佐藤正午のレビュー一覧

  • アンダーリポート/ブルー

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    ネタバレ

    登場人物の殆どが性格悪かった。
    描写がリアルなだけかもしれない。完璧な「いい人」なんて世の中には滅多にいないわけだし。
    それにしても千野美由起のどこが良くて付き合っていたのか謎だったな……。

    お話自体は上質なミステリー。展開が気になって読み進めるというより、引っかかりの原因を知りたくて読むという感じ。そして読み終わった人は必ず冒頭から読み返すはず。

    後日談の『ブルー』は私は蛇足だと思う。
    古堀さんとサヤカは知り合いなわけだから、本編の交換殺人の条件に合わない。無理矢理では?

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    2022年06月18日
  • 鳩の撃退法 下

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    全然話が進まないのを我慢しながらやっと読み終えた!ほんとめっちゃ時間かかったし、これ読んだ全ての人達にお疲れ様を言ってまわりたい!笑

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    2022年05月19日
  • 鳩の撃退法 上

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    冒頭からずっとおもしろい!でも、ただでさえ時系列がぐるぐるして忙しいのに会話も展開も回りくどすぎてサクサク読めないので時間がかかる。上でも470Pあるのに「盛り上がってきた!」からのめっちゃ話逸れる流れ多くてモヤモヤする!面白いし気になっちゃうから読めるけど笑

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    2022年05月19日
  • 鳩の撃退法 上

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    ワンシーンの表現が精緻で微妙に肩透かしな語り口調が癖になるといえばなる。終始コミカルな空気感でおもろいですね。どう展開していくのか、下巻へ。

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    2022年05月04日
  • 鳩の撃退法 上

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    いや面白いんだけど,まどろっこしいというか何というか.会話は横道にそれるし,話は素直に進まないし,実は関連しているし.
    だけどまとめると結局,面白いかな.

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    2022年01月30日
  • アンダーリポート/ブルー

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    手の込んだミステリーというわけではないけど
    一つ一つが丁寧に書かれている印象。
    挿絵があるわけでもないのに登場人物がイラストとして頭の中で現れて動いている感じ。
    古掘さんの人生は綺麗で平和なんだろうな

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    2021年09月20日
  • 鳩の撃退法 上

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    主人公の津田伸一は典型的なダメ男。女を利用して、女に助けてもらって生きている。太宰治の小説にありがちな男主人公。
    映画では藤原竜也が演じているけど、個人的には松田龍平のイメージ。

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    2021年09月09日
  • Y

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    佐藤正午の書く女性がとても好き。

    なんでかわかった!
    絶対的な自分を持ってるからだ。
    それでいて品がある。

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    2021年05月02日
  • 取り扱い注意

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    佐藤正午の名作といえば『Y』や『ジャンプ』があげられると思うけど、『取り扱い注意』も傑作だと思う。ただ知名度は低いけど。佐藤正午の中でもトップクラスに会話が面白く、構成もすごく凝っている。時系列がバラバラになっているので、戸惑うところもあるけど構成の妙に唸らされる。佐藤正午版のロリータとでもいうのだろうか。

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    2021年04月01日
  • 個人教授

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    いつの時代にも女にだらしないダメ男はいる。太宰治の小説にもよく出てくる。というよりも太宰治自身もそんな感じだが。女をとっかえひっかえして、挙句の果てに妊娠させてしまう。そんなダメ男が『個人教授』の主人公・松井英彦だ。佐藤正午の小説の中でもNo1のダメ男だと思う。松井英彦はとにかく女にだらしなく、色んな女性と関係を持ち、ついには妊娠させてしまう(しかも2人も!)。しかも清々しいまでに自己中心的な男で責任も取らず、休職して仕事もせず夜な夜な飲み歩いている。まさにゲスの極み。タイトルが『個人教授』となっているように、ダメ男松井英彦の師匠である「教授」という人物も出てくるのだが、こちらもダメ男である。

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    2020年12月22日
  • 小説の読み書き

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    タイトルを一瞥するや、てっきり現役作家による名作の解説本と思い、読むもストーリーにはさほど触れない。さてさて、どういうこと?

