へと乗り出すことに。チームが着手したのは数ヶ月に渡り行方不明となっている二人の若者の事件だった。刑事の直感を重視するキャットの目には、何事も論理的かつデータに基づき説明しようとするロックが疎ましく映る。
    当初は自らの意思で失踪したものと思われていた二人の若者だったが、捜査を進めるうちに何者かによって誘拐された可能性が浮上する。さらにキャットは、姿を消した二人には父親が癌を患っていたという共通項があることを知る。だが部下たちは懐疑的だった。そんな中、今度はキャットの息子カムが姿を消す。キャットの夫でありカムの父親

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    2026年03月14日
  • 瞬きすら許さない

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    AIが急速に発達した現代ならではの主人公設定だ。あからさまにAIを否定するわけではないが主人公キャットには憎しみに近い気持ちがあるということが分かったときに納得した。
    事件を捜査するメンバーを率いるキャットが女性であること、警察社会でだから女はダメなんだっていう雰囲気とか、部下になったハッサンとブラウン、AIのロックを開発しているオコンネル教授、白人とそれ以外の人との対比みたいなこと、そういうのがしっかり盛り込まれていて読み応えありです。
    事件は未解決事件、それを解決するためにAIを使用することが普通になる前の本当に今のはなしって感じられて葛藤みたいなものもとてもリアルだった。
    なんで若い男性

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    2026年03月11日
  • リッチ・ウォーターズ

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    2026年の5冊目は、ロバート・ベイリーの「リッチ・ウォーターズ」です。リーガルスリラーを書かせたら現在進行形の作家では、No1と言って良いロバート・ベイリーによるジェイソン・リッチのシリーズ第2弾です。
    相変わらず上手いし、面白い。冒頭からラストまで弛む事なく引っ張る力量は、流石だと思いますが、前作までの衝撃は無いと思います。それでも十分に面白いです。タイトルが何故、ウォーターズなのかもきっちり回収していますし。メアリー・スチュアート・マスタースンは、個人的にも大好きです。
    ☆4.6

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    2026年02月08日
  • ザ・プロフェッサー

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    ネタバレ

    エンタメ直球ド真ん中。ミステリ(少々)アクションも少々。リーガルハイで盛り上がり、安心して楽しめる、面白すぎる元弁護士のデビュー作。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    アラバマ大の教授トム(トーマス・マクマートリー68歳)は証拠論についての著書が版を重ね今ではロースクールの学生たちが参考書にするほどの名著になっていた。
    また学生時代は、フットボールチームで、伝説の名コーチブライアントの指揮の下で選手として優勝に導くほど活躍もした。
    トムは現在模擬裁判チームのコーチで、チームを全国優勝させた偉大な実績があった。

    だが、模擬裁判中に意見の相違

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    2026年02月05日
  • ラスト・トライアル

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    前作、前々作も高く評価したけど、本作もまた[展開が気になって仕方ない」という稀有な読書体験ができる一作である。
    このシリーズは間を置かずに読む方が良さそうたので、最後の第4作も続けて読んでみることにしよう。

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    2026年02月01日
  • リッチ・ウォーターズ

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    交通事故訴訟専門、刑事裁判経験はたった1件、アルコール依存症克服中の「ビルボード弁護士」ことジェイソン・リッチ。実姉が被告となった夫殺害事件を担当してから半年、ふたたび殺人事件容疑者の弁護に挑む――。
    アラバマ州マーシャル郡で、若く優秀な保安官補が銃殺された。容疑者は元高校フットボールのスーパースターにして、リッチの姉の裁判で証言台に立った因縁の人物。彼が犯人であることを示す証拠は充分すぎるほど揃っていた。米国でももっとも保守的と言われるこの地で起きた保安官殺し。リッチは、街中を敵に回すこの裁判の弁護を引き受けざるを得なくなる。
    法廷闘争、覚醒剤王の魔の手、依存症との闘い…アメリカ南部発、驚異

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    2026年01月28日
  • 悪魔が唾棄する街

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    全体的には面白かった!
    ただ、起こるトラブルと登場人物が多すぎて各事件がとっ散らかってる印象
    あの話どうなった?みたいな部分がいくつかある

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    2026年01月15日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1998年ゴールド・ダガー賞受賞作.アメリカ南部が舞台で,どうやらシリーズの10作目らしい.
    ゴールド・ダガー賞受賞にふさわしく,南部の田舎のどうしようもない閉塞感が重厚なトーンで描かれた,傑作であるが,読後感はスッキリしない.結局,巨悪には勝てないのか...
    しかし,アメリカ人は,こんなにも婉曲的な会話をするんですかね?

