吉野弘人のレビュー一覧

  • ラスト・トライアル

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    突然の事故で父親を失った相棒リックが一時的に「マクマートリー&ドレイク法律事務所」を離れ、一人で弁護士業務を請け負うことになったトム。そんな最中、事務所に一人の少女が現れ、殺人事件の容疑者として逮捕された母親の弁護をトムに依頼する。被害者はトムとリックにとって宿敵の男。そして容疑をかけられた母親は、あの因縁の人物だった‐‐。自身に忍び寄る「影」に不安を抱きながら、「まさか」の男たちを相手に、誰が見ても負けと思われる「最後の裁判」に挑むトム。彼と、彼を全力で支える者たち、そして全力で立ち向かう者たちを描く、大好評胸アツ法廷シリーズ、待望の第3弾!

    正統派のリーガルミステリが帰ってまいり

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    2021年02月18日
  • ラスト・トライアル

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    胸アツ法廷ミステリー。「プロフェッサー」「白と黒のはざま」に続く第三弾。主人公トムが言う『悲しみもまた人生の一部なのだ、しかし最後には希望が勝つ』全編を流れるテーマがこれだと思う。救いと希望があるラスト…読後はとても良い。

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    2021年02月12日
  • ラスト・トライアル

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     ヘニング・マンケルのシリーズ主人公バランダーのシリーズは、主人公の心臓が止まるところで終わるという驚愕のエンディングを迎えたが、本書では、トム・マクマートリーが同じようなエンディングを迎えるのか、はたまた事件解決と主人公の寿命とがどのような絡み合いを見せてゆくのか、という事件とは別種のはらはら感に読者は付きまとわれることになる。

     そして本書で初めてわかったのだが、『ザ・プロフェッサー』『黒と白のはざま』は全四部作シリーズの前半部分であったのだ。本書が後半の一作で、全体をなす起承転結で言えば「転」となる作品になるのかと思う。

     つまりこのシリーズは、次作を持って一端終わりを迎えることにな

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    2021年01月27日
  • ラスト・トライアル

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    このシリーズは色んな成分が混じり合ってて、ほんまに面白い。
    著者あとがきと謝辞もええなーと思ってたら、解説の人も言及してた。

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    2021年01月07日
  • ザ・プロフェッサー

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    一気読み。本書は訳者”持込み”によって出版が実現したと巻末にある。もう…よくぞ見つけて持ち込んでくれました!ありがとうございます。感謝と拍手を贈りたいです。ストーリー自体は至ってシンプルな法定ミステリー。しかし主人公のトム、脇役のリック、ドーン、パウエル、そしてボー。みんなキャラが魅力的で生き生きとしてる中で、極め付けは愛犬のブルドック「ムッソ」、犬はやはり素晴らしい生き物であり人間の一生の友だと実感。中盤からそれぞれの人間性の高潔さにチョイチョイ眼を潤ませたが、ラストでは、やはりそうよね…と…泣いてしまった。まさに胸熱痛快法廷エンタメスリラー。

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    2020年08月03日
  • 黒と白のはざま

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    5歳の時、父をKKK(白人至上主義団体)に殺害されたボーは、そのリーダー・アンディに正義の裁きを受けさせる為、故郷のテネシー州ブラスキで唯一の黒人弁護士となった。そして父が殺された45年後のその日、アンディが同じように殺された。ボーは逮捕され、あらゆる証拠がボーを犯人と告げている。弁護を頼んだ恩師とその相棒は真相を探るが、KKKの過去を消したい街の思惑や、何者かに雇われた殺し屋に阻まれる。絶体絶命まま迎えた裁判の最終日、意外な人物による証言で法廷は大混乱に…。閉廷後も、ラストまで衝撃の連続だった。全ての謎がスッキリ解決されたが、45年の執念はボーに苦しい結果となった。

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    2020年07月25日
  • ザ・プロフェッサー

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    ちょっとちょっと、これ最&高なんですけど!!??

