佐藤正午のレビュー一覧

  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと苦しい、報われない、やるせない気持ちでいっぱいだったけれど、どうにかこうにか最後の展開はよかった
    一度狂ってしまったものを完全に元に戻すのは難しいし、それを引きずってしまうのかもしれないけれど、今を見てくれる人はいいなと思ったし救われた、、
    “熟柿”という意味が最後に繋がったとき、ああよかった報われたという気持ちになった

    0
    2026年06月14日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    自らの過ちとはいえ我が子と引き離される母親の辛さ。
    一度狂ってしまった歯車を元に戻すのは並大抵のことではないと改めて思い知らされた。
    すごく読み応えのある作品で本屋大賞2位も納得。
    #熟柿 #佐藤正午 #読書好きな人と繋がりたい

    0
    2026年06月14日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    「我が子のために、死んだ母親になる。」
    獄中出産、離婚を経験した母親。生きる目的はただ一つ、顔も知らない息子に会いたい抱きしめたい。その思いで絶望を生きる母親の人生を描いた物語。
    過去の後悔と逃げられない現実に潰されそうになりながら、息子と会える瞬間を待って待って待ち続ける。辛く重たい月日が伝わってくる文体で、気持ちが入りこむ小説だった。素晴らしかったです。

    0
    2026年06月11日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    「熟柿」という言葉に出会えて良かった。
    タイトルからはどんな話か想像もつかなかったけど、最後まで読んでその意味を知った時、主人公の人生にぴったりの言葉だと思った。

    主人公はどう足掻いても報われず、辛い場面も多かったけれど、決して人事ではない。今どんなに幸せな生活を送っている人でも、少しの誤ちや一つの選択によって人生が大きく変わると思った。
    辛いことが続いても、ひたむきに生きる主人公・かおりに勇気をもらった。

    0
    2026年06月11日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    インターネット、AI時代になって、タイパが重視される世の中、自分自身もせっかちな性格なので、読み始めは共感できず、イライラする感じがありましたが、読み進めていくと、熟柿の如く、気長に時機を待ったほうが良いこともあることを再度確認させてもらえた。
    交通事故という人によって捉え方が異なる事が背景にあり、意見も分かれるところもあるかもしませんが、個人的にはなんとなく、気持ちも軽くなった部分もあります。

    0
    2026年06月11日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    熟柿。物語の冒頭では気味の悪い言葉だったけど、最後には希望の言葉となった。

    誰しもが多かれ少なかれ、誰にも言えない過去を抱えて生きている。ただ、かおりの秘密は重大すぎた。鶴子に「あなたは強い」と言われ腹を立てるかおり。過去から目を背けず、しっかり前を向いているかおりは、表面的にはやっぱり強い人に見える。でもその時々の迷いやためらい、後悔が物語の中で丁寧に描かれていた姿がとても印象に残った。
    自分にも熟柿の時は訪れるのだろうか。

    追記)
    誰にでも起こり得る交通事故。過失だったとしても、もしも誰かの命を奪ってしまったら…。本当に恐ろしい。スマホはダメだし、雨の夜も本当に注意して運転しよう。

    0
    2026年06月09日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    Audible聴了。
    本屋大賞2位ということで聴き始めたが、最初は後悔した。主人公かおり自身の考え方に「なんで?」とか「なぜ逃げる?」、「ん???」と共感できなかったし、登場人物も、多分こんな人もいるだろうけど絶対関わりたくない性格の人間だったり(特に不倫や刃傷沙汰を起こす友人の鶴子やパチンコ屋の同居人でかおりの通帳からお金を持ち逃げする斉藤さん)。
    しかし、最後まで読んで本屋大賞2位に納得。最終第12章は聴きながら涙が出そうになった。

    0
    2026年06月08日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    素晴らしい作品。重い展開が続き読むのも苦しくなるが、まさしく“熟柿“だった。自分も子を持つ親としての立場で考えさせられた。車の運転って一般人が簡単に、且つ悪気なく人を殺してしまう唯一の手段だと思う。本当に気をつけなければならないし、犯罪者のレッテルを貼られる恐怖を再認識した。

    0
    2026年06月08日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    轢き逃げという罪のため、子供と離れ離れになった。その後の彼女は何だかウジウジしていて、でも仕事はとても堅実で、悲しい人生を歩んでいた。たった1人で。彼女と同じくらい深い罪、いや、彼女よりも深い罪を犯していたと私は思う、夫。それがわかるのは本当に最後の方だった。そして彼女がやっと幸せになれる。一気に読んで、読み終わって、心の奥に深い安堵が押し寄せてきた。

    0
    2026年06月07日
  • 熟柿

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった。本屋大賞の2位だったが、小説そのものの面白さではこっちに軍配が上がるかもしれない。とにかく、とにかく辛くて、タイトルのようにひたすらじっくりと微かな光を待ち続ける小説だった。だからこそ、その光はとてつもなく尊いものになるのだろう。

    0
    2026年06月07日
  • 月の満ち欠け

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった、寄稿も良かった~
    わたしも運命とか本気で信じちゃうから、すんなり入ってきたし、やっぱりこれからも信じ続けたいと思ってしまった。

