佐藤正午のレビュー一覧
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主人公とは、性別も年も職業だって何から何まで共通点はないはずなのに。
とことん感情移入してしまい、、、
わたし自身もモヤモヤした日々を送りました。
後半にさしかかり、
あれ?これって一番最初に書かれてなかったっけ?と読むと同時に過去の記憶をたどる私。
ああ、もう主人公じゃんわたし。
記憶と記録と、そ...続きを読むPosted by ブクログ -
TMI (too much information)
まさにTMIにならず、謎は全て明らかにされ終わった。
小説家はダメ男だけどモテるのはよくわかる。「な?ハラコ」って意見を求められたい。
晴山君が可哀想過ぎる。Posted by ブクログ -
佐藤正午さん、初めて読みましたがとてもよかったです。とても読みやすくサクサク読めました。
月の満ち欠けのように生まれ変わる。。美しい表現ですね。。一途というよりちょっと怖いくらいの執着心ですが。。登場人物一人一人の感情がよく分かってとても楽しく読ませて頂きました。Posted by ブクログ -
初めて読む感覚の不思議な本だった。最後まで舞台になった街が特定できない。全ては2/28の大雪の夜にまつわる話だが、行ったり来たり、たくさんの人が登場してくる。
フィクションなんだろうけど、とってもリアルでノンフィクションと錯覚してしまった。Posted by ブクログ -
良すぎるというか好みの人だった。
遠野さんと似ているなと思ったら「恋人」に出てくる、面倒さ、鬱陶しさを覚える女も同じように書かれていると思った。そしてやはり主人公は身体を鍛えている。客観的で理論的で、ある人から見れば冷酷な、そういう考え方が好きだと再認識した。そうして感情的な女の部分に迷う。Posted by ブクログ -
佐藤正午の事の次第を読みました。
ごくふつうに生きている中年の男性や女性がひそかに抱えている秘密を描いた短編集でした。
「姉の悲しみ」では姉からみた妹の姿が描かれ、「言い残したこと」では妹からみた姉の姿が描かれています。
その対照が鮮やかで面白く読みました。Posted by ブクログ -
あー面白かった! 盛田隆二さんとのやりとりもあって奇跡のよう。盛田さんのパートには、これは作り話だなと感じる部分はゼロで(うまく騙されている?)、伝えたいことがまず第一にある盛田さんと、いかに語るかが第一の佐藤正午の違いがここにも出ていて面白かったが(これも双方に騙されている?)、文章への真摯な向き...続きを読むPosted by ブクログ
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アンダーリポートのみを収録した方を先に読み、
もうひと展開ほしいと思ったので星3つ。
と書いたが、続きがあると知り早速読んだ。
な、なるほど、、、
なぜこんな構成にしたのか、最初から決めていたような気がするけど、なぜなのか、、、
物語としてはスッキリしたけどスッキリしない。
怖い。色々と...続きを読むPosted by ブクログ -
未来と過去を行ったりきたりなタイムトラベルものは苦手なはずなのに、何故かどんどん引き込まれて読めちゃった本。
設定が難しいところもあって、途中ごちゃごちゃするけど面白いから読めた!!Posted by ブクログ -
表題作を含む5つの短篇集。
表題作もよかったけれど、個人的には、やはり「傘を探す」もおもしろかった。
映像化されたらどうなるんだろうと考えながら読んだ。
また、著者自身による「三十年後のあとがき」もすばらしいものになっている。Posted by ブクログ