佐藤正午のレビュー一覧

  • 夏の情婦

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    やや寡黙な青年が主人公の短編5編。とてもリアルに感じられ、また、作者が同年齢の頃に書いた小説でもあることで、本人の自伝ではないかと思いながら読んだ。
    男目線での恋愛小説は主人公が寡黙な人であるならある程度モテなければ物語にならないと思うが、そんな願望も含めて楽しく読めました。傘を探して出会いを重ねる「傘を探す」が一番印象に残る。

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    2023年03月21日
  • 小説家の四季 1988-2002

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    小説家の日常を、年に4回春夏秋冬のタイミングで綴ったエッセー集。インターネットの黎明期に関する話題が興味深かった。
    それなりに作品を世に送り出している作家時代のエッセーなので、必死さはあまりなくマイペースで作品を生み出している様子を知ることができる。
    言葉を大切にしている職業人らしい逸話や、小説のプロットが生まれる場面も知ることできる。
    佐藤さんの小説は、残念ながら読んだことがない。本書と共に手にした作品『月の満ち欠け』を早速読みたい。

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    2023年02月26日
  • 鳩の撃退法 下

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    面白かった。これぞ小説。小説の醍醐味。でも多分、まだ分かってない。もう一度読まないといろいろと分からない。鳩の撃退法というタイトル。つがいの鳩。面白かったけど、ちょっとモヤモヤ。

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    2023年01月28日
  • 鳩の撃退法 下

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    小説家が現実の世界を元に書いた物語に現実が吸い寄せられる話し。上下巻の長編だけど、最初の方の伏線を見事に回収されて綺麗な終わり。ただ、最初の方は、ややまどろっこしい進み方でなかなか入り込めなかった。すぐに引き込まれて先を読みたい気持ちが高まった。

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    2022年12月31日
  • 鳩の撃退法 上

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    ネタバレ

    小説家が現実の世界を元に書いた物語に現実が吸い寄せられる話し。上下巻の長編だけど、最初の方の伏線を見事に回収されて綺麗な終わり。ただ、最初の方は、ややまどろっこしい進み方でなかなか入り込めなかった。すぐに引き込まれて先を読みたい気持ちが高まった。

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    2022年12月31日
  • 鳩の撃退法 上

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    初佐藤正午さん。これまで読んだことのない文体・構成が新鮮でとても面白い。糸井重里さんが「ピントが合うまでの時間がどうしても必要なんですよね。話はちゃんと読めるんですが、ピントが合わない。バチーンと合ってからどんどんおもしろくなるんです」と言及されていたが、大いに納得。上巻最後まで読んで初めの方のページをめくってみたら、内容がスルスルわかって、もう一度読みたいくらいに。登場人物も結構多いし、なかなかキャラをつかみきれない、と思ったところで、私は邪道かもしれないが映画化の相関図を横に置いて読んでみた。するとたちまち内容が入るようになった。文中に突然筆者が顔を出したり、読者に呼びかけたり、自由自在。

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    2022年10月22日
  • 夏の情婦

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    社会的には、そしておそらく女性から見たらダメな部類に入る男の恋愛を描く短編集。
    みんなどことなく投げやりで、でも不思議と女性にモテて、だけど最後まで思い通りにはいかないところが良いなあ。デビューした頃に何冊か読んで以来久しぶりの佐藤正午さんだったけど、若い時には感じなかった味わいがあるかも。
    もう少し別の作品も読んでみようかな。

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    2022年09月12日
  • 鳩の撃退法 下

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    いつも1時間で文庫本1冊読むのに、この本はめちゃくちゃ時間かかった…。
    途中で読むの飽きかけて、2ヶ月ぐらいかかった笑
    でも本を読む楽しさを再認識させてくれた本。
    回りくどくて理屈っぽいところが自分は好きだった。
    一筋縄でまとめられない本の方が読む甲斐あるよね!

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    2022年09月08日
  • 鳩の撃退法 上

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    なかなかに読みにくい文章……だけど癖になるっちゃなる。笑
    時系列も行ったり戻ったりでしっかり読まないと理解するのが難しい。でも、いつも速読しちゃって話の展開だけを追ってしまう自分にとって、小説の良さを再認識させてくれた作品。下も気になるから今から読んできます!

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    2022年08月17日
  • アンダーリポート/ブルー

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    ネタバレ

    登場人物の殆どが性格悪かった。
    描写がリアルなだけかもしれない。完璧な「いい人」なんて世の中には滅多にいないわけだし。
    それにしても千野美由起のどこが良くて付き合っていたのか謎だったな……。

    お話自体は上質なミステリー。展開が気になって読み進めるというより、引っかかりの原因を知りたくて読むという感じ。そして読み終わった人は必ず冒頭から読み返すはず。

    後日談の『ブルー』は私は蛇足だと思う。
    古堀さんとサヤカは知り合いなわけだから、本編の交換殺人の条件に合わない。無理矢理では?