    本の扉の紹介文を読む。完全な思い違い。本書は漱石〜開高健まで近・現代作家 総勢24名の作品を丹念に読み解きながら、『小説の描かれ方』ではなく『小説「家」の書き方〈技巧・癖・こだわり等〉』を考察した一冊。

    そう、本書は新手の文章読本。文章読本といえば、谷崎・川端・三島・丸谷ら名だたる作家が著しているが、本書はこれまでのものと一線を画す。大上段に振りかぶった『文章指南』ではなく『随筆』という体を取っていること。

    一貫して、初読時に抱いた印象や作品と出会った際の個人的体

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    2020年06月09日
  • Y

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    書棚の隅にひっそり佇んでいた文庫本。読んだはずだが、内容にまったく覚えがない。冒頭の数ページを試しに読んだところ引き込まれ、結局全部読んでしまった。意識だけのタイム・リープ能力を持った男の話──だろうか? ただ、主人公は別で、男に託された手記を読まされることになる。巧みに練り上げられた物語、二重三重に張り巡らされた伏線が回収されていく手際は「お見事!」としか言いようがない。エピローグで、水平撃ちの話を読んだとき、既視感を感じたが……まさかね(笑)。

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    2020年05月19日
  • アンダーリポート/ブルー

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    長編アンダーリポートと短編ブルーが収録。アンダーリポートを読み終えて、アンダーリポートを読み直したくなり、ブルーを読んだらまたアンダーリポートを読み直したくなる。以下続く。

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    2020年01月26日
  • Y

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     佐藤正午著書の「身の上話」が面白かったのであらすじを見て気になったこちらの本を手に取りました。

     SF的な部分を含んだ内容ですがその部分を科学的に説明する事を最低限に抑えている所に好感が持てました。SFが苦手な方でも読みやすいかと思います。

     限られた登場人物の関係を、特殊な設定を用いる事で密に描いている所が面白いです。中盤から一気読みでした、オススメです!

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    2020年01月05日
  • Y

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    人生の分岐点、誰もが「あの時〜」と感じることの一つや二つはある。

    今の自分の人生が、ある人の「あの時〜」をやり直した結果と知ったとき、やり直す前の自分がどう生きていたかを知ったとき、何を思いどうするのか…。

    タイムスリップが主役のS Fではなく、歴史が変わる影響を受けた人たちが主役の、人生ドラマ。

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    2021年08月06日
  • ありのすさび

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    好きな作家のひとりである佐藤正午の第一随筆集。現在64歳のベテラン作家の30歳半ば〜40歳〈1989年〜2000年〉の頃の身辺雑記『小説家の四季』には、著者の等身大の日常がユーモラスに綴られている。

    僕は随筆しかり小説しかり、話の本筋にはさほど重要でない 、その当時の世俗や流行や余談の下りに遭遇すると、ついつい関心はそちらに向かってしまう癖がある。あたかも見るとはなしに見た昔の月9の再放送の中のひとつのシーンを通じて当時の自身のことが数珠つなぎで想起されるように。本書にも、ワープロ・パソコン通信・モデム・ニフティー、自社さ連立政権や2000年問題…など「懐かしッ!」の連続だった。

    ちなみに

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    2019年11月17日
  • アンダーリポート/ブルー

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    古堀くんは何をしたいのか?何を言いたいのか?読みながらイライラすることもあった。でも、そうするしかなかったのかもしれないとも思う。
    それにしても読み始めるとなんとも言えない気分に包まれる。佐藤正午の世界。心地いいというものではない。どちらかというと気持ち悪いのだけれど。

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    2019年11月03日
  • Y

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    これを読んでから しばらく佐藤正午の小説ばかりを選んでいました。勢いづいて途切れなく最後のページに。

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    2019年09月21日
  • 小説の読み書き

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    著名な小説家の小説を一編選び、小説家の文体から解説を加える評論書。深く分析するわけではなく、書き出し等の一文を取り上げて軽めの分析や感想を書いているため、堅い雰囲気はなく気軽に読める。その気軽に読めるという点が良い。信奉者の盲信的な解説ではないから、読みながら読者が様々な想いを馳せる余白がある。

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    2019年04月29日
  • Y

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    20年ぶりくらいに読んだけど、やっぱり面白い。列車事故とか飛行機事故とか、紙一重の差で難を逃れた人の話を聞くたびに本作を思い出す。

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    2019年03月16日