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    2025年11月24日
  • 獄門橋

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    ネタバレ

    2025年の34冊目は、エイミー・チュアの「獄門橋」です。素晴らしい作品だと思います。
    舞台は、第二次大戦中の1944年のカリフォルニア州バークレーです。主人公は、市警の刑事アル・サリヴァンです。〈クレアモント・ホテル〉の一室で、フランクリン・ルーズベルトと大統領選を争ったウォルター・ウィルキンソンが殺されます。たまたま事件直前にホテルに居た事も有り、サリヴァンが捜査の指揮を取る事になります。
    事件は、カリフォルニアの名家ベインブリッジ家や蒋介石夫人のマダム・チャンが絡み、複雑な様相を帯びて行きます。一人として正しい証言をしない事件の関係者達に捜査の行方は、二転三転とします。
    私立探偵風でも有

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    2025年09月24日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    先日、王谷晶さんが受賞して、話題となったダガー賞(の翻訳部門)、
    その、ゴールド(最優秀)を獲った作品として本屋さんの新発売コーナーに随分と積んでいたので衝動買い。
    ・・・ただし、受賞は1998年でありました・・・
    翻訳モノは、相性の良し悪しで分かれ道。
    今作は、登場人物の相関関係を理解するのに大苦戦、舞台となる街の風景や雰囲気を感じ取ることが出来ずに、
    只々、文字を追い続けることで精一杯。
    苦しい読書時間となってしまいました。

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    2025年09月05日
  • 最後の審判

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    「ザ・プロフェッサー」に始まる、老弁護士トム・マクマートリー4部作の最後の作品。
    ぐいぐい読めます。

    殺人犯ジムボーン・ウィーラーが脱獄した。
    自分を牢に送り込んだトムに復讐を誓って。
    トムだけでなく、なんとトムの仲間や家族まで、次々に殺すと宣言したのだ。
    外出を出来るだけ控え、パトカーも常駐を頼んで警戒態勢をとったが‥

    情け容赦なく、家族や警官にまで向けられた銃撃。
    それは、女殺し屋のマニーによるものだった。
    その恐怖もさることながら、トムは2度目の癌でさらに体力も落ちている‥
    撃たれて入院した仲間の、生き延びる闘いも続く。

    スリルは十分、ありますが。
    これまで普通に生きてきた登場人物

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    2025年09月04日
  • ラスト・トライアル

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    老弁護士トム・マクマートリーのシリーズ。
    「ザ・プロフェッサー」「黒と白のはざま」に続く3作目。

    トムの事務所のパートナー、リックが一時的に仕事を離れることになった。リックの父親が大怪我をしたため。
    ある少女が弁護の依頼に訪れる。
    1作目の事件で服役していた男ジャック・ウィリストーンが仮釈放後に殺され、少女の母親が逮捕された。
    事件の証人となるはずだったウィルマという女性で、ある意味因縁のある相手だったが‥
    トムは、ひっくり返す見込みの少ない事件の弁護に立ち上がった。

    ジャックには莫大な保険金が掛けられていたことがわかり、調べるほどに疑わしい人物は増えていく。
    そして、フィリピン女性らしい

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    2025年09月04日
  • 嘘と聖域

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    ザ・プロフェッサーからシリーズで読み進めてきたが、登場人物の性格にだんだん好感が持てなくなってきた。
    最後のどんでん返しに次ぐどんでん返しは、ドラマのような面白さはあった。このシリーズはここまでにしようと思う。

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    2025年08月27日
  • 獄門橋

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    オリジナルタイトルは『THE GOLDEN GATE』。邦題は『獄門橋』。編集さんが横溝ファンだったのかしらん。そうではなくて、という編集部による解説が巻末についている。本筋の謎解きの背後に戦中(戦前、戦後も変わらないけれども)アメリカの有色人種への偏見が垣間見れるが、時にそれが前景へ。案外それこそを書きたかったのかも。wikiによれば、筆者は中国系フィリピン人の家庭に生まれたとある。

