佐藤正午のレビュー一覧

  • アンダーリポート/ブルー

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    主人公とは、性別も年も職業だって何から何まで共通点はないはずなのに。
    とことん感情移入してしまい、、、
    わたし自身もモヤモヤした日々を送りました。
    後半にさしかかり、
    あれ?これって一番最初に書かれてなかったっけ?と読むと同時に過去の記憶をたどる私。
    ああ、もう主人公じゃんわたし。
    記憶と記録と、そして体感に残るもの、香り。
    記されるもの、記されないもの。
    存在するもの、しないもの、でもたしかにあるもの。
    丁寧に、細やかに辿っていった先に待っていた結末に鳥肌ゾクゾク、ぞわぞわ。
    自分がまさに殺されると思いながら、
    どこか切なさを感じながら読み終えました。

    佐藤正午さんにハマりそう!
    次は何を

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    2022年09月25日
  • 鳩の撃退法 下

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    TMI (too much information)
    まさにTMIにならず、謎は全て明らかにされ終わった。
    小説家はダメ男だけどモテるのはよくわかる。「な?ハラコ」って意見を求められたい。

    晴山君が可哀想過ぎる。

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    2022年07月28日
  • 鳩の撃退法 上

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    小説家の飄々としたキャラがいい。
    コンパニオンの源氏名が昭和女優の名前っていうのも覚えやすくてよい。
    だんだん点と点が繋がってきて、今すごく面白いとこ。

    面白いけどちょっと気になるのが、不倫相手に会うのに毎週他所のお宅のシッターに子どもを預けたりするかな?っていうのとヒモ男が他人の車に乗りまくってること。大雪の日や飲酒運転までも。

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    2022年07月25日
  • 夏の情婦

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    良すぎるというか好みの人だった。

    遠野さんと似ているなと思ったら「恋人」に出てくる、面倒さ、鬱陶しさを覚える女も同じように書かれていると思った。そしてやはり主人公は身体を鍛えている。客観的で理論的で、ある人から見れば冷酷な、そういう考え方が好きだと再認識した。そうして感情的な女の部分に迷う。

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    2021年09月25日
  • 事の次第

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    佐藤正午の事の次第を読みました。
    ごくふつうに生きている中年の男性や女性がひそかに抱えている秘密を描いた短編集でした。

    「姉の悲しみ」では姉からみた妹の姿が描かれ、「言い残したこと」では妹からみた姉の姿が描かれています。
    その対照が鮮やかで面白く読みました。

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    2021年09月18日
  • 書くインタビュー 4

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    あー面白かった! 盛田隆二さんとのやりとりもあって奇跡のよう。盛田さんのパートには、これは作り話だなと感じる部分はゼロで(うまく騙されている?)、伝えたいことがまず第一にある盛田さんと、いかに語るかが第一の佐藤正午の違いがここにも出ていて面白かったが(これも双方に騙されている?)、文章への真摯な向き合い方はどちらも同じでお互いの敬意と信頼が見ていてグッときてしまった。
    かねがね東根さん=大木さんじゃないかと疑っていたが、東根さんの癖パクリとわざわざ言われているところが、裏の裏をかく作戦じゃないかと思えてきた。

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    2021年09月15日
  • アンダーリポート/ブルー

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    アンダーリポートのみを収録した方を先に読み、

     もうひと展開ほしいと思ったので星3つ。

    と書いたが、続きがあると知り早速読んだ。


    な、なるほど、、、
    なぜこんな構成にしたのか、最初から決めていたような気がするけど、なぜなのか、、、

    物語としてはスッキリしたけどスッキリしない。
    怖い。色々と怖い。

    でも、この構成のおかげで、後日譚を読むまでの数日間、ずっとモヤモヤしてた。
    きっと主人公も、あのカフェを訪ねてからずっとこんな気持ちだったのかな。
    もしこれが狙いだとしたら、怖すぎ。
    最高。

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    2021年06月07日
  • きみは誤解している

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    ハードボイルド。ハードボイルドっていうのはこういうダメでどうしようもなく、そしてそれを変えようもない男たちの物語なんだ。 ギャンブラーは女を泣かすことも自分を騙すこともお手の物だ。彼らはこう言う。「俺に言わせればギャンブルの手など借りなくても人生なんてもともと狂ってる。俺はそう思う」 屑が嫌いな人は近寄らないほうがいい。愛すべき屑たち。人生なんてそんなもんだろう。
    ただ表題の主人公の車券はそのまま大外れしてほしい。

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    2020年02月25日
  • 月の満ち欠け

    購入済み

    身の回りやこの世のどこかでもこの様な事が
    当たり前に起きているのだろうなと思わされました。
    愛は命をも超え受け継がれる。
    自分もそう思える素敵な人を大切にしていかなくてはと再確認させられました。

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    2020年02月09日
  • 夏の情婦

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    どれも面白かったけど、特に「傘を探す」が秀逸。姉への近親相姦を思わせる秘めた思慕と、そんな姉を奪い取った義兄への憎しみ。そんな複雑な思いを相変わらずのシニカルなタッチで描いていく。それから巻末に収録された著者自身による「30年後のあとがき」もよかった。作家はいつも「今、この瞬間」を書くのだ、という強い決意。彼の文体に惹かれるのはその緊迫感が滲み出ているからだ。世に溢れる凡百の流行作家とは隔絶している。この点では作風は全く異なるが、村上春樹と通じるものがある。