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    2022年06月18日
  • 鳩の撃退法 上

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    冒頭からずっとおもしろい!でも、ただでさえ時系列がぐるぐるして忙しいのに会話も展開も回りくどすぎてサクサク読めないので時間がかかる。上でも470Pあるのに「盛り上がってきた!」からのめっちゃ話逸れる流れ多くてモヤモヤする!面白いし気になっちゃうから読めるけど笑

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    2022年05月19日
  • 鳩の撃退法 上

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    ワンシーンの表現が精緻で微妙に肩透かしな語り口調が癖になるといえばなる。終始コミカルな空気感でおもろいですね。どう展開していくのか、下巻へ。

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    2022年05月04日
  • 鳩の撃退法 上

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    いや面白いんだけど,まどろっこしいというか何というか.会話は横道にそれるし,話は素直に進まないし,実は関連しているし.
    だけどまとめると結局,面白いかな.

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    2022年01月30日
  • 鳩の撃退法 下

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    事実は小説より奇なり。事実が小説を追いかけてくる。やばいのは小説か現実か。ピーターパンの本は誰から返ってくるのか。偽札と房州老人が持っていた大量の札束。失踪した家族と郵便局員。鳩はどこから飛び立ち、ちゃんと撃退できたのか。津田の書く小説は出版されるのか。めんどくさくて長い物語、盛り上がりそうで肩透かされるストーリー。くせになりそう。ぬもと店員のファンになった。

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    2026年01月12日
  • 鳩の撃退法 上

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    テレビで宣伝していた映画の原作を読む。語り手は面倒くさい話し方をする元直木賞作家。昔の出来事、あるいは、想像した物語が勝手気ままに描かれていく。恣意的に並べ替えられる時系列バラバラなエピソード。意味不明な登場人物がよくわからない文章で綴られていく不思議。いい人ありきで読み進めると裏切られるので期待しない方がいい。このあと最悪な結末が待っているのか、それとも、夢オチ的な騙された感充満のエンディングになるのかは主人公次第。下巻へ続く。

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    2026年01月12日
  • アンダーリポート/ブルー

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    手の込んだミステリーというわけではないけど
    一つ一つが丁寧に書かれている印象。
    挿絵があるわけでもないのに登場人物がイラストとして頭の中で現れて動いている感じ。
    古掘さんの人生は綺麗で平和なんだろうな

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    2021年09月20日
  • Y

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    佐藤正午の書く女性がとても好き。

    なんでかわかった!
    絶対的な自分を持ってるからだ。
    それでいて品がある。

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    2021年05月02日
  • 取り扱い注意

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    佐藤正午の名作といえば『Y』や『ジャンプ』があげられると思うけど、『取り扱い注意』も傑作だと思う。ただ知名度は低いけど。佐藤正午の中でもトップクラスに会話が面白く、構成もすごく凝っている。時系列がバラバラになっているので、戸惑うところもあるけど構成の妙に唸らされる。佐藤正午版のロリータとでもいうのだろうか。

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    2021年04月01日
  • 個人教授

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    いつの時代にも女にだらしないダメ男はいる。太宰治の小説にもよく出てくる。というよりも太宰治自身もそんな感じだが。女をとっかえひっかえして、挙句の果てに妊娠させてしまう。そんなダメ男が『個人教授』の主人公・松井英彦だ。佐藤正午の小説の中でもNo1のダメ男だと思う。松井英彦はとにかく女にだらしなく、色んな女性と関係を持ち、ついには妊娠させてしまう(しかも2人も!)。しかも清々しいまでに自己中心的な男で責任も取らず、休職して仕事もせず夜な夜な飲み歩いている。まさにゲスの極み。タイトルが『個人教授』となっているように、ダメ男松井英彦の師匠である「教授」という人物も出てくるのだが、こちらもダメ男である。

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    2020年12月22日
  • 小説の読み書き

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    タイトルを一瞥するや、てっきり現役作家による名作の解説本と思い、読むもストーリーにはさほど触れない。さてさて、どういうこと?

    本の扉の紹介文を読む。完全な思い違い。本書は漱石〜開高健まで近・現代作家 総勢24名の作品を丹念に読み解きながら、『小説の描かれ方』ではなく『小説「家」の書き方〈技巧・癖・こだわり等〉』を考察した一冊。

    そう、本書は新手の文章読本。文章読本といえば、谷崎・川端・三島・丸谷ら名だたる作家が著しているが、本書はこれまでのものと一線を画す。大上段に振りかぶった『文章指南』ではなく『随筆』という体を取っていること。

    一貫して、初読時に抱いた印象や作品と出会った際の個人的体

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    2020年06月09日