ミヒャエル・エンデのレビュー一覧

  • はてしない物語 下
    アトレーユを疑いはじめるあたりからドキドキハラハラ。段々と記憶を失う設定とともに、ありのままの自分を受け入れてもらう経験をし直すバスチアン。
    人がガラッと変わるには、膨大な時間と出来事が必要だとわかる。甘やかされること、とことん甘えることってどこかで必要なのだと思い知らされた。
  • はてしない物語 上
    これが噂のネバーエンディングストーリーだったのかと。
    本の世界にはいっていくのがほんとうに自然に感じた。
  • ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス
    恥ずかしながら、初エンデ。
    子ども向けと、侮るなかれ!
    次から次へと起こるハプニングを、最後にサクッと回収してしまう小気味よさ。
    クスッと笑えたり、ホッコリしたり、終始楽しかった!
    文体もすごく好き。
    途中までがエンデが書き残したもので、残りは別の作家さんが描いたものなんですってね。
    最後まで違和感...続きを読む
  • 魔法の学校 エンデのメルヒェン集
    「モモ」で有名なエンデの作品。やはり児童向け文学は素晴らしい。「とうぜんですが」とエンデは言う。魔法のための学校があり、地下や屋根裏には別世界への扉があり、動物やこびとはおしゃべりします、と。いくつになっても、とうぜん!もちろん!と思える人間でありたい。
  • はてしない物語 下
    あたしの名前をちゃんと呼んで
    身体を触って必要なのは必要なのは是だけ認めて

    思わず椎名林檎の罪と罰を引用しましたが、名前を失うとは自分を愛する者を失うということと同義なのかと思わされますね。
    それが罰だとしたら罪は何であったか。

    人は簡単に慢心するが、それが罪なのか。
    それともそれ故に友情を裏切...続きを読む
  • はてしない物語 下
    過去を忘れたものに未来はない。
    未来がないも者には望みがない。
    望みがないと愛することはできない。
    そこから抜け出すには、勇気や友情、信じる強さが求められる。
    これを読む私達にもそれができるかな?
    と問いかけられているような気がしました。
  • はてしない物語 下
    後半のアトレイユとのやりとり、ママが登場した幸せな時間、心配していたパパの反応のところでは泣きました...。初心と謙虚な気持ちは大切だなと思いました。映画も見てみたいな。
  • はてしない物語 上
    冒険をしていく中で色んな人や動物に出会う
    お守りがあるから突き進むことが少年の強い気持ちもあったと信じたい
    少し難しかったが面白かった
  • ジム・ボタンの機関車大旅行
    ミヒャエル・エンデといったら
    「モモ」や「はてしない物語」だけど、
    この作品が1番読みやすくて面白いとおもう。
    シリーズらしいのでこの後も読みたいなあ。

    なんでもありな話の流れと、
    機関車が喋る設定に海や砂漠の大冒険、
    かつ、誰も傷つかないラスト。
    まさに児童文学です。
    全部丸く収まるんだろうなあ...続きを読む
  • はてしない物語 上
    ミヒャエル節炸裂。

    どんな本も、読んでる以上、頭の中で自分が物語を体験する。この追体験を巧みに練り込んでくる。作中で、少年が本を読んでいるため、追体験の追体験まで発生する!

    少年が要所で感想を述べることで、どう読取るべきかを補ってもくれる。児童書らしくて安心する。

    児童書としては入組みすぎてる...続きを読む
  • はてしない物語 下
    最初、あまり面白くないなーと思ってました。でもだんだん読み進めていくうちに深い話だということに気づき、読んでよかったと思いました。

    主人公のバスチアンは何でも望みが叶うアウリンを手に入れ、どんどん自分の望みを叶えていきます。
    あぁなりたい、こうなりたい。叶えたらもっと他に望みが出てくる。
    それをさ...続きを読む
  • はてしない物語 下
    太っちょで冴えない少年のバスチアンが古本屋からくすねた『はてしない物語』を読み進めるうちに、物語の世界に入り込み、勇者アトレーユとの冒険の末に現実世界に戻ってくるまでの話。

    まずはバスチアンの「物語」へのこだわりだ。彼は想像力豊かに空想の世界を創り出すことが得意だ。大人が大人の意図を持って、つまり...続きを読む
  • はてしない物語 下
    こんな話だったとは、映画のイメージがどうしてもあったのでびっくりしました。
    人間の欲望って怖い。エンデが何を言いたいのかすごく考えさせられる本でした。
    子どもは素直に読んで楽しむのかもしれないけど、きっと読む人によって感じるものが全然違うんだろうなと思いました。
  • はてしない物語 上
    きっと今後も語り継がれる名作。

    ファンタジー作品への最初の入り口としては最適だと思う。

    現実と物語の間を行き来できて、様々な生き物が出てきて、信じられない光景が目に浮かぶ様はまさに不思議な世界を冒険しているよう。
  • はてしない物語 上
    まさにTheファンタジーという作品。とりあえずすっかり内容を忘れてました。主人公の男の子がデブでトロい奴ということしか記憶に残ってなかったので、久しぶりに読んで新鮮な気分です。
    物語の中の登場人物になる、なんて読書好きなら誰でも一度は憧れるシチュエーションです。
    にも関わらずイマイチわくわく感が沸い...続きを読む
  • はてしない物語 上
    あー…好き。本当に好き過ぎて言葉が形にならないなれないほど好きです。数年ぶりなのでいろいろ再発見もあった。読み手が「本の世界にのめり込む(入り込む)」には登場人物(主人公)に感情移入し一緒に旅をしそれを分かち合うよう仕向ける言わば読み手が好む主人公(餌)が必要つまり アトレイユ (上)だけでは語れな...続きを読む
  • ジム・ボタンの機関車大旅行
    これが処女作と知って震えました。小学生のころにモモとはてしない物語は読んだのですが、これだけは未読だったのでワクワクしながら読み終えました。最後の竜の展開は素晴らしい!フクラム国の問題をどうするか、ずっと気になっていたので一安心です。フクラムという国名も伏線だったんだなあと思うとすごいとしか!(訳者...続きを読む
  • ジム・ボタンの機関車大旅行
    エンデの本。今まで読んだことがなかったが、目にとまったので読んでみた。いろいろ示唆に富んでいるが、これを読んだ子供たちにどこまでが伝わるのだろうかと考えてしまった。不思議な冒険譚で終わってしまわないだけのものが力があるのか。自分が子供の頃に読んだとしたら、どうだったのかな?久しぶりに「モモ」や「はて...続きを読む
  • ジム・ボタンの機関車大旅行
    ときどき意味深な言葉があり、社会への風刺が読み取れる。これが処女作とは信じられないほど。大人が読んでもしばし空想の世界に遊ぶことができる。
  • モモ
    時間泥棒とは、自分の時間を奪う泥棒と思っていたが、自分の心の余裕のなさが時間を感じなくしているという、自分自身の心の問題だということに感銘をうけた。ただ奪われるのではなく、奪われるかどうかは自分次第。