【感想・ネタバレ】ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプスのレビュー

あらすじ

よみがえる〈ミヒャエル・エンデ〉の世界!

暗黒の中世のとある真夜中。嵐の中を進むあやつり人形劇団の馬車から少年クニルプスが姿を消す。彼が向かった先は、誰もがおそれる大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城だった――。晩年のミヒャエル・エンデがのこしたふたりの物語が、美しい加筆とともにふたたび動き出す。「悪」と「おそれ」、その真の意味を探しもとめる、めくるめくメルヘンの世界。小学高学年から。

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原作+訳の素晴らしさで、とても読みやすかった!

好きなことをして暮らす…性(しょう)に合った暮らしや、役割のあることの大切さについて、オウムのソクラテスが思索するのが楽しい。

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2024年02月10日

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また大好きな1冊に出会えました*.°
ページをめくる度にどきどきわくわくして、どの登場人物もおもしろくて、ミヒャエル・エンデの世界は本当に楽しい

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2023年01月09日

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お話の世界にどっぷりつかれる児童書。装丁、イラストもお話の世界観にぴったり。
児童書とはいえ、大人もこの贅沢な物語の世界を十分に堪能できる内容でした。

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2022年11月27日

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junaidaさんの絵、ストーリー、キャラクター、どれも素晴らしいですが、木本栄さんの翻訳が大きな役割を果たしていると思います。

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2022年10月23日

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junaidaさんの表紙に惹かれて読んだ本。
挿絵も物語のイメージを広げるのにとても良い。(単色だから、邪魔することもない)
ミヒャエルエンデの書き残しに追記して完成された物語。
1人1人が愛すべきキャラクタで、思わず応援したくなる。
10歳くらいになれば楽しめそうな物語。

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2022年09月11日

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ネタバレ

おっミヒャエルエンデだーー
しかも表紙が JUNAIDAさんーかわいいーーっと思って手にとる

クニルプスがロドリゴ・ラウバインが自分が思っていたような盗賊騎士でなかったことに気付かされた時
そもそもがこっちの思い込みだったわけだけど
普通なら騙された!と腹を立てるんじゃないかと思うんだが、すぐに自分がしたことでロドリゴに迷惑がかかるんじゃないか、と心配するところにびっくりした
えっ、なんかめっちゃいい子やないかーーー

ロドリゴが天職を得られてよかったなーー

最後まで読んだところでこれ、実は未完の作品で
エンデジャない人が完成させたとあってびっくり
そーなんだー
どの辺までがオリジナルなんだろう??
エンデにしてはわかりやすいなーっとか思ったんだけど、
やっぱ違う人が書いたからかな

最初の勢いでクニルプスが色々突進しまくる話になるのかと
思ったけど、王女様にしっかり手綱握られてたな
ラストの人形劇が面白かった
幽霊が怖い竜って聞いたことない笑

王様のメランコリーって結局何が原因だったのか?

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2025年04月01日

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ネタバレ

人形劇団の息子クニルプスと偽の騎士ロドリゴ・ラウバイン(優しくて闘うような人ではない)の物語。自分の世界に閉じこもっていたロドリゴが思いがけず外に出ることになり、最後は人形劇団をすることになります。鳥のソクラテス(オウム)がよかったです。

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2025年02月23日

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児童文学になるのかな?エンデの作品はモモ以外読んだことなかったが、楽しんで読めた。
ただ、やはりファンタジーはあまり得意ではなく、ちょっと最後は飽きてきてしまった。

この本を読んだ1番の理由はなんといっても挿絵がjunaidaさんだったから。表紙も開いてすぐの紙(なんでいうのでしょうか?)もすごく素敵でした。
自分が本を出すなら装丁がこんなふうに素敵な本にしたい、なんて妄想。

