佐藤正午のレビュー一覧

  • 鳩の撃退法 上

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    佐藤正午の小説、大好き。
    会話が多くて読みやすいけれど、そこはかとなく違和感が漂うこの感じ、独特でたまらない。

    なんとなく物語の全体像が見えたところで上巻は終わったけれど、佐藤正午だけに、下巻ではそれぞれのピースが繋がっておしまい!
    とは、ならないだろうから期待が高まる。

    津田はなぜここまで詳細に小説が書けるんだろう。
    この理由も明らかになるんだろうか。むずむずする。

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    2025年08月08日
  • 冬に子供が生まれる

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    おもしろかった
    と同時に訳のわからない本だなとも思った。

    結局、何が起こったのかはっきりと買いてはいないし、数学の先生はどうして杉森さんに執着していたのか分からないし、亡くなったライターの娘さんも何を求めていたのかわからない。
    という、主要でない登場人物のことも気になるし。

    主人公レベルのマルセイとマルユウに何が起きたのかも想像するしかないし、マルセイが倒した悪がなんだったのかもぼんやりとしかわからない。
    でも私はそういった箇所を自分の頭で穴埋めしながら、想像しながら読むのが楽しかった。
    想像する余地がたくさんあることでこの作品はより一層面白いものとなっているし、その余白が好きではない人に

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    2025年07月20日
  • 月の満ち欠け

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    輪廻転生を繰り返す瑠璃という女性。
    全ては一人の男性ともう一度出会うため。
    これだけ見ると、とてもロマンチックな印象を受けるが、
    読んでいて、果たしてこの再会は幸せなのだろうかと感じたのも正直な意見。

    後半で明らかになる小山内の悟った真実。
    これもまた、待ち受けるのは本当に幸福なのか?
    苦しみでしかないのではないかとそんな風にも思った。
    自分だったら、いつか壊れてしまうのではないかと
    そんな風に思い、ゾッとしてしまった。

    そう、そんなことを佐藤正午は全て理解した上で、
    この物語を我々に突きつけているのではないだろうか。
    この数奇なる愛の軌跡をどう受け止めるか。
    読んだ我々は試されているので

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    2025年06月25日
  • アンダーリポート/ブルー

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    15年前に起きた事件について、紐解いていく話。
    そう、単純に書けばそういう内容なのだが、
    そんな単純な物語なわけではなく。
    色々な情念が渦巻く内容となっている。
    人と人の出会いについて。
    確かに人と出会わなければ不幸になる可能性は低い。
    それがどうにも切なく、そして哀愁を漂わせていた。
    衝撃的な後日譚でもまたしかり。

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    2025年06月24日
  • Y

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    まさかタイムリープものじゃないよね、って思ってたらがっつりタイムリープものだった
    でも描き方が独特で佐藤節全開で面白かった

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    2025年06月01日
  • 鳩の撃退法 下

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    愚かなことに、ずっと「鳩の上撃退法」というタイトルの本だと思っていたが、ある日、「鳩の撃退法(上下)」だということに気づいた。正しいタイトルがわかったところで、何の話なのか全く想像がつかなかった。読んでみて、下巻の途中で初めてわかった。

    伏線が張り巡らされ、ストーリーが複雑に絡み合っていて(読者の前に最初に投げ出される謎だけでも何個あるだろうか、というくらい)、途中から読む手が止められなくなるくらい、物語の推進力がある。
    要は面白い本だったのだけど…とにかく語り手たる主人公がいけすかない。主人公の周りの人の発言を読むに、いけすかない人物として扱われているのが明白なので、あえてこういう人物像に

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    2025年05月25日
  • 冬に子供が生まれる

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    この小説はミステリーでもあり
    SFでもあり一つの長い人生の記憶でもある。
    マルセイとマルユウの交差した人生は
    人の記憶の曖昧さと、この世の不思議
    を同じく交差させた人生だった。
    人生全てがifの世界であり、人はいつも
    その事を考えずにはいられない。
    肉体は無くなっても魂は何処かにあると
    信じたい。

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    2025年05月02日
  • 正午派2025

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    実は佐藤正午の本は一冊も読んだことはなかったのに、ひょんなことから買ってしまい読む羽目になった。読み始めた当初は、はっきり言って嫌いだった。もしかしたら自分に似ていたからかもしれない。一人称が鼻につくし、女にええ加減な男。しかし、もし同世代の時に読んでいたらハマっていたかもしれないとも思った。おこがましいが歳を重ねるにつれて文章も鼻につかなくなり、まぁまぁおもろいやんとも思ってきた(すんませんえらそうに)。だからと言って、最近の彼の作品を読むかどうかはまだわからない(すんません上から目線で)。

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    2025年02月28日
  • 冬に子供が生まれる

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    佐藤正午のお話は、純文学とミステリーの間くらいにいつも感じます。ちょっと不思議不合理。けれど純文学よりは腑に落ちる
    要はこれもどんどん読み進めてしまいました

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    2025年02月22日
  • 冬に子供が生まれる

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    ネタバレ

    マルセイとマルユウという親友が事故により人生が変わっていく。いろんな視点で話が展開し、パラレルワールド?みたいなSF感もでて最後はよく分からない感じだった。わかる人教えて

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    2025年02月15日
  • リボルバー

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    拳銃を拾った高校生が殴られた復讐のために
    遠く北海道まで旅をするお話でした
    その高校生を追う二人がいたり、別な目的の
    二人もまた北海道を目指していたり
    主に3視点で語られた
    そして終盤の展開とエピローグまで
    楽しめました

