ミヒャエル・エンデのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言わずと知れた児童書の名著。
古書店で見かけたあかがね色に輝く本をどうしても読みたくなってしまった少年バスチアンは、店主に黙って思わず持ち帰ってしまう。
ほこりっぽい学校の倉庫に閉じこもって表紙を開くと、勇者アトレーユと幸いの竜フッフールに導かれ、彼自身も共にドキドキハラハラしながらめくるめく冒険の世界へと誘われてゆく。
虚無に脅かされるファンタージエン国の物語と、七枝燭台のろうそくの炎の灯りでそれを読み続けるバスチアンの現実とは、交互に切り替わり続けてやがて一つになりーー。
「本って閉じてあるとき、中で何が起こっているのだろうな?」
バスチアンと同じことを私も考えたことがある。
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Posted by ブクログ
この物語は、48年前の1972年に発表されたもの。
日本は高度成長期の只中だった。この後、バブル景気が訪れる。世界でも同じようだったのだろうか。
まさに「時間泥棒」が暗躍する時代、子供たちに向けて書かれたということがとても重要だったと思う。
しかし、この物語は年代を超え、大人にも読まれ、時代も超えて受け継がれる。
時間を酷使し、お金が動き、経済が右肩上がり。多くの人が儲かる話に乗って、やがてバブル崩壊、リーマンショック。染み渡るように広がっていくSNS・・・。
今ようやく、モノに縛られない価値観が生まれ始めた。モモと、思う存分遊べるだけの仲間でありたい。 -