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2025年02月01日

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ネタバレ

自分が世界の中心であれば、何事も思うままに振舞える。けれども、周りに存在する数多の人々はそれぞれ独立した個であること。そして、自分の言動が他者に影響を及ぼすことを知ることが、「おそれ」の正体かと思う。それは、悪影響だけではなく、良いことももたらす。だからこそ、「とんでもない力がわいてくることもある」のだ。
また一方、ラウバインのように傷付けられることを極端に怖がり、自分の殻に閉じこもってしまうのは、ここでいう「おそれ」とはならない。それは自分の脳内で作られた世界を怖がっているのであって、現実の社会と向き合っているわけではない。
善悪を判断するには、他者の存在を尊重しなければならない。本作は、少年が社会性を身につけてゆく過程が描かれている。児童書ではありながら、きちんと社会と向き合っているだろうか、正しく「おそれ」ているだろうかと、大人もまた身につまされる作品だった。

絵が素晴らしい!作品の雰囲気を高めていると思う。なんといっても、本を開け、見返しと出会った時点で、これから特別な物語を読むんだという高揚感に包まれる。物語の扉を開けたのを実感したのだった。

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2025年01月02日

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ネタバレ

【真実を語るおとぎ話】
主人公の男の子クニルプスは、人形劇団の両親と一話のオウムと一緒に馬車で異動暮らしをしていたのだけれど、ある嵐の日にこっそり抜け出して、向かった先は、盗賊騎士としてもいちばんの悪党と恐れられるロドリゴ・ラウバインのお城。恐れを知らぬクニルプスは、従者になりたい、と、ゾクゾク森のトゲトゲ岳のオソロシ城に辿り着く。

そこから、いろいろなみんなの思い違いが物語を作って行く。だって、本当は、ロドリゴは悪党なんかではなく、見た目は「牙をむいた闘犬」のようにとりつくろわれていても、心根は「ひな菊のようにやさしい」、怖がりで孤独な海賊騎士の末裔だったから。
あった時からクニプルスがロディおじさん、と呼んでいるところがおもしろい。
お姫さまのフリップもかっこいいキャラでよかった。
人形劇団の両親は、クニプルスと対照的で、なんでも習慣どおりにすることを好み、想像力に欠けている、リスク回避型のキャラとして描かれていたけれど、最終的に、それぞれの性格や傾向に適した暮らし方を見出すところもいい。
恐れ知らずだったクニプルスも、人を苦しめてしまうかもしれない、という恐れの気持ちを学んでいく。

人は他者について思い込みをしたり、時に勝手に気遣ったり、期待を裏切られたりしながら学んでいくんだろうと思う。
そんな教訓がおとぎ話になったりして、その時代にあった娯楽メディアの中で消費されたり、鑑賞されたりしているんだなーと。
想像力。
ミヒャエル・エンデさんすごい。この本は、生前に3章まで書かれていたものを、ヴィーラント・フロイトさんが完成させたとのこと。見事なお仕事です。

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2024年05月16日

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大好きなjunaidaさんの絵に惹かれて読みたくなって、後情報でエンデの遺作と知り、読むしかないと笑

なんだかちょっと哲学っぽいようなそんな内容はエンデだなぁ~と思いながら読みました

子どもの頃、ファンタジーな冒険物語はいつも楽しくワクワクしながら読んだ記憶しかありません

読んでいて、とても楽しかったです!

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2024年02月23日

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ネタバレ

ミヒャエルエンデの未刊の作品をフロイントさんが引き継いで完成した作品。恐れを知らないクニルプスが悪に憧れてロドリゴラウバインに従者として志願するが、盗賊騎士として恐れられている彼は実は。という話し。エンデのお話はモモとはてしない物語しか読んでないが、面白いけど何か難しい話だなあと思っていた。今回は恐れがテーマで、このままいくとただただ難しい話になりそうなところをフロイントさんがエンデの意志を損なわず物語としてうまくまとめてると思う。個人的にはロドリゴとオウムが気にいった。面白かった。

