ミヒャエル・エンデのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めてのエンデ、といっても彼の遺稿をフロイントが引き継ぎ、2019年にドイツ語で出版された割と最近の作品らしい。善と悪との違いを学び、一刻も早く大人になるため、悪の手本である世紀の大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城へと向かった人形劇団員の少年クニルプスだったが…。
子供向けの作品かと思いきや、特に冒頭の語彙が多彩。難しかったり古めかしかったりする単語も多くあるが、試しに声に出して読んでみると、音もリズムもバリエーション豊かで小気味良い。そのため、例え意味が分からなかったとしても、勢いと挿絵の力で子供でも読み進められるだろうな、と謎の保護者目線で唸ってしまった。そして大人になってからまた -
Posted by ブクログ
この本が評判になった時、なぜか手に取ることをしなかった。「時間泥棒」ってなに? って感じ。それが絵本になり、知人が大ファンで子どもに「もも」と名前をつけていると知ったとき、読んでみようと思った。何十年ごしである。
まず絵がすてき。話を聞くことの大切さを再認識。前世で友だちだったことまで出てきて、時間泥棒の話は? というところでおしまい。出てこない。結局、映像化作品を観たり、漫画化されたものを読んだりしても本作には届かないということで、絵本ではかなわなかった。そして残ったのは、やっぱり本作を読まなくちゃね。ということで、読みたい本リストに入れた。 -
Posted by ブクログ
ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて!
と思い、借りた物。
なんと、こちら、エンデの遺作だった。
つまり未完。
エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、
はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。
クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えておもしろかったけれど、その後のクニルプスの冒険行は、
「エンデならこう書くんじゃないか」
という、過去のミヒャエル・エンデ作品を踏襲したもので、ボリュームも少ないので、どうしても物足りなく感じた。
ただ、エンデへのリスペクトとオマージュは溢れている。
童話というよりも、エンデを偲ぶための本だった。 -