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    2025年08月21日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2025年の28冊目は、ジェイムズ・リー・バークの「磔の地」です。1998年のゴールドダガー賞受賞作です。舞台は、アメリカ南部ルイジアナ州。ディープサウスとも呼ばれるスワンピーな土地を舞台にしつつも、暑くるしさよりも乾きを感じるのは、作者の文体なのでしょう。そして、この本がゴールドダガー賞を取る当たりに、イギリス人のアメリカ南部好きを感じずにもいられません。
    主人公は、アイビーリア郡の保安官事務所に勤務し、釣り餌屋も営む、デイヴ・ロビショーです。本書は、シリーズ10作目となります。納屋に磔にされて殺されたジャック・フリンの未解決事件を軸に、アイダ・ブルサードの溺死事件や少年2人の射殺事件等を絡

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    2025年08月13日
  • 最後の審判

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    登場人物が次々に死ぬ。(殺される)
    主人公は癌末期で生死をさまよい中。
    これまでと比べて急激に重苦しい展開。
    そんなわけで前半はこれまでのようには楽しくはなかったが、終盤はさすがに読ませて感動的だった。

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    2025年08月07日
  • 螺旋墜落

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    深夜0時に墜落するジャンボ・ジェット機に乗っていたチャーリーは、同じ時間を繰り返していることに気づく。彼女の息子セオはこの機の副操縦士で、彼の命を救うためにチャーリーは真相を突き止めようと躍起になるが……。 
    よくある設定のループもののスリラーで、現在進行中のチャーリーのパートとセオの過去が交互に描かれることで、徐々に真相が明らかになっていく。ループの開始時間はある法則に則って少しずつ遅くなり緊迫感を増す。
    ループの謎解きよりも家族の絆を描いた家族小説に重きを置いているように思った。

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    2025年08月04日
  • 螺旋墜落

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    飛行機が墜ちて戻ってのタイムループ! 間隔も徐々に短くなり… エモさも抜群なサスペンス #螺旋墜落

    ■あらすじ
    息子をこよなく愛するチャーリー、彼女は息子セオが副操縦士として操縦する飛行機に搭乗していた。チャーリーは息子との関係を修復する必要があったのだ。

    まもなく到着するロンドン時間午前0時、なんと飛行機が墜落してしまうのだ! しかし次の瞬間、チャーリーが気が付くと時刻は午後11時1分、まだ飛行機に搭乗中だった。どうやら時間が繰り返していると知った彼女は、墜落を食い止めるようと奔走する…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    おもろい! サスペンススリラーの良作ですね、ぐいぐい惹きつけられまし

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    2025年07月18日
  • 獄門橋

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    1944年、カリフォルニア州バークレー。大統領候補ウォルターが暗殺された。容疑者はサンフランシスコ有数の名家ベインブリッジ家の娘たち三人。刑事サリヴァンは現場のホテルで、14年前にも同じ家の少女が不審な死を遂げていたと知る。二つの事件のつながりを追うサリヴァンだったが、市警本部長の圧力や、ウォルターと関係のあった?介石夫人の介入により捜査は難航する。事件の鍵は、容疑者たちの祖母ジェネヴィーヴが握るというが…。終戦間近のアメリカを舞台に描く、謎解きの妙味と緊迫感に満ちた警察小説。

    ミステリとしての魅力もあるが、歴史小説として味わった。日系アメリカ人収容所については、かつて観たアメリカ映画「愛と

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    2025年06月28日
  • 獄門橋

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    1944年のカルフォルニア、まさに日本との戦いの最中に大統領候補者の殺人事件が起きる。担当するのはメキシコとのハーフのアル刑事。容疑者は街の大富豪の3人の孫娘。アルの視点、孫娘の祖母の視点、10年以上前の事故との視点から描かれる。
    貧富の差、共産狩、民族間の差別や、アメリカとの戦争前にロビー活動で日本への憎悪を喧伝した蒋介石夫人の描写などノンフィクションに思える背景での捜査活動がリアル。歴史ミステリーとしても秀逸だった。

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    2025年06月03日