    リーガルものを小説で読むことないのだけれど(海外ドラマで見るのは好き!)これは読んでよかった。映画を見るようだった。

    正義は勝つ、というシンプルなものではあるが、ラストは胸にこみ上げるものがある。

    68歳のリタイアしたおじいちゃんが主人公というのもいいよね。
    続編もあるのかしらあるのかしら。

    わたしはボーが好きだよ。

    それにしてもあのリックのピンチのところで、トムがバーンと法廷に現れたときの胸熱感は、キューティブロンドのエル・ウッズが全身ピンクで現れた時に等しいな。待ってたよおおおおおお!と叫びたくなったよ。

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    2020年06月20日
  • ザ・プロフェッサー

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    失意の底から立ち上がる主人公や隠蔽工作を図る被告をはじめ、登場する人物の造形が素晴らしい。彼らが織りなす読み応えたっぷりのストーリーが、手に取った読者を陪審員席に誘う法廷スリラーの秀作。泣かせるエピローグや続編に期待を持たせる後日談がまた上手い。

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    2020年03月14日
  • 黒と白のはざま

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    前作「プロフェッサー」に続いて読んだ。登場人物の多くが前作から引き続き出ていて、とても嬉しかった。気持ちの良い仲間達にまた会えたような気がして、こういう読書体験は滅多にない。藤沢周平の用心棒シリーズ以来かも。本書の内容もまた優れている。話の展開もよく、終わり方も最高。主人公のトムが1人で大活躍するような単純な話ではないのがまた良い。気持ちの良い読書をしたいなら、前作から本書を読むべし。

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    2020年03月04日
  • 黒と白のはざま

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    46年前テネシーで黒人の父がKKKのメンバー10人に殺された。息子ボー・ヘインズは復讐を誓い、弁護士になった。KKKの指導者だったアンディ・ウォルトンが殺された。ボーはしょっちゅうアンディを殺すと言いふらしていた。ボーは逮捕され、ロースクールの教授だったトム・マクマートリーに弁護を依頼する。証拠はボーの有罪を示している。担当検事のヘレンは負けなし。絶体絶命の裁判は・・・

    うおー!2020年ナンバーワンだ。

    前作「ザ・プロフェッサー」もすごく面白かったが、それ以上かも知れない。解説を読んでいて、確かに前作は誰がやったかは分かっているのでミステリー的要素は少なかったけれど、本作にはミステリー要

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    2020年03月01日
  • ザ・プロフェッサー

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    面白かった❗️オススメです。ミステリーではないし、結末もハッピーエンドになるんだろうなぁと分かっているけど、どうしてそうなるのかが全く分からず、最後までハラハラしっぱなし。結末のカタルシスも大きく、主人公達や古い仲間達との絆なども好みで、久々にとても良い本に巡り会えました。登場人物とも言えないような「ザ・マン」がずーっと存在していて、これが最高でした。超オススメ。

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    2020年02月06日
  • ザ・プロフェッサー

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    面白かったぁ〜。
    これぞ、パスタ小説!(パスタを茹でてる時間も読んでしまうという村上春樹のたとえ。)
    68歳のトーマス・マクマートリー40年もの長きにわたりアラバマ大学のローククールの教授。妻をガンで失い自身も膀胱がんになり、信じてた親友にも(憎っくきジェイムソン・タイラー)手ひどく裏切られる形で大学を追われる。
    ここであらすじを書いてもしょうがないよんね。
    とにかく私のすきな法廷ミステリー。
    リックが絶体絶命の時に現れた時は心の中で喝采。
    アシスタントのドーンとは上手くいきそうだね。
    最後はめでたく勝訴するんだけど、いったい何人が犠牲になった?
    証言しようとしてたミュールは殺されるし、工場長

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    2019年12月29日
  • ザ・プロフェッサー

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    骨のある小説かどうかは、どういうわけか最初のページからわかってしまう。その期待はたいてい裏切られない。ストーリーではなく、作家が書こうとしているものが、文体の後ろからにじみ出てくるような、そう、気配のようなもの、小説の持つ気品のようなものだ。

