佐藤正午のレビュー一覧

  • Y

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    ネタバレ

    題材
    ・アイリスイン、アイリスアウト(タイムリープ)

    テーマ
    ・やり直したところで、最後は受け入れないといけない

    誰が何をする話なのか
    ・北川が人生をやり直す話(二回やり直す)

    最も伝えたかったこと
    ・小説の構造自体

    何が新しいのか
    ・タイムリープに巻き込まれる主人公(主人公自体がタイムリープをするわけではない)
    ・SF×恋愛×ミステリ

    キャッチコピーは何か
    『アルファベットのYのように人生は右と左へ分かれていったー』
    『彼女を救うためなら、何度だってやり直せる』

    その他(心に残ったことなど)
    ・佐藤正午は何度も似通った題材やテーマ、小説の構造で書いている。その執念深さというか、変

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    2026年01月11日
  • 月の満ち欠け

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    すごく好きな作品でした!
    これほど執念深く愛されることがどれほど素敵なことか、自分にもそんな愛が芽生るのか。などと考えながら次から次にページをめくってました。

    短い間で何代にも渡って生まれ変わる。その過程で痛い思いや辛い思いもあった。それを乗り越えて尚会いたいと思うなんて、どれほど素敵なことか。

    今度こそ幸せになって欲しいし、いつまでも2人が仲睦まじく会話していて欲しい。

    とてもいい作品でした。

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    2025年12月30日
  • 月の満ち欠け

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    面白くて2度読み。

    生まれ変わったら、なんて言葉はロマンチックだけれど、実際のところ、大変困る。
    生まれ変わっちゃった人も、生まれ変わられちゃった人も。

    やっぱり一生は一回切りだから、
    後悔はできるだけ少なく
    やりたいことやって、
    愛したい人を愛して
    死のう。いや、生きよう。

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    2025年07月20日
  • 身の上話 新装版

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    ネタバレ

    面白かった。
    不倫、宝くじ二億円当選、殺人、誰がミチルのことを話しているのかわからず読み進める。
    若いのに覇気がなく考えなしの行動をするミチルが後に妊娠し、結婚する相手の語り。身近な妻というよりまた聞きのような話し方をするためおかしな距離感を感じ、何か起こっている不穏なムードをかもしだしている。
    最後の1行、自分の元妻殺人を告白して、更に現在の妻、ミチルと竹井の殺人事件を告発するとは!
    読んだことのないパターンだと思う。
    ひらがなでわざわざ書いてある部分はどのような意図なのかわからずモヤモヤ。
    他の作品も読みたい。

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    2025年05月10日
  • 冬に子供が生まれる

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    むちゃくちゃ面白い。ミステリーホラーなのかな? かつてUFOに出会った子どもたちが大人になって覚える違和感。中心をあえて外して周りをぐるぐるしていく不安感、一人称がブレるような仕掛け、集中が途切れる瞬間が主人公たちの追体験な風もあり……。好き。

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    2025年05月04日
  • 鳩の撃退法 下

    購入済み

    さて、小説家に必要な事実はここに揃った。
    ここから彼は紡ぐ。
    実際にあった事実の断片を絶妙に繋ぎ、一つのあり得たかもしれない事実(フィクション)を。

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    2025年04月10日
  • 月の満ち欠け

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    ファンタジーのような、大恋愛のような、いろんな顔を持った小説だった。
    誰も死んだことがないから確証はないが、実際に前世の記憶を持つ人がいるかもしれない。もし大切な人が早くに亡くなり、目の前にその人の記憶を持つという別の人が現れたら奇跡を感じるだろうなと思った。

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    2025年04月10日
  • 冬に子供が生まれる

