佐藤正午のレビュー一覧
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終始、不穏な空気感が漂う物語だった。
ラストはこんな感じだろうなと途中でみえてきて、実際にそのようになるんだけど、なんだかすっきりしない読後感。
でも、これが佐藤正午さんらしさという気もする。
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まるで小説家の頭の中を覗き見ているような小説。
どうやって真実味を持たせるのか、どこまでが真実なのか、ちょっとした出来事からどこまでも飛び立っていく小説家の創造力の翼よあっぱれ。Posted by ブクログ -
時間的になかなかじっくり読むことは出来なかったが、作りが面白かった。登場人物に共感するということはなかったけれど、主人公をちょっと離れた所から見ている感じだったかな?Posted by ブクログ
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隣人が殺害された現場で嗅いだ香りを思い出し、昔の事件の真相を追う話。主人公が過去を振り返りながら真相に近付き傍観者ではなくなる過程にゾッとする。私も主人公同様血の巡りが悪いから、最後のブルーで何でって息を飲んだ。遅効性の毒が回ったようだった。Posted by ブクログ
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時系列がバラバラで語り部が誰なのかも不明で進むので、そこが売りなのかもしれないけどあまり頭に入ってこない。最後のパートくらいでようやく全体像が見えてくるけど別に続きを見たいとも思わないかな。Posted by ブクログ
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映画化で気になっていた小説。
正直に言うと難しかった。
上下で文量もそこそこあり、
句読点までが長い文章も多々。。
映画を見て、もう一度読み直して理解したい作品。Posted by ブクログ -
前世の記憶を持ったまま何度も生まれ変わり、好きだった(不倫)男との再会を果たすまで。
愛故というよりも、執着の方を強く感じた。そこまで??そんなに好きだったの??みたいな、生きてる時の好きで好きで仕方ない感が伝わってこなくて。
でも映画は配信で観る。洋ちゃんだからね。Posted by ブクログ -
構成が上手くて、読むのに飽きることがなかった。
謎が少しずつわかってきて、前に戻り読み直すとまた面白かった。
しかし、内容はあまり好きなジャンルではなく、純情な心というより、執念の話と受け取られ、現在を生きる力を挫かれてしまう印象が残った。Posted by ブクログ