     そうなるとストーリー展開も楽しくなる。なかなかタフな物語になることは、書き出しで摑めているからだ。

     南部出身の法律家出身の作家は誰? 大抵の読書子ならば、ジョン・グリシャムと答えると思う。この新手の作家ロバート・ベイリーも実は南部出身の法律家なのである。先人グリシャムの権威を傷つけないばかりか、やはり米南部生まれのリーガル・サスペンスには骨

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    2019年04月23日
  • フォルクスワーゲンの闇 世界制覇の野望が招いた自動車帝国の陥穽

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    日本ではあまり大きく報道された感じがしないVWのディーゼル排ガス不正問題に関する本だが、VWの歴史、そして、VW創設者であるフェルディナンド・ポルシェの孫でVWのCEOであったフェルディナンド・ピエヒやその一族のVW支配の実態なども詳しく記されていて、VWが不正を働いた背景・遠因が分かるようになっている。
    VWの不正が発覚するきっかけとなった路上実験の話も面白いが、不正発覚後も非を認めて改善しようというのではなく、むしろ、隠蔽工作に走ったり、現場の責任にして「私は知らなかった」と口をそろえる幹部たちなど、その闇は深いと感じられた。
    それにしても、クリーン・ディーゼルが全然クリーンじゃなかったの

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    2017年11月05日
  • 磔の地(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1998年ゴールド・ダガー賞受賞作.アメリカ南部が舞台で,どうやらシリーズの10作目らしい.
    ゴールド・ダガー賞受賞にふさわしく,南部の田舎のどうしようもない閉塞感が重厚なトーンで描かれた,傑作であるが,読後感はスッキリしない.結局,巨悪には勝てないのか...
    しかし,アメリカ人は,こんなにも婉曲的な会話をするんですかね?

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    2025年11月24日
  • 嘘と聖域

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    ヘレンとボーのお話。

    まさかの結末に驚き、
    でもそれは続きが楽しみということで
    やっぱり病みつきです。

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    2025年10月18日
  • 最後の審判

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    トム・マクマートリーとの伴走も
    とうとうひと区切り…涙

    あいつの脱獄エピソードだけでも読ませる
    トムとの手に汗握る駆け引き

    次はボーのお話だとか
    読み続けます!

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    2025年10月18日
  • 黒と白のはざま

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    あーびっくりしました
    結末に!

    アメリカならではの悲劇ですが
    ぜひお読みください。

    引き続きベイリーさん、
    読んでいきます。

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    2025年10月11日
  • ザ・プロフェッサー

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    たまたま
    『リッチ・ブラッド』を読んでびっくり

    慌てて他のシリーズを読み始めた
    ベイリーさん、
    こちらもやめられなくて
    睡眠時間が減りましたが満足!

    法廷での駆け引き
    人種差別問題に
    老いとの戦い
    師弟愛に
    シングルマザーの倫理観
    アメリカンサクセス…

    そして彼らは
    どんだけフットボールが好きやねん!

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    2025年10月03日
  • 獄門橋

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    ネタバレ

    2025年の34冊目は、エイミー・チュアの「獄門橋」です。素晴らしい作品だと思います。
    舞台は、第二次大戦中の1944年のカリフォルニア州バークレーです。主人公は、市警の刑事アル・サリヴァンです。〈クレアモント・ホテル〉の一室で、フランクリン・ルーズベルトと大統領選を争ったウォルター・ウィルキンソンが殺されます。たまたま事件直前にホテルに居た事も有り、サリヴァンが捜査の指揮を取る事になります。
    事件は、カリフォルニアの名家ベインブリッジ家や蒋介石夫人のマダム・チャンが絡み、複雑な様相を帯びて行きます。一人として正しい証言をしない事件の関係者達に捜査の行方は、二転三転とします。
    私立探偵風でも有

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    2025年09月24日