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    人生の記憶、人々の記憶、あいまいさで満ちているこの世界、何が正しいのか分からなくなることも多々ある。
    人々が感じているこの世界の不思議さや、儚さを、見事に面白く小説にしてしまったような。
    読んでいる間中、2人の少年を混同し、分からなくなってしまう。
    最愛に人たちを亡くした者たちの後悔や、寂しさが痛烈に響き、考え込んでしまう。
    静かな夜に読み終え、この作品を反芻するひとときがずっと続いてほしいと願う。

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    2025年04月09日
  • 鳩の撃退法 上

    購入済み

    作家が紡ぐ物語

     主人公が住んでいた日本のとある街にて、一家神隠し事件と大量の偽札事件が発生する。
    「この男が書いた小説(フィクション)は事実(ノンフィクション)になる」と謳われ、かつて一世を風靡した元作家の主人公は、その両方の事件に断片的に関わっていた。
     事実と事実をつなぎ合わせてフィクションと成す。はたして此度、彼はどのような小説(ノンフィクション)を紡ぎ出すのか。

    #感動する #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2025年04月03日
  • 書くインタビュー 2

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    小説家の心情を丁寧にご本人がインタビューを受けながら告白しているような書籍。佐藤正午氏が『鳩の撃退法』を連載中から単行本になったころに受けているインタビューなので、『鳩の撃退法』を読みたくなります。この本を放り投げて、『鳩の撃退法』(以下、鳩撃と表記します)を読むべきなのですが、本書も面白くて手放せませんでした。鳩撃は映画でしかみておらずまだ小説を読んでいません。映画もうろ覚えなままこのインタビューを読んでいるので、映画も小説も初見のような新鮮さで楽しめるはずなので、後日、鳩撃祭りをする日を作って盛大に楽しみたいと思います。

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    2025年02月22日
  • 正午派2025

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    2025.01.25〜02.07
    デビュー作を勧められて読んだのが、もう40年も前のこと。当時、「凄い。面白い。」と思った。そこから、ほぼほぼ、読んでいる。と、思っていたが、知らない作品が結構あった。
    どんな思いで、作品を作っていたのか、その時の状況がどのようなものだったのかを知った。読んだ本も読んでいない本も、全作、読んでみたくなった。そして、新作が出続けることを願う。

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    2025年02月07日
  • Y

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    高校の同級生から電話
    親友とのことだが主人公にはその記憶はない
    同級生の代理人から受け取った小説は
    同級生の人生を語ったものだったのだが・・・
    読みながら私もその物語に引き込まれ
    さらには主人公の語りにも引き込まれ
    読んでいてもうなんか先が気になって
    しょうがなかったです
    そんな感じにさせるほどのおもしろさでした

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    2025年01月22日
  • 冬に子供が生まれる

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    ある夏、丸田君のスマホに届いた「今年の冬、彼女はおまえの子供を産む」というメッセージ。
    心当たりはないものの、それをきっかけに、彼は遠い記憶の中から失った過去を少しずつ取り戻してゆく。
    第三者である語り手(これもまた物語のキーになります)により明らかになる過去の不思議な事件。
    丸田君そして周囲の人達はどう受け止め、未来へつなげてゆくのか。。。
    なにか長い旅をしたような気分です。
    二人の丸田君が作り出す混沌とした世界観と、困惑する登場人物たちに読者が巻き込まれるような形で物語が進んでゆきます。
    好き嫌いが分かれそうですが、自分はとても好きな作品です。
    直木賞受賞第1作まで7年とは、なかなか時間を

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    2025年01月18日
  • 冬に子供が生まれる

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    子どもの頃にUFOを見た3人の男の子…

    不思議なできごとの真相を知りたいと、読みながら一緒に追いかけていたはずが、するりするりと視点が変わり彼や彼女らの心のうちを知るほどに、真相なぞどうでもよいという気持ちになってくる。

    生きていくってこんなに曖昧で、記憶も自身の存在も。
    そんななか、みんなよく生き続けているよ、えらいことだよ。と周りを見渡して思う。

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    2024年12月07日
  • 冬に子供が生まれる

