吉野弘人のレビュー一覧

  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    イギリスの作家、ジョー・キャラハンのデビュー作。

    夫を亡くした警視正のキャットは、上司からAIを用いた警察捜査のプロジェクトリーダーを任される。過去の未解決事件の再捜査を行うため、さっそく若者の失踪事件を調べはじめたチームだったが…

    AIをバディとした警察小説。SFに寄りすぎず、現代警察小説のベースは残したままなので、SFが苦手でも全く問題なく読めると思う。持ち運びできるスーパーpcが相棒みたいなもの。

    ただAIを生かした捜査と、昔気質の直感を対比させたかったのか、キャットはあんまりにもAIを毛嫌いしすぎだろうと。過去はどうあれ、プロジェクトだし警視正なんだから、もっと上手く立ち回るのが

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    2026年05月18日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    イギリスのウォーリックシャー警察に務めるキャット・フランク警視正は25年間の警察人生で培った「直感」と「現場」を重要視する警察官。
    休職明けの彼女はAIを捜査に使用するパイロットプロジェクトチームを率いることになる。
    まずは未解決の失踪事件をAIであるロックとチームの面々と再捜査することにしたが、無関係と思われていた2件の失踪事件に繋がりがあることが判明する。

    ・感想
    話の筋も展開も素直で特にひねりはなかったので読みやすかった!

    面白かったんだけど私にはポリコレが強すぎたかもしれない…。配慮するのも大変だねという第一印象。まぁアジア人は透明化されてるけど。

    あと登場人物がみん

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    2026年05月09日
  • 瞬きすら許さない

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    AIと警視正の共同捜査を書いた近未来的ミステリー
    人種や性別なものと権力争い、キャリアの悩みやAIの特性について、生々しく書かれていたと思う
    実際にAIがここまでリアルに会話するのはまだ先だと思うが、知識や計算や統計学的な理解といった点では人類は勝てなくなっているのは周知の事実であるため、活用方法は考えなければならない

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    2026年05月03日
  • 無垢なる町

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    ネタバレ

    2026年の14冊目は、ヘンリー・ワイズの「無垢なる町」です。2024年のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作です。「血塗られた指輪」に続いて、アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作の読書となりましたが、この本は、ミステリーやエンタメという括りよりも文学作品と言った方がしっくり来ると思います。
    それは、作者のヘンリー・ワイズが詩人という事が大きく影響しているように思います。会話文が少なく、登場人物の心情描写に多くを割いている事、舞台であるアメリカバージニア州の歴史や自然描写の巧みさ、そして何よりもアメリカ南部に生きるという辛さが良く描かれているからです。誰がトム・ジャンダーズを殺害したのかという

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    2026年05月03日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    AIとの距離が近くなったことで、SFではなく日常として読むことができた。夢中になって読んでしまうほど引き込まれる表現力と作者の想いに詰まった本で素晴らしかった。自分の身内も誘拐されることや手紙のくだりは分かりやすすぎたし、ロックへの最終的な結論も予想の範疇を超えるものではなかったが、それ以上に文章と熱意の力が優っていたので最後まで手を止めずに読むことができた。

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    2026年05月02日
  • 無垢なる町

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    バージニア州の南部
    時が止まったように荒れ果てた小さな田舎町…
    保安官補のウィルは炎に包まれた家の中で友人トムを発見する
    彼は何者かに刺され死んでいた
    そこから逃亡した者を追うと、旧友サムの父ジークだった
    証拠が見つかったことからジークを逮捕するが、被害者の家族ですらジークの無罪を主張…
    ウィル自身もジークの逮捕に疑問を持ち、私立探偵のベニコと共に上司に逆らい捜査を始めるが…

    小さな町の気風、そこに住む人々の苦しみや哀しみ
    その描き方が美しい…と思ったら著者のヘンリー・ワイズは詩人として活躍していたらしい…納得!
    そしてこの作品が彼の小説デビュー作で、2024年のアメリカ探偵作家クラブ賞最優

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    2026年04月29日
  • 瞬きすら許さない

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    小島秀夫監督オススメは必読
    海外作品は人種や性別などの差別や文化や歴史など、自分が感じる感覚よりもっと深いんだろうなと思いながら読んでいた
    日本だとドラえもんやアトムがいて、エイドに対する拒否感や恐怖感は薄いのかも

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    2026年04月23日
  • 瞬きすら許さない

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    フィクションであり、一部はノンフィクションでもある。

    ベテラン女性警視正と2秒弱で長編映画を鑑賞できる高スペックAIが、バディを組み
    未解決事件となっていた行方不明者の捜索を開始するミステリー小説。

    長年培って来た経験をもとに操作を進める人間と、圧倒的情報量か算出される論理的結果をもとに操作を進めるAI。

    本作を読み終えたら、是非謝辞までしっかり読んでもらいたい。
    冒頭の一文を理解してもらえるはず!

    以前、私も直感についてAIに質問した事があるが…
    “直感=高速思考の結果”と本作のAIと同じ事を言っていたな。

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    2026年04月10日
  • 瞬きすら許さない

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    ゲームのデトロイトビカムヒューマン的な感じなのかな!と思って読み始めましたが、それとはまた違った良さがありました。

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    2026年04月08日
  • リッチ・ウォーターズ

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    CL 2026.3.27-2026.3.31
    「ザ•プロフェッサー」から続くロバート•ベイリーの法廷ミステリー。主人公は変わっていくけど、その構図は同じ。窮地に立たされた弁護士がラストには鮮やかに逆転を決める。
    にしても、今作は主人公のリッチを追い詰めすぎじゃない?というほど相手の力が大きくて不安になるし、実際中盤では悲劇も起きる。それでも正義がなされることを期待できるから読んでいてもある意味安心できる。
    やっぱりボーはカッコいい。あとサッチ•トニダンデルの存在感がハンパない。

