佐藤正午のレビュー一覧

  • どこ吹く風 小説家の四季

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    ネタバレ

    この偏屈?作家(賛辞を込めてです)のエッセイは、最高!最後まで楽しめました。

    目次とあとがきの節約理由、
    湯呑が割れる表現になぜか共感
    ポケモンGoと散歩
    直木賞のくだりで編集者との言い合い
    などなど、好きなところをあげたらきりがありませんが・・・
    なにより、歳相応のめんどくささと大変さ加減がうんうんと頷けるのです。

    次作の長編とともにまたこのエッセイが続いていくと思うと今から両方楽しみです。

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    2026年04月27日
  • Y

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     八月の雨の晩にかかってきた電話。都立高校時代の同級生だと名乗る電話の主に、私は心当たりがなかった。だけど相手は『親友だった』と告げる。『キタガワ・タケシ』と名乗る二十五年前の同級生は、自分の身に起こった不思議な出来事を綴った物語を、〈私〉だけに読んで欲しい、と言う。後日、代理人を通して〈私〉の手に渡ってきたのは、一枚のフロッピーディスクと五百万円の現金。通帳の名義人になっている女性には覚えがある。

    『人生をやり直したいと思ったことがありますか?』もしも冗談でなく大真面目に答えるとして、一片の迷いもなく、「ありません」と答えられるひとは少数派だと思います。後悔のない人生を歩むほうが難しいわけ

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    2026年04月25日
  • 冬に子供が生まれる

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    読み始めた時からうっすらとした恐怖感みたいなものが頭の中を占めていてドキドキしながら読み進めた。結局知りたいことはハッキリ白黒つかないまま終わってしまったんだけど、でも面白かった。

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    2026年04月05日
  • 月の満ち欠け

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    熟柿もだけど、こんな物語を考える作者はすごい。
    読んでる私もなんとか会わせてあげたいと切望した。最後が本当によかった。私も救われた。

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    2026年03月14日
  • Y

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    ネタバレ

    題材
    ・アイリスイン、アイリスアウト(タイムリープ)

    テーマ
    ・やり直したところで、最後は受け入れないといけない

    誰が何をする話なのか
    ・北川が人生をやり直す話(二回やり直す)

    最も伝えたかったこと
    ・小説の構造自体

    何が新しいのか
    ・タイムリープに巻き込まれる主人公(主人公自体がタイムリープをするわけではない)
    ・SF×恋愛×ミステリ

    キャッチコピーは何か
    『アルファベットのYのように人生は右と左へ分かれていったー』
    『彼女を救うためなら、何度だってやり直せる』

    その他(心に残ったことなど)
    ・佐藤正午は何度も似通った題材やテーマ、小説の構造で書いている。その執念深さというか、変

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    2026年01月11日
  • 月の満ち欠け

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    すごく好きな作品でした!
    これほど執念深く愛されることがどれほど素敵なことか、自分にもそんな愛が芽生るのか。などと考えながら次から次にページをめくってました。

    短い間で何代にも渡って生まれ変わる。その過程で痛い思いや辛い思いもあった。それを乗り越えて尚会いたいと思うなんて、どれほど素敵なことか。

    今度こそ幸せになって欲しいし、いつまでも2人が仲睦まじく会話していて欲しい。

    とてもいい作品でした。

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    2025年12月30日
  • 月の満ち欠け

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    面白くて2度読み。

    生まれ変わったら、なんて言葉はロマンチックだけれど、実際のところ、大変困る。
    生まれ変わっちゃった人も、生まれ変わられちゃった人も。

    やっぱり一生は一回切りだから、
    後悔はできるだけ少なく
    やりたいことやって、
    愛したい人を愛して
    死のう。いや、生きよう。

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    2025年07月20日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    面白かった。
    不倫、宝くじ二億円当選、殺人、誰がミチルのことを話しているのかわからず読み進める。
    若いのに覇気がなく考えなしの行動をするミチルが後に妊娠し、結婚する相手の語り。身近な妻というよりまた聞きのような話し方をするためおかしな距離感を感じ、何か起こっている不穏なムードをかもしだしている。
    最後の1行、自分の元妻殺人を告白して、更に現在の妻、ミチルと竹井の殺人事件を告発するとは!
    読んだことのないパターンだと思う。
    ひらがなでわざわざ書いてある部分はどのような意図なのかわからずモヤモヤ。
    他の作品も読みたい。

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    2025年05月10日
  • 冬に子供が生まれる

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    むちゃくちゃ面白い。ミステリーホラーなのかな? かつてUFOに出会った子どもたちが大人になって覚える違和感。中心をあえて外して周りをぐるぐるしていく不安感、一人称がブレるような仕掛け、集中が途切れる瞬間が主人公たちの追体験な風もあり……。好き。

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    2025年05月04日
  • 鳩の撃退法 下

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    さて、小説家に必要な事実はここに揃った。
    ここから彼は紡ぐ。
    実際にあった事実の断片を絶妙に繋ぎ、一つのあり得たかもしれない事実(フィクション)を。

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    2025年04月10日
  • 冬に子供が生まれる

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    人生の記憶、人々の記憶、あいまいさで満ちているこの世界、何が正しいのか分からなくなることも多々ある。
    人々が感じているこの世界の不思議さや、儚さを、見事に面白く小説にしてしまったような。
    読んでいる間中、2人の少年を混同し、分からなくなってしまう。
    最愛に人たちを亡くした者たちの後悔や、寂しさが痛烈に響き、考え込んでしまう。
    静かな夜に読み終え、この作品を反芻するひとときがずっと続いてほしいと願う。