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    2018年10月16日
  • 放蕩記

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    『つまりさ、5万円はどんな状況においても5万円の価値を発揮するんだよ。ところが愛情の価値は不安定だ。女が支払った5万円はパジャマを受け取った男にとっても5万円だけど、女が一針一針にこめた愛情は受けとる男によってはゼロの価値になる場合がある。ゆえに結論としては、愛情は5万円に劣るんだよ。まちがってる?』

    『でもあたしは当時のあたしを笑うつもりなんかないわよ。あれから20年たって、うん、正確にいえば20年じゃ足りないけど、いいじゃないの税金の申告じゃないんだし。』

    『お金というのはやっかいなものですね。足りなければ大切な人を失ってしまう。あり過ぎても失ってしまう。』

    『あなたの一番幸福な時は

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    2018年08月21日
  • Y

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    未来と過去を行ったりきたりなタイムトラベルものは苦手なはずなのに、何故かどんどん引き込まれて読めちゃった本。
    設定が難しいところもあって、途中ごちゃごちゃするけど面白いから読めた!!

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    2018年04月06日
  • side B

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    競輪選手と時代そして、取り上げているネタが自分にとってのどストライク!でも、売れないだろうこの本。競輪する人は本読まないし、本読む人は競輪しないでしょう!

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    2018年02月03日
  • 月の満ち欠け

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    ネタバレ

    第157回(2017年下半期)直木賞受賞作。

    素敵な小説でした。
    落ち着きある、駆け足にならない速度の文章で書かれていて、
    読んでいる期間中、いい時間を過ごせました。

    「輪廻転生」「生まれ変わり」が大きな仕掛けになっています。
    だからといって、オカルト色が前面にでている
    けばけばしい作品ではありません。
    ロマンティック。
    見ようによっては、ヒロインのその深い情愛に怖さを感じるかもしれない。
    それでも、読後感といい、相手役のキャラクターといい、
    素敵なロマンスを独特の角度から語った小説と言えそうです。
    中盤の正木瑠璃と三角哲彦の章は、
    これだけで短編としてでも、まばゆく、優しく、燦然と輝く出

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    2025年07月13日
  • 小説の読み書き

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    小説家佐藤正午が、芥川龍之介や太宰治ら大作家たちの小説について、分析したり、突っ込んだり、要は(敬意を込めながら)言いたいことを言っている本。
    例えば、当時中学生の太宰治が、井伏鱒二の「山椒魚」を読んで、坐っていられないくらい興奮したという話に対し、中学生の自分はどちらかといえば「すわっていられないくらいに退屈した」といじけてみせつつ、太宰がなぜそんなに興奮したのかを推理していく。
    そんな深読みをするのか、そんな所に目をつけるのかと、最初から最後まで新鮮だった。

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    2018年01月08日
  • 夏の情婦

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    直木賞を受賞された作家の文庫を何気なく手にとってみた。
    初めて読む佐藤さんの本。新たな作家の発見に少しわくわく。
    題名からどろどろした女と男の話を期待していたのだが、いい意味で裏切られた。
    男の目線から見たときの恋愛の話は新鮮で、女ほどのねちねちとした感覚のない、さわやかな、いやあっさりとした男女関係が独特の口調で語られる。
    短編で構成されており、読みやすく、どの話も切り口が違って楽しめた。
    終わり方もあっさりとしていて逆に切ない。
    あっさりとした考えだからこそ、それって好きってことなんじゃ…と思う場面もいくつかあったが、それは私が女だから思うことなのかもしれない。

    とりあえず、他の佐藤さん

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    2017年12月06日
  • 夏の情婦

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    表題作を含む5つの短篇集。

    表題作もよかったけれど、個人的には、やはり「傘を探す」もおもしろかった。
    映像化されたらどうなるんだろうと考えながら読んだ。

    また、著者自身による「三十年後のあとがき」もすばらしいものになっている。

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    2017年11月29日
  • 永遠の1/2

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    時代は1980年。自分に瓜二つの男が存在することにより引き起こされるたくさんの事件。解決することなどできないが、それでもどうにかしなければ、という中でのスリリングな展開が楽しめる。ドストエフスキー的長いセリフもあり。

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    2013年09月29日
  • 放蕩記

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    佐藤正午の『ジャンプ』という小説は、コンビニにリンゴを買いにゆくといって消えたガールフレンドと取り残された僕の5年間の物語である。
    ミステリーとして絶賛されたそうだが、これはミステリではなく、紛れもなく優柔不断でやさしくって冷たくって少しシニカルな佐藤正午のいつもの話なのだ、と思った。
    主人公に対して、ああ俺ってこんな優柔不断できたねえ野郎だなと、フムフムとうなづくことはできても共感はできない。だから書評とか読むと、怒ってる女の人たちもいたりするのだろう。でもそれが佐藤正午のいいところなのだ。
    その頃、1991年に書かれた『放蕩記』を、自宅の本棚の奥から引っ張り出してきて読むことにした。自伝風

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    2012年12月31日
  • Y

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    ★SFの設定を生かした男の切なさ★佐藤正午の小説のテーマは「去りゆく女と後悔する男」なのではないか。そして僕は、こういう離れていく女の話が好きなのだろう。解説でも触れているように、同じ時間を何度も繰り返して生きるアイデアそのものはオリジナルではなくても、別の人生では前の人生での知り合いを失ってしまう切なさの描き方が著者ならでは。それも語り手である主人公を別の人間とすることで、より距離の遠さが浮かび上がる。別の人生でも同じ人々が身近にいるというのがご都合主義だなと読みながら思っていたが、「縁」という表現で最後にまとめられるとなんだか納得してしまった。

    ★2019/8再読
    うっすらと以前に読んだ

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    2019年08月17日