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    2026年03月31日
  • 悪魔が唾棄する街

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    複数のややこしい案件が絡み合った展開、読み応えがあった。手際良く非情にかつ冷静に難所を片付けていくマッコイの刑事としての天賦の才能に胸がすく。「ナイスガイ」ワッティーにヤバいフラグが立ってるのかとハラハラドキドキしたけれど円満エンドに胸を撫で下ろした。次の事件が気になる。

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    2026年03月29日
  • 闇夜に惑う二月

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    ダーティーハリーなマッコイの、思っていた以上に刑事として人間としての矜持と正義感を知って、彼の違法な部分にも寛大に受け止められた。、マッコイ贔屓になった2作目。

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    2026年03月29日
  • リッチ・ウォーターズ

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    アメリカ南部の幹線道路沿いに自分の写真を配したビルボード弁護士、ジェイソン・リッチシリーズの2作目。まだ依存症の後遺症に苦しむジェイソンの元に因縁のギャングから殺人事件弁護の依頼が来る。容疑者はどこを切り取っても勝ち目のない元フットボール選手。負けが濃厚な事件をどの様に解決するのかと言うリーガルミステリーと共に、依存症者が立ち直る苦しさ、家族との関係など、人間ドラマとしても面白い。作者の作品は全て読んでいるが、どれも一貫して、あり得ない状況をひっくり返す、まるで黒が優勢のオセロ版を最後の一手でほぼ白に塗り替えるような鮮やかさがたまらない。次作が待ち遠しい。

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    2026年03月27日
  • 血塗られた一月

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    出てくる登場人物が悉く想定の斜め上をいくアウトローでハードでダーティー。まともなのは情けない甘々新米刑事しかいないという展開に、かなり引き気味の嫌悪感ありだったけれど、読み進めるうちに自然にこの刺激的な腐った世界感に慣れてしまうから不思議。この勢いで続編へ。

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    2026年03月27日
  • 瞬きすら許さない

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    ネタバレ

    ★4.8
    めちゃ面白かった!

    効率化プロジェクトによりAIを導入する警察、そこには"人間の勘"と"AIの分析"が対立する。直感を信じる警視正とデータに基づくAIが未解決事件に取り組む話
    かなり近未来的なミステリーで現実と地続きに読めるのが面白い!

    500ページもあるし、リアリティのある警察物なのに飽きさせない細かい場面展開でずっと楽しめる
    あと人物描写もイメージとして湧き出てくるぐらい全員凄く上手く描かれてて無駄がないなと感心した!

    ただリアリティの追求とどんでん返し的な要素はトレードオフかなぁと感じるしょうがない部分もあったので−0.2って感じで

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    2026年03月26日
  • リッチ・ウォーターズ

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    保安官補殺人事件、逮捕されたのは元アメフトスター。弁護士ジェイスンは覚醒剤王ケイドに因縁があり、弁護を強要される。弁護は難航⋯

    面白すぎる。アル中から立ち直ろうとするジェイスンの姿、このややこしい裁判どうやって勝とうとするのか二転三転するプロット。そしてラストのラスト=好みのタイプのラスト

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    2026年03月20日
  • リッチ・ウォーターズ

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    2026年の5冊目は、ロバート・ベイリーの「リッチ・ウォーターズ」です。リーガルスリラーを書かせたら現在進行形の作家では、No1と言って良いロバート・ベイリーによるジェイソン・リッチのシリーズ第2弾です。
    相変わらず上手いし、面白い。冒頭からラストまで弛む事なく引っ張る力量は、流石だと思いますが、前作までの衝撃は無いと思います。それでも十分に面白いです。タイトルが何故、ウォーターズなのかもきっちり回収していますし。メアリー・スチュアート・マスタースンは、個人的にも大好きです。
    ☆4.6

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    2026年02月08日
  • ザ・プロフェッサー

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    ネタバレ

    エンタメ直球ド真ん中。ミステリ(少々)アクションも少々。リーガルハイで盛り上がり、安心して楽しめる、面白すぎる元弁護士のデビュー作。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    アラバマ大の教授トム(トーマス・マクマートリー68歳)は証拠論についての著書が版を重ね今ではロースクールの学生たちが参考書にするほどの名著になっていた。
    また学生時代は、フットボールチームで、伝説の名コーチブライアントの指揮の下で選手として優勝に導くほど活躍もした。
    トムは現在模擬裁判チームのコーチで、チームを全国優勝させた偉大な実績があった。

    だが、模擬裁判中に意見の相違

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    2026年02月05日
  • ラスト・トライアル

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    前作、前々作も高く評価したけど、本作もまた[展開が気になって仕方ない」という稀有な読書体験ができる一作である。
    このシリーズは間を置かずに読む方が良さそうたので、最後の第4作も続けて読んでみることにしよう。

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    2026年02月01日
  • リッチ・ウォーターズ

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    交通事故訴訟専門、刑事裁判経験はたった1件、アルコール依存症克服中の「ビルボード弁護士」ことジェイソン・リッチ。実姉が被告となった夫殺害事件を担当してから半年、ふたたび殺人事件容疑者の弁護に挑む――。
    アラバマ州マーシャル郡で、若く優秀な保安官補が銃殺された。容疑者は元高校フットボールのスーパースターにして、リッチの姉の裁判で証言台に立った因縁の人物。彼が犯人であることを示す証拠は充分すぎるほど揃っていた。米国でももっとも保守的と言われるこの地で起きた保安官殺し。リッチは、街中を敵に回すこの裁判の弁護を引き受けざるを得なくなる。
    法廷闘争、覚醒剤王の魔の手、依存症との闘い…アメリカ南部発、驚異

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    2026年01月28日