ミヒャエル・エンデのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミヒャエル・エンデの新作メルヘン(といっても1989に書かれたものだが)。大晦日の夜、悪い魔法使いと悪い魔女が、魔法のカクテルを用いて自然破壊の邪な望みを叶えようとするが、飼い猫(?)と飼いカラス(?)が阻止すべく頑張る物語。猫とカラスの衝突と友情、自己を省みてそこからの成長と、定番ポイントを抑えつつ、しっかり読ませるのは流石エンデ。悪役の魔法使いと魔女もとんでもない悪党なのだが、どこか憎めない描写になっており、全編を通じてユーモアあふれる文体が心和ませる。色々なメッセージが散りばめられているがあえてそこは深読みせず素直に楽しむ作品だと思う。
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Posted by ブクログ
あたしの名前をちゃんと呼んで
身体を触って必要なのは必要なのは是だけ認めて
思わず椎名林檎の罪と罰を引用しましたが、名前を失うとは自分を愛する者を失うということと同義なのかと思わされますね。
それが罰だとしたら罪は何であったか。
人は簡単に慢心するが、それが罪なのか。
それともそれ故に友情を裏切ることが罪なのか。
ともあれ、自分が見限り傷付けた相手によって貫かれた友情によって救われます。
このアトレーユによる友情こそが、我々が学ばなければならないことでしょう。
いやはや、しっかし、読み始めるまで気付きませんでしたね。
何だか既視感あるなと読んでて思ってたんですが。。。
子どもの頃に観た -
Posted by ブクログ
ミヒャエル・エンデといったら
「モモ」や「はてしない物語」だけど、
この作品が1番読みやすくて面白いとおもう。
シリーズらしいのでこの後も読みたいなあ。
なんでもありな話の流れと、
機関車が喋る設定に海や砂漠の大冒険、
かつ、誰も傷つかないラスト。
まさに児童文学です。
全部丸く収まるんだろうなあ、という安心感が大事。
ミヒャエル・エンデの処女作とのこと。
行き当たりばったりで書き続けた作品というが、
その発想力に驚き。
孤児のジムボタン、
機関士ルーカス、機関車エマと3人組(?)は
旅の途中で訪れた国で、その国の姫が誘拐されたという話を聞き、竜の国に囚われた姫を助けに行く、
というス -
Posted by ブクログ
初めてのエンデ、といっても彼の遺稿をフロイントが引き継ぎ、2019年にドイツ語で出版された割と最近の作品らしい。善と悪との違いを学び、一刻も早く大人になるため、悪の手本である世紀の大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城へと向かった人形劇団員の少年クニルプスだったが…。
子供向けの作品かと思いきや、特に冒頭の語彙が多彩。難しかったり古めかしかったりする単語も多くあるが、試しに声に出して読んでみると、音もリズムもバリエーション豊かで小気味良い。そのため、例え意味が分からなかったとしても、勢いと挿絵の力で子供でも読み進められるだろうな、と謎の保護者目線で唸ってしまった。そして大人になってからまた