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    2025年04月09日
  • 鳩の撃退法 上

    購入済み

    作家が紡ぐ物語

     主人公が住んでいた日本のとある街にて、一家神隠し事件と大量の偽札事件が発生する。
    「この男が書いた小説(フィクション)は事実(ノンフィクション)になる」と謳われ、かつて一世を風靡した元作家の主人公は、その両方の事件に断片的に関わっていた。
     事実と事実をつなぎ合わせてフィクションと成す。はたして此度、彼はどのような小説(ノンフィクション)を紡ぎ出すのか。

    #ドキドキハラハラ #感動する #ダーク

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    2025年04月03日
  • 書くインタビュー 2

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    小説家の心情を丁寧にご本人がインタビューを受けながら告白しているような書籍。佐藤正午氏が『鳩の撃退法』を連載中から単行本になったころに受けているインタビューなので、『鳩の撃退法』を読みたくなります。この本を放り投げて、『鳩の撃退法』(以下、鳩撃と表記します)を読むべきなのですが、本書も面白くて手放せませんでした。鳩撃は映画でしかみておらずまだ小説を読んでいません。映画もうろ覚えなままこのインタビューを読んでいるので、映画も小説も初見のような新鮮さで楽しめるはずなので、後日、鳩撃祭りをする日を作って盛大に楽しみたいと思います。

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    2025年02月22日
  • 正午派2025

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    2025.01.25〜02.07
    デビュー作を勧められて読んだのが、もう40年も前のこと。当時、「凄い。面白い。」と思った。そこから、ほぼほぼ、読んでいる。と、思っていたが、知らない作品が結構あった。
    どんな思いで、作品を作っていたのか、その時の状況がどのようなものだったのかを知った。読んだ本も読んでいない本も、全作、読んでみたくなった。そして、新作が出続けることを願う。

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    2025年02月07日
  • Y

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    高校の同級生から電話
    親友とのことだが主人公にはその記憶はない
    同級生の代理人から受け取った小説は
    同級生の人生を語ったものだったのだが・・・
    読みながら私もその物語に引き込まれ
    さらには主人公の語りにも引き込まれ
    読んでいてもうなんか先が気になって
    しょうがなかったです
    そんな感じにさせるほどのおもしろさでした

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    2025年01月22日
  • 冬に子供が生まれる

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    ある夏、丸田君のスマホに届いた「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」というメッセージ。
    心当たりはないものの、それをきっかけに、彼は遠い記憶の中から失った過去を少しずつ取り戻してゆく。
    第三者である語り手(これもまた物語のキーになります)により明らかになる過去の不思議な事件。
    丸田君そして周囲の人達はどう受け止め、未来へつなげてゆくのか。。。
    なにか長い旅をしたような気分です。
    二人の丸田君が作り出す混沌とした世界観と、困惑する登場人物たちに読者が巻き込まれるような形で物語が進んでゆきます。
    好き嫌いが分かれそうですが、自分はとても好きな作品です。
    直木賞受賞第1作まで7年とは、なかなか時間を

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    2025年01月18日
  • 冬に子供が生まれる

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    子どもの頃にUFOを見た3人の男の子…

    不思議なできごとの真相を知りたいと、読みながら一緒に追いかけていたはずが、するりするりと視点が変わり彼や彼女らの心のうちを知るほどに、真相なぞどうでもよいという気持ちになってくる。

    生きていくってこんなに曖昧で、記憶も自身の存在も。
    そんななか、みんなよく生き続けているよ、えらいことだよ。と周りを見渡して思う。

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    2024年12月07日
  • 冬に子供が生まれる

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    彼はこう思っていた。僕は大事なことを忘れているのかもしれない。何かとてつもなく大きな約束を果たさないまま生きているのかもしれない。漫然と、平気でいままで生きてきたのかもしれない。そしてそのせいできっと誰かに歯がゆい思いをさせている。失望させている。誰か、顔は見えないけれど、どこかにいるその誰かを、深く失望させている。

    あの事故さえなければマルセイは有名バンドの一員になれたはずだと、同級生たちの噂話を認めさせたいのか。マルセイだけではなく、ほかの二人の未来も予定が狂って失敗だったと言わせたいのか。ではあの事故さえなければ、ひとは災難さえ避けて生きていれば、誰もが思い描いた未来をまるごと手にでき

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    2024年11月04日
  • 冬に子供が生まれる

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    「冬に子供が生まれる」(佐藤正午)を読んだ。
    
奇跡のような一冊。
    
途中までは《これはちょっとしんどいな。肺腑を抉られる感じの物語なんだよ。マルセイの、マルユウの、真秀(まほ)の、胸の内を思うと、もう心が折れそうなくらいに辛い》という感じ。
    
でも読み終わってたどり着いたそこには・・・。

    なんかとんでもないものを読んでしまったよ。
    
傑作だと思うのは私だけではないと思う。

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    2024年09月10日
  • 身の上話 新装版

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    佐藤正午作品は本当にどれも面白いと改めて思わされました。読みやすさ、分かりやすさ、面白さ、飽きさせなさの4つを高いレベルで両立させていて、ただただ感心します。事前情報なしでいきなり読んでほしいです。あと、新装版出版の昨今の流れが続くことを願っています。

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    2024年07月17日