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    2025年01月19日
  • 冬に子供が生まれる

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    そんなに佐藤正午さんの作品をたくさん読んでいるわけではないけど、きっとこれが佐藤正午ワールドなんだろうなぁと感じた。
    心がざわつくような、煙に巻かれているようなところから、読み進めていくうちに少しずつ登場人物の思いや状況の解像度が上がっていく感じ。
    私たちは、家族とか近しい人みんなと必ずしもお互いに解りあえるわけじゃない。
    かといって一人で生きていけるわけでもない。
    そんな私たちに、しんどいけどしょうがないよね、やっていくしかないよねって言いながらそばにいてくれる、そんな一冊だと感じた。

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    2024年11月28日
  • 鳩の撃退法 下

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    真実と虚構が入り乱れ(というか全て作者の虚構と言ってしまえばおしまいなのだが)、作者に、津田にあちこち振り回され続けました。
    面白いのか面白く無いかでいうと、この読後感は味わったことのないものなので、面白いといえます。
    だけど、人に勧めるのは難しいな。

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    2024年11月27日
  • 冬に子供が生まれる

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    ネタバレ

    途中から大混乱、マルユウとマルセイ?この独白は本当は誰なのか、など。わざとなんだろうけど混乱が収束するまではイラッとしてしまった。そして、UFOが思いがけず重要な要素だった。ムーを読んでいる人には、わかるわかる!という内容が後半増える。よくわからない記者とか失踪した元教師の行方だとか、回収されないエピソードもあるのだが、それでも最後の語り手である湊先生のエピソードは泣けた。会いたかったマルセイが応えてくれてよかったなぁ。
    人生後半に訪れるであろう孤独との向き合い方とか夫婦の意味とか、個人的には本筋ではない文章が心に残った。もう一度読むともっと理解できるかもσ(^_^;)

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    2024年10月31日
  • 夏の情婦

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    タイトルと作者に惹かれて手に取った1冊。

    リアルな話だと感じた。

    5つの短編で構成された作品。

    『傘を探す』が個人的にはお気に入り。

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    2024年10月27日
  • 冬に子供が生まれる

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    主語の混同、設定のややこしさから読みにく~~
    て思いながら読んでたのに、最後にはなぜか涙。結局何だったの?と聞かれると答えられないし小説でも答えを描いてないけど、なんかそこがわたしは人生のままならなさ、説明の出来なさを感じて好きだった。
    映画化もされた月の満ち欠けと比較して評価をつける感想文が多く見られるけどわたしはむしろこっちの方が読み応えがあって(大して知らないけど)佐藤さん作品ぽさというものに触れられた気がする

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    2024年10月16日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    最初から最後までず〜〜〜〜〜っと振り回された。
    えっ主人公はこっちなの?あっちなの?とか、あれあの時のお金はこうで、とか、津田の勝手な勘違いにこっちまでつられて余計な遠回りをしたりだとか、床屋のまえだをはじめとする登場人物たちのペースに緩急つけられたりだとか。
    正直、途中まで、なんなら上巻を飲み終わっても面白いとは思えなかった。いや、面白いとは思っていたのかもしれないけれど、それを上回る「振り回されている不快感」に近いものがあったのだ。
    下巻を読み終わって、正確には読み終わる数ページ前でやっと、「ああ、面白い本だ」とやっと認めることができた。

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    2024年09月22日
  • ジャンプ 新装版

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    ネタバレ


    『ジャンプ』というタイトルの意味が何であるか、これが個人的にはこの作品を評価する上でものすごく大切な気がする。

    本文のなかでジャンプという言葉が出てきたのは、横浜スタジアムで主人公が、南雲みはるの姉の夫、天笠郁夫とその息子とアメフトを観戦している時。子供がジャンプして父親とハイタッチする場面。p.262
    ここのアメフトのゲーム進行、そして観客の反応と、天笠郁夫対主人公の会話がたぶん重なり合っているんだと思う。息子の反応や会話の流れ全てが。
    ちょっと再読して分析する体力がないけれど、タイトルと重なる部分がここしか自分は見つけられなかった。
    自分は小説を再読することがあまりないので、あるかない

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    2024年08月17日
  • 鳩の撃退法 下

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    ネタバレ

    メタ視点から言及しまくる構造が非常に面白かった
    ただ長かったからスカッと終わってくれてもよかったかなとはちょっと思った

    取りこぼしているだけかもしれないが謎が多く残った
    ・偽札の作成理由は?本来はどう使おうとしていた?
    ・雪の日の晩のスピンでのやり取りは真実?創作?
    ・晴山青年と一緒に発見された死体は誰?
    ・本通り裏の連中ってなんだったんだ?
    釣りに農作物に健全な組織だった?
    子供を保護している団体との関係は?

    津田の嘘が入っていても文句が言えないから考察しきるのは厳しいかも

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    2024年08月04日
  • アンダーリポート/ブルー

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    うーん、筋書きはなかなか面白かったけど今まで読んだ佐藤正午の中では最もリーダビリティが低い作品だったと思う。なんか勿体つけたかったるい文章で読み進まなかった。不思議だ。いや、主人公が気に入らなかったのかな?語り手的すぎて本人の気持ちとか伝わらないし、感情移入する点がなかったからかもな。ただヒロイン的立場の人妻の描写はなんとも無邪気な艶かしさが伝わってきて良かった。ラストの後日談はなんとなく蛇足な気はするなー。傍観者じゃいられねえんだよ、って戒めなのかね。ああ戒めが出てこない場合はって考え方はなかなか興味深かった。

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    2024年07月27日