ミヒャエル・エンデのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実はまだ読んでいなかった名作。やっと読みました。
昔、映画で見た時中盤までは面白くわくわくしながら見たのですが、ラストがどうしても納得できずモヤモヤ感が残ったのです。バスチアンの役割が腑に落ちなかったんですね。
そうしたらば、映画は原作の序盤部分しか映像化せず無理矢理終らせていたことが判明。なるほど本当の物語、バスチアンの物語はこれから始まるところだったのかと納得。
壮大な物語の中で主人公が出会う人々にもまた物語があることを示唆する「けれどもこれはまた別の物語」という一文に、物語世界のはてしない広がりを感じます。そのことが最終段階で意味を帯びてくることにも驚嘆させられます。いやもう本当に物 -
Posted by ブクログ
本を読むことが苦手だった子供の時に、初めて夢中になって読めた本を思い出して、改めて読み返してみた。
あの時、何が面白いと思ったのかは分からないけれど、不思議な世界で起きた物語に引き込まれていったのだと思う。
時間をテーマにした本ということで、時間がないと嘆く大人になってから改めて読むと、新しい読み方ができる本だと思った。
時間は一人一人与えられていて、それをどう使うかはその人次第で、長くも短くもなるもの、小さな花を愛でたり、友人とおしゃべりしたり、そういったゆとりを持つことが人間らしい豊かさに繋がっていることが描かれていた。
忙しさに追われるだけでは時間が消えて行ってしまうので、ふと足をとめる -
Posted by ブクログ
【時間】について考えさせられる物語
「時間を制する」「時間の使い方」こういったタイトルの本が書店に沢山並ぶようになりました。
なんでもない趣味に使う時間(読書や習い事、ジムなどではない趣味)
家族とテレビを見ながら会話をして笑い合う時間
仕事終わり居酒屋に行って今日の疲れを癒やす時間
…
その全てが、悪とされてしまってるのではないかと感じています。
将来の自分がお金で困らないように、人生を急ぐ。
(それも、大事なことです。)
コロナの時代もありましたが、商店街はガラリとし、近隣住民との会話も減り、上司とは事務的な会話ばかり。(もちろん、犯罪やハラスメントなどの被害が相次いでいる事実がそ -
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あの有名なモモの絵本版。絵がとても美しい。
モモという名前の少女が野外劇場で暮らしながら、そこに来る人々の話に耳を傾け一緒に時を過ごす。
モモは人の話を聞く時に何かをたずねたり、口を挟むことなく、ただそこにすわって、注意深く、熱心に話を聞いているだけだった。モモからそうやって受容され続けることで、大人も子どもも動物までもみんな元気になっていく。そして自分が大切な唯一無二の存在だと気づく。モモはカウンセラーのような存在だと思いました。
時間に追われSNSが流行るこの世の中、こうやって大切な誰かの横に座ってじっくり耳を傾ける時間こそ尊く豊かなものだと教えてくれます。子どもたちにとってのモモで在 -
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後半の時間泥棒がうんぬんってとこより、時間泥棒が現れる前のみんなや世界の描写が大好きだった。その世界に流れているゆっくりとした優しい時間は、まさに読んでいる最中に私が浸かっていたベイジルタウンに流れているものとすごく近しいものがあるように感じて、なんだか居心地がいい、不思議な気分になった。
モモが人の話をただ聴いているだけで相手のイマジネーションがどんどん膨らんでいったり、喧嘩していた2人が仲直りしたり、物事が勝手に解決の方向に向かったりするっていうところがすごく好きだったし、無口なおじいさん道路掃除夫ベッポのモモへの思いやりや、想像力でどんなところにもモモを連れて行ってくれるジジの魅力の描き -
Posted by ブクログ
とても有名だが子供の時読んでいなかったので今更だが読んでみた。
名作と言われるものは書かれた時代から何十年経っても内容が時代とマッチするから名作なんだなあ。人類が進歩とともに忘れていってしまうものはいつの時代も同じなのか。
大人が便利さを求めて効率化を進めていくと心が貧しくなりイライラすることも増え子供にもしわ寄せが行く。タイパと言いながら時間そのものを大切にできておらず何が幸せだったのかを忘れていってしまうのではないか?という現代にも通じるお話。
ジジがモモに聞かせてくれた劇中話がなんだかとても素敵だった。三体三部もだったけど物語のなかに夢のような物語を更に組み込める作家さんってすごいな