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    彼はこう思っていた。僕は大事なことを忘れているのかもしれない。何かとてつもなく大きな約束を果たさないまま生きているのかもしれない。漫然と、平気でいままで生きてきたのかもしれない。そしてそのせいできっと誰かに歯がゆい思いをさせている。失望させている。誰か、顔は見えないけれど、どこかにいるその誰かを、深く失望させている。

    あの事故さえなければマルセイは有名バンドの一員になれたはずだと、同級生たちの噂話を認めさせたいのか。マルセイだけではなく、ほかの二人の未来も予定が狂って失敗だったと言わせたいのか。ではあの事故さえなければ、ひとは災難さえ避けて生きていれば、誰もが思い描いた未来をまるごと手にでき

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    2024年11月04日
  • 冬に子供が生まれる

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    「冬に子供が生まれる」(佐藤正午)を読んだ。
    
奇跡のような一冊。
    
途中までは《これはちょっとしんどいな。肺腑を抉られる感じの物語なんだよ。マルセイの、マルユウの、真秀(まほ)の、胸の内を思うと、もう心が折れそうなくらいに辛い》という感じ。
    
でも読み終わってたどり着いたそこには・・・。

    なんかとんでもないものを読んでしまったよ。
    
傑作だと思うのは私だけではないと思う。

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    2024年09月10日
  • 身の上話 新装版

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    佐藤正午作品は本当にどれも面白いと改めて思わされました。読みやすさ、分かりやすさ、面白さ、飽きさせなさの4つを高いレベルで両立させていて、ただただ感心します。事前情報なしでいきなり読んでほしいです。あと、新装版出版の昨今の流れが続くことを願っています。

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    2024年07月17日
  • 冬に子供が生まれる

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    佐藤正午「冬に子供が生まれる」
    提示される世界は最初から揺らいでるし語り手も誰なのか信用できるのかもわからないし、ミステリなのかファンタジーなのかなんなのか、どういうふうに読んだらいいか判らないまま進んでいって、中盤あたりでふと、これは人の一生についての話なのかと気づいた。佐藤正午だもん。不確かな記憶、埋もれた真実、憶測と誤解で作られた事実、人の一生なんてそんなものかもしれないし。
    中心の4人を除くあらゆる人物が下衆で多くの人物が精神を病んでいる。取り巻く死。終盤に向かうにつれ、その不快で下世話な世界が急に瑞々しく透明になっていく。桜の木の下のラストシーンは圧巻。余韻よ。。

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    2024年06月09日
  • 身の上話 新装版

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    不倫の果ての衝動的な逃避行の最中に宝くじ一等に当選してしまった女性。その大波乱の人生について、本人ではなく、彼女が後に知り合った夫の身の上話として語られているのがとても面白かったです。
    夫の丁寧で淡々とした語り口は、江戸川乱歩の「赤い部屋」を彷彿とさせる不気味さも相まって、じわじわと追い詰められているような気分になり、次々出てくる予想出来ない展開に最後まで一気に読み切ってしまいました。

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    2024年05月25日
  • 鳩の撃退法 下

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    ひえー面白かった。このメタな物語世界に完全に飲み込まれてなにが事実(小説の中の)でなにが小説(小説の中の)なのかが渾然一体となるのを最高に楽しんだ。言ってみればずるいんだけど、とても技巧的でもある。類を見ない構造でめちゃくちゃ面白かった。時系列も視点も作中の事実も創作もさまざまな伏線と共にかなり激しく移り変わるので、答え合わせに今すぐ再読したいほど。なにひとつスッキリしないんだけど読後感は悪くないし、強い余韻を残した。作中で誰かに用いさせた表現をその後主人公がしつこく使うあたりがなんか好きだった。あと、登場人物が誰かの喋り方をそれつまんないですよ、とか評するのがなんだかが印象的だった。ところで

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    2024年04月08日