    0
    2026年05月14日
  • 鳩の撃退法 下

    Posted by ブクログ

    いや、こんな小説、あっていいのでしょうか。

    自由すぎる。軽すぎる。なのに骨太。
    こんなに分厚いのにページを捲る手が止まらない。
    面白すぎました。

    主人公が書いている小説がこの小説であり、いやむしろ、作中でこの小説を書きながら(私はそれを読みながら)物語が進んでいくのに、なぜか私はこの完成しているはずの小説を読んでいる。

    割と早い段階からこの構造が明かされる上に、この主人公にとってのわずかな事実を、この主人公が勝手な解釈で脚色していることも明言されている。
    つかみどころのない、のらりくらりとした文体に最初は戸惑いながらも、慣れてくるとその面白さに一気に引き込まれてしまう。
    私は一体何を読ま

    0
    2026年05月06日
  • 月の満ち欠け

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後泣けました。よくやった、これで良いですよ。読者の期待通りの着地でいいじゃないですか。
    途中これは推理もの?ホラーもの?と迷いながらも引き込まれ、謎解きなら解いてやるぜと意気込んだものの、最後はそんなことどうでも良い話で終わりました。全体の作りはうまくできていたと思います。
    うそでもホントでもいいから、この世から消えてしまった人に会ってみたいと人は思うもの。強く愛する人ならなおさらだと思います。

    0
    2026年05月03日
  • どこ吹く風 小説家の四季

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この偏屈?作家(賛辞を込めてです)のエッセイは、最高!最後まで楽しめました。

    目次とあとがきの節約理由、
    湯呑が割れる表現になぜか共感
    ポケモンGoと散歩
    直木賞のくだりで編集者との言い合い
    などなど、好きなところをあげたらきりがありませんが・・・
    なにより、歳相応のめんどくささと大変さ加減がうんうんと頷けるのです。

    次作の長編とともにまたこのエッセイが続いていくと思うと今から両方楽しみです。

    0
    2026年04月27日
  • Y

    Posted by ブクログ

     八月の雨の晩にかかってきた電話。都立高校時代の同級生だと名乗る電話の主に、私は心当たりがなかった。だけど相手は『親友だった』と告げる。『キタガワ・タケシ』と名乗る二十五年前の同級生は、自分の身に起こった不思議な出来事を綴った物語を、〈私〉だけに読んで欲しい、と言う。後日、代理人を通して〈私〉の手に渡ってきたのは、一枚のフロッピーディスクと五百万円の現金。通帳の名義人になっている女性には覚えがある。

    『人生をやり直したいと思ったことがありますか?』もしも冗談でなく大真面目に答えるとして、一片の迷いもなく、「ありません」と答えられるひとは少数派だと思います。後悔のない人生を歩むほうが難しいわけ

    0
    2026年04月25日
  • 冬に子供が生まれる

    Posted by ブクログ

    読み始めた時からうっすらとした恐怖感みたいなものが頭の中を占めていてドキドキしながら読み進めた。結局知りたいことはハッキリ白黒つかないまま終わってしまったんだけど、でも面白かった。

    0
    2026年04月05日
  • 月の満ち欠け

    Posted by ブクログ

    熟柿もだけど、こんな物語を考える作者はすごい。
    読んでる私もなんとか会わせてあげたいと切望した。最後が本当によかった。私も救われた。

    0
    2026年03月14日
  • Y

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    題材
    ・アイリスイン、アイリスアウト(タイムリープ)

    テーマ
    ・やり直したところで、最後は受け入れないといけない

    誰が何をする話なのか
    ・北川が人生をやり直す話(二回やり直す)

    最も伝えたかったこと
    ・小説の構造自体

    何が新しいのか
    ・タイムリープに巻き込まれる主人公(主人公自体がタイムリープをするわけではない)
    ・SF×恋愛×ミステリ

    キャッチコピーは何か
    『アルファベットのYのように人生は右と左へ分かれていったー』
    『彼女を救うためなら、何度だってやり直せる』

    その他(心に残ったことなど)
    ・佐藤正午は何度も似通った題材やテーマ、小説の構造で書いている。その執念深さというか、変

    0
    2026年01月11日
  • 月の満ち欠け

    Posted by ブクログ

    すごく好きな作品でした!
    これほど執念深く愛されることがどれほど素敵なことか、自分にもそんな愛が芽生るのか。などと考えながら次から次にページをめくってました。

    短い間で何代にも渡って生まれ変わる。その過程で痛い思いや辛い思いもあった。それを乗り越えて尚会いたいと思うなんて、どれほど素敵なことか。

    今度こそ幸せになって欲しいし、いつまでも2人が仲睦まじく会話していて欲しい。

    とてもいい作品でした。

    0
    2025年12月30日
  • 身の上話 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    不倫、宝くじ二億円当選、殺人、誰がミチルのことを話しているのかわからず読み進める。
    若いのに覇気がなく考えなしの行動をするミチルが後に妊娠し、結婚する相手の語り。身近な妻というよりまた聞きのような話し方をするためおかしな距離感を感じ、何か起こっている不穏なムードをかもしだしている。
    最後の1行、自分の元妻殺人を告白して、更に現在の妻、ミチルと竹井の殺人事件を告発するとは!
    読んだことのないパターンだと思う。
    ひらがなでわざわざ書いてある部分はどのような意図なのかわからずモヤモヤ。
    他の作品も読みたい。

    0
    2025年05月10日