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2023年01月17日

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恥ずかしながら、初エンデ。
子ども向けと、侮るなかれ!
次から次へと起こるハプニングを、最後にサクッと回収してしまう小気味よさ。
クスッと笑えたり、ホッコリしたり、終始楽しかった!
文体もすごく好き。
途中までがエンデが書き残したもので、残りは別の作家さんが描いたものなんですってね。
最後まで違和感なかったです。

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2022年11月17日

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ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて!
と思い、借りた物。
なんと、こちら、エンデの遺作だった。
つまり未完。

エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、
はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。
クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えておもしろかったけれど、その後のクニルプスの冒険行は、
「エンデならこう書くんじゃないか」
という、過去のミヒャエル・エンデ作品を踏襲したもので、ボリュームも少ないので、どうしても物足りなく感じた。

ただ、エンデへのリスペクトとオマージュは溢れている。
童話というよりも、エンデを偲ぶための本だった。

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2024年08月28日

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装丁が美しかったのと
タイトルから
怪獣に捕まった人間が従者にさせられて
ヤダヤダ思ってたんだけど
いつの間にか怪獣と心通わせちゃって
二人で世界を救う
みたいな話だと勝手に思ってた

ちょっと違った
いやだいぶ違った

少々退屈な部分もあるけど
あんまりファンタジック過ぎないし
児童書らしい突拍子もない感じなんかは
なかなか楽しめた

しかし読んだことを忘れてたな
星はフツーの3つ

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2023年05月21日

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エンデが残した物語のはじまりが、次の物語の語り手に引き継がれて見事に完成された。junaidaの絵の雰囲気もぴったり。「だれでもない庭」を引っ張り出して比べてみたが、やはり翻訳なので比較のしようもない。ああ、もっとドイツ語を勉強しておくんだった。

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2023年04月19日

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『ロドリゴ・ラウバインと従者 クニルプス』は、ミヒャエル・エデンが晩年に残した未完の原稿を、その精神性をついでドイツの作家が完成させた長編小説
なのですが…、エデンさんすみませんm(_ _;)m
今回はjunaidaさんの絵が見たくて借りちゃいましたw
junaidaさんは今作に装画と約60点の挿絵を描いたそうです
そして、はじめて挑戦したという濃密なペン画はステキ(๑•̀ㅁ•́๑)✧


物語は暗黒の中世のとある夜、突然姿を消した少年クニルプス
彼が目指す先は、誰もが恐れる盗賊騎士の城だった・・・

物語の続き、junaidaさんの素敵な絵が気になる人はぜひ本作を見てみてください!

ロバなドリー、ヴィリー、ウリーの手綱を引いて、かしこいオウムのソクラテスの「シュッポーッツ!」の号令で出発だぁ〜♪

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2023年03月16日

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エンデの遺作にヴィーラント・フロイントが続きを書いたもの。エンデ作品はわりと好きなのだけど、これは何となくあわなかったかも。

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2023年01月23日

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ネタバレ

ミヒャエル・エンデの第3章までの遺稿に、ドイツの児童文学作家ヴィーラント・フロイントが続きを書き足して完成させた1冊。
junaidaの挿絵も、表紙の金文字もカバー下の装丁も美しく、豪華な本ではある。エンデの遺した物語の先が読めるというのも誠に贅沢、なのだけれど、やはり読後感としては物足りなさがある

4章以降にも、エンデらしいフレーズやモチーフが散りばめられ、それらへのリスペクトも感じられる。物語の展開としても無理がないと納得することができる。

けれど、エンデの児童文学作品を(それが『魔法のカクテル』のようなスケールの小さなものでさえ)、読んだ後は必ずと言っていいほど訪れる感覚──いま、本当のファンタジーを読んだ、とでもいうような感覚、そして、ではファンタジーとは現実とは一体何なのだろうという思索に導くような感覚──が、本書では感じられなかった。

エンデの不在により、エンデの力や奥深さを改めて感じさせられる1冊だった。

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2022年08月24日

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